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<最新版>化粧品開発者が厳選!アイテム別・悩み別ベストコスメ~美白・しわ・エイジング・ニキビ肌・敏感肌~

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雑誌などで、『ベストコスメ』が発表されていますが、現役化粧品開発者である私が選ぶベストコスメを、アイテム・悩み別に、勝手に発表させて頂きます。

今回は、『美白・しわ・ニキビ肌・敏感肌』です。

なお、コスメはどんどん新しい商品が発売されますから、ベストコスメに変動がある際は、随時更新していきます。
※あくまで私個人の見解である事、あらかじめご了承ください

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美白部門 ベストコスメ:資生堂HAKU メラノフォーカス V

化粧品開発者の私が選ぶ、美白部門ベストコスメは、美白の名品『資生堂HAKU メラノフォーカスZ』です。

美白と言えば、資生堂HAKU。HAKUは美白美容液市場で、16年連続売り上げNO.1です。現状、NO.1美白ブランドが資生堂HAKUと言えます。

そのHAKUから、HAKUの最高傑作と言われる美白美容液が誕生しました。

それが、『HAKU メラノフォーカスZ』です。

HAKUメラノフォーカスZの、一番すごくて他社が真似出来ない点は、『4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)』『m-トラネキサム酸』『W美白有効成分』という点です。

4MSKは、『資生堂独自』の美白有効成分です。チロシナーゼ活性を抑制して、メラニンの生成を抑えます。

m-トラネキサム酸は『トラネキサム酸』の事で、美白の有効成分です。トラネキサム酸の場合、配合量によって『肌荒れの有効成分』にもなるため、資生堂では、美白の有効成分としてトラネキサム酸を配合している場合、区別する意味で『m』をつけるようです。

トラネキサム酸については以下をご覧ください。

トラネキサム酸は、しみ発生の一番初期である『しみ情報のブロック』によって、メラニン生成を抑制します。

ここで重要な事は、4MSKとトラネキサム酸の、『美白メカニズムが異なる』という事。

世の中には、Wの美白有効成分の商品は存在しますし、有効成分2つだからと言って1つのモノより効果が高いと言うことは出来ず、基本、『有効成分の数と効果に関係無し』というのが、医薬部外品の考え方です。

しかし、複数の有効成分にすることでメリットがあります。

それが『美白メカニズムと作用点』

美白には様々なメカニズムが存在しますが、人によって、美白に効果的なメカニズム(作用点)が異なります。異なる美白メカニズムのW美白有効成分であれば、『複数の作用点』に働きかけることが出来ますから、より効果的だと考えられます。

ですから私は、効果が高いというわけではなく、複数の美白作用点に働きかける事が出来るという意味で、『W美白有効成分』をおすすめしていますし、その際の有効成分の組み合わせは、『美白メカニズムが異なる事』が大前提です。

HAKUメラノフォーカスZの「4MSK」と「トラネキサム酸」は、美白メカニズムが異なる組み合わせです。そして、「4MSK」は『資生堂独自』の美白有効成分ですから、これは、資生堂の唯一無二の技術であって、絶対に他社は真似が出来ません

資生堂は、HAKUメラノフォーカスZを、『HAKUの最高傑作』『しみ予防研究の集大成』と言っていますが、これは大げさな事ではなく、化粧品開発者の私から見ても、現状、これ以上の美白コスメは考えられません。

美白市場は、しばらくはHAKUの独壇場だと思います。

しかし最近、HAKU独壇場の美白市場を変える可能性がある商品が発売されました。

それが、2019年5月に発売された、ポーラの『ホワイトショットLX, MX』です。

この商品には、ポーラが美白分野で約10年ぶりに国から承認を得た、新規美白有効成分『PCE-DP』が配合されています。

PCE-DPは、新規美白有効成分であり、美白メカニズムも、従来とは異なる『新メカニズム』です。

ですから、これまで、美白コスメ(医薬部外品)の効果に満足していない人にとって、PCE-DPの新美白メカニズムは効果的に働く可能性があります。

まだ発売されたばかりですから、ホワイトショットLX, MXのユーザー評価はこれからですし、簡単にHAKUの座を奪えるとは思えませんが、今後、期待が持てる商品であることは間違いありません。

しわ部門 ベストコスメ:ポーラ リンクルショット メディカルセラム

化粧品開発者の私が選ぶ、しわ部門ベストコスメは、『ポーラ リンクルショット メディカルセラム』です。

しわに関してはこれまでも記事にしていますが、少しおさらいします。

長らく日本では、『しわに効く』とか『しわが改善する』といった表現を、化粧品(医薬部外品含む)にすることは出来ませんでした。 『しわ』に対する効果効能表現が認められていませんでした。

一方で、しわに対して改善効果のある化粧品は、ユーザーニーズが高く、現に、欧米ではしわ改善効果を化粧品に表示し、販売することが認められています。

このような背景から、業界団体(日本化粧品工業連合会)が、かねてより厚生労働省に要望し、2011年「乾燥による小じわを目立たなくする」という表現を、『化粧品』に表示し販売することが可能になりました。

しかし、『医薬部外品(薬用化粧品)』に関しては、依然としてしわに対する効果効能表現は認められていませんでした。

そのような状況下、化粧品大手ポーラが、しわに対する有効成分『ニールワン』を開発し、その効果を国が認め、ついに、2017年1月、日本初のしわを改善する医薬部外品『ポーラ リンクルショット メディカル セラム』が発売されました。

ここから、しわ改善医薬部外品の戦いの始まりです。

ポーラから遅れること約6ヶ月、資生堂が、『純粋レチノール』を配合したしわ改善コスメ(医薬部外品)「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」を発売しました。

資生堂は、『純粋レチノール』に、『しわ改善』という新たな効果を見出し、日本で初めて、純粋レチノールによるしわ改善の新効能の認可を得ました

そして、2018年9月、今度はコーセーから、しわ改善コスメ(医薬部外品)が発売されました。

それが、『コスメデコルテ iP.Shot アドバンスト』

しわ有効成分として『ナイアシンアミド』を配合しています。

コーセーのしわ有効成分『ナイアシンアミド』も、資生堂の「純粋レチノール」と同じく、以前からコスメに配合されてきた『既存成分』です。

ナイアシンアミドは『美白有効成分』として配合されてきましたが、今回コーセーが、しわ改善という『新しい効果効能』を見出しました。

このように、現状、しわ改善コスメ(医薬部外品)では、ポーラのニールワンか、資生堂の純粋レチノールか、コーセーのナイアシンアミドか、の『3択』です。

売り上げ的に見れば、資生堂の純粋レチノールがNO.1ですが、化粧品開発者の私は、ポーラのニールワン『ポーラ リンクルショット メディカルセラム』を、しわ部門ベストコスメに選びました。

理由は、しわ改善有効成分『ニールワン』『処方化技術』です。

まずは『ニールワン』

資生堂もコーセーも、素晴らしいしわ改善コスメを販売していますが、先に述べたように、両社のしわ改善有効成分、「純粋レチノール」と「ナイアシンアミド」は、これまでのコスメにも配合されてきた『既存成分』です。

もし仮に、これら両成分に、十分なしわ改善効果があるのであれば、もっと以前に認可され、しわ改善成分として活用されていてもおかしくありません。

一方、ポーラのニールワンは、今回初めてコスメに配合された『新規成分』です。

私は、しわ改善という大きな願望に対し、これまでの技術(成分)では満足のいく効果が得られないからこそ、『新規成分』を模索し、開発、認可、製品化を実現させたポーラの『ニールワン』の方が、効果が期待できると考えています。

新規成分の場合、懸念されることは『安全性』です。これまでにない成分ですから、いくら事前に確認していると言っても、想定外の肌トラブルを引き起こす可能性は否定できません。

ですから、医薬部外品の新規有効成分の場合、『市販後調査』が義務付けられます。

これは、発売後2年間は、販売方法が制限され、重篤な肌トラブルが無いか調査しなければならない制度です。

ポーラ リンクルショット メディカルセラムは、この市販後調査が終了し、これまで百貨店やポーラのお店など、対面販売のみだったのが、『インターネット販売』が出来るようになりました。

これは、市販後調査に問題がなく、『高い安全性が証明された』という事です。

※全ての人が問題なく使えるというわけではありません

『新規成分ゆえの効果への期待』『高い安全性』から、しわ改善有効成分ニールワンは大変優れていると思います。

そして、『処方化技術』

「ニールワン」は水分と非常に馴染みの良い成分です。あえて、水を全く使わない処方に「ニールワン」を配合することで、肌につけた際、肌内部の水分によって、角質層よりもさらに奥、『真皮』まで浸透します(引っ張られる)

これが今回ポーラが開発し、リンクルショット メディカルセラムに搭載した、『ニールワン真皮浸透処方』です。

資生堂もコーセーも、高い処方化技術を有していますし、それぞれの商品にその技術を搭載しています。しかしそれは主に、快適な使用感実現のための技術であって、ポーラのように、しわ改善効果を最大限高めるための処方化技術ではありません

ですから私は、新規しわ改善有効成分『ニールワン』と、新規処方化技術『真皮浸透処方』によって、効果的にしわを改善する『ポーラ リンクルショット メディカルセラム』をしわ部門ベストコスメに選びました。

ポーラのニールワンはポーラ独自の成分、資生堂の純粋レチノールは既存成分ですが、特殊な容器構造が必須、コーセーのナイアシンアミドは既存成分で、処方化も先の2成分に比べれば容易なので、今後、申請上の課題をクリアすれば、ナイアシンアミドをしわ改善有効成分としたコスメ(医薬部外品)が、他社から発売されると思います。

そうすれば益々、しわ改善コスメ分野が盛り上がるでしょう。

エイジング部門 ベストコスメ:アテニア ドレスリフト

化粧品開発者の私が選ぶ、エイジング部門ベストコスメは、『アテニア ドレスリフト』です。

エイジングは化粧品メーカーの花形領域です。

各社、エイジングブランドには、一番力を入れていますし、各社の研究成果の集大成がエイジングブランドと言っても過言ではありません。

ですから、資生堂のクレ・ド・ポー ボーテや、ポーラのB.A、SKIIなど、世の中には素晴らしいエイジングブランドがたくさん存在しますし、これらは、各メーカーを代表するブランドでもあります。

名ブランドが揃うエイジング領域ですが、私は、価格面と技術面から、『アテニア ドレスリフト』をベストコスメに選びました。

先に述べたエイジングブランドは、名ブランドではありますが、『高価格帯』です。エイジングランドは各メーカーの『顔』ですから、高価格ブランドが多いのが実情です。

一方、アテニアの企業理念、それは『一流ブランドの品質を、1/3価格で提供することに挑戦し続けます』です。

ですから、業界随一の『圧倒的なコスパ』がアテニアであり、私がベストコスメに選んだ最大の理由でもあります。

コスメの価格は、その『提供価値』で決まります。私は、ただ単に、価格が低いコスメを評価するわけではなく、高価格でもあっても、それだけの価値あるコスメであれば、全く問題ないと考えています。

しかし現実的に、高価格コスメを日常的に使い続ける事は難しいですから、技術が伴っていれば、低価格コスメは評価すべきです。

アテニアは、『圧倒的コスパ』が示すように、低価格だけではありません。低価格でありながら、『技術が伴ったコスメ』がアテニアです。

何故なら、アテニアは、無添加化粧品でお馴染みの『ファンケル』のグループ会社だからです。

研究母体がファンケルですから、アテニアの技術は一級品で、資生堂やポーラといった大手化粧品メーカーに勝るとも劣りません。

エイジングブランド「アテニア ドレスリフト」には、『時計美容』というアテニア独自の理論が搭載されています。

『時計美容』とはどのような理論か?

内的要因は勿論、外的要因のために、『朝・日中・夜・真夜中と24時間』、私たちのお肌は変化します。

例えば、朝であれば、真夜中(就寝中)気温が低いので、お肌は乾燥し、水分枯渇状態になっています。

日中であれば、紫外線によるダメージやエアコンによるダメージを受けます。

また、夜や真夜中であれば、特に夜10時~真夜中2時までの間は『お肌のゴールデンタイム』と言われ、一日で一番、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が活発になる時間帯と言われています。

このように、私たちのお肌は、神経バランスなどの内的要因、及び、紫外線などの外的要因によって、24時間、変化しています

時計美容とは、一律に同じようなケアをするのでなく、『お肌の状態に合わせ、適切な時間に適切なスキンケアを行うことで理想的なお肌に導く』という美容法です。

ドレスリフトでは、ソープ、ローション、デイエマルジョン(ミルク)、ナイトクリームそれぞれに、最適な機能を持たせ、シリーズでお使いになることで、この時計美容を可能にしています。

3D美肌と時計美容という『独自理論』を開発しながら、低価格を実現した『アテニア ドレスリフト』は、各社の主役級が並ぶエイジングケア分野の中でも全く引けを取らず、ベストコスメに相応しいと思います。

ニキビ肌部門 ベストコスメ:オルビス クリアシリーズ

化粧品開発者の私が選ぶ、ニキビ肌部門ベストコスメは『オルビス クリアシリーズ』です。

ニキビ肌分野で有名なブランドがあります。それが『プロアクティブ』

プロアクティブは、15年連続、薬用ニキビスキンケア国内売り上げNO.1の実績を誇ります。

ですから、悩みましたが、『安全性の観点』から、『オルビス クリアシリーズ』をベストコスメに選びました。

プロアクティブの実績は素晴しいですが、有効成分に『サリチル酸』が配合されています。

サリチル酸には優れた殺菌効果がありますから、ニキビには効果的ですが、『角質を溶かす作用』があり、日常的に用いる事は、『安全性の観点』から私は反対です。

医薬部外品を含むコスメは、医薬品ではありません。医薬品は効果の代償に副作用が認められていますが、コスメに副作用は絶対にあってはなりません。

医薬部外品を含むコスメは、医薬品ほどの効果は期待出来ませんが、毎日使い続ける事で効果が期待出来ますから、『安全』である事が絶対条件です。

ですから、その強い殺菌効果で、ニキビに有効であっても、サリチル酸を用いることに私は否定的です。

オルビスも同じような考え方で、サリチル酸を用いず、ニキビの悪化や肌荒れを防ぐ『グリチルリチン酸ジカリウム』を有効成分に用いています。

グリチルリチン酸ジカリウムは、ニキビ肌に効果的ですし、サリチル酸に比べ、『圧倒的に安全』です。

※全ての方に安全にお使い頂けるというわけではございません

ですから私は、ニキビ肌であれば、「グリチルリチン酸ジカリウム」を有効成分に用いているコスメを評価します。

ニキビ肌の原因の一つが『皮脂』です。ですから、ニキビ肌コスメは、さっぱり系の水系ベースが望ましいです。

オルビスの企業理念は『オイルフリー』(オイルカット)。

「美しい肌は水環境でこそ引き出せる」という考えに基づき、水の力にこだわって30年以上研究開発を続けてきたオルビスは、業界随一の『水系ベース処方化技術』を有しています。

だからこそ、オルビスが手掛ける水系成分主体の化粧水は、どのメーカーの化粧水よりも優れると、私は考えていますし、水系ベースが望ましい、ニキビ肌用コスメこそ、オルビスの最も得意とする領域ではないかとも思います。

『オルビス クリアシリーズ』には、業界随一とも言われるオルビスの『水系ベース処方化技術』が搭載されていますから、有効成分(グリチルリチン酸ジカリウム)の選択法も踏まえると、プロアクティブとは一線を画した、ベストコスメに相応しいコスメ、それが『オルビス クリアシリーズ』です。

今では当たり前の『大人ニキビ』には、オルビスは『20年以上も前』に着目していますから、大人ニキビケアのパイオニアがオルビスです。

敏感肌部門 ベストコスメ:ディセンシア アヤナス

敏感肌分野では、誰もが知る名ブランドが存在します。それが『花王 キュレル』

花王キュレルは、ベストコスメ相応しい、優れた技術を搭載したブランドですが、誕生からかなりの年数が経過し、やや技術劣化を感じるため、常に技術革新を続ける『ディセンシア』をベストコスメに選びました。

敏感肌分野は、花王の功績で『セラミドケア』が一般的です。逆に言うと、現在の敏感肌コスメは、ほとんどがセラミドケアとも言えます。

そんなセラミド一辺倒な敏感肌分野に、『確固たるエビデンス(科学的根拠)』『革新的技術』を持ち込んだのがディセンシアです。

それが、ディセンシア独自の特許技術、『ヴァイタサイクルヴェール』です。

ディセンシアの根幹技術、『ヴァイタサイクルヴェール』は、ディセンシアの全てのクリームに搭載されている、ディセンシア独自の特許技術です。

ヴァイタサイクルヴェールとは、ベントナイトによるバリア機能と、保湿成分(セラミドなど)を肌に与えるディセンシア独自の膜です。

この膜は、敏感肌の一原因である、ハウスダスト・雑菌・花粉・黄砂という『外部刺激』をブロックしながら、紫外線ダメージなどで乱れた『角質層の代わり』となって、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)をサポートします。

この膜そのものが、角質層の役割を担って、乱れたターンオーバーを取り戻し、肌荒れを繰り返さないお肌に導きます。

この効果は『論文』でも発表されていて、エビデンス(科学的根拠)はしっかりしています。

セラミド一辺倒や、根拠のない〇〇フリーという眉唾物が多い敏感肌分野に、確固たるエビデンスを示し、他の敏感肌コスメと一線を画している存在、それが『ディセンシア』であり、だからこそ私はベストコスメに選びました。

また、従来の敏感肌コスメは、外部刺激からいかに守るのか、『守りのコスメ』とも言えます。一方ディセンシアは、『敏感肌はどこまでも美しくなれる』をコンセプトに、敏感肌であっても守ってばかりではなく、より綺麗な若々しいお肌を手に入れるという『攻めのコスメ』でもあります。

『ディセンシア アヤナス』は、敏感肌でありながら(守り)、エイジングケアを実現しました(攻め)。

私は、このコンセプトに共感を覚えましたから、いくら花王キュレルが歴史ある、素晴らしいブランドであっても、私の中の圧倒的ベストコスメは『ディセンシア』です。

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません

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