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クレンジング・洗顔 コスメの真実

オイルクレンジングの魅力と進化の歴史|開発者の視点から振り返る

メイクをするあなたに伝えたい、クレンジングオイルの“知られざる物語”

毎日のように使っているクレンジングオイル。 でも、その歴史や進化の背景を知っている人は、実はあまり多くありません。

「DHCってすごいらしい」「ファンケルのマイクレは優秀」そんなイメージだけで選んでいませんか?

この記事では、現役の化粧品開発者が自身の経験とともに、 クレンジングオイルの誕生から現在までの流れを丁寧にひもときます。

どのメーカーが市場を切り拓いたのか? なぜオイルクレンジングの価格が上がらないのか? そして、今後のオイルクレンジングはどう進化していくのか?

クレンジングをただの“メイク落とし”だと思っているあなたにこそ、読んでほしい。

化粧品の裏側を知ることで、選び方が変わり、明日の肌が変わるかもしれません。

 

この記事を書いている人

コスメデイン

  • 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
  • 今も現役の化粧品開発者
  • 美容雑誌の監修経験あり
  • 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!

美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)

 

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オイルクレンジングのパイオニア「DHC」

オイルクレンジングの歴史・DHC・マイクレ・アテニア

1990年代のクレンジングといえば、主流はクリームタイプでした。その中でも代表的だったのが、コールドクリームと呼ばれる製品です。

このコールドクリームは、マッサージしながらクレンジングできるのが特徴。固形パラフィン・ワセリン・ラノリンなどの半固形〜固形の油を界面活性剤で乳化して作られていました。

そのため、テクスチャーはとても硬く、濃厚なコクがあるのです。

※現在のクリームクレンジングとは成分構成がまったく異なります。

 

■ 当時のコールドクリームの特徴まとめ

特徴 内容
主な成分 固形パラフィン、ワセリン、ラノリンなど
テクスチャー とても硬くて重め
クレンジング力 やや弱い(油分が少ないため)

 

とはいえ、当時はウォータープルーフや密着型のメイクが主流ではなかったため、そこまで強力なクレンジング力は求められていませんでした。

 

■ そこで登場したのが…

DHC 薬用ディープクレンジングオイルです!

1990年代後半に登場したこの商品は、オイルタイプの革命児とも言える存在。

DHCの製品は、医薬部外品で、贅沢にオリーブバージンオイルを配合。それでいて手の届く価格だったため、瞬く間に人気に火がつきました。

特筆すべきは、その圧倒的なクレンジング力

コールドクリームと比べてスルスルとメイクが落ちる感覚に、多くのユーザーが衝撃を受けたのです。

 

■ CMでも話題に!

当時は連日のようにテレビCMが放映され、知名度が一気に拡大。

今ではあまりCMを見る機会は減りましたが、それもそのはず。

公式発表によると、1995年〜2020年の累計売上はなんと1.6億本!

もはやCMを打たなくても売れ続けるブランドになったのです。

 

■ DHCの圧倒的な3つの強み

  • 高い品質
  • 優れたコスパ
  • 高度なマーケティング戦略

 

実は、DHC以前にもオイルクレンジング製品は存在していました。

ですが、これら3つの武器を兼ね備えたDHCこそが、オイルクレンジング=DHCという強固なイメージを築き上げたのです。

まさに、DHCはオイルクレンジングのパイオニアと呼ぶにふさわしい存在でしょう。

 

<オイルクレンジングのパイオニア 「DHC 薬用ディープクレンジングオイル」>

 

オイルクレンジングブームを生み出した「資生堂」

DHCは確かにオイルクレンジングのパイオニアですが、それだけでオイルタイプのブームが起きたわけではありません。

むしろ本格的なブームを作ったのは、資生堂の専科「パーフェクトオイル」だったと考えています。

 

■ 資生堂の戦略がヒットを生んだ

2000年代初頭、資生堂の「専科」からパーフェクトホイップ(クリーム洗顔)が登場。

CMには当時あまり知られていなかった森泉さんが起用され、「この美しい人は誰!?」と話題に。このCM戦略が大成功し、商品は爆発的にヒットしました。

その勢いのまま発売されたのが、専科 パーフェクトオイル

DHCでは実現できなかったお風呂でも使える機能を備え、ブランド力×機能性×マーケティングで、瞬く間に人気に火が付きました。

 

■ オイルクレンジングが一気に広がった

パーフェクトオイルの成功をきっかけに、他社も続々とオイルタイプをリリース。

特に、ドラッグストアやコンビニなどのセルフ市場での競争が激化しました。

この現象こそが、現在まで続くオイルクレンジングブームの原点といえるでしょう。

 

■ でも、ここで1つの問題が…

それは「価格の壁」です。

オイルクレンジングは、水が主成分の化粧水とは異なり、ほとんどがオイル成分。つまり、原価が非常に高いのです。

しかし、当時の市場では、5,000円の化粧水は売れても、5,000円のクレンジングは売れないという現実がありました。

その結果、パーフェクトオイルは1,000円前後で販売され、それに続く他社製品も1,000円以下の価格帯を基準に展開。

この価格帯が「オイルクレンジング=安いもの」という市場価値を定着させてしまったのです。

 

■ オイルの種類とクレンジング力の関係

オイルには大きく分けて、以下の2種類があります。

種類 特徴 クレンジング力 価格
無極性油 炭化水素系。ミネラルオイルなど やや弱め 安価
極性油 エステル系。肌馴染みがよい 非常に高い 高価

 

メイク汚れは基本的に「極性」を持っているため、クレンジングには極性油が理想。

しかし、価格の制限から、コストの安い無極性油(ミネラルオイル)が多用されていました。

実際に、現在販売されている「オールクリアオイル(旧パーフェクトオイル)」の成分表示でも、最も多く含まれているのはミネラルオイルです。

 

■ 資生堂の功績と、惜しい点

資生堂は、高品質な製品をお風呂でも使える仕様にし、しかも1,000円前後という価格で提供

企業努力としては素晴らしいものでした。

しかし、もし当時の価格がもう少し高く設定されていれば、現在の「オイルクレンジング=安くて当たり前」という風潮は変わっていたかもしれません。

それでも、資生堂がオイルクレンジングを世の中に広めた立役者であることに疑いの余地はありません。

 

<オイルクレンジングのブームを作った『オールクリアオイル』>

 

DHCを脅かした存在「ファンケル」

資生堂「専科 パーフェクトオイル」の登場により、オイルクレンジング市場は一気に拡大

各社から続々と新製品が発売され、セルフ市場の競争が激化していきました。

そのなかでも、長らく王者として君臨していたのが、DHC 薬用ディープクレンジングオイルです。

DHCは専科よりも早くから販売されていた実績があり、さらに2000年代初頭にはインターネット通販が普及。

この時代背景も追い風となり、通販主軸のDHC・オルビス・ファンケルなどが台頭する時代でもありました。

 

■ DHCの独走を止めた「ファンケル」

そんなDHCの牙城を崩したのが、ファンケルの「マイルドクレンジングオイル」。通称「マイクレ」です。

実はマイクレの誕生は1997年。敏感肌でも使える、肌にやさしい処方で、他製品とは一線を画していました。

しかし、当初はDHCの影に隠れた存在だったのです。

 

■ ブレイクのきっかけは「2009年のリニューアル」

転機が訪れたのは2009年。

ファンケルはマイクレを全面リニューアルし、以下の2つの技術を搭載しました。

 

  • パーフェクトブレンドオイル(独自開発の高機能オイル)
  • ナノサイズクレンジング技術(微細な粒子で汚れをしっかりオフ)

 

このリニューアルによって、「優しさ+高い洗浄力」を両立するクレンジングとして、マイクレは一気に支持を集めました。

 

■ マイクレの実力と実績

現在、マイクレは累計1億本突破という驚異的な売上を記録。

公式サイトでも話題となった「アイメイクがスルッと落ちる」衝撃的なビジュアルも多くの注目を集めました。

この快進撃により、オイルクレンジング市場は「DHCの1強」から「DHC×ファンケルの2強時代」へと変貌したのです。

 

■ 2強時代の構図(2009年以降)

ブランド 主力商品 特徴
DHC 薬用ディープクレンジングオイル 圧倒的なクレンジング力、ロングセラー
ファンケル マイルドクレンジングオイル 肌に優しく、それでいて落ちる

 

この2強の競争があったからこそ、ユーザーはより高品質なクレンジングを選べるようになり、市場全体のレベルが大きく底上げされたと言えるでしょう。

 

<販売実績 累計1億本!「ファンケル マイクレ」> 

マイルドクレンジングオイル

 

オイルクレンジングの異端児「THREE」

2000年代後半、日本のコスメ市場にはナチュラル・オーガニックブームが訪れました。

以前からオーガニック系コスメは存在していましたが、エコサートなどの認証制度が追い風となり、消費者の注目度が一気に高まったのです。

 

■ 「落とすだけ」じゃない時代へ

クレンジングは基本的に洗い流すアイテムです。

そのため、これまでは「クレンジング力」と「原料コスト」が重視されてきました。

ですがこのオーガニックブームによって、肌をいたわりながら汚れを落としたいという新たなニーズが登場。

その結果、植物由来オイルを使った「ナチュラル・オーガニック系オイルクレンジング」が誕生します。

 

■ オーガニックなら高くても売れる?

一般的にオイルクレンジングは「2000円以下でないと売れない」とされてきました。

ですが、ナチュラル・オーガニック系の製品は付加価値が高いため、高価格帯でもしっかり売れるという市場が形成されたのです。

 

■ その代表格が「THREE バランシング クレンジング オイル」

この製品は株式会社ACRO(ポーラ・オルビスグループ)のナチュラル系コスメブランド「THREE」から2009年に誕生。

誕生以来、ナチュラルコスメの代表的存在として多くのユーザーに愛され続けています。

商品名 ブランド 特徴
THREE バランシング クレンジング オイル THREE(株式会社ACRO)
  • 植物由来成分を贅沢に配合
  • クレンジングしながらスキンケア
  • エコ志向・ナチュラル志向にマッチ

 

■ 異端児が変えた「オイルクレンジングの価値」

THREEの最大の特長は、「落とす」ではなく「育てる」という視点で作られている点。

一般的なクレンジングとは一線を画し、お肌のケアと癒しに重きを置いています。

このような設計思想が、多くのユーザーの共感を呼び、高価格でも納得できるという新しい価値を市場に定着させたのです。

まさに、「THREE バランシング クレンジング オイル」は、オイルクレンジングの異端児にして、価値の再定義を果たした歴史的一品だといえるでしょう。

 

<クレンジングの異端児 「THREE バランシング クレンジング オイルR」>

 

満を持して登場!高品質&低価格の実力派「アテニア」

数ある化粧品ブランドの中でも、私が特に信頼しているのがアテニアです。

2016年、アテニアから発売されたのが、話題のオイルクレンジング「スキンクリア クレンズ オイル」

この商品は発売直後から爆発的な人気を集め、同年には@コスメ ベストコスメアワード クレンジング部門 第1位を獲得しました。

 

■ 人気の理由①:圧倒的な「品質」

アテニアはあの名品「マイルドクレンジングオイル(マイクレ)」で知られるファンケルのグループ会社

つまり、マイクレの開発者たちが手掛けたオイルクレンジングということになります。

そのため、品質は折り紙付き。

実際に全成分を見ると、マイクレとの共通点も多く、高い洗浄力とやさしさの両立が実現されています。

 

■ 人気の理由②:驚くべき「コスパ」

アテニアは「高品質 × 低価格」をブランドポリシーに掲げており、その通りの価格設定で、多くのユーザーに選ばれています。

ブランド 商品名 内容量 価格(税込)
ファンケル マイルドクレンジングオイル 120mL 1,870円
アテニア スキンクリア クレンズ オイル 175mL 1,980円

 

コスパは圧倒的!これが「今一番勢いのあるオイルクレンジング」と言われるゆえんです。

 

■ 実力と信頼がそろった1本

品質はマイクレ譲り。

価格はユーザー想い。

しかもブランドとしての安心感もある。

アテニア スキンクリア クレンズ オイルは、今もっとも信頼されているオイルクレンジングの一つと言えるでしょう。

まだ使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください。コスメアワードを獲るのも納得の一本です!

 

<NO.1のコスパ 「アテニア スキンクリア クレンズ オイル」>

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今後のオイルクレンジングはどうなる?

これからのオイルクレンジング市場はどう変わっていくのでしょうか?

私の視点から、今後の展望を予測してみます。

 

■ ファンケルグループが市場をリード

これまで、オイルクレンジング業界はDHCとファンケルの2強で競り合ってきました。

しかし、近年その構図に変化が起きています。

ファンケルのグループ会社であるアテニアが登場したことで、ファンケルグループ全体が大きく優位に立ち始めたのです。

「マイクレ」では取り切れなかった層を、「スキンクリア クレンズ オイル」がしっかりカバー。

これにより、ファンケルグループの支持層が一気に拡大しています。

 

■ 「品質 × コスパ」で最強の布陣

アテニアのスキンクリア クレンズ オイルは、品質と価格のバランスに優れています。

ブランド 商品名 内容量 価格(税込) 特徴
ファンケル マイルドクレンジングオイル 120mL 1,870円 敏感肌にも優しい
アテニア スキンクリア クレンズ オイル 175mL 1,980円 高品質&大容量

 

同じ価格帯ながら、内容量はアテニアの方が約1.5倍と、圧倒的なコスパを実現しています。

 

■ 他ブランドの動きは?

ナチュラル・オーガニック系では、THREE バランシング クレンジング オイル Rも注目されています。

ただし価格帯やニーズが異なるため、ファンケルグループのシェアを脅かすほどではないと見られます。

一方、DHCはオイルクレンジングのパイオニアでありながら、現在はやや静かな印象。

とはいえ、長年の実績とブランド力を考えると、今後の巻き返しにも大いに期待したいところです。

 

■ 業界全体の未来に期待!

今後のオイルクレンジング市場では、さらに技術革新が進むと予想されます。

機能性・安全性・使い心地などがさらに進化し、ユーザーの満足度はもっと高まっていくでしょう。

「DHC 薬用ディープクレンジングオイル」

「ファンケル マイルドクレンジングオイル」

「アテニア スキンクリア クレンズ オイル」

――これらを超える革新的な新商品の登場が待ち遠しいですね。

メーカー同士が競い合い、ユーザーにより良い製品が届けられる――そんな健全な市場の発展を、心から楽しみにしています。

 

<No.1との呼び声高い 「アテニア  スキンクリア クレンズ オイル」>

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<オイルクレンジング史に残る名品 「マイクレ」>

マイルドクレンジングオイル

 

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※本記事の内容は、私自身の見解であり、化粧品業界に身を置いた、私自身が肌で感じた歴史である事、ご了承ください。

   
大手化粧品メーカーで15年以上、今なお現役の化粧品開発者の私が、これまでの経験をもとに、コスメを厳選してご紹介します!
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