『クレンジング』はメイクを落とすための必須アイテムです。
オイル、リキッド、ジェル、クリーム、バームと、クレンジングには様々なタイプがありますし、各メーカーから多くの商品も発売されているため、どのクレンジングを選んでいいか、お悩みの方も多いと思います。
そこで今回は、化粧品開発者の私が、クレンジングを『剤型タイプ別』・『目的別』に厳選してご紹介します。
評価ポイント
クレンジングの場合、以下を評価ポイントにします。
1.クレンジング力
クレンジング力が弱いと、人は、物理的な力でゴシゴシと落とそうとします。このような行為は、肌にダメージを与えますから、絶対に行ってはいけません。ですから、クレンジングにとって『クレンジング力』は最も重要な機能です。
2.洗いあがりの良さ
クレンジングをしっかり落とさないと、その後の化粧水での『うるおい補給』に支障が出ますし、洗いあがりが悪く、長時間お肌の上にクレンジングや汚れが残った状態は、『炎症』や『ニキビ』の原因ともなるので、洗いあがりの良さは非常に重要です。
3.搭載技術
私は化粧品開発者ですから、『搭載技術』を厳しく評価します。
4.コストパフォーマンス
クレンジングは毎日使うモノですから、『コスパの良さ』は重要です。
タイプ別・目的別 クレンジング5選!
オルビス オフクリーム
<剤型タイプ > 高内相クリームクレンジング
<目的 > 通常メイク~ウォータープルーフメイクまで幅広く
クリームタイプのクレンジングは、エキスなどの美容成分が多量に配合出来るため、『肌への優しさ(保湿力)』に優れています。
一方、オイルや界面活性剤といった洗浄成分の配合量に限界があるため、オイルクレンジングに比べれば『クレンジング力』が劣ります。
このように、肌に優しい(保湿力がある)けど、クレンジング力がいまいち、というのがクリームクレンジングの特徴です。
しかし、クリームクレンジングの中には、オイルクレンジング並みの高いクレンジング力を誇るモノがあります。
それが、『高内相クリームクレンジング』です。
高内相とは、内相(=オイル)が高配合されているという意味で、高内相クリームクレンジングには、洗浄成分である『オイル』が多量に配合されていますから、オイルクレンジング並みの高いクレンジング力を発揮します。
このタイプは、まず、塗布する事で、多量のオイル(洗浄成分)が出てきます。これを『反転』や『転相』、もしくは『解乳化』と言います。
解乳化によって出てきたオイルが、メイクと馴染みます。
この時、肌上は、『油とメイクが馴染んだ状態』です。
そしてすすぎ時、多量の水で再度、乳化され(再乳化)、綺麗に洗い流されます。
この、『解乳化』と『再乳化』がスムーズに展開されるモノが、クレンジング力抜群の高内相クリームクレンジングです。
しかし、世の中のクリームクレンジングの多くが、解乳化と再乳化が不十分のため、クレンジング力抜群とは言い難いです。
その中で、おすすめするのが『オルビス オフクリーム』です。
「肌への優しさ」と「高いクレンジング力」を併せ持つ高内相クリームクレンジングは、『クレンジングの理想形』と言えますが、実現のためには『D相乳化法』という特殊な方法が必要です。
実は、このD相乳化法は、化粧品大手ポーラが開発した手法です。
ですから、ポーラは最もD相乳化を得意とするメーカーと言っても過言ではなく、ポーラのグループ会社であるオルビスにはこの技術が展開されていますから、『オルビス オフクリーム』の品質の高さに疑いの余地はありません。
また、D相乳化を必須とする高内相クリームクレンジングは、その技術力の高さから、値段が高価になりがちですが、コスパに優れるオルビスであれば、価格的にもお求めやすいです。
オルビス オフクリームは、「技術力の高さ」と「コスパの良さ」を兼ね備えています。
そして、実際使ってみても、スムーズに『解乳化』され、クリームが透明になってオイル化し、メイクと油(オイル)が素早くなじみます。その後、すすぎの水で綺麗に『再乳化』されるため、嫌なべたつきが残らず、しっとりとした洗いあがりです。
見事な解乳化と再乳化ですから、抜群のクレンジング力を誇り、『ウォータープルーフ』にも対応しています。抜群のクレンジング力でありながらも、クリームクレンジングですから、『マツエクOK』でもあります。
さらに、クリームタイプのため、水系の保湿成分の配合によって、『肌への優しさ(保湿)』も併せ持ちます。
オルビスでは、クレンジングは『0番目のスキンケア』と考えており、オフクリームには、潤いを閉じ込める『セラミドネットワーク成分』と『ヒアルロン酸』、『ブレンドハーブ成分』が配合されています。
これら成分は、基本、オイルクレンジングには配合が困難ですから、クリームタイプだからこそ可能となった技術と言えるでしょう。
<クレンジング力> ◎
オイル(洗浄成分)『高配合』のため、ウォータープルーフにも対応しており、オイルクレンジング並みの高いクレンジング力です。
<洗いあがりの良さ> ◎
すすぎの水で、見事に『再乳化』されますし、もともと水系ベースのため、抜群の洗いあがりの良さです。
<搭載技術> ◎
『D相乳化』を必須とする高内相クリームクレンジングの技術レベルは非常に高いです。
<コストパフォーマンス> 〇
一般的なオイルクレンジングに比べれば高価格ですが、高内相クリームクレンジングの品質レベルを考えると、素晴らしいコスパです。

<高内相クリームタイプ:オルビス オフクリーム>
アテニア スキンクリア クレンズオイル
<剤型タイプ > オイルクレンジング
<目的 > 通常メイク~ウォータープルーフメイクまで幅広く
オイルクレンジングの名品と言えば、『アテニア スキンクリア クレンズオイル』です。
オイルクレンジングは利益率が悪いため、化粧品会社を悩ませるアイテムの一つです。
何故なら、オイルクレンジングには『水』がほとんど含まれておらず、そのほとんどが『油』と『界面活性剤』です。ですから、『内容物原料価格(原価)』が非常に高い。
大部分が水の「化粧水」と比較すると、数倍、場合によっては数十倍の原価がかかるオイルクレンジングですが、市場の販売価格は高くても2000円以下が多いです。
これだけの高原価のオイルクレンジングですから、5000円くらいで売りたいのが化粧品会社の本音です。しかし、百貨店コスメであれば別ですが、5000円のオイルクレンジングなんてなかなか売れません。
ですから、売れる価格に設定しなければならず、しかし原価が高いですから、『クレンジングとしての機能』よりも『ユーザーに喜んでもらいたい気持ち』よりも、いかに『原価を下げる』かを頑張ってしまうアイテムがオイルクレンジングと言えます。
これが、オイルクレンジングには、原価を下げるために、『ミネラルオイル』や『パラフィン』といった、原料価格が安い『鉱物油』がよく用いられる理由です。
少し専門的な話になりますが、油には、『無極性油(むきょくせいゆ)』と『極性油(きょくせいゆ)』があります。
『無極性油』は一般的に価格が安いため、クレンジングなどの洗い流し品や、乳液・クリームといった基礎品まで、幅広く用いられていますが、クレンジング力という点においては劣ります。
何故なら、メイク汚れは極性を持っている事が多く、極性を持っているメイク汚れに対し、極性を持たない無極性油では馴染みが悪いのです。
一方、『極性油』は無極性油に比べ価格は高いです(一般論)。しかし、極性をもつメイク汚れと馴染みが良いため、クレンジング力という点においては、『優れた油』・『最適な油』と言えます。
先ほど挙げた、原価が安くクレンジングによく配合されるミネラルオイルやパラフィンといった『鉱物油』は、残念ながら『無極性油』です。
クレンジングの一番重要な機能は『クレンジング力』ですから、ユーザーのことを考えれば、無極性油ではなく、クレンジング力の高い『極性油』を選ぶべき。
ですが、先ほども述べたように、原価が高いオイルクレンジングでは、それがなかなか出来ません。
「アテニア スキンクリア クレンズオイル」には、『エチルヘキサン酸セチル』と『ジイソノナン酸BG』が多量に配合されており、これがメイク汚れを落とします。
これらは、メイク汚れと馴染みが良い『極性油』です。
それでいて、2000円以下の価格を実現していますから、この『圧倒的なコスパの良さ』が、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」をオイルクレンジングの名品に押し上げた原因でしょう。
また、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」は、くすみの原因でもある『肌ステイン』にも効果的です。
ステインと聞くと、歯の着色汚れを想像されるかもしれませんが、お肌にもステインは存在します。
肌ステインは肌の表面にこびりつき、黄ばみとなって肌をくすませます。しかも肌ステインは、美白ケアや通常の洗顔ではなかなか落とせないやっかいな存在でもあります。
アテニアは、この肌ステインの原因が『糖化』であると突き止めました。
糖化とは、糖がタンパク質と結合して固くなり黄ばむ、近年話題の肌の『老化現象』です。
この糖化が、肌ステインの原因にもなっていたわけです。
「アテニア スキンクリア クレンズオイル」には、糖化による肌ステインを分解する効果が期待できる『珊瑚草オイル』が配合されており、通常のメイク汚れだけでなく、くすみ(肌ステイン)まで洗い流して肌を明るくする画期的なオイルクレンジングです。
また、通常のオイルクレンジングは、クレンジング力は優れていますが、すすぎの水で洗い落とせず、『お肌がべとべとヌメヌメする』という経験をされた方は多いのではないでしょうか?
「アテニア スキンクリア クレンズオイル」の場合、すすぎの際、多量の水がくると、メイク汚れと馴染んだ油が『乳化』され、微粒子レベルに分散されて流されます。
当時はこれを、『微細乳化処方』と言っていましたが、洗い上がり後のべとべとヌメヌメの原因である油が、微粒子レベルに細かく分散されて流されるため、後肌すっきりで、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」は『W洗顔不要』なのです。
これを可能にしているのが、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」に配合されている、『ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10』・『オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20』・『ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20』といった、『界面活性剤』です。
つまり、微細乳化処方を実現するには、『高度な界面活性剤の配合技術』が必要不可欠。
肌ステイン除去にしても、微細乳化処方にしても、アテニアがこれだけ高度な技術を商品に展開できるのは、アテニアは『ファンケル』のグループ会社であり、ファンケルの技術を水平展開しているからです。
<クレンジング力> ◎
オイルクレンジング且つ、大部分がメイク汚れと馴染みが良い『極性油』ですから、圧倒的なクレンジング力です。
<洗いあがりの良さ> 〇
オイルクレンジングでありながら、『微細乳化処方』により、優れた洗い上がりで、『W洗顔不要』です。しかし私は、W洗顔をおすすめします。
<搭載技術> ◎
メイク汚れだけでなく、糖化による肌ステインまで除去する技術は、唯一無二と言えるでしょう。
<コストパフォーマンス> ◎
これは言うまでもありません。オイルクレンジングで、この品質で、この価格は他社では真似できないと思います。

<オイルタイプ:アテニア スキンクリア クレンズオイル>
ラミナーゼ モイスト クレンジングバーム
<剤型タイプ > ラメラ クリームクレンジング
<目的 > 通常メイク用
ラミナーゼ クレンジングバームを開発・販売しているのが、『皮膚臨床薬理研究所』という会社です。
創業が1986年で、歴史が比較的浅いので、正直、皆様にはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし、業界ではちょっとした有名会社です。何故なら、会社自体の歴史は浅くとも、研究者の質が素晴らしいからです。
研究者の中心は、言わずと知れた日本トップの化粧品会社、『資生堂』出身の方々で、化粧品のプロ集団です。
ですから、『界面化学』という学問に裏付けされた確かな技術で、様々な機能性化粧品を開発されています。
その一つが『ラミナーゼ クレンジングバーム』。
一番のポイントは、独自技術である『ラメラテクノロジー』です。
『ラメラ』という言葉は馴染みがないかもしれませんが、コスメにとっては非常に重要なワードです。
コスメにとってラメラ(ラメラ構造)は、『保湿』・『洗浄』の点において、最重要技術の一つです。
では『ラメラ』とは何でしょうか?
ラメラとは『水と油の層状構造』のことを意味します。下図をご覧ください。
通常、乳化タイプのクレンジングは、相の中に別の相が『粒子状』になって存在しています。
『水』の中に『油』が粒子状になって存在するものを『水中油タイプ(O/W)』、『油』の中に『水』が粒子状になって存在するものを『油中水タイプ(W/O)』と言います。
ラメラ構造の場合、図のように、水と油が『粒子状』ではなく、『層状』に存在しています。
<水中油、油中水とは?>
水中油タイプの場合、一番外の相が『水』なので、水の性質が強いです。よって、メイク汚れは『油汚れ』がメインですから、水の性質が強い水中油タイプのクレンジングは、『クレンジング力』が劣ります。
ただし、水の性質が強いため、『洗い上がり』には優れ、使用後のお肌はべたべたしません。
一方、油中水タイプの場合、一番外の相が『油』なので、油の性質が強いです。
油汚れであるメイクとなじみがいいので『クレンジング力』は高い。しかし、油の性質故に、『洗い上がり』は悪く、使用後のお肌はべたつく傾向にあるため、『W洗顔』が必須です。
ラメラ構造のクレンジングは、水と油が層状に連なっているため、『水と油、双方の性質』を持っています。
油の性質を持っているため、『クレンジング力』に優れ、且つ、水の性質も持っているため『洗い上がり』にも優れます。
ですから、毛穴の汚れまでしっかり落としながらも、『W洗顔不要』です。
「しっかり落とす」とか「W洗顔不要」とかを宣伝文句に販売しているクレンジングは結構ありますが、その根拠がはっきりしないものがほとんどです。
『ラメラ構造』のクレンジングのため、汚れをしっかり落とし(油の性質)、W洗顔不要(水の性質)という、しっかりとした『科学的根拠』があるのが「ラミナーゼ クレンジングバーム」です。
<クレンジング力> 〇
ラメラ構造で、『油の性質』を持っているため、クレンジング力は高いです。しかし、高内相クレンジングやオイルクレンジングに比べ、オイル配合量が少ないため、これらに比べればクレンジング力は劣ります。
<洗いあがりの良さ> ◎
ラメラ構造で、『水の性質』を持っているため、抜群の洗い上がりの良さです。『W洗顔不要』です。
<搭載技術> ◎
ラメラ構造のクレンジングは中々お目にかかれません。
<コストパフォーマンス> 〇
搭載技術からすれば、コスパは良いです。

『ラメラ構造』はコスメにとって非常に重要ですが、この構造をコスメに組み込むことは容易ではありません。高い技術力が必要です。
元資生堂の、本物の技術集団だからこそ可能にしたと言えるでしょう。
<ラメラタイプ:ラミナーゼ クレンジングバーム>
オルビス クレンジングリキッド
<剤型タイプ > リキッドクレンジング
<目的 > 通常メイク用
リキッドクレンジングの名品と言えば、『オルビス クレンジングリキッド』です。
累計販売本数『5,000万本』という数字が物語っているように、リキッドタイプでのオルビスの品質は他を圧倒しています。
<全成分>
DPG、水、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、イソステアリン酸PEG-20グリセリル、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、ジイソステアリン酸PEG-12、ステアリン酸PEG-45、グリセレス-12、イソステアリン酸PG、シクロペンタシロキサン、プロパンジオール、グリチルリチン酸2K、セリン、グリシン、アラニン、ヒアルロン酸Na、ローズマリーエキス、BG、クエン酸、クエン酸Na、トコフェロール
クレンジングにおいて、汚れを落とす成分は、『オイル(油)』と『界面活性剤』です。
「オルビス クレンジング リキッド」は、リキッドタイプですからオイルが配合出来ません。ですから、『界面活性剤』でメイク汚れを落とすわけですが、界面活性剤は安全性上(肌刺激)、高配合出来ません。
ですから、リキッドタイプは、洗浄成分である界面活性剤を高配合出来ないために、他のタイプのクレンジングに比べてクレンジング力が劣ってしまいます。
そこで、注目すべき成分が『DPG』です。
DPGは多価アルコールの一種で、コスメでは主に、『保湿成分』として用いられますが、DPGにはクレンジング力があり、界面活性剤を高配合出来ないリキッドクレンジングに、『洗浄補助成分』として配合されます。
世のリキッドクレンジングの多くに、上記の目的でDPGは配合されていますが、私の記憶では、「オルビス クレンジング リキッド」は、かなり古くから、DPGにクレンジング力がある事を突き止め、配合しています。
これは、オイルフリーをコンセプトに掲げるオルビスが、肌への負担を抑えながらも、クレンジング力を極限まで高めるために必死で研究した成果だと思います。
この執念と、それを実現できるだけの高い技術力が、「オルビス クレンジング リキッド」を『リキッドクレンジングの名品』と言わせる理由だと私は思います。
<クレンジング力> △
リキッドクレンジングの中では『圧倒的なクレンジング力』です。通常のメイクであれば十分ですが、水系ベースですから、ウォータープルーフのメイクは落ちにくいです。
<洗いあがりの良さ> ◎
水系ベースですから、洗い上がりの良さは抜群です。
<搭載技術> ◎
DPGと界面活性剤の配合技術は、他のリキッドクレンジングと一線を画しています。
<コストパフォーマンス> ◎
コスパは良すぎです。

<リキッドタイプ:オルビス クレンジング リキッド>
DUO ザ クレンジングバーム
<剤型タイプ > バームクレンジング
<目的 > 通常メイク~ウォータープルーフメイクまで幅広く
今話題のバームタイプのクレンジング、それが『DUO ザ クレンジングバーム』です。
私はバームタイプのクレンジングには否定的でした。理由は以下。
安定性が悪い
バームタイプは、固形脂配合のモノが多く、固形脂は高温で半固形~液体になってしまいます。ですから、安定性が悪く、また、夏と冬では「硬さ」が違うため、使う季節によって、テクスチャーが大きく異なるという特徴があります。
洗い上がりが悪い
バームタイプは、配合成分のほぼ全てがオイル(油)で、且つ、固形脂の配合割合も高くため、クレンジング力は優れるものの、洗い上がりが悪く、後肌がべとべとします。
以上が、これまでの私のバームクレンジングの印象でしたが、「DUO ザ クレンジングバーム」は違います。
季節差による物性値(硬さ)に差はないですし、洗い上がりも非常に良いです。
これを可能にした注目成分が『ポリエチレン』です。
<全成分>
パルミチン酸エチルヘキシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、炭酸ジカプリリル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、ポリエチレン、トリイソステアリン酸PEG-5グリセリル、トコフェロール、カニナバラ果実油、アンマロク果実エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、グルコシルセラミド、加水分解コラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、α-グルカン、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、ノイバラ果実エキス、プルーン分解物、クリサンテルムインジクムエキス、ソメイヨシノ葉エキス、トルメンチラ根エキス、豆乳発酵液、メマツヨイグサ種子エキス、ウンシュウミカン果皮エキス、タチジャコウソウ花/葉/茎エキス、オウゴン根エキス、キハダ樹皮エキス、ビルベリー葉エキス、オウレン根エキス、カミツレ花エキス、クチナシ果実エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、トウキンセンカ花エキス、ハマメリス葉エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、水、BG、PEG-7(カプリル/カプリン酸)グリセリズ、フェノキシエタノール
ポリエチレン系のバームクレンジングは、温度による物性値(硬さ)の差がないですから、安定性が高く、季節差によるテクスチャーの差もありません。
また、数種の界面活性剤を組み合わせて配合する事で、洗い上がりも非常に良いです。
ポリエチレンと界面活性剤を配合すれば、どのメーカーでも出来るのでは?と思われがちですが、そういうわけではありません。
ただ闇雲に界面活性剤を配合すると、そもそも固まらず、バーム状にならないという事もあり得ますし、ポリエチレン系は『充填』が大変なので、かなりの技術が必須です。
「DUO ザ クレンジングバーム」はCMが印象的かもしれませんが、しっかりと技術が伴ったバームクレンジングです。
そして何より、固形脂を配合しているため、肌に塗布するとバームがメイクと馴染みながらとろけていくので、『最高のテクスチャー』です。
<クレンジング力> ◎
配合成分のほぼ全てがオイル(油)なので、オイルクレンジング同様、『抜群のクレンジング力』を発揮します。
<洗いあがりの良さ> ◎
数種の界面活性剤の組み合わせ配合によって、想像以上の洗い上がりの良さです。
<搭載技術> ◎
ポリエチレンと界面活性剤の配合技術は勿論ですが、『充填技術』が素晴らしいです。
<コストパフォーマンス> △
これだけの品質であれば、この価格はある意味仕方がないかもしれませんが、クレンジングとしてはやや高価です。

<バームタイプ:DUO ザ クレンジングバーム>
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません