

この記事で分かること
- ハトムギクレンジングジェルが落ちない理由
「ハトムギクレンジングジェルって、なんでこんなにメイクが落ちないの?」
そう思ったことはありませんか?
SNSや口コミでは「コスパ最高!」「肌にやさしい!」と好評な一方で、「全然落ちないんだけど…」と困惑する声も少なくありません。
実はこの“落ちにくさ”、製品の欠点ではなく、処方設計上の“当然の結果”なんです。
この記事では、「なぜ落ちないのか?」を分かりやすく解説し、同じジェル系で落ちやすいおすすめ製品や、プロ視点での選び方も徹底解説していきます!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
【結論】ハトムギクレンジングジェルが落ちないのは当たり前です
様々なメーカーからハトムギクレンジングジェルが発売されていますね。以下が代表例です。
製品 | ![]() |
全成分 | 水、イソステアリン酸PEG-8グリセリル、DPG、BG、PEG-400、ハトムギ種子エキス、ヒアルロン酸Na、カルボマー、EDTA-4Na、水酸化Na、メチルパラベン、エチルパラベン、センチフォリアバラ花エキス、カワラヨモギエキス、加水分解コンキオリン |
容量 | 500mL |
価格 | 約800円 |
ハトムギクレンジングジェルが「落ちない」と感じるのは、処方設計的にごく自然な現象です。
■ ジェルタイプは構造上、洗浄力が弱い
ジェルクレンジングというのは、基本的に、「やさしい洗浄力」をコンセプトにした処方です。
オイルクレンジングのように強力にメイクを溶かすタイプではなく、肌への刺激を抑えつつ、水となじませて落とす構造になっています。そのため、油性の濃いメイクやウォータープルーフのアイライナー、リキッドファンデーションなどには相性が悪いのです。
洗浄力に限界があるのは、処方の特性上、どうしても避けられません。
ジェルタイプ=肌に優しい=その分、汚れを落とす力はやさしめ、というトレードオフがあるんですね。
なので、ある意味、“落ちない”のは当然なんです。
プロの視点から見ても、このジェルは設計的にはごく標準的で、特段、落ちない!ではないです。
■ 水系ベース+界面活性剤少なめだから
ハトムギクレンジングジェルは、いわゆる“水系ジェル”に分類されます。これはベースとなる液体が「水」で構成されており、そこに界面活性剤(イソステアリン酸PEG-8グリセリル)を入れて、汚れを包み込む仕組みです。
界面活性剤量によって、メイク落ちの高低が決まります。ハトムギクレンジングジェルは大容量低価格を実現するために、内容物の原価を抑える必要があり、界面活性剤の配合量は少ないと予想されます。
油性のメイクを落とすには、本来「オイル」や「界面活性剤(量)」が必要。
しかし、ハトムギクレンジングジェルは、前述したように、そのどちらも控えめになっており、「肌にやさしい処方」にシフトしていることが見てとれます。
要素 | ハトムギジェル | オイル系クレンジング |
---|---|---|
主成分 | 水+保湿成分 | 油+エステル油 |
界面活性剤 | 少ない | 普通~多い |
洗浄力 | 弱い(軽いメイク向き) | 強い(しっかりメイク対応) |
つまり、「優しさを取るか、落ちやすさを取るか」はトレードオフ。ハトムギクレンジングジェルは“優しさ”に振った製品であり、落ちにくいのは設計通りなのです。
■ コスパは良いが、機能には限界がある
もちろん、ハトムギクレンジングジェルが“ダメな商品”というわけではありません。むしろ、500mlで1,000円以下という価格を実現している点は、企業努力としてかなり優秀です。
ただし、しっかりメイクや濃いポイントメイクを落とすにはやや非力です。このギャップに気づかず、「落ちない!不良品だ!」と思ってしまうのは、少しもったいないですね。
自分が「どんなメイクをしているか」によって、適切なクレンジングのタイプは変わります。
つまり、ハトムギクレンジングジェルは“ナチュラルメイクで、コスパ重視”な人にとっては良い選択。だけど、“しっかり落としたい”人には向かない、というだけです。
この“ズレ”を解消することが、クレンジング選びの最大のポイントですね。
結論
- ハトムギクレンジングジェルは「肌に優しい処方」を優先しているため、洗浄力が弱く、濃いメイクが落ちにくいのは設計上当然
- コストパフォーマンスは高く、ナチュラルメイクの人には適しているが、しっかりメイクには不向き
クレンジング力で選ぶならオイル系
しっかりメイクをきちんと落としたいなら、クレンジングオイルを選ぶのが圧倒的におすすめです。
■ ジェルよりもオイルの方が圧倒的に落ちる
クレンジングオイルは、洗浄力の点でジェルタイプを大きく上回ります。理由はシンプルで、油で作られたメイク(ファンデ、日焼け止め、リップティントなど)を、同じく油で溶かして落とせるからです。
オイルタイプは、界面活性剤の力に頼らずとも油同士の「親和性」でメイクを浮かせることができます。このため、落とし残しが少なく、毛穴詰まりやくすみの原因となる酸化汚れまでオフできます。
実際にプロの現場でも、「がっつりメイクにはまずオイル」と決まっています。その後、肌への刺激や乾燥が気になる人にミルクやジェルを提案する順番です。
つまり、最初から「ジェルで落ちる」と期待してしまうと、がっかりするのは当然なんですね。
クレンジング力を最優先するなら、迷わずオイルです。これが鉄則。
■ 敏感肌でも使いやすいオイルを選ぼう
「オイルは強すぎる」「乾燥するから使いたくない」という人も多いですが、それは一昔前の話です。今のクレンジングオイルは、保湿成分をしっかり含んだ処方設計がされており、むしろ肌にやさしいものが増えています。
特に注目すべきは、オルビスやアテニアのような低刺激・高技術処方のオイルです。界面活性剤の種類やオイルの質が極めて高く、しかも「つっぱらない」「乳化しやすい」「W洗顔不要」などメリットがたくさん。
“やさしく落とす”を両立したいなら、昔のイメージは捨ててOKです。
■ クレンジングオイルの選び方をプロが解説
では、どんなクレンジングオイルを選べば失敗しないのか?ここは処方設計を理解しているプロ目線で、以下のポイントを挙げておきます。
チェック項目 | 理由 |
---|---|
① 乳化の早さ | 水となじんで白濁する速度。早いほど肌残りしにくく安全。 |
② 香料の有無 | 敏感肌は無香料がベターだが、精油タイプならリラックス効果あり。 |
③ エステル油 or 植物オイル | 肌刺激の少ない油種を使っているか。 |
④ W洗顔不要タイプ | 洗顔による摩擦リスクを減らせる。 |
この基準を満たしていて、なおかつ価格も抑えられている製品の代表が、「オルビス ザ クレンジングオイル」と「
アテニア スキンクリア クレンズオイル」です。
この2製品は、コスパと技術力の両立に成功している非常に優秀なクレンジングオイルです。
現役の化粧品開発者が本気で選ぶおすすめ3選【ジェル&オイル】
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■ オルビス クレンジングリキッド:高機能ジェルの最高峰
「ジェル系クレンジングでちゃんと落としたい」という方には、オルビス クレンジングリキッドがベストな選択肢です。
この製品はハトムギジェルと同じ“水系処方”ですが、界面活性剤の設計が非常に優秀で、ウォータープルーフのファンデや軽いアイメイクまでしっかりオフできます。
しかも、オイルフリー・無香料・弱酸性という超やさしい処方なのに、W洗顔不要でスピーディ。
実際、肌の摩擦ダメージが気になる方や、まつエクをしている方にも愛用者が多く、長年のベストセラーとなっています。
同じ「ジェル派」でも、しっかり落ちて低刺激、かつコスパも優秀なこのリキッドは、プロとしてもイチオシです。
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■ オルビス クレンジングオイル:洗浄力と肌へのやさしさのバランス◎
「もっとしっかりメイクを落としたい」「オイルは刺激が強そうで不安…」という方にこそ使ってほしいのが、オルビス クレンジングオイルです。
この製品は、エステル油をベースにしており、肌への刺激を抑えつつ、濃いメイクもすばやく浮かせてくれる処方です。
特に注目すべきは、乳化の速さ。肌残りしにくく、すすぎ後のぬるつきゼロという快適な使用感が魅力です。
プロの目から見ても、「技術と価格のバランス」がとても優れている製品です。
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■ アテニア スキンクリアクレンズオイル:香り・機能・コスパで大人気
最後にご紹介するのが、クレンジングオイル界の常勝ブランドともいえるアテニア スキンクリアクレンズオイルです。
この製品は、メイク汚れ+肌のくすみの原因となる“酸化皮脂”まで落とせる設計で、美容家からも高い評価を受けています。
さらに、香りつき(シトラスアロマ)/無香タイプが選べるのも大きなポイントで、好みに合わせたリラックス体験が可能。
もちろん、濡れた手OK・まつエクOK・W洗顔不要という多機能ぶりで、価格もお手頃。
正直、このスペックでこの価格は「価格崩壊レベル」といっても過言ではないです。
オイル初心者にも、コスメ上級者にも、自信を持っておすすめできます。
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ハトムギクレンジングジェルのメリットと惜しい点
ハトムギクレンジングジェルには確かに“落ちにくい”という弱点がありますが、価格や肌へのやさしさという点では優れた特徴もあります。
■ 大容量・低価格で家族使いには◎
ハトムギクレンジングジェルの最大の魅力は、なんといっても500mlで1000円前後という圧倒的コスパです。
このボリューム感で毎日たっぷり使えるのは、洗顔代わりや朝の時短ケアとして活用したい方には大きなメリット。特に、家族で使いたい方、コスパを重視する学生さん、シンプルケア派にはフィットしやすいアイテムです。
開発者の目線から見ると、「原料コスト・製造ライン・パッケージコストを徹底的に抑えている」ことがわかります。
この価格帯で継続利用を可能にしているのは、企業の努力の賜物と言えるでしょう。
■ 敏感肌にもやさしく使える処方
配合成分を確認すると、アルコール・香料・着色料フリーで、刺激成分は極力カットされています。
主な洗浄成分であるPEG系界面活性剤は、マイルドで肌バリアを壊しにくい設計になっており、敏感肌〜乾燥肌の人にも使いやすい処方です。
また、保湿成分として配合されているハトムギ種子エキスやヒアルロン酸も、肌のうるおい保持を助けてくれます。
使用感としても「スースーしない」「肌がピリピリしない」といった声が多く、洗い流し後のしっとり感が評価されています。
つまり、洗浄力よりも“肌負担をかけないこと”を優先した設計になっているのがわかります。
■ ただし、ポイントメイクには向かない
一方で、やはり濃いメイクをしっかり落としたい人には不向きです。
特に、ウォータープルーフのマスカラ、リキッドアイライナー、ティント系リップなどは、どうしてもジェルタイプでは落としきれません。
そのため、ポイントリムーバーを別で使うか、はじめからオイル系クレンジングを使ったほうが合理的です。
実際のレビューでも「何度洗っても残る」「結局コットンでゴシゴシしてしまった」という声が多数あり、それでは肌に負担がかかってしまいます。やさしい処方が裏目に出ることもあるので、使用目的とのマッチが重要です。
クレンジング選びで後悔しないために
「落ちない!」「肌が荒れた…」という失敗を防ぐには、自分に合ったクレンジングをきちんと選ぶことが何より大切です。
■ メイクの濃さに合わせた選び方をしよう
クレンジングは、「自分のメイクスタイル」に合わせて選ぶのが基本です。
例えば、BBクリーム+パウダー程度のライトメイクなら、マイルドなジェルタイプでも十分落ちます。
一方、リキッドファンデーション・コンシーラー・アイシャドウ・マスカラを使ったフルメイクでは、ジェルでは力不足になることがほとんど。
「肌にやさしい=正解」ではなく、「ちゃんと落ちる=肌負担が減る」という視点が大切です。
落ち残りが肌荒れや毛穴詰まりの原因になるので、まずは落としきれることが第一です。
■ 安さより「落とせる安心感」が重要
つい「大容量」「低価格」に惹かれてしまいがちですが、クレンジングは肌の“入り口”に使う最重要アイテムです。1日1回、365回使うスキンケアの最初の工程を、妥協して選んでしまうと、そのあとの化粧水や美容液も効果を発揮できません。
逆に、きちんとメイクが落ちて、肌がつっぱらないクレンジングを選ぶと、肌トラブルはぐっと減ります。
クレンジングは、「安いから」ではなく、「落ちるから」「安心だから」で選びたいですね。
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※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません