『目元』は年齢を感じさせる部位ですから、お手入れは非常に重要です。
市場には様々な『目元用コスメ』が存在しますが、その中でも、ポーラの『B.A ザ アイクリーム』は、目元用コスメのパイオニアであり、名品です。
2018年10月、ポーラ B.A ザ アイクリームがリニューアルされました。
それが、『ポーラ B.A アイゾーンクリーム』。
今回は、話題の目元用コスメ『ポーラ B.A アイゾーンクリーム』を、化粧品開発者の私が分析いたします。
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
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ポーラ B.A アイゾーンクリーム
ジャンル
目元用コスメ
メーカー
ポーラ
全成分
水、シクロペンタシロキサン、グリセリン、ジグリセリン、PEG-10ジメチコン、BG、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ワセリン、ジメチコン、水添ポリデセン、水添ポリイソブテン、ジステアルジモニウムヘクトライト、マルチトール、PEG-75、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、イガイグリコーゲン、マドンナリリー根エキス、チョウジエキス、マロニエエキス、アルニカエキス、ヘチマエキス、レンゲソウエキス、イザヨイバラエキス、マヨラナ葉エキス、アケビ茎エキス、クララ根エキス、ヨモギエキス、ゲットウ葉エキス、加水分解シルク、加水分解コンキオリン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、エチルヘキサン酸セチル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ステアリン酸スクロース、水添レシチン、エタノール、パルミチン酸スクロース、セタノール、ベヘニルアルコール、オレイン酸ポリグリセリル-2、カルボマー、トコフェロール、水酸化K、キサンタンガム、アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料
分析結果
目もと用コスメのパイオニア&名品
「ポーラ B.A ザ アイクリーム」は、2012年に発売されました。当時は、今ほど目もと用コスメは認知されておらず、昨今の目もと用コスメブームは、B.A ザ アイクリームのおかげと言っても過言ではありません。
そのような意味でも、B.A ザ アイクリームは、目もと用コスメのパイオニアであり、名品です。
高価格であるにもかかわらず、その品質と技術力の高さ、そして、B.Aが作り出す世界観が評価され、高いユーザー支持を得続けています。
その「B.A ザ アイクリーム」が、2018年に『B.A アイゾーンクリーム』としてリニューアルされました。
ただ単に名前が変わったわけではなく、技術的にも大きく進化しています。次項では、『B.A アイゾーンクリーム』に搭載された技術についてご説明します。
アイコアフォーミング理論
ポーラは、顔の印象研究により、目もと・口もとは人に与える印象を左右する異なる役割を持つことを発見しました。
そして、目もとの形状変化について研究を進めた結果、目もとのハリ・立体感の減衰は、目もとの筋肉が薄くなることによる形状変化が原因であることを見出しました。
さらに、加齢により、この筋肉を構成する主要たんぱく質が減少することを発見しました。
このように、目もとの構造に着目したのが、今回、「ポーラ B.A アイゾーンクリーム」に新たに搭載された新理論、『アイコアフォーミング理論』です。
ポーラはオリジナル複合保湿成分「CFエキス」を開発し配合した他、「BAコアリキッド」、「ゴールデンLP」、「YACエキス」、「EGクリアエキス」、「クジンエキスクリア」など、B.Aシリーズ共通成分を配合することで、うるおいによるハリ感で立体的な目もとに導く『アイコアフォーミング理論』を形にしたのです。
特長的な剤型
乳液やクリームなどの乳化物には、「水中油(O/W)」・「油中水(W/O)」といった『剤型(型)』が存在します。
これらは、目指すべき感触、実現したい肌、容器との相性などによって選択しますが、「ポーラ B.A アイゾーンクリーム」は、「O/W/O」の『マルチプルエマルジョン』という特殊な型です。
「マルチプルエマルジョン」は、技術レベルが非常に高く、なかなかお目に掛かれない型です。これを実現できるという事は、一流の研究開発力の証です。
また、「マルチプルエマルジョン」は、製造面でも大変手間がかかりますから、一流の技術力を有し且つ、『高価格帯』でなければ難しいでしょう。
技術面・製造面のハードルが高い「マルチプルエマルジョン」ですが、『大きなメリット』はあります。
それが、『感触変化』と、長時間に渡る『成分浸透性』です。
ポーラ B.A アイゾーンクリームは「O/W/O」ですから、これはつまり、「油⇒水⇒油」と、3段階で変化するということです。
1段階目の「油」で濃密なコク感、2段階目の「水」でみずみずしい感触を、そして最後、3段階目の「油」が、ふっくらとしたハリ感と密着感を与えます。
さらに、油・水・油の箇所にあえて別成分を配合することで、時間差で肌内部に成分を浸透させることが出来ます。
これは、成分の浸透を長続きさせるために用いられる高度な成分浸透技術です。
ポーラ B.A アイゾーンクリームは、かなりの高価格コスメではありますが、確固たる技術が伴った、『価格に見合った価値のあるコスメ』と言えるでしょう。
おわりに
いかがでしょうか?
目もと用コスメの名品、『ポーラ B.A アイゾーンクリーム』は、高価格コスメではありますが、『アイコアフォーミング理論』、それを実現するための『成分開発力』、感触と浸透性に大きな変化を与える『剤型化技術』、いずれも最高峰の技術であり、価格に見合った価値あるコスメだと私は思います。
目もとの印象は人の印象を左右しますし、目もとの変化はコミュニケーションにまで影響を与えます。
目もとが気になり始めたら、目もと用コスメの名品『ポーラ B.A アイゾーンクリーム』をおすすめします。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません