

この記事で分かること
- オリーブオイルでのクレンジングは危険!絶対にやめた方がいい理由
「オリーブオイルでクレンジングすると肌にいいらしい」──そんな噂をSNSや美容サイトで見かけたこと、ありませんか?
ナチュラル志向が高まる今、「肌に優しそう」「食べられるなら安全そう」と思って、キッチンにあるオリーブオイルでそのままクレンジングしている方もいるかもしれません。
でも実はこれ、肌トラブルの引き金になってしまうこともあるんです。
私は現役の化粧品開発者として、数多くのオイル製品に関わってきましたが、「オリーブオイル=安全」とは言い切れない現実を、何度も目の当たりにしてきました。
この記事では、そんな誤解を正しながら、「じゃあ何を使えばいいのか?」まで、科学的な視点と現場のリアルを交えて、やさしく丁寧にお伝えしていきます。
正しい知識で、あなたのお肌を守りましょう。
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
結論:オリーブオイルでのクレンジングはNG!
「ナチュラルだから肌に優しそう」——そんな理由でオリーブオイルを使いたくなる気持ちはわかります。
でも、オリーブオイルでのクレンジングは基本的におすすめできません!
■ 食用オリーブオイルでのクレンジングは絶対NGな理由
まず最初に伝えておきたいのは、「食用のオリーブオイルをそのまま顔に使うのはNG」ということです。
理由はシンプル。肌に使うことを前提に作られていないからです。
例えば、食用オリーブオイルには、微量な不純物や、精製が不十分な成分が含まれている場合があります。これらは食べる分には問題ありませんが、肌に使うとトラブルの原因になります。
こんな肌トラブルが起きるリスクがあります。
- 毛穴の詰まり
- ニキビ
- 赤み・かゆみ
- 肌荒れ
さらに、オリーブオイルは「重たい油」なので酸化しやすく、肌に残りやすいのも問題点。しっかり洗い流したつもりでも、皮膚表面に残ってしまうことがあるのです。
つまり、「天然=安全」とは限らないということ。むしろ逆効果になる可能性すらあります。
肌のためにも、食用のオリーブオイルでクレンジングするのは絶対に避けましょう!
■ 化粧品グレードのオリーブオイルとは何が違うの?
「じゃあ、化粧品用のオリーブオイルならいいの?」という疑問が出てくるかもしれません。
答えは「条件付きでOK」です。
化粧品グレードのオリーブオイルは、食用のものよりもずっと高い基準で作られていて、不純物の除去や安全性のテストがしっかり行われています。
具体的な違いを表にまとめました。
項目 | 食用オリーブオイル | 化粧品グレード |
---|---|---|
精製レベル | 低い(風味重視) | 高い(不純物除去) |
酸化しやすさ | 高い | 安定化処理されている |
アレルギー対応 | なし | あり(低刺激処方) |
使用前提 | 食べること | 肌に塗ること |
このように、化粧品用であれば、肌に使う前提で安全性が確保されているため、基本的には問題ありません。
ただし、オイル単体でのクレンジングには注意が必要です。
オイルの性質だけでなく、処方も重要なポイントだからです。
■ それでもオリーブオイルを使いたい人へ
「どうしてもオリーブオイルを使いたい!」という方もいるでしょう。
その場合は必ず、“クレンジングとして処方された製品”を選ぶようにしてください。
その理由はとても重要です。
市販の食用オリーブオイルや、ただ精製しただけのオイルには、肌から汚れを落とすための設計がされていないからです。
具体的には、「界面活性剤」が配合されていないことが最大の問題点です。
クレンジングの役割は、以下のような油性の汚れを浮かせて洗い流すことです。
- メイクの油分
- 皮脂
- 日焼け止め(ウォータープルーフなど)
しかし、オイルだけでは汚れを「浮かせる」ことはできても、「洗い流す」ことができません。オイルは水と混ざらず、肌の上に残り続けてしまうのです。
これを解決するのが、界面活性剤。
界面活性剤は、「水と油をなじませて乳化させる」という働きを持っており、オイルと一緒に汚れを水で洗い流せるようにするのです。
クレンジングとして処方された製品には、この界面活性剤が適切に配合されていて、肌に残りにくく、スッキリと落とせるように設計されています。
一方で、ただのオリーブオイルにはこの機能がありません。
つまり、クレンジングとしての機能を果たせない=メイクや皮脂をしっかり落とせないということ。
しかも、洗い流せなかった油分は肌に残り、酸化や毛穴詰まり、ニキビ、肌荒れの原因になることも。
安全性や肌へのやさしさを考えるなら、絶対に、“クレンジングとして開発された製品”を使うことが必須です!
結論
クレンジング力と肌への優しさを比較してみた
クレンジング選びにおいて重要なのが、「しっかり落ちるか」と「肌に優しいか」のバランスです。
ここでは、オリーブオイルを主成分とするナチュラル系クレンジングと、合成オイルベースのクレンジングの違いを比較してみましょう。
■ オリーブオイル系 vs 合成クレンジングオイル:比較表
比較項目 | オリーブオイル系 | 合成クレンジングオイル |
---|---|---|
クレンジング力 | 中程度(ナチュラルメイク向き) | 高い(ウォータープルーフ対応) |
乳化スピード | 遅い、または不完全 | 素早く乳化、すすぎが簡単 |
肌への残留 | 残りやすく、ダブル洗顔が必要 | 洗い流しやすく、肌に残りにくい |
コスト | 高め(原料価格が高い) | 中〜安価(大量生産されている) |
香り・使用感 | オイル臭が苦手な人も | サラッと軽めで香りも豊富 |
総合的に見ると、合成クレンジングオイルは「洗浄力・時短・コスパ」に優れていると言えます。
特に、ウォータープルーフメイクを使っている方にとっては、オリーブオイルでは落としきれないリスクも。
■ 洗浄力・肌残り・コスパを徹底チェック
次に、3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
洗浄力
オリーブオイル系は、ナチュラルメイクやすっぴんの日にはちょうど良い洗浄力です。
ですが、重ね塗りのファンデーションやウォータープルーフ系メイクには不向き。
一方、合成クレンジングオイルは、高い洗浄力で1回でスッキリ落とせるのが強みです。
肌残り
これはかなり重要な要素です。
オリーブオイルは分子が大きく、肌に密着しやすいため「ベタつき感」や「すすぎにくさ」を感じやすい傾向があります。
丁寧に洗い流さないと、酸化によってニキビや肌荒れの原因になる可能性も。
一方、合成オイルは乳化が速く、肌に残りにくいため、洗い流しも簡単です。
コスパ
オリーブオイル系クレンジングは原材料コストが高く、価格帯は2,500円〜4,000円が一般的。
一方、オルビスやアテニアなどの合成系クレンジングは1,800円前後で手に入るうえ、容量も多めでコスパ良好です。
毎日使うものだからこそ、コストと効果のバランスは非常に大切。
肌荒れで皮膚科に通うコストを考えたら、最初から安定感のあるクレンジングを選ぶ方が結果的にお得とも言えます。
■ 敏感肌に本当に優しいのはどっち?
「オリーブオイル=肌に優しい」と信じている人も多いですが、実は、注意が必要です。
オリーブオイルは天然成分で保湿力が高い反面、次のようなリスクがあります。
- 不純物が残っている可能性がある
- 肌に残って酸化することで肌トラブルの原因になる
- 乳化が不十分で、すすぎ時に摩擦が起こりやすい
つまり、「天然=安全」とは限らないのです。
一方で、合成クレンジングオイルでも、敏感肌向けに設計された製品(例:オルビス、ファンケルなど)であれば、刺激を抑えつつ、汚れをしっかり落とす処方が採用されています。
また、摩擦を減らすテクスチャーや、乳化のスピードなども含めて、肌にやさしく使える工夫が多く施されています。
大切なのは、「成分のイメージ」ではなく、実際に“肌への残留”や“刺激”が少ないかという視点で選ぶことです。
ここが重要!
現役の化粧品開発者がおすすめるクレンジングオイル
「オリーブオイルでは洗浄力や乳化力が足りない…」
そんな悩みを解決してくれるのが、市販の“高機能クレンジングオイル”です。
ここでは、化粧品開発のプロの目線で「本当に安心してすすめられる」と感じたアイテムを2つご紹介します。
■ アテニア スキンクリア クレンズオイルの魅力
まずご紹介するのは、ロングセラーとしても有名な、アテニア スキンクリア クレンズオイル。
この製品の特長は、くすみの原因までしっかり落とす設計にあります。
具体的には、メイク汚れだけでなく、皮脂の酸化による“肌くすみ”も落とすことを目的に開発されています。
注目ポイント:
- ダブル洗顔不要
- まつエクOK
- 無鉱物油・アルコールフリー・パラベンフリー
さらに、極性油を中心に設計されており、乳化が非常にスムーズで、洗い流しも簡単。
アロマ系の香りが心地よく、クレンジングが癒しの時間になるという声も多いアイテムです。
処方設計の視点から見ても、オイル選びが秀逸で、初心者から上級者まで安心して使える一本です。
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■ オルビス ザ クレンジングオイルの実力
続いて紹介するのは、「洗浄力と肌へのやさしさの両立」を目指す方にぴったりな、オルビス ザ クレンジングオイルです。
極性油ベースで構成されており、汚れ落ちの良さと低刺激性のバランスが非常に高いレベルでまとまっています。
使って感じるメリット:
- ウォータープルーフのマスカラもスルッと落ちる
- すすぎが早く、ぬるぬるしない
- 摩擦を感じにくい軽いテクスチャー
オルビスは無香料・無着色・アルコールフリーなど、敏感肌に配慮した“無添加設計”にもこだわっています。
水に触れたときの乳化スピードが速く、肌残りが極めて少ない点は、処方開発者としても高く評価できます。
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■ プロ目線で見るクレンジングオイルの選び方
クレンジングオイルを選ぶときには、次の3つのポイントを意識するのがおすすめです。
選び方の軸 | チェックポイント |
---|---|
① 洗浄力 | ウォータープルーフを落とすなら「高洗浄力」と書かれたものを選ぶ |
② 乳化スピード | 「素早く乳化」と書かれているものは肌残りが少なくて安全 |
③ 肌へのやさしさ | 無香料・アルコールフリー・パラベンフリーなどを確認 |
肌タイプ、メイクの濃さ、クレンジングの頻度によって、「オイルの種類」と「処方の設計」を見極めることが、後悔しないクレンジング選びのカギになります。
よくある誤解とQ&Aで正しい理解を深めよう
ネットやSNS上には、クレンジングに関する情報があふれています。
中には正確でないものや、ちょっと危険な誤解も…。
ここでは、化粧品開発者の視点から、よくある勘違いをQ&A形式でわかりやすく解説していきます。
■「天然=安全」ではない理由
Q:オリーブオイルって天然だし、安心して使えますよね?
この質問、本当によくあります。
でも結論は、「天然だから安全とは限らない」です。
たとえ天然成分であっても、以下のようなリスクがあることを知っておきましょう。
- 精製が不十分で不純物が残っている
- 酸化しやすく、刺激となる場合がある
- 分子が大きく、肌に残りやすい
実際に、「精油」や「オーガニックオイル」で肌荒れを起こす人も少なくありません。
大切なのは、「天然か合成か」ではなく、刺激性・肌残り・洗い流しやすさのバランスなんです。
“天然=安心”という思い込みには注意が必要です。
■ 食用オイルでも精製すればOK?という誤解
Q:食用オイルでも精製されていれば肌に使えますか?
答えはNOです。
たとえ精製されていたとしても、食用オイルはスキンケアの基準を満たしていないことが多いです。
理由はこちら。
- 皮膚への刺激性テストがされていない
- 微粒子などの混入リスクがある
- 保存中に変質しやすい
食用オイルの目的は、あくまで「食品としての安全性」。
スキンケアに必要な「肌への安全性」は別の基準で評価されるんです。
つまり、見た目や名前が似ていても、化粧品グレードとはまったく別物と考えるべきです。
■ 敏感肌でもクレンジングオイルは使える?
Q:敏感肌なんですが、クレンジングオイルって刺激が強くないですか?
結論としては、処方によっては敏感肌でも安全に使えます。
昔のクレンジングオイルは、洗浄力が強すぎて肌を痛めるものもありましたが、今の製品はずっと進化しています。
たとえば、以下のような工夫がされています。
- 極性油ベースで乳化が早く、摩擦が起きにくい
- 無添加・低刺激の処方設計
- 保湿や整肌成分が配合されている
「オルビス ザ クレンジングオイル」や「ファンケル マイルドクレンジング」は、敏感肌向けに配慮された代表的な商品です。
ポイントは、
- 摩擦をできるだけ減らすこと
- しっかり洗い流せる処方を選ぶこと
この2つを満たすクレンジングオイルなら、場合によってはミルクタイプよりも肌に優しい選択肢になることもあります。
敏感肌だからこそ、“残さず落とせること”を重視した処方設計を選んでください。
摩擦や肌残りが、トラブルの原因になりやすいからです。
まとめ:肌にやさしいクレンジングは「処方」で選ぶ時代へ
オリーブオイルは一見ナチュラルで安心感がありますが、「天然だから安全」とは限らないという事実をこの記事を通してお伝えしてきました。
特に、食用オリーブオイルは、スキンケアを前提に作られておらず、肌トラブルや酸化リスク、残留による刺激が懸念されます。
仮に化粧品グレードであっても、オイル単体では洗い流しにくく、クレンジングとしては不十分な場合もあります。
その一方で、処方設計に優れたクレンジングオイルであれば、洗浄力・乳化スピード・肌へのやさしさをしっかりと両立可能です。
例えば、
- オルビス ザ クレンジングオイル
- アテニア スキンクリア クレンズオイル
などの製品は、極性油を活かした処方で、敏感肌でも安心して使えるよう設計されています。
最後に大切なこと。
肌に負担をかけないクレンジングを選ぶには、「成分名」ではなく「処方全体」を見ることがポイントです。
見た目のイメージやナチュラル志向だけで選ぶのではなく、洗浄力・乳化・肌残り・摩擦の少なさといった実際の使い心地や肌へのやさしさを重視してください。
自分の肌と丁寧に向き合って、「落とすケア」もスキンケアの一部として大切にしていきましょう。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません