
- 日焼け止めジェルって、本当に効果があるの?
- 日焼け止めジェルって、焼けない?

この記事で分かること
- 日焼け止めジェルは効果なし!焼ける!3つの理由
日焼け止めジェルは効果があるの?
日焼け止めジェルは焼けたりしない?
日焼け止めジェルに対して、多くの人がこのような疑問をお持ちだと思います。
そこでこの記事では、大手化粧品メーカーで15年以上、今も現役の化粧品開発者として活躍し、さらに大手美容雑誌の監修経験も豊富なプロフェッショナルの私が、日焼け止めジェル効果なしの真相について、詳しく解説します!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
【結論】日焼け止めジェル 効果ない!焼ける!3つの理由
日焼け止めには様々なタイプが存在しますが、その中でも、みずみずしいテクスチャーを有するジェルタイプは人気が高いです。
人気が高い一方、多くの人が以下のような疑問をお持ちのようです。
日焼け止めジェルは効果がない?
結論から言うと、
日焼け止めジェルは効果がないとは言わないまでも、その特性上、効果が低い!
何故なら理由は3つ。
① 紫外線防御効果の持続性が低い
② 長波長UVAが防げない
③ 化粧持ちが悪い
次項以降、詳しく解説します。
日焼け止めジェルの効果が低い理由
① 紫外線防御効果の持続性が低い!
② 長波長UVAが防げない!
③ 化粧持ちが悪い!
日焼け止めジェル 効果ない!焼ける!3つの理由を解説
「日焼け止めジェルってちゃんと効いてるの?」
こんな疑問を感じたことはありませんか? 実は、ジェルタイプの日焼け止めには、知られざる“落とし穴”が存在します。
ここでは、なぜジェルタイプの日焼け止めが「効果がない」と言われるのか、3つの理由を詳しく解説していきます。
■ 理由①:紫外線防御の持続力が弱い
ジェルタイプの日焼け止めは、そのほとんどが紫外線吸収剤のみ、またはメインで作られています。
なぜなら、ジェルのベースに使われる「カルボマー」という増粘剤と、酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤の相性が悪いからです。
結果的に、ジェルタイプ=吸収剤メインという処方になるのです。
吸収剤メインのジェルは、使用感が軽く、白浮きしにくいというメリットがありますが……
実は、紫外線吸収剤は「光に弱く」時間とともに分解してしまいます。
つまり、紫外線防御力がどんどん低下してしまうのです。
これに対し、散乱剤は光で分解しないため、効果が持続しやすいという特徴があります。
ポイント
吸収剤メインのジェルタイプは、こまめな塗り直しが必要。しないと「防御力ゼロ」に…!
■ 理由②:長波長UVA(340~400nm)をカットしきれない
紫外線には種類があり、特に注意すべきなのが長波長UVA(340〜400nm)。
この波長は肌の奥にまで届き、しみ・しわ・たるみなど光老化の原因となる厄介な紫外線です。
種類 | 波長 | 肌への影響 |
---|---|---|
UVB | 280~315nm | 日焼け・炎症 |
UVA(長波長) | 340~400nm | しわ・たるみ・老化 |
しかし、吸収剤は特定の波長しか吸収できません。
複数の吸収剤を組み合わせても、長波長UVAの全てを防ぐのは難しいのです。
対策として有効なのは、微粒子酸化亜鉛を使うこと。
この成分は、広範囲のUVAをカバーできるため、長波長UVA防御に最適です。
ポイント
ジェルタイプでは、老化の原因「長波長UVA」を完全には防げない!
■ 理由③:化粧持ちが悪い
ジェルタイプの日焼け止めは水系ベースなので、使用感が軽く、ダブル洗顔しなくても落とせる点が人気です。
しかしその反面、非常に落ちやすいというデメリットもあります。
特に、汗・皮脂・摩擦に弱く、メイクの上から使うと化粧が崩れやすくなってしまうことも。
同じ水系でも、クリームやミルクタイプの方が密着力が高く、化粧持ちも優れています。
ポイント
ジェルタイプは特に落ちやすく、化粧持ちが悪い!塗り直し必須
■ まとめ:ジェルタイプの落とし穴を知ったうえで選ぼう!
- ジェルタイプに要配合される紫外線吸収剤は光分解するため、効果の持続性が低い
- 長波長UVAは紫外線吸収剤では完全にカバーできない
- ジェルは落ちやすく、化粧持ちが悪い
もちろん、ジェルタイプには「軽いつけ心地」「白浮きしない」などの良さもあります。
ですが、日焼け止めの効果をしっかり発揮させたい方は、散乱剤入りのクリームタイプやシャカシャカ振るタイプの使用をおすすめします!
日焼け止めジェル「効果なし」を「効果あり」に変える解決策!
これまで解説してきたとおり、日焼け止めジェルは
- ① 紫外線防御の持続性が低い
- ② 長波長UVAの防御が困難
- ③ 化粧持ちが悪い
という3つの理由から、効果なし!焼ける!となりやすいという落とし穴があります。
しかし、あきらめる必要はありません。実は、ジェルタイプでもしっかり効果を発揮させる方法=解決策が存在します!
■ 解決策①:散乱剤併用タイプのジェルを選ぶ
紫外線散乱剤は、光で分解されず、しかも、UVA~UVBまで広範囲にカットできる優秀な成分です。
ところが、ジェルタイプは増粘剤との相性から、散乱剤が配合しにくいという特性があります。
ですが!高い技術を持つメーカーであれば、ジェルに散乱剤をしっかり配合することが可能です。
資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル NA
引用:資生堂公式
全成分
水,エタノール,ジメチコン,セバシン酸ジイソプロピル,オクトクリレン,サリチル酸エチルヘキシル,ホモサレート,酸化チタン,安息香酸アルキル(C12-15),グリセリン,ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン,ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル,カプリリルメチコン,PEG-60水添ヒマシ油,BG,エチルヘキシルトリアゾン,トリメチルシロキシケイ酸,キサンタンガム,PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル,PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル,グリチルリチン酸2K,チャ葉エキス,トルメンチラ根エキス,ウンシュウミカン果皮エキス,アセチルヒアルロン酸Na,水溶性コラーゲン,(アクリルアミド/アクリル酸DMAPA/メタクリル酸メトキシPEG)コポリマー,水添パーム油,イソドデカン,含水シリカ,ビスブチルジメチコンポリグリセリル-3,ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6,パーム核油,トリエトキシカプリリルシラン,パーム油,カルボマー,水酸化K,(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン,カンテン,(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー,トコフェロール,BHT,ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース,ジステアリルジモニウムクロリド,ステアリン酸,パルミチン酸デキストリン,PEG-6,ピロ亜硫酸Na,シリカ,クエン酸,フェノキシエタノール,香料,合成金雲母
特徴 | 詳細 |
---|---|
紫外線吸収剤 + 散乱剤の併用 | 長波長UVAもカットし、紫外線防御力を持続 |
最高水準のUVスペック | SPF50+・PA++++のハイスペック |
ウォータープルーフ設計 | 汗・水でUVブロック膜がむしろ強化される技術 |
環境配慮 | 海洋環境にも配慮したオーシャンフレンドリー処方 |
高い耐久性と使用感の両立 | ジェルタイプでも抜群の密着力と軽い使い心地 |
資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル NAは、ジェルタイプの“弱点”をすべて補うように設計された、まさに理想の進化系日焼け止めジェルです。
信頼できる技術力を持った製品を選ぶことで、快適な使用感と高い紫外線防御力を両立した「焼けないジェル日焼け止め生活」が始まります!
■ 解決策②:日焼け止めジェルの効果を最大限にする正しい使い方
日焼け止めジェルは、テクスチャーの軽さから人気ですが、正しい使い方をしないと効果が半減してしまいます。
ジェルタイプの日焼け止めを「効果あり!」に変えるために大切な2つのポイントをご紹介します。
ポイント①:使用量をケチらない!たっぷり塗る
「ちょっとだけ」で済ませるのはNG!
ジェルタイプはみずみずしい分、一度に塗る量が少ないと防御効果が十分に発揮されません。
使用部位 | 推奨使用量(目安) |
---|---|
顔全体 | パール2個分(ジェルタイプは多めがベスト) |
腕(片方) | 500円玉大 |
足(片方) | 1円玉2枚分 |
全身 | 30g前後(1本使い切る勢いで) |
塗りすぎかな?と思うくらいがちょうど良いです。特にジェルは透明でなじみやすいため、重ね塗りしやすいというメリットを活かしましょう。
■ ポイント②:2〜3時間ごとに塗り直す
日焼け止めジェルは紫外線吸収剤がメインなので、時間とともに効果が薄れていきます。
理想的な塗り直しタイミングは2〜3時間おき。汗をかいたり水に濡れた場合は、さらに早めの塗り直しが必要です。
以上のポイントを守ることで、日焼け止めジェルの本来の実力をしっかり引き出すことができます。
「効果なし!」から「焼けない!」へ。正しい使用方法が、あなたの肌をしっかり守ってくれます!
日焼け止めジェルの落とし方
みずみずしくて肌なじみの良い「日焼け止めジェル」は人気ですが、落とし方を間違えると肌トラブルの原因になることも。
ここでは、タイプ別に正しい落とし方を解説します。
■ 通常の日焼け止めジェルの落とし方
紫外線吸収剤のみを使用したタイプの日焼け止めジェルであれば、クレンジング不要で、洗顔料だけでOKです。
下記の手順に沿って、優しく洗顔するだけでしっかり落とせます。
通常ジェルの洗顔ステップ
- ぬるま湯で顔を軽く濡らす
- 洗顔料をしっかり泡立てる(モコモコ泡が理想)
- 泡で顔全体を包み込むようにやさしく洗う
- Tゾーンなど皮脂の多い部分は念入りに
- ぬるま湯で十分にすすぎ、最後は冷水で引き締め
泡で“こすらずに”洗うのが大切なポイントです。肌に摩擦はNGです!
■ ウォータープルーフ&散乱剤併用タイプの落とし方
「汗・水に強い」ウォータープルーフタイプや、酸化亜鉛・酸化チタンなどの散乱剤を併用しているタイプは、 洗顔だけでは落ちにくいのが現実です。
この場合は、クレンジングの使用が必須になります。
日焼け止めタイプ | 落とし方 |
---|---|
紫外線吸収剤のみ(通常ジェル) | 洗顔料だけでOK |
ウォータープルーフタイプ | クレンジング+洗顔 |
散乱剤併用タイプ | クレンジング+洗顔 |
特に、酸化亜鉛や酸化チタンといった粉体は、肌に密着しやすく、落とし残しやすいので注意が必要です。
■ クレンジング選びも超重要!
「肌にやさしい」「敏感肌OK」「乾燥しにくい」など、自分の肌質に合ったクレンジングを選ぶことが大切です。
以下の記事では、現役の化粧品開発者が厳選したおすすめクレンジングを紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
日焼け止めは「落とすまでが紫外線対策」。落とし方を間違えないことで、肌トラブルを防ぎましょう!
おわりに
いかがでしょうか?
日焼け止めジェルに対する一般的な疑念を解消し、その使用における正しい理解を深めることが、この記事の目的でした。
解説したように、日焼け止めジェルは確かに便利で快適な使用感を提供しますが、その効果を最大限に引き出すためには、適切な選択と使用方法が不可欠です。
紫外線防御効果の持続性の欠如、長波長UVAへの対策不足、化粧持ちの問題など、ジェルタイプ特有の課題に目を向け、これらを克服するための具体的な解決策を提案しました。
散乱剤併用タイプの選択や、正しい使用法の徹底は、日焼け止めジェルをより効果的に使うための鍵です!
日焼け止めジェルであれば、圧倒的技術を誇る資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル NAが最もおすすめですから、是非、お試しください。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません