

この記事で分かること
- スプレータイプの日焼け止めを、髪に使っても大丈夫か?
「髪にも日焼け止めスプレーって使えるの?」──そんな疑問を感じたこと、ありませんか?
この記事では、現役の化粧品開発者の私が、“髪に日焼け止めスプレーを使うこと”について、リアルな視点でお話しします。
まず結論からお伝えすると、髪に日焼け止めスプレーを使うのは、使わないよりマシです。
でも、ちょっと待ってください。「マシ」にはちゃんとした理由があります。
市販のUVスプレーの多くは、肌を想定して設計されています。
つまり髪にとっては、“最適”とは言いきれない処方もあるんです。
例えば、揮発成分によるパサつき、質感の変化、被膜の重さ……。
あなたの髪に起きている“ちょっとした不快感”は、成分が原因かもしれません。
このページでは、化粧品開発者だからこそ見えている処方の違い、そして「髪に使うならこう選んで、こう使おう」という具体的なアドバイスを、わかりやすくお届けします。
安心して使える製品選びから、実際の使用法、髪への影響まで──読めばきっと、“正しい付き合い方”が見えてきますよ。
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
【結論】髪に日焼け止めスプレーは使える?開発者の答え
髪に日焼け止めスプレーは使えるのか?その問いに、現役の化粧品開発者としての立場から明確にお答えします。
①「使わないよりマシ」がリアルな答え
②髪に使ってOKな処方・NGな処方とは
③髪に与える影響(キシみ・指通り・質感)を徹底解説
④結論:選び方と使い方次第で“有効”にできる
それでは、解説していきましょう。
「使わないよりマシ」がリアルな答え
結論から言うと、髪にスプレータイプの日焼け止めを使うのは、使わないよりはマシです。
ただし、ここには前提条件があります。
髪に適した処方であるか、そして、使い方が正しいかが大前提です。
髪は肌と異なり、ターンオーバーで自己再生されません。
つまり、ダメージは基本的に蓄積されていく一方で。
だからこそ紫外線による酸化ダメージは、毛髪のタンパク質構造や脂質を破壊していきます。
この点で言えば、何らかの紫外線ブロック手段を施すこと自体は非常に有益です。
ただ、スプレータイプにはいくつか注意点もあります。
私としては、日焼け止めスプレーを「完璧なケア手段」として捉えるのではなく、「日傘や帽子と併用して最低限の紫外線対策をする補助的アイテム」として使うのが現実的だと思います。
髪に使ってOKな処方・NGな処方とは
実は、ほとんどの日焼け止めスプレーは肌向けに開発されています。
そのため、髪に使うことを前提としていない処方も多く存在します。
特に注意すべきは、揮発性の高い溶剤(例:エタノールやLPG)や高分子フィルム形成成分(例:アクリレーツ系ポリマー)です。
これらは肌では問題なくても、髪に使うとパサつきや指通りの悪化、静電気などのトラブルに繋がることがあります。
逆に髪に使っても比較的安心できるのは、以下のような成分が含まれているタイプです:
処方の特徴 | 具体的成分例 |
---|---|
低刺激で乾燥を防ぐ | ジメチコン |
保湿・柔軟効果がある | ホホバ種子油、スクワラン |
サラサラ仕上げが可能 | 水添ポリイソブテン、イソステアリン酸イソプロピル |
製品に「髪にも使える」と明記がある場合は、これらの配慮がされている可能性が高いです。
ただ、すべての製品で髪向け処方が採用されているとは限らないので、裏面の成分表示までしっかりチェックすることが重要です。
ここはプロ目線で差が出る部分ですね。
髪に与える影響(キシみ・指通り・質感)を徹底解説
日焼け止めスプレーを髪に使うと、質感が変わることは少なくありません。
とくに揮発性溶剤が多く含まれる場合、髪の水分や脂質が一時的に奪われ、キシみやパサつきを感じやすくなります。
これは、毛髪表面のキューティクルが乾燥して開いてしまうことが原因です。
また、フィルム形成成分によって被膜ができることで、髪がゴワついたり、スタイリングが崩れやすくなったりすることもあります。
逆にシリコン系成分が多めであれば、ツヤ感やサラサラ感が出る一方で、「重さ」が気になる場合も。
こうした微妙な使用感の違いは、実際に処方を設計している人間でないと見落とされがちです。
「髪がギシギシになった」「まとまらない」「香りが強すぎる」などの口コミは、まさにこうした処方起因のトラブルが原因です。
結論:選び方と使い方次第で“有効”にできる
日焼け止めスプレーを髪に使うのは、慎重さが必要です。
しかし、「髪に適した処方を選び」「適切な距離と量で使用」すれば、紫外線ダメージを軽減する手段として非常に役立ちます。
選ぶときは以下の3点をチェックすると安心です:
- 「髪にも使える」と公式に明記されているか
- 保湿成分やツヤ成分が含まれているか
- 使用感が軽く、ベタつかない処方かどうか
そして使うときは、必ず「20cm以上離して」「毛先から表面にまんべんなく」「日中も塗り直す」のがポイントです。
“完璧な対策”ではなく、“少しでも守る手段”として取り入れること。
これがスプレータイプの最適な活用法と言えるでしょう。
あなたの髪を守る一歩として、ぜひこの視点を大切にしてみてください。
結論
- スプレータイプの日焼け止めの髪への使用は、やらないよりもやった方がいい
- ただし、完璧な対策ではなく、日傘や帽子と併用して最低限の紫外線対策をする補助的アイテムとして使うことが理想
髪に日焼け止めスプレーを使う3つのメリット
髪に日焼け止めスプレーを使う3つのメリットについて、化粧品開発者の視点から解説します。
①手軽で塗り直しやすい
②帽子ではカバーできない毛先も守れる
③香り・仕上がりで気分が上がる
それでは、順番に見ていきましょう。
手軽で塗り直しやすい
スプレータイプの最大の魅力は、なんといってもその手軽さです。
朝のスタイリング後や外出前に、シュッと吹きかけるだけで紫外線対策ができます。
手が汚れないというのも大きな利点で、忙しい朝にはとても助かりますよね。
また、UVスプレーの多くは無色透明で白浮きしないため、スタイルを邪魔しません。
ミスト状で広範囲に均一に広がるものが多く、初心者でもムラなく使えるのが強みです。
髪の紫外線対策は“こまめに塗り直す”のが基本ですが、スプレータイプは携帯性もよく、バッグに1本入れておけば外出先でもサッと対応できます。
まさに、UVケアを習慣化しやすい形としてはベストな選択肢だと感じています。
帽子ではカバーできない毛先も守れる
「帽子をかぶってるから大丈夫」と思いがちですが、実は髪の中でもダメージを受けやすいのが毛先です。
とくにロングヘアの場合、帽子で守れるのはせいぜい頭頂部くらいで、毛先はむき出しになります。
しかも毛先は髪の中でもっとも古くて傷みやすい部分。
紫外線の影響を受けると、枝毛・切れ毛・カラーの色落ちが進行してしまいます。
スプレータイプの日焼け止めを使えば、こうした“帽子では防げないゾーン”にも直接アプローチできます。
顔と同じように、髪にも“部位ごとに紫外線対策を変える”意識が必要なんですね。
つまり、髪のUVケアには「帽子+スプレー」の併用が最も現実的かつ効果的というわけです。
香り・仕上がりで気分が上がる
日焼け止めスプレーは、単に紫外線を防ぐだけじゃありません。
製品によっては、髪にツヤを与えたり、ふんわりとした香りをまとうことができたりと、+αの美容効果も期待できます。
例えば、最近の製品には保湿成分(ホホバ油、スクワランなど)やスタイリング効果を持つシリコン成分も配合されており、軽く吹きかけるだけで髪がしっとりツヤツヤになることも。
また、フローラル系や柑橘系の香り付きのものも多く、香水代わりに愛用している方もいます。
朝のセットでひと吹きすれば、髪の印象だけでなく“気分”も整います。
「紫外線対策」×「香りケア」×「ツヤ出し」が一つでできる手軽さは、やっぱり魅力的と言えるでしょう。
3つのメリット
- 手軽で塗り直しやすい
- 帽子ではカバーできない毛先も守れる
- 香り・仕上がりで気分が上がる
髪に日焼け止めスプレーを使う4つのデメリット
髪に日焼け止めスプレーを使うことにはメリットもありますが、同時に注意すべき、以下の4つのデメリットも存在します。
①成分によっては髪をパサつかせる
②質感・ツヤ・指通りが変わることもある
③皮膜形成成分でベタつきや重さを感じることも
④紫外線カット力は“塗るタイプ”より不安定
それでは、順番に詳しく解説していきます。
成分によっては髪をパサつかせる
スプレータイプの多くは、速乾性を高めるためにアルコールやLPG(液化ガス)などの揮発性成分を配合しています。
これらの成分は肌にとってはベタつきを防ぐ役割を果たしますが、髪に対しては水分を奪いやすく、結果的に、乾燥やパサつきの原因になります。
とくにカラーやパーマでダメージを受けた髪の場合、表面のキューティクルが開いているため、こうした成分の影響を受けやすいのです。
「髪がキシキシする」「まとまらない」といった声の多くは、実はこの成分のせいである可能性が高い。
揮発成分が主成分となっている製品を髪に頻繁に使用するのは、あまりおすすめしません。
質感・ツヤ・指通りが変わることもある
日焼け止めスプレーに含まれるポリマー(高分子フィルム剤)は、髪に薄い皮膜を形成します。
この皮膜があることで紫外線からの物理的なバリアになる一方、髪の質感が変わってしまうことがあります。
たとえば、髪がごわつく・指通りが悪くなる・重たくなるといった変化です。
また、皮膜によって髪の表面にツヤが出ることもありますが、不自然にテカったり、ヘアスタイルを崩したりする原因にもなりかねません。
使用感に敏感な方には「シクロペンタシロキサン主体で、ジメチコンや重めのオイルが控えめな処方」がおすすめです。
皮膜形成成分でベタつきや重さを感じることも
日焼け止めスプレーの中には、耐水性や持続性を高めるために高分子フィルムやワックス系成分が多く含まれているものがあります。
このような製品は、頭皮や髪の毛に残りやすく、洗い流しにくいという欠点があります。
特に使用量が多い場合や、重ね塗りした際には「ベタつき感」「重さ」「べたべた感」を感じる方も少なくありません。
また、皮膜が厚くなりすぎると、次に使うトリートメントやスタイリング剤の浸透を妨げる可能性もあります。
こういった場合は、洗髪時にクレンジングシャンプーなどを併用することで、髪や頭皮の負担を軽減できます。
紫外線カット力は“塗るタイプ”より不安定
スプレータイプの日焼け止めは、肌や髪の表面に均一な膜を作るのが難しいという弱点があります。
風が吹いていたり、髪が動いていたりする中でスプレーをすると、どうしてもムラが生じやすく、紫外線から守りきれない箇所が出てしまいます。
また、スプレー後に髪を手で触ることで膜がこすれ、効果が薄れることも多いです。
肌用のクリームやジェルタイプに比べて、明らかに“定着力”は弱くなりやすいため、「あくまで補助的に使う」という認識が重要です。
紫外線の強い真夏などは、スプレー単体ではなく、日傘や帽子と併用して対策することをおすすめします。
4つのデメリット
- 成分によっては髪をパサつかせる
- 質感・ツヤ・指通りが変わることもある
- 皮膜形成成分でベタつきや重さを感じることも
- 紫外線カット力は“塗るタイプ”より不安定
開発者が教える!髪に使っても安心な日焼け止めスプレーの選び方
髪に使っても安心な日焼け止めスプレーの選び方について、化粧品開発者の視点から解説します。
①シリコン系でも軽い処方のものを選ぶ
②揮発性溶剤が少ないものを優先する
③「髪にも使える」と明記されているものを選ぶ
④保湿・ツヤ成分が入っているかをチェック
それでは、詳しく見ていきましょう。
シリコン系でも軽い処方のものを選ぶ
日焼け止めスプレーに配合されているシリコーン成分は、髪の表面に皮膜を作り、紫外線や摩擦から守る役割を果たします。
しかし、重すぎるシリコーン(例:ジメチコン、アモジメチコンなど)ばかりだと、髪がベタついたり、ゴワついたりする原因になることもあります。
逆に、「シクロペンタシロキサン」といった揮発性の軽いシリコーンが使われていると、軽やかな仕上がりになります。
処方設計では、この、シリコーンの種類と比率が、仕上がりの印象を大きく左右するポイントなんです。
商品パッケージ裏の成分表示を見て、こういった「軽めのシリコン」が上位に来ているかをチェックしてみてください!
揮発性溶剤が少ないものを優先する
市販の日焼け止めスプレーの多くは、エタノールやLPG(液化ガス)を主成分としており、速乾性を重視した処方になっています。
これは肌には好まれやすいのですが、髪に使うと水分を奪いやすく、キシみやパサつきの原因になります。
できるだけ「アルコールフリー」や「ノンガス式」「オイルミスト系」と書かれているものを選ぶと安心です。
オイルミストタイプは、ミスト状のまましっとり馴染み、髪表面に穏やかに定着してくれるので、乾燥ダメージを受けにくくなります。
“速乾よりも保護”を優先する設計を選ぶのが、髪用には正解です。
「髪にも使える」と明記されているものを選ぶ
製品によっては、使用部位の対象が「顔・からだ」としか書かれていないものもあります。
髪への使用が想定されていない場合、成分的にヘアカラーの退色を助長したり、髪質に影響を与えることもあります。
逆に「髪にも使用OK」と明記されている製品は、揮発成分のバランスや皮膜形成剤の選定などにおいて、髪への配慮がされている可能性が高いです。
ラベルや説明書きに「ヘアミストとしても使用可能」「髪にも使えます」などの表記があるかを必ず確認してください。
保湿・ツヤ成分が入っているかをチェック
紫外線をカットしながらも、髪にうるおいやツヤを与えてくれる製品なら、ダメージを最小限に抑えられます。
保湿成分で代表的なのは「ホホバ油」「アルガンオイル」「スクワラン」などの植物性オイルです。
また、「水添ポリイソブテン」や「イソステアリン酸イソプロピル」などもサラサラ感とツヤを両立させる成分です。
こうした保湿系の油性原料は、日焼け止め効果と合わせて髪の美容液的な役割も果たしてくれます。
製品選びの際には、成分欄の中盤〜後半にこれらが含まれているかをぜひチェックしてみてください。
髪は繊細です。
守りながら美しく仕上げるためには、選ぶ力がとても大切なんです。
髪に日焼け止めスプレーを使うときの正しい使い方
髪に日焼け止めスプレーを使うときの正しい方法を、開発者の視点でわかりやすく解説します。
①スプレーの距離と回数を守る
②髪の表面・毛先に重点的に使う
③スタイリング後に使うのがベスト
④日中は2〜3時間おきに塗り直すのが理想
それでは、詳しく説明していきます。
スプレーの距離と回数を守る
日焼け止めスプレーを髪に使うときは、必ず、20cm以上離してスプレーするのが基本です。
距離が近すぎると液体が髪に集中しすぎてベタつきの原因になりますし、ムラになりやすくなります。
逆に遠すぎると拡散してしまい、必要な量が毛髪に届かなくなることもあります。
おすすめは、全体に3〜5回程度スプレーし、最後に、必要に応じて手ぐしで軽くなじませることです。
この時、髪の内側にスプレーしすぎると重たくなりがちなので、あくまで表面中心にするのがポイントです。
髪の表面・毛先に重点的に使う
髪の中でも紫外線ダメージを受けやすいのは、表面と毛先です。
とくに毛先は髪の中で最も古く、乾燥やダメージが蓄積している部分。
そのため、UVケアがもっとも必要な部位でもあります。
頭頂部や分け目ももちろん重要ですが、帽子である程度カバーできる部位でもあります。
日焼け止めスプレーは毛先を中心に、外側から包み込むようにかけることで、紫外線からの保護力を最大限に発揮できます。
重ね塗りしたい場合は、一度乾かしてから再度スプレーするのがおすすめです!
スタイリング後に使うのがベスト
日焼け止めスプレーはスタイリング後の仕上げに使うのが理想的です。
先にスプレーをしてからアイロンやコテを使うと、成分が熱で変質したり、髪表面に白残りすることがあります。
また、スプレーの中には油分を多く含むものもあるため、熱で酸化してしまうと独特なにおいやパサつきの原因にもなりかねません。
そのため、髪のセットが終わってからスプレーを吹きかけるのが、安全かつ効果的な使い方と言えるでしょう。
もし香水なども使用する場合は、香りが混ざらないように、無香料タイプを選ぶと安心です。
日中は2〜3時間おきに塗り直すのが理想
スプレータイプの日焼け止めは、クリームやジェルと比べて「持続力」がやや劣ります。
汗や湿度、摩擦などで落ちやすくなるため、長時間外にいる日は、2〜3時間おきの再スプレーが理想的です。
特に外回りの多い日やレジャーなどでの外出時には、コンパクトなスプレーを持ち歩くと安心です。
また、朝しっかりスプレーしたつもりでも、帽子の脱着やヘアアクセの使用などで膜が崩れることもあるので、過信は禁物です。
“1日に1回で済む”という思い込みは捨てて、こまめに補う意識を持つことが、きれいな髪をキープするコツです。
よくある質問
「髪に日焼け止めスプレーって本当に必要?」「どう使うのが正解?」など、読者の皆さんからよく聞かれる疑問に、現役の化粧品開発者として正直にお答えしていきます。
髪用スプレーって毎日使っていいの?
はい、基本的には毎日使って問題ありません。
ただし、髪用日焼け止めスプレーは皮膜を形成するタイプが多いため、日々の洗髪でしっかり落とすことが前提です。
特に高温多湿の季節や汗をかきやすい時期は、頭皮の毛穴詰まり防止のためにも、夜はしっかりとシャンプーをしてください。
過度に重ね付けしない、という点もポイントです。
1回の使用量を適量に保つことで、皮膜の蓄積を防げます。
日差しが強い日は、朝に軽くスプレーするだけでも紫外線対策としては十分です。
他のスタイリング剤と併用してもOK?
併用は可能ですが、使用する順番と組み合わせには注意が必要です。
日焼け止めスプレーは基本的に“ベース”として使い、スタイリング剤はその後に重ねるのがセオリーです。
先にワックスやヘアオイルをつけてしまうと、UVスプレーの成分が弾かれてしまい、効果が十分に発揮されません。
また、オイル系UVスプレーとヘアオイルの併用は重たくなりすぎる場合があるため、注意が必要です。
組み合わせるなら、「軽いUVスプレー+仕上げに少量のスタイリングミルク」などがバランスが良いですよ。
洗い流す必要はある?
はい、UVスプレーを使用した日は必ず洗い流すようにしてください。
スプレーの成分(特にシリコーンや高分子ポリマー)は、毛髪に留まりやすく、皮脂や汚れと混ざることで頭皮トラブルの原因になる可能性があります。
とはいえ、1回の通常のシャンプーで落とせる設計がほとんどなので、ゴシゴシ洗う必要はありません。
気になる方は「クレンジングシャンプー」や「炭酸シャンプー」を週1〜2回取り入れるのもおすすめです。
“残さない”ケアが、髪の健やかさを保つ鍵になります。
メンズや子どもでも使える?
多くの髪用UVスプレーは、男女兼用・全年齢対象として設計されています。
ただし、香りや成分によっては合わないケースもあるため、次のようなチェックポイントがあります。
- 無香料タイプを選ぶ(メンズやお子さまに◎)
- ノンアルコール・ノンシリコンタイプで刺激を回避
- 「敏感肌用」や「子どもも使える」と書かれた製品を選ぶ
ご家族で共用する場合は、刺激の少ないタイプを選んでおくと安心ですね。
まとめ:髪にも日焼け止めスプレーを。使わないより、ずっとマシです。
いかがでしょうか。
髪に使える日焼け止めスプレー、正直なところ、「完璧なUV対策」とは言いづらいです。
でも、髪は一度傷んでしまうと、肌のように自己修復できません。
だからこそ、“使わないよりはマシ”という選択が、未来の髪を守ることにつながります。
大切なのは、ただ使うことではなく、「髪に合った処方を選び、正しく使う」こと。
今回ご紹介した選び方や使い方を参考に、あなたのライフスタイルに合ったUVスプレーを取り入れてみてください。
紫外線の季節も、自信の持てるツヤ髪で過ごせますように。
そして何より、正しい知識とプロの視点を持つことで、美容はもっと自由で楽しくなると私は信じています。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません