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コスメの真実 話題の成分

<プロ解説>今更聞けない高品位スクワランって何?肌への効果は?おすすめ?

最近テレビCMで、『高品位スクワラン』という言葉を耳にします。

これは『ハーバー(HABA)』のテレビCMですが、この商品自体は昔から存在します。

『高品位スクワラン』とは一体どのような意味でしょうか?

また、この商品、効果は期待出来るのでしょうか?おすすめなのでしょうか?

そこで今回は、化粧品開発者の私が、ハーバーの『高品位スクワラン』について、プロの目で詳しく説明いたします。

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スクワランとは?

スクワランは『油(オイル)』です。専門的に言うと『無極性油』です。

スクワランは『皮脂』にも含まれる成分(油)であり、肌のうるおいを保つ保湿効果(エモリエント効果)、肌のバリア機能を高める働きなど、肌を健やかに保つために重要な役割をしています。

スクワランは無極性油の『炭化水素系』であり、「ミネラルオイル」や「ワセリン」と同類になりますが、由来が異なります。

ミネラルオイルやワセリンは、『石油由来(鉱物油)』の油です。石油由来は価格が安いため、古くから化粧品に用いられています。

しかし、石油由来(鉱物油)は『イメージが悪い』ため、昨今の化粧品では配合が避けられ、『鉱物油フリー』が宣伝文句の一つになっています。

スクワランは、ミネラルオイルやワセリンと同様の無極性油の炭化水素系の油ですが、由来は『サメ』です。石油由来(鉱物油)ではありません。

また、炭化水素系であっても、ミネラルオイルに比べ、分子量の幅が狭いため(高純度)、処方化しやすく、イメージも良いため、化粧品に配合されます。

最近では、サメ由来以外に、オリーブ由来の「オリーブスクワラン」、さとうきび由来の「シュガースクワラン」といった『植物由来』も存在します。

ただし、由来が異なっても化粧品の全成分名称は『スクワラン』ですから、全成分名称から由来を知る事は出来ません。由来は、製品の紹介ページを見れば分かる場合が多いです。

皮脂の成分でもあるスクワランは、機能的にも優れた成分です。飽和の炭化水素系ですから、酸化もしません。非常に安定です。しかし、需要が増えるにつれ原料価格が高騰している点が、唯一のデメリットでしょう。

特にサメ由来とオリーブ由来のスクワランは、一昔前に比べ、かなり価格が高騰していますから、現在では、さとうきび由来の『シュガースクワラン』を用いるケースが多いです。

ハーバーの高品位スクワランとは?

ハーバーは高品位スクワランと宣伝し、スクワランを『化粧オイル』として販売しています。

高品位の意味は、その『純度の高さ』です。

通常、合成油以外の油は、全成分上は単一の名称ですが、様々な成分が混入しています。

今回の高品位スクワランは『純度99.9%』ですから、高品位に相応しいかなりの『高純度』と言えるでしょう。

高品位スクワランは効果あり?おすすめ?

純度が高ければ効果が高いという訳ではありません

純度の高さは、『安全性』『安定性』に影響を与えはしますが、『効果』にはほとんど影響を与えません。

逆に、純度が高いと原料価格が高額となり、結果的に製品価格に反映されます。

実際、ハーバーの高品位スクワランは、税込み、1540円(15mL)・2750円(30mL)・5060円(60mL)・9350円(120mL)ですから、決して安い買い物ではありません。

スクワランは確かに有能な成分です。ハーバーのスクワランは純度99.9%ですから『高品位』に相応しいです。

純度が高いため、不純物(夾雑物)が限りなく少なく、不純物由来の安全性への懸念や、酸化などの安定性への懸念が払拭されますから、『高安全』『高安定』である事は間違いありません。

ただし、肌への効果が高いかと言われれば、それは別問題です。

スクワランに代表される油(オイル)は、エモリエント効果やバリア効果のために、非常に有効ですから『化粧オイル』は大変おすすめです。

しかし、『化粧オイル』なら、無極性油の炭化水素系であるスクワランよりも、『極物オイル』の方が私は好きです。

一般的に植物オイルは、極性油のトリグリセライドが多いですが、植物オイルにはビタミンやミネラルなどの『栄養素』が含まれている事が多く、これら成分に美容効果が期待出来るからです。

植物オイルが配合された美容オイルには、99.9%が美容成分からなり、マカデミア種子油やオリーブ果実油などが贅沢に配合された、鈴木ハーブ研究所の『アンデコール高機能美容オイル』があります。

植物オイルに含まれる栄養素によって、スクワラン以上の効果が期待出来るのではないでしょうか。

アンデコール高機能美容オイル

おわりに

いかがでしょうか?

もともとスクワランは、ミネラルオイルに比べ、分子量が狭く(純度が高い)、処方化もしやすいです。また、イメージも良いため、私自身、無極性油の中で最も好きな成分です。

また、油(オイル)は、エモリエント効果・バリア効果のために非常に重要な成分ですから、化粧オイルは有効なアイテムと言えるでしょう。

しかし、化粧オイルであれば、栄養素の肌への効果も期待出来る『植物オイル』の方が私は好きです。

植物の力はすごいです。

是非一度、お試しください。

アンデコール高機能美容オイル

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません

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