
- 無添加化粧品を使ってるのに肌が荒れる...
- 無添加化粧品って安心・安全じゃなの?

この記事で分かること
- 無添加化粧品は危険!という超残念な真実
- 現役の化粧品開発者が真におすすめする無添加化粧品
「無添加だから安心」——そう信じて選んだ化粧品で、肌が赤くなったり、ヒリヒリした経験はありませんか?
ナチュラル志向が高まる今、「無添加化粧品」は肌に優しく安全というイメージで広く受け入れられています。
でも、その“優しさ”が、実は肌を刺激する原因になっているとしたら…?
私は現役の化粧品開発者として、数多くの製品に携わってきました。
そのなかで強く感じるのは、「無添加=安全」と思い込んでいる消費者があまりにも多いということ。
しかし現実には、防腐剤を抜いた分を他の成分で補うことで、逆に刺激性が高まる処方が多く存在します。
この記事では、「なぜ無添加化粧品が危険とされるのか?」という疑問に、成分設計・業界の裏側・具体例など、プロならではの視点でお答えします。
さらに、例外的に安全性が高いメーカーや、本当に肌に優しい製品の見極め方まで、わかりやすく解説します。
“無添加=安心”と思い込む前に、知っておいてほしい本当の話——。どうぞ最後までお読みください!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
「無添加化粧品は危険!」 3つの理由
無添加化粧品が危険と言われる3つの理由を詳しく解説します。
①「無添加」の定義が曖昧すぎる
②パラベンフリーの代償としてBGが高配合されている
③化粧品は3年間腐ってはいけないルールがある
それでは、順番に見ていきましょう。
「無添加」の定義が曖昧すぎる
「無添加化粧品」と聞くと、多くの人が「肌に優しい」「安全」といったイメージを持ちがちです。
しかし実際には、「無添加」という言葉には法律上の明確な定義が存在しません。
企業ごとに「何を添加していないか」の基準がバラバラで、たとえば、パラベン(防腐剤)を抜いただけでも“無添加”と表示できるのです。
さらに厄介なのは、無添加と表示しながらも、別の刺激性のある成分が含まれているケースがある点です。
このように、「無添加=安全」と単純に考えてしまうこと自体が、危険性を招くことになるのです。
パラベンフリーの代償としてBGなどが高配合されている
パラベンは長年、化粧品の防腐剤として使われてきましたが、一部でアレルギーや発がん性が取り沙汰され、消費者の間で「悪者」のように扱われるようになりました。
その結果、多くのメーカーが“パラベンフリー”を売りにし、無添加化粧品の人気が高まったわけです。
ところが、防腐効果を維持するためには、代わりの成分が必要になります。
多く使われるのが「BG(ブチレングリコール)」や「フェノキシエタノール」といった成分です。
これらは確かに防腐効果がありますが、刺激性を感じやすい人もおり、高濃度で配合されると、むしろパラベンよりも肌に合わないケースが増えてきています。
つまり、パラベンを外した結果、防腐剤の“総量”は減っていないどころか、一部成分が増えて刺激リスクが上がってしまっているんですね。
見た目に安心して飛びつくのは、ちょっと注意した方がいいです。
化粧品は3年間腐ってはいけないルールがある
日本の化粧品業界では、「製造から3年間は品質が安定していること」が法律で義務付けられています。
このため、たとえ“無添加”であっても、防腐効果が一定以上なければ販売すらできません。
つまり、防腐剤を完全に除去することは現実的ではなく、何かしらの腐らない工夫が必要です。
その結果、前述のような代替防腐剤が高配合されたり、空気に触れないよう特殊な容器が採用されたりするのです。
この点を知らずに、「無添加だから安全」と思ってしまうと、思わぬ肌トラブルの原因になります。
“無添加=無防腐剤”ではない、ここは絶対に押さえておいてください!
無添加化粧品は危険!3つの理由
- 無添加の定義が曖昧のため、別の刺激性成分が含まれる可能性がある
- パラベンフリーによって不足する防腐力を、他成分を高配合することで補っている
- 無添加化粧品であっても、化粧品の場合、製造後3年間の品質保証義務(腐敗の防止)がある
無添加=安全と信じてしまう理由とは?
無添加=安全と信じてしまう理由について掘り下げてみましょう。
①「肌に優しい」のイメージに踊らされる
②広告・パッケージの巧みな表現
③SNSや口コミで過剰に広まった安心神話
④本当に肌に優しい成分を見極めるには?
それでは、順番に解説していきましょう。
無添加=肌に優しいは本当?イメージと現実のギャップ
「無添加」という言葉には、どうしても“ナチュラルで安全そう”というポジティブなイメージが付きまといます。
「添加物=化学物質=悪」という固定観念から、何も入っていない=優しい、と連想してしまうのは仕方のないことです。
しかし、化粧品開発の現場では、“優しさ”とは見た目の言葉ではなく、成分の濃度や肌との相性で決まるものです。
無添加でも、高濃度アルコールや植物エキスが多いと、肌に負担になることも少なくありません。
言葉の印象だけで判断するのではなく、成分の“中身”を理解する姿勢が求められるのです。
広告・パッケージの巧みな表現
実は「無添加」という表現、非常に広告的に使いやすいのです。
法律上、“特定成分を使っていない”だけでも無添加と表示できるため、パラベンを外しただけで無添加を謳うケースもあります。
また「○○不使用」と列記することで、あたかも“完全に安全でナチュラルなイメージ”を消費者に与える効果もあります。
たとえば、「旧指定成分無添加」と書いていても、実際には刺激性のある別の成分が入っていることもあります。
パッケージのイメージだけで安心してしまうのは、広告表現の戦略に乗せられてしまっているかもしれません。
SNSや口コミで過剰に広まった安心神話
SNSや口コミサイトでは、「この無添加化粧品に変えたら肌がツルツルになった!」といった声が目立ちます。
もちろん、個人の体験談としては貴重ですが、それが、“すべての人に安全”という根拠ではないです。
特にインフルエンサーやPR案件では、製品の良い面しか語られず、リスクについて触れられることは稀です。
無添加=安心という“神話”が、こうしたSNSによって強化されてしまっているのが現状です。
繰り返しになりますが、無添加=リスクゼロではない。
成分や製造方法に着目する視点が必要です。
【初心者向け】肌に優しい成分を見極める3つのコツ
ではどうやって本当に肌に優しい製品を選べばいいのでしょうか?
ポイントは「配合成分」「製造方法」「保存形式」の3点です。
たとえば、ファンケルのように、無菌充填技術やエアレス容器、使用期限明記などを取り入れているメーカーは、防腐剤に頼らない安全性を確保しています。
選び方の視点 | おすすめポイント |
---|---|
成分の種類 | BG・フェノキシエタノールの高濃度には注意 |
製造方法 | 無菌充填や密封ボトルで防腐剤の使用を減らしているか |
企業の姿勢 | 第三者検査・保存期限表示・アレルギーテスト済みなど |
「無添加」だけで飛びつくのではなく、こうした中身を見て選べると安心です。
現役化粧品開発者が教える安全な化粧品の選び方
現役化粧品開発者が教える安全な化粧品の選び方をご紹介します。
①防腐成分は“ゼロ”ではなく“適量”が正解
②全成分表示から読み取るポイント
③刺激が少ない処方の見分け方
④敏感肌・子ども向けに気をつけたい成分
⑤プロの私が推せる“本当に安心できる”無添加ブランドとは
それでは、1つずつ見ていきましょう。
防腐成分は“ゼロ”ではなく“適量”が正解
「防腐剤=悪」と思われがちですが、実際には、適量の防腐剤が入っていた方が安全に使用できるのが事実です。
むしろ防腐剤がないことで雑菌が繁殖し、肌トラブルを引き起こすこともあります。
大事なのは“何が入っているか”ではなく、“どのくらい入っているか”という配合濃度。
たとえば、パラベンは過去のネガティブなイメージが先行していますが、世界的には極めて安定性が高く安全性も高い防腐剤と評価されています。
完全無添加よりも、必要最低限で安全性が確立された成分を“適量”使っている製品を選ぶことが、賢い選択なのです。
全成分表示から読み取るポイント
パッケージ裏にある「全成分表示」は、読み慣れないと難しそうに感じるかもしれませんが、実はチェックすべきポイントは絞られています。
防腐剤の欄では、以下のような成分をチェックしてみてください。
成分名 | 主な目的 | 刺激性 |
---|---|---|
パラベン | 防腐(広範囲) | 非常に低い |
フェノキシエタノール | 防腐(弱め) | 中程度 |
BG(ブチレングリコール) | 保湿+防腐補助 | 中〜やや強め(高濃度注意) |
エタノール | 防腐+清涼感 | 高(乾燥肌・敏感肌に注意) |
こうした成分が成分表の前の方にある場合は、配合量が多い可能性があるので注意が必要です。
刺激が少ない処方の見分け方
刺激が少ない製品を見分けるには、「全成分の配合設計」「容器の形状」「製造環境」の3つを見るのがポイントです。
たとえば、ファンケルは「無添加=防腐剤ゼロ」でありながら、無菌充填製造+密封エアレス容器+使用期限の記載という技術で、そもそも腐敗リスクを避けています。
このように、成分だけでなく製造とパッケージング技術の裏付けがある製品は、安心して使えるといえるでしょう。
防腐剤を入れない代わりに、“腐らせない仕組み”をつくっているかどうか。
ここが、技術力の見せどころなんです。
敏感肌・子ども向けに気をつけたい成分
敏感肌や小さなお子さんの肌は、大人の健康な肌に比べてバリア機能が未熟です。
このため、以下のような成分には特に注意が必要です。
- 高濃度のアルコール(エタノール、SDアルコール)
- 香料(天然・合成問わず)
- 精油やアロマオイル(ティーツリー、ラベンダーなど)
- 着色料や発色剤
「自然由来=安全」ではなく、むしろ自然由来の精油はアレルゲンになりやすい側面もあります。
ファンケルなどのように、アレルギーテスト済み・刺激性試験済みなどのエビデンスがある製品を選ぶと安心です。
肌が弱い人ほど、“何が入っているか”ではなく、“何が起こりにくい処方なのか”で判断していきましょう。
プロの私が推せる“本当に安心できる”無添加ブランドとは
ここまで読んでくださった方の中には、「で、結局どのブランドなら安心なの?」と思われた方も多いと思います。
その中で、私が自信を持っておすすめできるブランドがファンケルです。
ファンケルは「防腐剤・香料・合成色素・石油系界面活性剤不使用」という無添加方針を掲げながらも、ただ成分を抜くだけではありません。
むしろ、その“無添加”を成立させるために、高度な技術と徹底した品質管理体制を構築しています。
例えば以下のような工夫があります:
ポイント | ファンケルの取り組み |
---|---|
無菌製造 | 製造工程において雑菌が入り込まないよう徹底管理 |
エアレス容器 | 内容物が空気に触れない特殊容器で酸化・腐敗を防止 |
使用期限の明記 | 製造年月と開封後の期限を明示し、鮮度と安全性を保証 |
低刺激テスト | アレルギーテスト・スティンギングテストなどを実施 |
特に驚かされるのが、「60日以内に届ける」鮮度管理や、無添加のために物流や販売のスピードにもこだわっている点です。
これは正直、コストも手間もかかる方法です。
それでもファンケルは、「肌に本当に優しい製品を届ける」というポリシーを貫いています。
開発者として、これだけ徹底して“安全性”と“信頼性”を追求している姿勢には心から敬意を表します。
だから私は、数ある無添加化粧品の中でもファンケルだけは「本当に安心できる例外」として、多くの人に自信を持っておすすめできるのです。
ファンケルのコスメ
最後、ファンケルのコスメをご紹介します。
ポイント
エイジングケアならエンリッチ+。ナイアシンアミドを有効成分としたしわ改善の医薬部外品です。無添加×しわ改善はなかなかお目にかかれません!
ポイント
美白ならブライトニング。医薬部外品です。肌のターンオーバーでなかなか排出されない居座りジミの原因を解明し、化粧品のオリンピックと言われる世界的な学術大会IFSCCでその成果を発表!世界に認められた技術です。
ポイント
大人ニキビにお悩みならアクネケア。殺菌剤不使用で、抗炎症効果があるグリチルリチン酸ジカリウムを有効成分にした医薬部外品です。当然こちらも無添加。
まとめ
いかがでしょうか?
無添加化粧品=安全というイメージに、多くの方が安心感を抱いているのは当然だと思います。
ですが、私は現役の化粧品開発者として、そのイメージが必ずしも正しいとは限らないことを日々実感しています。
無添加の定義が曖昧であること、防腐剤の代わりに刺激の強い成分が使われていること、そして製品の保存性を保つために必要な工夫が見過ごされていること。
これらは、肌に優しい化粧品を選ぶうえで見逃してはいけない重要なポイントです。
本当に安心できる製品とは、単に「成分を減らすこと」ではなく、「肌に負担をかけず、安全に使える工夫がされているかどうか」にかかっています。
だからこそ、私はファンケルのような技術と誠実さを兼ね備えたブランドを、自信を持っておすすめしたいと思っています。
無添加という言葉に惑わされず、本当に自分の肌に合うものを選んでいきましょう!
※ 本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません