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コスメの真実 化粧品全般

OEMがコスメを変えた!化粧品OEMって何? プロが解説!

この記事を書いている人

コスメデイン

  • 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
  • 今も現役の化粧品開発者
  • 美容雑誌の監修経験あり
  • 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!

美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)

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真実編、記念すべき第一回目の投稿です。

第一回目なので、何にしようか悩みましたが、コスメブログですので、基本中の基本、『化粧品会社』にしました。

『化粧品会社の真実』と題しまして、化粧品会社の裏をご説明します。

 

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化粧品会社は何社ある?

化粧品会社・OEM

皆様、突然ですが、世の中に化粧品会社って何社位あるかご存知でしょうか?

テレビCMで見たことがある化粧品会社をあげると、資生堂、花王、コーセー、ポーラ、メナード、DHC、ファンケル・・・、20社?いや50社、ひょっとして100社?

違います。世の中に化粧品会社は『1000社以上』あると言われています。

1000社ってすごくないですか?でも、テレビCMでもそんなに見ないし、知っている化粧品会社をあげてもせいぜい20、詳しい方であれば50社位じゃないでしょうか?

何故そんなに多いのかと言うと、それには理由があります。

 

化粧品は儲かる!?

化粧品会社・OEM

先に挙げた、資生堂、花王、コーセー、ポーラなどは、いわゆる『化粧品大手』と言われる会社ですね。

でもネットを見れば分かるように、化粧品業界には、(ちょっと失礼ですが)名前も聞いたことがないような中小の会社がたくさんあります。

また、ロート製薬第一三共ヘルスケアなど、製薬会社も化粧品事業に参入していますし、昨今では富士フィルムの勢いがすごいですね。

さらに、テレビCMでもおなじみ、小売り最大手のイオン(トップバリュセレクト)からも独自ブランドの化粧品が売り出されていますし、一時ほどではないですが、ドラッグストアからもオリジナル化粧品ブランドが誕生しています(PB : プライベートブランドと言います)。

つまり、ロートや富士フィルム、イオンなど、化粧品を主業態としない、『異業界』からの参入が多いのが化粧品業界です。

何故、異業界からの参入が多いのか?

それは、化粧品が儲かるからです!!

よく考えてみてください。化粧品の主成分は『水』です。化粧水の80%以上が、乳液・クリームの50%以上が水です。

水はタダですからね(管理費として費用がかかるので、全くのゼロというわけではありませんが・・・)。

化粧品価格・原価については、またいつか詳しく紹介します。

勿論、儲かるだけでなく、女性の美しくなりたいという願望は消えることがありませんので、景気に大きく左右されない安定した業界というのもありますし、女性支援という社会的役割も大きいですからね。企業のイメージアップにもつながります。

あと、参入のしやすさもあります(後程説明します)。

このように、化粧品業界はなかなか良い業界なので、異業種からの参入が後を絶たないわけです。

 

化粧品業界を支えるOEM

化粧品会社・OEM

『OEM』というのをご存知でしょうか?

OEMとは、Original Equipment Manufacturerの略で、他社ブランドの製品を製造する会社、メーカーのことを言います。

よく『OEMメーカー』という単語で使われます。

このOEMメーカー、勿論、化粧品にもあります。現在は、このOEMメーカーが化粧品業界を支えているといってもいいでしょう。

化粧品大手は、自社の工場を持っています。自分たちで化粧品を企画し、開発し、製造し、販売するわけです。

でも、自社工場をもつのは大変ですからね。特に中小のメーカーは自社工場など持てるはずありません。

企画は企画が出来る人をヘッドハンティングすればいいから問題なし。販売はネットだから問題なし。でも、化粧品の開発と製造が・・・、さすがに自分達では出来ないと悩める『中小メーカー』

自分たちで開発と製造は出来るけど、今のトレンドが分からないから企画は出来ない。販路を持っていないし、ブランド力もないから販売は到底無理、と悩める『OEMメーカー』

こうして両社の利害が一致しました。中小メーカーは自分たちで企画し、OEMメーカーに開発、製造を依頼する、そしてネットなどを通じて販売する。

私が化粧品業界に入った当時は、それほどOEMは盛んではありませんでした。

しかし今は、『OEM全盛期』と言えるでしょう。OEMメーカーのおかげで、化粧品業界へ参入しやすくなりました。その結果、中小メーカーが増え、業界全体を盛り上げているのです。

中小メーカーだけがOEMを利用しているわけではありません。製薬会社や小売り会社などもOEMを利用していると思いますし、化粧品大手と言われる会社もそうです。

化粧品大手といえど、全ての商品を自社で製造するのは無理です。その会社の方針によって、強みの領域、弱みの領域があります。

例えば、ファンデーションはうちの強みとして研究開発を続けるけど、アイカラーまでは手が回らない。でも販売の都合上、アイカラーをなくすわけにはいかない。このような場合、化粧品大手もアイカラーをOEMへ委託します。

OEMメーカーの中でも得意、不得意がありますから、得意なメーカーへ依頼するわけです。OEMメーカーの詳細は、またどこかで説明します。

 

化粧品大手 VS OEMメーカー

実は、化粧品大手もOEM事業をやっています。

カネボウ、ポーラ、ファンケルなどです。

工場の稼働率の問題から、大手と呼ばれる化粧品会社も自社の製品の製造だけでは大変なのかもしれません。

餅は餅屋というように、OEMを依頼するなら、OEMメーカーよりカネボウやポーラの方が良いとお思いの方もいると思います。ですが、一長一短があります。

大手化粧品会社に委託する場合、品質は問題ありません。これまで培ってきた技術がありますから。素晴らしい製品が出来ることでしょう。

問題は『コスト』です。

大手の場合、人件費が高いので、コスト面で課題になります。

反対に、OEMメーカーの場合は、コストが安く、問題となるのは『品質』です。

『品質』の大手化粧品会社OEMか、『コスト』のOEMメーカーか。

でも最近、この対決に変化が現れてきました。

大手化粧品会社のOEMはコストを下げる努力をしていますし、OEMメーカーの品質はどんどん向上していて、大手もうかうかとしていられません。

このような双方の企業努力によって、今後益々、化粧品業界が盛り上がるとうれしいですね。

 

おわりに

いかがでしょうか?

テレビCMで見る会社だけが化粧品会社ではありません。大手は勿論ですが、中小、異業界などを含めると、化粧品会社って世にたくさんあります。

これも化粧品製造を請け負う『化粧品OEM』のおかげです。

しかも最近は、エステの経営者が自分のコスメブランドを開発したいというニーズが多く、この方達を対象に、小さいロット数から対応可能なOEMメーカーも増えてきました。

ただし、OEMメーカーが増えた分、『OEMメーカーを選ぶうえでの注意点』がありますから、ご注意ください。

さらに、現在は他業種から化粧品業界に参入する企業が激増しています。

その中でも製薬会社のコスメ、『製薬コスメ』が大人気であり、化粧品大手の脅威になっています。

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※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません

   
大手化粧品メーカーで15年以上、今なお現役の化粧品開発者の私が、これまでの経験をもとに、コスメを厳選してご紹介します!
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