

この記事で分かること
- ナイアシンアミドが肌に合わない場合の対処法
「ナイアシンアミドって肌にいいって聞いたのに、使ったら肌荒れした…」「なんで私には合わなかったの?」——そんな経験、ありませんか?
シワ改善や美白など、数々の効果があるとされるナイアシンアミド。多くの美容家やメーカーがこぞって推すこの成分ですが、実は、「合わない人」も確かに存在するのです。
本記事では、現役の化粧品開発者が、ナイアシンアミドが合わないと感じる理由と、実は、正しく選べば安心して使える方法を徹底解説。
「怖くて使えない…」と悩んでいる方にも、「なるほど、こうすれば大丈夫なんだ!」と納得いただけるよう、根拠と具体的製品例を交えながらお伝えしていきます。
ナイアシンアミド迷子を卒業して、本当に肌に合ったスキンケアを見つけていきましょう!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
【結論】ナイアシンアミドが合わない人は一定数いる!
■ ナイアシンアミドが肌に合わない人の特徴とは?
ナイアシンアミドは、多くの肌タイプに使える安全性の高い成分ですが、中には肌に合わないと感じる人もいます。
特に、肌のバリア機能が弱っている人や、もともと敏感肌・アレルギー体質の人は注意が必要です。
これは、ナイアシンアミドそのものが悪いわけではなく、製品に使われているナイアシンアミドの「濃度」や「処方内容」によって、肌に刺激を与えることがあるためです。
さらに、乾燥しているときや、季節の変わり目、肌荒れ中など、バリア機能が低下しているタイミングでは、ふだんは問題ない成分でも刺激を感じやすくなるのです。
■ 実は高配合が原因?ナイアシンアミドの濃度と副作用の関係
ナイアシンアミドが肌に合わないと言われる大きな要因のひとつが「高配合」です。
実際、市販の一部の美容液やセラムには10%以上のナイアシンアミドが配合されている製品もあります。
この濃度は、肌のターンオーバーや皮脂分泌を強く刺激する可能性があり、肌が敏感な人にとっては赤みやかゆみ、さらには炎症を引き起こす原因になりえます。
一方で、日本国内の医薬部外品では、ナイアシンアミドの配合濃度は決められています。
10%以上の高配合ではありません。部外品のナイアシンアミドの配合量は、厚生労働省の基準に基づいて設定されており、安全性と効果のバランスがとれています。
つまり、合わない人が多いのは「ナイアシンアミドそのもの」ではなく、「高濃度すぎる処方」が主な原因なのです。
■ 好転反応との違い|本当に“荒れている”のか判断する方法
ナイアシンアミドを使って「肌が荒れた!」と思っても、それが“本当に合わなかった”のか、実は判断が難しいんです。
なぜなら、好転反応という現象があるからです。
これは、肌の代謝が活性化されることで、一時的にニキビや赤みが出る現象で、新しいスキンケアを始めた直後に出やすいです。
好転反応とアレルギー反応の違いを以下の表にまとめました。
項目 | 好転反応 | アレルギー/刺激反応 |
---|---|---|
症状の出るタイミング | 使用開始から2〜3日以内 | 使用直後または数分で反応 |
症状の持続期間 | 1〜2週間で落ち着く | 続く・悪化する |
かゆみや赤み | 少ない・軽度 | 強いかゆみやヒリヒリ |
対処法 | 様子を見て継続OK | すぐ中止、皮膚科へ相談 |
■ ナイアシンアミドが合わなかった場合の対処法まとめ
ナイアシンアミドで肌に違和感を感じたとき、慌てずに以下の対処を試してみましょう。
- 使用を中止して、肌の状態が落ち着くまで何も塗らない
- 皮膚科や専門医に相談する
- ナイアシンアミドの濃度が低い製品を少量から再開する
- 保湿重視のスキンケアに切り替えて、バリア機能を整える
また、同じナイアシンアミドでも、処方が異なれば肌への影響も変わります。
ファンケルやアテニアなど、大手メーカーのナイアシンアミド配合の医薬部外品は、肌への刺激を抑える工夫がされているため、敏感肌でも試しやすいです。
結論
- ナイアシンアミドが合わない主な原因は、「高濃度すぎる処方」による刺激であり、成分自体が悪いわけではない
- 敏感肌やバリア機能が低下している人は、低濃度かつ処方設計に配慮された製品を選べば使用可能な場合が多い
- 肌荒れが起きた場合はアレルギーか好転反応かを見極め、必要に応じて使用中止・再選定すれば、ナイアシンアミドを安全に活用できる
ナイアシンアミドは医薬部外品でも使われる安全性の高い成分
ナイアシンアミドは医薬部外品でも使われる安全性の高い成分です。
■ ナイアシンアミドの基本作用と効果
ナイアシンアミド(別名:ニコチン酸アミド)は、ビタミンB3の一種で、化粧品や医薬部外品によく使われる美容成分です。
主な効果は以下の通りです:
- 肌のバリア機能を高める
- 皮脂分泌の調整
- シワの改善(医薬部外品の効能として認可)
- 美白作用(メラニンの転送抑制)
- 抗炎症作用によるニキビ予防
エイジングケア・ニキビケア・美白・肌荒れ予防など、マルチに使える成分なんです。
■ 医薬部外品でのナイアシンアミドの使用基準とは?
ナイアシンアミドは、日本の厚生労働省が定める「有効成分」として、医薬部外品での使用が認められています。
以下のような効能で承認されています:
効能・効果 | 承認区分 |
---|---|
シワ改善 | 2020年に正式認可 |
美白(メラニン生成の抑制) | 以前より美白有効成分として承認 |
医薬部外品においてナイアシンアミドは、効果が期待できる量でありながら、安全性を損なわない濃度で使用されます。
市販の“10%配合”などとは違い、規制と根拠に基づいた処方設計がされているため、敏感肌や初心者でも使いやすいのが特徴です。
高濃度が必ずしも良いわけではなく、むしろ、効果も期待でき安全な「医薬部外品」をおすすめします。
■ バリア機能との関係:敏感肌にもおすすめな理由
ナイアシンアミドが敏感肌にも推奨される理由の一つが「バリア機能の改善効果」です。
皮膚には、外部刺激を防ぐための“バリア”が存在しますが、乾燥・摩擦・紫外線などでその機能が低下すると、ちょっとした成分でも刺激になりやすくなります。
ナイアシンアミドは、セラミドの生成を促進し、角層の水分保持力を高める働きがあるため、使い続けることで肌の防御力が整っていきます。
実際に、アトピーや乾燥肌のスキンケア成分としても使用されている実績があります。
■ 配合濃度と肌負担のバランスを取る処方設計
化粧品開発の現場では、成分の「濃度」だけでなく、「他の成分との組み合わせ」や「製剤の安定性」も非常に重要です。
ナイアシンアミドの場合、高濃度にすれば効果が強まる反面、肌への負担や刺激が増すリスクがあります。
そこで、バランス重視の処方が求められます。
例えば、ファンケルやアテニアの化粧品は、ナイアシンアミドを有効成分として配合しつつ、刺激の出やすい成分(エタノール、香料、合成着色料など)をカットした処方設計になっています。
また、製品ごとに「安定化技術」「浸透技術」など、肌へのやさしさを高める工夫がされているため、同じナイアシンアミドでも安心感が違います。
ポイント
- ナイアシンアミドは医薬部外品にも使用される安全性の高い有効成分で、シワ改善や美白など多機能な効果が期待できる
- 敏感肌でも使いやすい理由は、バリア機能を整える作用と、安全性を重視した処方設計にある
- 高濃度=高効果ではなく、刺激の少ない濃度と成分バランスに優れた処方が、肌へのやさしさと効果を両立する
化粧品開発者がすすめる!ナイアシンアミド配合の安心コスメ
ここでは、化粧品開発者がおすすめするナイアシンアミド配合コスメ(医薬部外品)をご紹介します。
■ ファンケル エンリッチプラス
ファンケルのエンリッチプラスシリーズは、医薬部外品の有効成分としてナイアシンアミドを採用しており、シワ改善・ハリ不足対策に効果が期待できる商品です。
ファンケルの大きな特徴は「無添加」への徹底したこだわりです。
製品名 | 有効成分 | 特徴 |
---|---|---|
ファンケル エンリッチプラス | ナイアシンアミド | シワ改善・ハリ弾力ケア/無香料・無着色・防腐剤不使用 |
ファンケルの処方設計は、余計な添加物を徹底的に排除しており、肌のバリア機能が乱れているときでも刺激を感じにくいのが魅力です。
ファンケルエンリッチの詳細は、プロが徹底分析したこちらの、「ファンケル エンリッチプラスは本当に効果ある?化粧品開発者が徹底解説!」をご覧ください。
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■ アテニア ドレスリフト
アテニアのドレスリフトシリーズも、医薬部外品のシワ改善有効成分としてナイアシンアミドを採用しています。
アテニアはファンケルグループのブランドであり、「高品質・低価格・高機能」をテーマにした処方が特長です。
ドレスリフト化粧水には、ナイアシンアミドに加え、エイジングケア成分が複合的に配合されています。
製品名 | 有効成分 | 特徴 |
---|---|---|
アテニア ドレスリフト | ナイアシンアミド | シワ改善・ハリ感アップ/芳香控えめ/肌なじみ◎ |
使用感はしっとり系でありながらベタつかず、化粧水 ⇒ 乳液 ⇒ クリームと、ライン使いできる設計がされています。
アテニアドレスリフトの詳細は、プロが徹底分析したこちらの、「アテニア ドレスリフトは効果ある?成分と技術を化粧品開発者が検証!」をご覧ください。
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■ 初めてでも安心!医薬部外品で選ぶべき理由とは
ナイアシンアミド配合製品の中で「医薬部外品(薬用化粧品)」を選ぶことは、非常に大きなメリットがあります。
なぜなら、医薬部外品には以下のような法的基準と品質要件があるからです。
医薬部外品 | 一般化粧品 |
---|---|
有効成分の配合量に基準あり | 配合量の制限なし(高濃度リスク) |
効果効能の表示が認められている | 「美白」「シワ改善」などの表記は不可 |
厚生労働省の認可を受けた成分 | 企業独自判断で配合可 |
特に、敏感肌の方や、ナイアシンアミドで刺激を感じた経験がある人には、ファンケルやアテニアのような、信頼できるメーカーの医薬部外品を選ぶのが最も安全な選択です。
よくある誤解と正しい知識で“ナイアシンアミド迷子”を卒業しよう!
■ 「ナイアシンアミドは刺激が強い」って本当?
ナイアシンアミドは“刺激が強い”というイメージを持っている方も多いですが、実は、ビタミン系成分の中でも非常に刺激が少ない部類に入ります。
ビタミンC(アスコルビン酸)やレチノールと比較すると、ナイアシンアミドはpHも中性付近で安定しており、酸性による刺激や皮むけリスクが非常に少ないです。
とはいえ、肌の状態やバリア機能によっては、ごく稀に赤みやかゆみが出ることもありますが、それは「ナイアシンアミド=刺激が強い」ではなく、配合量が多すぎるといったケースであることが多いです。
■ 高濃度=高効果ではない
「濃度が高いほうが効く!」というのは、スキンケアにおけるよくある誤解です。
確かにある程度の濃度は必要ですが、高濃度にすればするほど効果が上がるというわけではないです。
むしろ、肌刺激が増し、肌に悪影響を与える可能性が高まります。
効果が出るラインと安全性のバランスが最も重要なんです。
■ 結論
ナイアシンアミドが「刺激の強い成分」ではなく、「正しく選べば安心して使える高機能成分」だということをご理解いただけたと思います。
ナイアシンアミド配合コスメを選ぶ際、最も安全で確実な基準は「医薬部外品」であること、そして「大手メーカー製」であることです。
この2つの条件を満たす製品は、成分濃度・処方設計・品質管理すべてにおいて厳格な基準をクリアしているため、敏感肌やスキンケア初心者でも安心して使いやすいのが特長です。
特に、以下の2製品は、現役の化粧品開発者の私からも自信を持っておすすめできる“安心設計”のナイアシンアミドコスメです。
ブランド | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|
ファンケル |
エンリッチプラス | 医薬部外品/無添加処方/ |
アテニア![]() |
ドレスリフト | 医薬部外品/エイジングケア設計/ |
ナイアシンアミド迷子から卒業して、あなたの肌に本当に合ったコスメと出会ってください!
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません