

この記事で分かること
- 日焼け止め塗りすぎのリスク
- 自分に合った日焼け止めの選び方
- 日焼け止めの効果を最大限に発揮する使い方
日焼け止めは、紫外線から肌を守るために欠かせないアイテムですが、正しい選び方や使い方(塗布量)をご存じでしょうか?
この記事では、日焼け止めのリスクや、自分に合った日焼け止めの選び方、効果的な使い方などを、現役の化粧品開発者がプロの視点で詳しく解説します。
さらに、日焼け止めに関する悩みやNG行為も取り上げ、効果的な日焼け対策で美肌を保つ方法をお伝えします。
是非、この記事を参考に、日焼け止めを上手に活用し、美しく健康な肌を保ちましょう!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
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【結論】日焼け止め 塗りすぎると危険!
日焼け止め塗りすぎると危険です!
日焼け止めは紫外線対策として重要で、適切な使用が肌を守る効果がありますが、塗りすぎによる以下のリスクも存在します。
- 日焼け止めが過剰に塗られると、皮膚への負担が増し、毛穴が詰まりやすくなる
- 肌が過度に保護されることで、自然な皮膚のターンオーバーが阻害される可能性がある
- 塗りすぎた量が吸収されず余分なものが残り、手や衣服に付着しやすくなり、清潔感が失われる
そのため、日焼け止めは適量が非常に重要!
塗りすぎず、必要な保護を提供する量を選ぶ必要があるのです。
日焼け止めを塗りすぎると起こる肌トラブルとは?
紫外線はシミやしわ、肌の乾燥など多くの肌トラブルの原因になります。
そのため日焼け止めは欠かせないアイテムですが、実は、「塗りすぎ」も肌に悪影響を及ぼす原因となることをご存知でしょうか?
ここでは、日焼け止めの塗りすぎで起こる代表的な肌トラブルとその予防策をわかりやすく解説します。
■ 紫外線吸収剤による刺激やかぶれ
日焼け止めに使われる紫外線吸収剤は、肌に紫外線を吸収させて化学的に防御する仕組みです。
しかし、過剰に塗りすぎると、以下のようなリスクがあります。
トラブル | 内容 |
---|---|
アレルギー反応 | 発疹・かゆみ・赤みが出ることがある |
かぶれ | 長時間接触で皮膚バリアが壊れる |
紫外線吸収剤は配合量に上限が設けられており、それだけ肌への負担がある成分ということを示しています。
■ 肌に負担がかかりシミ・くすみの原因に
日焼け止めを塗りすぎると、肌が「呼吸できない状態」になり、
- ターンオーバーの乱れ
- 毛穴詰まり
- 色素沈着(シミの原因)
などが引き起こされます。
過剰な防御は、かえって肌機能を弱め、紫外線のダメージを受けやすくしてしまいます。
■ 肌の乾燥や老化を早める
日焼け止めの中には、肌の水分を奪う成分(アルコールや吸収剤)が含まれていることがあります。
塗りすぎることで、水分の蒸発が促進され、以下のような悪循環が起こります。
- 乾燥が進行する
- 小ジワやたるみが目立ちやすくなる
- 肌が敏感になり、外部刺激に弱くなる
これらを防ぐには、保湿をしっかり行い、適量の日焼け止めを使うことが基本です。
■ 正しい使い方のポイントまとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
適量を守る | 顔にはパール1個分が目安 |
専用アイテムを使い分ける | 顔用・ボディ用は必ず分ける |
保湿をしっかり | 日焼け止め前後の保湿で乾燥を防ぐ |
こまめに塗り直す | 1回で多く塗るよりも、数回に分けて |
日焼け止めは肌を守る大切なアイテムですが、「塗りすぎ=安心」ではありません。
適量を守り、肌の状態に合わせた製品選びとスキンケアを心がけましょう。肌を大切にしながら、正しく紫外線対策をすることで、美しい肌を保ち続けることができます。
自分に合った日焼け止めの選び方と使い方
自分に合った日焼け止めの選び方は、肌のタイプや季節、目的に応じて変わります。
まずは、肌が乾燥しやすいのか、あるいは皮膚が敏感であるかを考慮し、それに合ったクリームやジェルタイプの日焼け止めを選ぶ必要があります。
また、外出時や夏場など汗をかく場合には、ウォータープルーフやスポーツ用の日焼け止めを選択すると、効果が持続しやすいです。
使用方法は、日焼け止めを塗る前に肌に水分や保湿成分を与え、乾燥やダメージを予防。適量の日焼け止めを手に取り、首や鼻などの紫外線に弱い部分から塗っていく。
さらに、効果が持続する時間に応じて塗り直しを行い、常に肌を守ることが重要です。
■ SPFとPAの違いとそれぞれのランキングから見るおすすめ日焼け止め
SPFとPAの違いを理解することは日焼け止め選びに重要です。
SPFは紫外線B波(UVB)を防ぐ指数であり、数字が大きいほど効果が高いです。一方、PAは紫外線A波(UVA)を防ぐ指数であり、"+"の数が多いほど効果が高く、この2つの指数を参考に適切な日焼け止めを選びます。
日焼け止めのSPFやPAとは?正しく、日焼け止めを選んで紫外線対策!|Kampoful Life by クラシエの漢方 (kracie.co.jp)
おすすめの日焼け止めランキングでは、高いSPF値やPA値を持つ商品が人気です。
例えば、SPF50+やPA++++の商品が多くランクインしています。
しかし、必要以上に高い指数の商品を選ばず、自分の肌タイプや目的に応じて適切な値の商品を選ぶことが大切です。また、成分や塗り心地も考慮する必要があります。
ランキング上位の日焼け止め商品には、美容液成分や保湿成分が含まれているものや、肌への負担が少ない無添加タイプのものがあります。
これらの商品は、乾燥や肌荒れを防ぎながら紫外線対策ができるため、人気です。
これらを考慮して、化粧品開発者の私が最もお勧めする日焼け止めは、ポーラ ホワイトショット スキンプロテクター DXです。
SPF 50+ PA++++という最高スペックでありながら、美白ケアもできる医薬部外品の日焼け止めです。
■ 水や汗で落ちにくいウォータープルーフタイプの選び方と注意点
ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、水や汗で落ちにくいため、夏やスポーツ時にとても便利です。
選び方のポイントは、SPF値とPA値が高く、皮膚への刺激が少ないものを選ぶことです。
注意点としては、ウォータープルーフタイプは普通のタイプよりも落とすのが難しいため、専用のクレンジング剤を使うことが重要です。
また、落としきれていないと肌にダメージを与える原因となるので、特にケアが必要です。
ウォータープルーフタイプを上手く活用し、そして、しっかりクレンジングで落とし、肌を守りましょう。
日焼け止めのNG行為と改善方法
日焼け止めは肌を紫外線から守る大切なアイテムですが、間違った使い方をすると肌トラブルの原因になってしまうことも。
ここでは、よくあるNG行為とその改善方法について、わかりやすく解説します。
■ 適量を守らない
日焼け止めの効果を発揮させるには、適量を守ることが基本です。少なすぎるとUVカット効果が薄れ、多すぎるとムラや肌荒れの原因になります。
目安 : 顔全体でパール粒2個分(約0.8g)程度
使用部位 | 目安量 |
---|---|
顔 | パール粒2個分 |
両腕 | 500円玉大×2回 |
脚 | 片足につき500円玉大 |
■ 塗り直しをしない
日焼け止めは時間が経つと効果が落ちるため、2〜3時間おきの塗り直しが必要です。特に、汗や水に濡れたあとはすぐに塗り直しましょう。
おすすめはウォータープルーフタイプの日焼け止め。汗や水に強く、長時間持続します。
■ メイクの順番が逆
意外とやりがちなのが、下地の上に日焼け止めを塗ること。これは肌への負担やムラの原因になります。
正しい順番:スキンケア → 日焼け止め → メイク下地 → ファンデーション
肌に直接日焼け止めを塗ることで、成分の浸透や密着が良くなり、保護効果も高まります。
■ SPF・PAを過信しすぎる
SPFやPAの数値が高いほど効果は期待できますが、刺激も強くなる可能性があります。
SPF | 効果 | おすすめシーン |
---|---|---|
SPF15〜30 | 日常の外出に◎ | 通勤・買い物など |
SPF50+ | 強力なUV対策 | 海・アウトドア |
肌が弱い方は、SPF30・PA+++程度の低刺激タイプを選びましょう。
■ 塗りムラを放置する
顔や首、鼻の付け根などは塗り忘れが多い箇所。ムラを防ぐには、パウダータイプや専用スポンジを使うのも効果的です。
ムラができた場合は、軽く濡らしたスポンジや手で優しくなじませて整えましょう。
■ 化粧品との相性を無視する
水系・油系のベースの違いによって、化粧品と日焼け止めが混ざるとモロモロが出る原因に。
水系ベースには水系日焼け止めを、油系ベースには油系日焼け止めを合わせるのがポイントです。
■ 刺激を感じても使い続ける
日焼け止めを使って「ピリピリする」「赤くなる」などの刺激を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
対策としては以下の通りです:
- 敏感肌用・低刺激処方を選ぶ
- 無添加・アルコールフリー製品に切り替える
- SPFやPAの数値を見直す
- 保湿をしっかり行ってから塗る
それでも改善しない場合は、皮膚科医に相談を。
■ まとめ:正しい日焼け止めケアで肌トラブルを防ごう!
- 適量を守り、ムラなく塗る
- 2〜3時間ごとの塗り直しを忘れずに
- 肌質やシーンに合ったSPF・PAを選ぶ
- 化粧品との相性や刺激の有無をチェック
毎日のケアをちょっと見直すだけで、紫外線からしっかり肌を守れますよ!
まとめ:日焼け止めは「多ければ良い」ではない!
日焼け止めは、紫外線から肌を守る頼れる味方。しかし、「たくさん塗れば安心」という思い込みが、逆に肌トラブルの原因になることもあります。
実際に、塗りすぎによる乾燥・毛穴詰まり・アレルギー反応・肌の老化など、数々のリスクが報告されています。
大切なのは、正しい量・塗り方・製品選びを心がけること。
✅ 顔にはパール粒2個分が目安
✅ 塗りムラを防ぎ、特に鼻・目の下・フェイスラインは丁寧に
✅ 2〜3時間ごとにしっかり塗り直す
✅ 肌質や季節に応じたSPF/PAを選ぶ
✅ 使用前後の保湿も忘れずに
そして、肌に刺激を感じたら我慢せず、敏感肌用やノンケミカル処方に切り替えることも必要です。
「守るケア」と「攻めないケア」のバランスが、美しい肌をつくる秘訣。
日からは「正しく、やさしく」日焼け止めと付き合っていきましょう。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません