

この記事で分かること
- 日焼け止めパウダーの効果
日焼け止めパウダーって、実際どれくらい効果があるの?と疑問に思ったことはありませんか。
SNSや口コミで「意味ない」「重ねても変わらない」などといった声が飛び交うなか、本当に信じて使っていいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、現役の化粧品開発者として、パウダータイプの日焼け止めのリアルな性能について、しっかりと解説していきます。
リキッドタイプとの違い、実際の防御力、そして誤解されがちなポイントを整理しながら、使い方のコツやおすすめの製品もあわせてご紹介。
「何となく選んでいたけど、実はあまり意味がなかった」と後悔しないためにも、読んで損はありません!
効果をきちんと引き出すには“ちょっとしたコツ”が必要です。 そのヒントを、この記事からぜひ持ち帰ってください。
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
▶【2023年】乾燥肌向け保湿フェイスパウダーのおすすめ8選。プチプラ、ツヤ肌タイプなどLDKが比較
▶ 乾かないメイクは下地を要チェック! 成分&テクスチャーのポイントは? LDKが紹介
▶ ジュワッと発光肌! 乾燥季節こそハイライト使いがおすすめです。LDKが紹介
▶ 「肌が弱い=洗顔は弱酸性」は思い込み? 敏感肌のスキンケアポイントをLDKが紹介
▶ 「インフルエンサーの真似しよ」はNG?ベースメイクの秘訣をLDKがおすすめ
▶ 顔だけ真っ白!ファンデ失敗の回避方法をLDKがおすすめ
▶ 実はメイク落とせてない!?クレンジングの間違いない選び方をLDKがおすすめ
▶ 【日焼け止め】美容成分入りの思わぬ落とし穴とは?買う前に知るべき注意点(LDKおすすめ)
【結論】日焼け止めパウダー 効果ない?
はっきりとお伝えします。
日焼け止めパウダーは、正しく使えばしっかり効果があります!
「パウダーって軽いし、本当に紫外線を防げるの?」と疑われるのも無理はありません。
実際に、液体タイプと比較するとSPFやPAの数値が出にくいという特性があるのも事実です。
ただし、それは製品の欠点というより、使い方や期待値のズレが誤解を生んでいることが多いのです。
塗布量、使用頻度、そして併用アイテム。
この3つのポイントを正しく押さえれば、日焼け止めパウダーは非常に頼もしい味方になります。
このあと、成分の特徴からリキッドタイプとの違い、そして選び方やおすすめ製品まで、具体的に解説していきます。
“なんとなく”で使うのはもったいない。
パウダータイプのメリットを最大限に活かすための知識、ぜひ押さえていきましょう。
結論
- 日焼け止めパウダーは効果あり!
- ただし、使用法が重要!
日焼け止めパウダー 効果ない? VSリキッド
日焼け止めパウダー
日焼け止めといえば、クリームやリキッドが一般的ですよね。
でも最近、メイクの上から手軽に使える“パウダータイプ”が注目されています。
日焼け止めパウダーは、その名の通り、紫外線をカットする成分を含んだサラサラの粉状アイテム。
肌に直接のせることで、日中の紫外線ダメージを防ぐ効果があります。
最大の特徴は、その軽さと使いやすさ。
ベタつきがないので暑い季節にも快適に使えますし、メイクの上から重ねてもヨレにくいんです。
さらに、指や手を汚さずに塗れる点も多くの女性にとって大きなメリット。
特に外出先やオフィスで、こっそりUV対策ができるのはパウダーならではです。
ただし、しっかり紫外線を防ぐには、どの製品を選ぶか、どう使うかがカギになります。
このあとの章では、液体タイプとの違いや注意点も含めて、パウダータイプの実力を深掘りしていきます。
紫外線防止効果:パウダー VS リキッド
リキッドタイプとパウダータイプ、どちらが本当に効果的なのでしょうか?
リキッドやクリームは、密着性に優れており、肌の上にしっかりとUVカット膜を作れるのが強みです。
そのため、高いSPFやPA値を持つ製品が多く、「しっかり防ぎたい人」に向いています。
一方で、日焼け止めパウダーには軽さという圧倒的な使いやすさがあります。
ムラになりにくく、メイクの上からも簡単に重ねられるので、塗り直しのしやすさでは圧倒的な優位性があります。
ただし、パウダーはその性質上、一度にたくさん塗布するのが難しいため、表示されているSPFやPA値の効果を十分に引き出せないこともあります。
でも逆に言えば、下地にリキッドタイプの日焼け止めを仕込んでおいて、日中にパウダーでこまめにカバーする。
このように“W使い”することで、長時間しっかりと紫外線を防ぐ対策が完成します。
「朝はリキッド、昼はパウダー」 この使い分けを覚えておけば、日焼け対策はもっとスマートになります。
ポイント
日焼け止めパウダーは、
- 塗布量が少なくなりがちで、製品の表示SPF, PA効果を得られない可能性がある
- 日焼け止めの塗り直しや、化粧直しパウダーとして最適
日焼け止めパウダー 効果ない?実際の効果
効果が低い理由
日焼け止めパウダーは「効果が弱い」と思われがちですが、それには理由があります。
まず、パウダーはリキッドタイプに比べて、一度に塗れる量が少ないという物理的な特徴があります。
このため、製品に表示されているSPFやPAの数値どおりの効果を得るのは難しい場合もあります。
さらに、SPF・PAの測定は、専門家が一定の量をきっちり均一に塗った環境で行われます。
一方、私たちが実際に使うときは、つけすぎたりムラになったりしがちです。
その差が、パウダーに対する「効かないのでは?」という誤解を生んでいるのです。
しかし、パウダーには他にないメリットもあります。
パフを使って塗ることで、塗りムラが少なく、肌に均一に広がるのです。
つまり、少量でも効果的な紫外線カットが可能な構造になっているということ。
さらに、日中に汗をかいたあとでも、メイクの上から簡単に塗り直せるのが最大の強み。
こまめに補充できるからこそ、実際の防御力はリキッドに引けを取らないケースも多いのです。
大切なのは、「パウダー単体ですべてをカバーしようとしない」こと。
クリームやリキッドと組み合わせることで、パウダーの良さを最大限に活かすことができます。
パウダーの紫外線防止効果の実態
「SPF50」と書いてある日焼け止めでも、実は、その通りの効果が得られていないことがほとんどです。
これは、パウダーに限らず、すべての日焼け止めに共通する“落とし穴”です。
SPFやPAの数値は、実験室で専門家が決められた量を、均一に、丁寧に塗ったときの数値。
1平方センチあたり2mgという基準があり、それを守ってこそ出せる性能なのです。
しかし、私たちが実際に顔や体に塗るときは、そこまでの量を使うことはまずありません。
特にパウダーの場合は、「つけすぎたくない」「白浮きが心配」などの理由で、つい軽くのせる程度になりがちです。
その結果、SPFやPAが発揮されにくくなるというわけです。
でも希望はあります!
パウダータイプはパフで広げるため、膜が均一になりやすく、少量でも効率よく紫外線をはじく可能性があります。
だからこそ、最初から“これだけで完璧に防ぐ”のではなく、リキッドなどと併用しながら塗布量と頻度を意識することが、もっとも効果的な使い方です。
ラベルの数字だけで安心せず、「どう使うか」がカギになる――それが、日焼け止めとの正しい付き合い方です。
日焼け止めパウダーの正しい使用法
効果的なパウダーの塗り方
日焼け止めパウダーは、ただ顔にパフッと乗せるだけでは十分な効果は発揮されません。
きちんと塗るためには、塗り方のコツを知っておくことが大切です。
まずは、ブラシまたはパフを使いましょう。
手で塗るタイプと違って、パウダーはこうした道具を使うことで、ムラなく肌全体に広げやすくなります。
パウダーを適量とったら、ティッシュの上で軽くトントンと余分な粉を落とします。
いきなり顔に乗せず、肌にやさしく押し当てるようにして、額→鼻→頬→あごの順で広げてください。
このとき、“押し込む”ような塗布がポイントです。
こするのではなく、ポンポンとスタンプを押すように丁寧に重ねていきましょう。
また、顔だけで満足していませんか? 首、耳の後ろ、うなじ、手の甲は見落とされがちな“日焼けのホットスポット”です。
実はここから焼けてしまう人も多いため、忘れずにカバーしておくのが賢い対策です。
さらに、日中の行動量や汗のかき方に応じて、2〜3時間おきの塗り直しがおすすめ。
特に屋外での活動後や汗をかいたあと、パウダーでサッとケアするだけで、肌の守られ方は大きく変わってきます。
パウダーと他の日焼け止め製品の併用
「日焼け止めパウダーだけでUV対策は十分?」と聞かれたら、答えはNOです。
パウダーは優秀な“補助役”であって、主役だけで使うにはちょっと物足りない。
だからこそ、他の日焼け止め製品と組み合わせるのが正解です。
たとえば、朝のスキンケアで日焼け止めクリームや乳液をしっかり塗っておきます。
この段階で、肌に紫外線カットの“土台”が完成します。
その上にファンデーションやメイクを仕上げたら、仕上げとして日焼け止めパウダーをオン。
ふんわり重ねることで、ベースの紫外線ブロック効果を守りながら、皮脂やテカリも抑えてくれます。
そして、外出中は、2〜3時間おきにパウダーだけを塗り直すのがポイント。
わざわざメイクを落とさなくても、UV対策をキープできます。
この「クリーム × パウダー」のダブル使いは、日焼け防止だけでなく、メイク持ちや仕上がりの美しさにもつながります。
汗をかきやすい夏場や、肌の負担を減らしたい人にもおすすめの組み合わせです。
ポイント
日焼け止めパウダーの効果を最大限に引き出すためには、
- 他の日焼け止め製品や化粧下地との併用がおすすめ(クリーム×パウダーのダブル使い)
- 日中の活動に応じて適宜塗り直すことが、効果的な紫外線対策に不可欠!
おすすめ商品
選び方のポイント:SPF/PA値と肌質に合わせて
日焼け止めパウダーを選ぶとき、「何を基準にすればいいの?」と迷ってしまう人は少なくありません。
そこでまず見るべきポイントが、SPFとPAの値です。
SPFは肌を赤くするUVB(紫外線B波)を防ぐ数値。
PAは、肌の奥まで届いてシワやたるみの原因になるUVA(紫外線A波)に対する防御力を示します。
日常生活(通勤・買い物など)なら、SPF15〜30、PA++程度で十分です。
ただし、パウダーは塗布量が少なくなりやすいので、実際には、SPF40以上、PA+++以上の高数値の製品を選ぶ方が安心です。
肌質に合わせることも忘れずに。
- 敏感肌の方 → ノンケミカル処方、ミネラルベース、無添加
- 乾燥肌の方 → 保湿成分配合(ヒアルロン酸、セラミドなど)
- 脂性肌の方 → 皮脂吸着成分入りでテカリ防止
例えば、「朝はクリーム、昼はメイクの上からパウダーでリタッチ」するような使い方を想定すると、パウダー側には高SPFタイプを選ぶのが理想的です。
「肌に優しい」だけでなく、「紫外線に強い」も両立できるアイテムが、理想的な日焼け止めパウダーといえるでしょう。
おすすめの日焼け止めパウダー
ETVOS ミネラルUV ベール
「肌へのやさしさ」も「UVカット効果」もどちらも妥協したくない――そんな方にぴったりのパウダーです。
SPF45 PA+++と高数値ながら、紫外線吸収剤を使わず、敏感肌にも安心。
無色タイプなのでメイクの仕上げに重ねても自然な仕上がりになり、トーンアップ効果もあります。
保湿成分(ヒアルロン酸、アミノ酸など)でしっとり感が続くため、乾燥肌の人にも◎。
「しっとり、でも崩れない」使い心地を求めるなら、この1品です!
トゥヴェール ミネラルサンスクリーン
汗・皮脂に強く、レジャーや屋外でもしっかりUVガードしたい人にはこちら。
SPF50+ PA++++のハイスペック処方で、ブルーライトやロングUVAもブロック。
紫外線吸収剤不使用、ナノ粒子も不使用で、石けんで落とせるのが嬉しいポイントです。
セラミドや美容成分で粒子をコーティングしてあるため、長時間つけても肌ストレスが少なく、敏感肌でも安心です。
オルビス サンスクリーン パウダー
軽い仕上がりと崩れにくさを両立した、メイク直しに強いタイプ。
SPF50+ PA++++で、汗にも強い処方。
毛穴や色ムラをぼかす光拡散パウダー入りで、透明感ある肌を演出できます。
皮脂吸着成分配合なので、脂性肌・テカリが気になる人にもぴったりです。
パウダーはあくまで“重ねる”ためのアイテム
ここまで紹介したどのパウダーも、優秀な製品ばかり。
ですが共通して言えるのは、パウダーだけでは防ぎきれないという事実です。
パウダーの強みは、塗り直しのしやすさとメイクへのなじみやすさ。
それに対して、肌にしっかり密着するリキッドやクリームは、UVブロックの土台作りに最適です。
つまり――この2つを合わせて使うことで、紫外線防御が“完成”するのです。
だからこそ併せて使いたい:ポーラ ホワイトショット スキンプロテクター DX
朝のスキンケアの最後に、この日焼け止めクリームを仕込むだけで、土台からUVケアの完成度が一気に変わります。
SPF50+ PA++++の高い数値を誇るだけでなく、美白の医薬部外品でもあります。
紫外線を防ぎながら、シミやくすみにもアプローチする多機能型日焼け止めです。
ベタつかず、軽やかなテクスチャーでメイク前にもぴったり。
パウダーと組み合わせれば、日中の塗り直しもラクに、しかも一日中肌を守れます!
- 日中のケア:パウダーで塗り直し
- ベースの守り:クリームで土台作り(ポーラ ホワイトショット スキンプロテクター DX)
この「ダブル使い」が、これからの紫外線対策の新常識です!
おわりに
日焼け止めパウダーは、「軽さ」と「使いやすさ」を兼ね備えた、現代のライフスタイルにフィットしたUV対策アイテムです。
メイクの上からも簡単に塗り直せるその特性は、忙しい毎日を送る私たちにとって、大きな武器になります。
ただし、パウダーだけに頼るのではなく、日焼け止めクリームと組み合わせて使うことが、肌をしっかり守るためのカギです。
とくに、朝に「ポーラ ホワイトショット スキンプロテクター DX」のような高機能な日焼け止めを使い、日中はパウダーで手軽にリタッチする。
この“W使い”こそが、紫外線をブロックしながら肌への負担も最小限に抑える最良の方法です。
「効果があるか分からない」と曖昧に感じていた日焼け止めパウダーも、正しく使えばしっかりと肌を守る味方になります。
クリームとの併用で、紫外線ダメージに怯えず、透明感のある肌をキープしていきましょう。
パウダーとクリームの“最強コンビ”で、自信を持って太陽の下へ出かけてみませんか?
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません