

この記事で分かること
- エスハーブピーリングが「やめた方がいい」と言える納得の理由
SNSや口コミで話題の「エスハーブピーリングクレンジング」。
まるでエステ帰りのようなツルンとした肌になれる――そんな期待を抱いて手に取った方も多いのではないでしょうか。
けれども一方で、「効果がよく分からなかった」「価格に見合っていないかも」といった声があるのも事実です。
この記事では、現役の化粧品開発者がプロの視点で、エスハーブピーリングクレンジングの“本当の実力”を冷静に分析していきます。
ハーブのような見た目や香りの秘密、洗い流しタイプとしての限界、クレンジングとしての役割、そして他にもっとおすすめできる製品があるのか?
プロだからこそ語れるリアルな情報をお届けします。
エスハーブピーリングクレンジングを使う前に、本当に知っておいてほしいことを、ぜひチェックしてください!
この記事を書いている人
コスメデイン
- 大手化粧品メーカーで15年以上化粧品開発を担当
- 今も現役の化粧品開発者
- 美容雑誌の監修経験あり
- 現役の化粧品開発者が業界の最前線で得てきた知見を「コスメの真実」としてお届けします!
美容雑誌の監修に協力させて頂きました(一部抜粋)
【結論】エス ハーブピーリングクレンジングはやめた方がいい?
「SNSで話題の“緑のクレンジング”が気になるけど、実際どうなの?」
そう思って調べている方に向けて、化粧品開発者の視点から詳細に解説します。
エスハーブピーリングクレンジングは、商品設計そのものが本格的なハーブピーリングとは異なるため、目的を間違えると期待外れになる可能性があります。
選ぶ前に「このアイテムは“何に効果があるのか”」「本格ピーリングと何が違うのか」をしっかり知っておくことで、後悔しない選択ができるはずです。
それでは、成分・処方・実力・価格の4つの視点から、詳しく見ていきましょう。
エス ハーブピーリングクレンジング |
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水、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、BG、DPG、グリセリン、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、ラウリン酸ボリグリセリル―10、セバシン酸ジエチルヘキシル、シクロヘキサン―1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマ―、グルコマンナン、ジグリセリン、ベタイン、カラメル、ラベンダー油、ローズマリー葉油、ローマカミツレ花油、ベルガモット果実油、オレンジ果皮油、トコフェロール、(クロロフィリン/銅)複合体、イソマルト、1,2―ヘキサンジオール、アセチルヒアルロン酸Na、(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K、シア脂、ホホバ種子油、ブエラリアトムソニ花エキス、ヒアルロン酸ヒドロキシプロビルトリモニウム、加水分解コラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、セラミドNP、セラミドAP、エリンギウムマリチムムカルス培養液、フランスカイガンショウ樹皮エキス、オリーブ果実油、オブンチアフィクスインジカ種子油、セラミドNG、乳酸、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、グリコール酸、マルトース、バルミチン酸レチノール、コーン油、パパイン、ダマスクバラカルス培養エキス、エーデルワイスカルス培養エキス、グルコノバクター/ハチミツ発酵液、ヒト幹細胞順化培養液、トリ(カブリル酸/カブリン酸)グリセリル、ザクロ果実エキス、レシチン、ライム果汁、リンゴ果実培養細胞エキス、水添レシチン、オレンジ果汁、タチジャコウソウ花/葉エキス、ローズマリー葉エキス、ラベンダー花エキス、ボリソルベート80、レモン果汁、アルガニアスビノサカルス培養エキス、コンフリー根細胞エキス、サボナリアブミラカスル培養エキス、リンゴ果実エキス、ナツメ果実エキス、サンザシエキス、グレープフルーツ果実エキス、キサンタンガム、カブリリルグリコール、セイヨウハッカ葉エキス、ヒアルロン酸Na、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、カミツレ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、トウキンセンカ花エキス、酢酸トコフェロール、オリゴペプチド―20、オリゴペプチド―24、フラーレン、水酸化Na、PVP、安息香酸Na、フェノキシエタノール |
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7,920円 / 120g![]() |
■ 本格的なハーブピーリングとは別物!
「ハーブピーリング」と聞くと、クリニックやエステで受ける“肌再生”系のピーリングを想像される方が多いでしょう。
実際のサロン施術では、天然ハーブやスポンジア(海綿)を使用し、肌のターンオーバーを物理的に刺激して角質剥離・赤みを伴う効果が期待されます。
一方、エスハーブピーリングは「洗い流すジェルタイプのクレンジング」。
肌に留めて働きかける設計ではなく、日常のメイク落としを目的としています。
肌質改善・毛穴リセット・ニキビ跡の緩和などの「施術系ピーリング」の効果を期待すると、物足りなさを感じるのは当然です。
製品の役割を理解し、「クレンジング」として使う前提で選ぶことが大切です。
■ 洗い流しタイプだから、美容成分の実感は薄め!
「美容成分配合」と聞くと期待してしまいますが、洗い流しタイプである以上、成分が肌にとどまる時間はごくわずか。
エスハーブピーリングに配合されている代表的な美容成分は、“肌に悪いもの”ではありませんが、洗い流してしまう処方のため、美容液のような長時間の浸透効果は期待できません。
また、配合濃度の明記がないため、どれだけ効果をもたらすかは不明です。
「入っている」ことと「効く」ことは別。過剰な期待を抱かないようにしましょう。
■ ハーブっぽさは“成分”ではなく“演出”!
あの美しいグリーンカラーとハーブの香りが印象的なエスハーブピーリングですが、実際には「天然ハーブがそのままペーストになっている」わけではありません。
緑色の正体は以下の着色成分による“演出”です。
成分名 | 用途 |
---|---|
カラメル | 茶色系の発色。食品や化粧品で使用される着色料。 |
(クロロフィリン/銅)複合体 | 緑色を演出する葉緑素系の成分。 |
見た目や香りでリラックス感を与えるのは確かに魅力ですが、“ハーブそのものの効果”を期待してしまうとミスマッチになってしまいます。
■ クレンジングとしての性能と価格のバランスに注意!
エスハーブピーリングは7,920円(税込)と、クレンジングとしてはやや高価格帯。にもかかわらず、ジェルタイプで洗浄力は控えめです。
以下に他の人気クレンジングとの比較をまとめました。
商品名 | タイプ | 容量 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
アテニア スキンクリアクレンズオイル | オイル | 175ml | 1,980円 |
オルビス クレンジングリキッド | リキッド(水系) | 150ml | 1,467円 |
エスハーブピーリング | ジェル | 120g | 7,920円 |
見た目や気分ではなく、“クレンジングとしての役割”で比較したとき、エスハーブピーリングはコスパ面でやや不利です。
毎日使うものこそ、価格と効果のバランスを重視すべき。
癒しを求めるならアリですが、実用性重視なら他の選択肢も検討したいところです。
■ 結論:やめた方がいい理由
ここまで見てきたように、エスハーブピーリングクレンジングは、
- 本格的なハーブピーリングとはまったくの別物
- 洗い流し処方ゆえ美容成分の効果は限定的
- グリーンカラーや香りは“演出”によるもの
- ジェルタイプで洗浄力が弱めなのに高価格
といった特徴があります。
結論として、毎日使うクレンジングとしては「やめた方がいい」選択肢と言えるでしょう。
なぜなら、クレンジングに本来求めるべき「メイク落ち」「コスパ」「使いやすさ」の観点で見たとき、アテニアやオルビスといった実力派クレンジングに劣ってしまうからです。
もちろん、「癒しの香りやエステ気分を楽しみたい」という方にとってはアリな製品。
ただし、本格的な肌変化や実用性を重視する方にはおすすめできません。
購入する際は、このギャップを理解して選ぶことが大切です。
洗い流しクレンジングとしての限界とは
前述したように、エスハーブピーリングは“洗い流すジェルクレンジング”であり、本格的なハーブピーリング施術とは異なります。
ここからは、その特徴ゆえに生じる「洗い流しタイプならではの限界」について、もう少し掘り下げて解説します。
■ 美容成分は“とどまらない”から効果が出にくい
すでに触れた通り、洗い流しクレンジングは「肌に浸透させる」ことよりも「汚れを落とす」ことを目的としています。
そのため、いくら美容成分が含まれていても肌に長くとどまらず流れてしまうため、化粧水や美容液のような実感は得にくいのです。
たとえ高価な成分が入っていたとしても、クレンジングという特性上、「配合=効果」とはならないのが現実です。
開発の現場でも、クレンジングにおける美容成分はあくまで“サブ要素”として設計されることが多いですね。
■ 配合量は微量、用途は美容液とはまったく異なる
公式説明では「美容成分80%配合」とうたわれていますが、その多くは水や保湿剤などのベース成分です。
処方の安定性や肌あたりを良くする役割であって、直接的な美容効果を狙ったものではありません。
また、成分リスト後半に並ぶ植物エキス類は、ごく微量の可能性が高く、効果を実感できるレベルではないと考えられます。
この点は、前章で触れた「期待と実感のギャップ」にもつながりますね。
■ 肌質によっては乾燥やつっぱりを感じることも
ジェルクレンジングはマイルドな洗浄力が特徴ですが、そのぶん、洗浄成分の残留や香料の刺激が気になることがあります。
乾燥肌・敏感肌の方は、使用後のつっぱり感・赤み・吹き出物に注意が必要です。
一方で、脂性肌や混合肌の方には「さっぱりして気持ちいい」と好まれるケースもあり、肌質によって評価が分かれる製品とも言えます。
万人向けではないため、自分の肌に合うかどうかをしっかり見極めることが重要です。
■ 使用感や香りで満足できる人には向いている
厳しく評価してきましたが、前述の通り「癒しの使用感」はエスハーブピーリングの大きな魅力です。
とろみのあるテクスチャーや、シトラスハーブの香り、洗い上がりのつるっと感に満足してリピートする方も少なくありません。
つまり、「スキンケアを癒し時間として楽しみたい人」にとっては価値のあるアイテム。
一方で、実用性やコスパを優先する人には不向き、ということを前章の結論と合わせて理解しておくとよいでしょう。
プロが選ぶ、圧倒的おすすめクレンジング2選
前述したように、エスハーブピーリングは“洗い流すジェルクレンジング”であり、やさしい使用感は魅力ですが、洗浄力やコスパの面では物足りなさがあります。
そこで、化粧品開発者の視点から、毎日安心して使える実力派クレンジングを2つ紹介します。
■ 圧倒的な洗浄力とコスパ「アテニア スキンクリアクレンズオイル」
アテニア スキンクリアクレンズオイル |
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エチルヘキサン酸セチル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、ジカプリン酸ポリグリセリル-6、グリセリン、ジカプリリルエーテル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、メチルグルセス-10、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、ククイナッツ油、ホホバ種子油、アッケシソウエキス、シスツスモンスペリエンシスエキス、ヘリクリスムイタリクムエキス、プルケネチアボルビリス種子油、メドウフォーム油、アルガニアスピノサ核油、ツボクサエキス、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジグリセリン、イソステアリン酸PEG-20ソルビタン、水、ステアリン酸イヌリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ヒマワリ種子油、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、トコフェロール、フェノキシエタノール |
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アテニア スキンクリアクレンズオイルは、オイルクレンジングの中でも群を抜いた人気製品です。
濃いメイクや皮脂汚れまで一度でしっかり落とせる洗浄力を持ちながら、価格は1,980円と手に取りやすいのが魅力。
さらに、W洗顔不要なので、時短にもつながります。
容量 | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|
175ml | 1,980円 | 洗浄力◎、香り◎、W洗顔不要、コスパ最強 |
\ アテニア スキンクリアクレンズオイル /
■ 肌に優しい水系クレンジング「オルビス クレンジングリキッド」
オルビス クレンジングリキッド |
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DPG、水、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、イソステアリン酸PEG-20グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジイソステアリン酸PEG-12、ステアリン酸PEG-45、グリセレス-12、イソステアリン酸PG、シクロペンタシロキサン、プロパンジオール、グリチルリチン酸2K、セリン、グリシン、アラニン、ヒアルロン酸Na、ローズマリーエキス、BG、クエン酸、クエン酸Na、トコフェロール |
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▶ 公式サイトで詳細をチェック!【初回送料無料】 |
オルビス クレンジングリキッドは、水ベースで油分を含まない処方。乾燥肌や敏感肌でも安心して使えるのが最大の魅力です。
無香料・無着色・オイルカットとシンプルでありながら、メイク落ちも十分。
ナチュラルメイク派や肌へのやさしさを重視する方には特におすすめです。
容量 | 価格(税込) | 特徴 |
---|---|---|
150ml | 1,467円 | 水系処方、低刺激、無香料、うるおい保持 |
\ オルビス クレンジングリキッド /
■ 洗浄力とコスパの比較
それでは、エスハーブピーリングと上記2製品を並べて比較してみましょう。
洗浄力と価格という観点で見ると、各製品の立ち位置がより明確になります。
商品名 | タイプ | 容量 | 価格 | 洗浄力 | 1mlあたりの価格 |
---|---|---|---|---|---|
アテニア スキンクリアクレンズオイル | オイル | 175ml | 1,980円 | 高 | 11.3円 |
オルビス クレンジングリキッド | リキッド | 150ml | 1,467円 | 中 | 9.78円 |
エスハーブピーリング | ジェル | 120g | 7,920円 | 低 | 66円 |
ご覧の通り、アテニアとオルビスは圧倒的にコスパ良好。
一方、エスハーブピーリングは「癒しの使用感」が主な魅力で、実力や価格重視の方には不向きです。
■ まとめ:自分の目的に合わせて選びましょう
項目 | アテニア | オルビス | エスハーブピーリング |
---|---|---|---|
タイプ | オイル | リキッド(水系) | ジェル |
洗浄力 | 非常に高い | 中程度 | やや弱め |
香り | 柑橘系(天然精油) | 無香料 | ハーブ調(精油) |
容量 | 175ml | 150ml | 120g |
価格 | 1,980円 | 1,467円 | 7,920円 |
1回あたりのコスパ | ◎ | ◎ | × |
結論として、クレンジングに求めるものによって最適な製品は変わります。
- メイク落ち・コスパ重視 ⇒
アテニア クレンズオイル 公式サイトでチェック!
- 肌へのやさしさ重視 ⇒ オルビス クレンジングリキッド 公式サイトでチェック!
- 癒し・香りを楽しみたい ⇒ エスハーブピーリング
つまり、エスハーブピーリングは、「実用性より気分を大切にしたい人向け」のアイテム。
一方で、毎日使うクレンジングとしての実力やコスパを考えれば、アテニアやオルビスが圧倒的におすすめです。
最後に:賢いクレンジング選びで後悔しない肌づくりを
いかがだったでしょうか?
ここまで、エスハーブピーリングの特徴や限界、そして代替となる実力派クレンジングについてお伝えしました。
SNSで話題のアイテムは魅力的に映りますが、「名前や見た目」と「実際の効果や価値」は必ずしも一致しないのが化粧品の世界です。
化粧品開発者として強調したいのは、毎日肌に触れるものほど、冷静に成分・処方・価格を見極めるべきということ。
エスハーブピーリングは「癒し」や「気分転換」として楽しむならアリですが、本格的な肌変化や日々のメイク落ちを重視するなら、アテニアやオルビスといった実績ある製品の方が確実です。
肌は一生付き合っていく大切なパートナー。
流行やイメージだけに振り回されず、あなたの目的に合った一品を選ぶことが、美しい素肌への最短ルートになります。
この記事が、あなたのクレンジング選びに迷わないための指針となり、納得できるスキンケアの第一歩につながれば嬉しいです。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません