
- 日焼け止めのティッシュオフって効果的なの?
- 日焼け止めのティッシュオフっておすすめなの?

この記事で分かること
- 日焼け止め塗布後のティッシュオフについて、その有効性と正しいやり方
日焼け止めの使用は、私たちの肌を紫外線の害から守るために欠かせない日常の習慣です。
しかし、多くの方が直面するのが、日焼け止めのベタつき問題。
特に暑い季節やアクティブなシーンでは、このベタつきが不快感を引き起こすことがあります。
そこで注目されるのが「日焼け止めティッシュオフ」ですが、これにはメリットとデメリットが存在します。
この記事では、現役の化粧品開発者がプロの視点で、日焼け止めティッシュオフのメリット・デメリットを詳しく解説することで、日焼け止めのベタつきを上手にコントロールし、快適に紫外線対策を行うための知識を提供します!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
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日焼け止めティッシュオフ メリット&デメリット
日焼け止めティッシュオフのメリット&デメリット
日焼け止めを塗ったあとのベタつきが気になるという方は、かなり多いのではないでしょうか?
とくに湿度の高い季節や、汗をかきやすい場面では、肌の表面がべたつくだけで不快感が増してしまいます。
そんなときに試したいのが、ティッシュで日焼け止めの表面を軽く押さえるティッシュオフという方法です。
ティッシュオフを行うことで、肌に残った余分な油分を取り除けるため、仕上がりがさらっとして快適になります。
メイク前に行えば、ファンデーションの密着度が高まり、化粧が崩れにくくなるという利点もあります。
つまり、ベースメイクの仕上がりに差が出るという意味でも、ティッシュオフは美肌作りの強い味方になるのです。
日焼け止めティッシュオフ:メリット
- べたつき軽減
- 化粧持ち向上
一方で、注意したいのが紫外線防御効果の低下です。
日焼け止めに配合されている紫外線吸収剤や散乱剤の多くは、油分とともに肌にとどまるタイプのもの。
ティッシュで押さえることで、こうした有効成分まで取り除いてしまうリスクがあるため、紫外線カット力が落ちる可能性があるのです。
外で長時間過ごす予定があるときや、紫外線対策を最優先にしたい場面では、ティッシュオフを避けるか、できるだけ軽く行うようにしましょう。
快適さとUVカットの両立は、ちょっとした使い方の工夫がカギになります。
日焼け止めティッシュオフ:デメリット
紫外線カット効果の低下
ティッシュオフが日焼け止め効果に与える影響
ティッシュオフによってどれほど日焼け止めの効果が変化するのかは、使用する製品の種類によっても違いがあります。
特に重要なのは、日焼け止めに含まれている成分がどのように肌に作用しているかという点です。
ほとんどの日焼け止めには油分が配合されています。
この油分は、紫外線吸収剤を肌にとどめ、均一に広げるために欠かせない役割を担っています。
ところが、ティッシュで表面を押さえると、この油分ごと紫外線防御成分が除かれてしまうことがあるのです。
とくに、吸収剤の多くは油に溶けやすい性質をもっているため、軽く押さえただけでも肌に残る量が減ってしまう恐れがあります。
その結果として、UVカットの効果が本来よりも低下し、紫外線の影響を受けやすくなってしまう可能性があります。
これを避けるためには、使用している日焼け止めが油性タイプなのか、水系の散乱剤中心なのかを知っておくことが大切です。
また、ティッシュオフを行う際は、強くこすったり長時間押さえたりするのではなく、あくまで「余分な油分だけを軽く吸い取る」イメージで行うことが推奨されます。
使用前に製品の特性をチェックするひと手間が、結果的に肌を守る最良の対策につながります。
日焼け止めティッシュオフのタイミング
日焼け止めの効果をしっかりと発揮させたいなら、まずは基本的な使い方を押さえておくことが大切です。
とくに、塗るタイミングと塗布量は、紫外線から肌を守るうえで欠かせないポイントになります。
日焼け止めは、外出の約15分前に塗布するのが理想的です。
この時間をおくことで、肌に成分がなじみ、表面にしっかりと保護膜が作られます。
塗る量の目安としては、顔にはティースプーン半分、体にはショットグラス1杯分ほどが必要です。
これを均等に広げることで、肌全体をムラなく守ることができます。
ティッシュオフを行うタイミングは、日焼け止めを塗ってから数分経ち、肌がさらっとしてきた頃が最適です。
塗ってすぐに押さえてしまうと、まだ定着していない成分が落ちてしまい、効果が薄れるおそれがあります。
ティッシュを使うときは、ゴシゴシとこすらず、優しく「そっと押さえる」ようにしてください。
押さえるだけで余分な油分だけを取り除くことができ、保護効果を残しつつ、ベタつきも軽減できます。
このひと手間を加えることで、快適さと効果の両立が可能になります。
塗り直しのタイミングと合わせて、日焼け止めの扱い方を丁寧に工夫してみましょう。
ティッシュオフに強い日焼け止め
ティッシュオフをしても紫外線対策をしっかり維持したい場合は、日焼け止め選びにも少し工夫が必要です。
なぜなら、使うアイテムによっては、ティッシュで軽く押さえただけでも防御効果が大きく下がってしまうことがあるからです。
おすすめしたいのは、紫外線散乱剤を主成分としたタイプ。
これらは「ノンケミカル処方」と呼ばれることが多く、紫外線を肌の上で物理的に跳ね返す仕組みを採用しています。
そのため、吸収剤タイプよりも肌に残りやすく、ティッシュオフの影響を受けにくい特徴があります。
さらに、耐水性の高いウォータープルーフ仕様の日焼け止めは、汗や摩擦に強いため、ティッシュで軽く押さえる程度では落ちにくい傾向があります。
日常使いからレジャーシーンまで、幅広く対応できるため1本持っておくと安心です。
敏感肌の方には、自然由来成分を使用した低刺激タイプもおすすめ。
刺激になりやすい添加物やアルコールを避けた設計のため、肌トラブルが起こりにくく、毎日のケアにも無理なく取り入れられます。
たとえば「ポーラ ホワイトショット スキンプロテクターUV」は、美白ケアと紫外線対策を両立させた医薬部外品で、サラッとした仕上がりが特徴です。
SPF50+・PA++++という高スペックを持ちつつ、ティッシュオフ後の効果低下も最小限に抑えられる設計となっています。
日焼け止めティッシュオフ時のスキンケア
日焼け止めを正しく使いこなすには、保湿ケアをしてから塗布するという前準備がとても大切です。
肌が乾燥している状態で日焼け止めをのせると、成分がムラになりやすく、しっかり密着しません。
その結果、紫外線防御効果が発揮されにくくなることもあります。
また、ティッシュオフによって油分を取り除いた際、肌に必要な潤いや天然の保護成分までも一緒に失われていることがあります。
まずは化粧水や乳液などで肌にしっかりと潤いを与え、柔らかく整えるところから始めましょう。
保湿を行うことで日焼け止めのノリが良くなり、肌との密着度も向上します。
「保湿 → 日焼け止め塗布 → ティッシュオフ」という順番が理想。
ティッシュオフを行うタイミングは、日焼け止めを塗って数分後、肌にしっかり馴染んだあとがベストです。
ティッシュで軽く押さえるようにすると、余分な油分を取り除きながらも、UVカットの成分をなるべく残すことができます。
どんな化粧水を選べばよいか迷ったときには、化粧品開発者が厳選した「おすすめ化粧水ベスト5」の記事もぜひ参考にしてみてください。
肌質や悩みに合わせた1本を見つけられるはずです。
おわりに
いかがでしょうか?
日焼け止めのティッシュオフは、快適さと肌への保護のバランスを考えながら行うことが重要です。
この記事では、日焼け止めのベタつきを軽減するティッシュオフのメリットと、UVカット効果の低下というデメリットを詳しく解説しました。
日焼け止めを使用する際は、これらのポイントを踏まえ、自分の肌質や活動状況に合った製品を選び、適切に使用することで、肌を紫外線から守りながら快適な肌触りを保つことができます。
美しい肌を保つためにも、日焼け止めの上手な活用を心がけましょう。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません