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【プロが解説】日焼け止めに配合されている「危険な成分」とは?

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GWも終わり、紫外線が強くなって、日焼け止めが手放せない季節になってきました。

世の中には多くのメーカーから様々なタイプの日焼け止めが発売されていますが、皆様は何を基準に日焼け止めをお選びでしょうか?

あくまで私の見解ではありますが、日焼け止めに配合されている成分の中には、実は『危険な成分』があります。

私は、この『危険な成分』が配合されている日焼け止めは選びませんし、おすすめもしません。

そこで今回は、化粧品開発者である私が、日焼け止めに配合されている『危険な成分』についてご説明します。

日焼け止めで一番重要な要素とは?

日焼け止め・アネッサ・アリィー・おすすめ

日焼け止めにとって一番重要な要素は何でしょうか?

「紫外線カット効果(SPF, PA)」でしょうか?「快適な使用感」でしょうか?それとも、白浮きしない「(美しい)仕上がり」でしょうか?

専門家によっても様々な見解があると思いますが、長年、日焼け止めの開発に携わってきた私は、『化粧もち』こそが、日焼け止めにとって一番重要な要素と考えています。

まず、「紫外線カット効果(SPF, PA)」。

日焼け止めにとって「紫外線カット効果」が一番重要であり、SPF50+ PA++++の、『最高スペック品』を使った方が良いと、多くの方が言うと思います。

しかし、屋外でスポーツやレジャーをされる方を除き、通常生活の範囲内であれば(生活紫外線を浴びる程度)、これほど高い紫外線カットスペックは必要でしょうか?

紫外線カット効果を最大化するためには、紫外線吸収剤を多量に配合しなければなりません。吸収剤は『肌刺激性』の懸念がある成分ですし、最高スペック品の日焼け止めは、洗浄剤で落とすのも大変です。

つまり、最大限の紫外線カット効果は得られますが、『肌への負担』が懸念されるのが、最高スペック品の日焼け止めであり、生活紫外線に曝されるだけの人にとって、最高スペック品を使うことは、肌に『余計な負担』を与えるだけです。

長時間、屋外で活動をせず、生活紫外線に曝されるだけであるなら、「SPF 30~ PA+++~」で十分。

SPF, PAは高いモノを選ぶのではなく、『生活スタイル』に合わせて選ぶべき

これが『日焼け止めの本質』であり、メーカー側がユーザーに伝えていかなければならない『真実』です。

次に、「快適な使用感」と「(美しい)仕上がり」に関して。

日焼け止めを含む化粧品は、毎日、日常的に使うモノですから、使用感や仕上がりが悪かったりしたら、使うこと自体をためらってしまいます。

しかし、重要ではありますが、一番ではありません。

例えば、オーストラリアなど、紫外線ダメージが深刻な国では、日焼け止めは化粧品ではなく、日本でいう『医薬品』の扱いになります。

そこでは、いかに肌を紫外線ダメージから守るかが重要であり、使用感や仕上がりの優先順位はかなり低いです。

べたべたして、真っ白で、日本では考えられないような使用感・仕上がりのモノが、紫外線による重篤な健康被害を抱える国では多いです。

「快適な使用感」や「(美しい)仕上がり」は重要な要素ではありますが、日焼け止めのような機能性化粧品の場合、『機能』を犠牲にしてまで使用感を追求すべきではありません。

ここで言う『機能』というのが、私が日焼け止めで一番重要な要素と考えている『化粧もち』です。

紫外線が本格的に強くなるこれからの時期は、汗・皮脂によって、肌の環境は過酷です。日焼け止めを塗布した化粧膜は、この過酷な肌環境にさらされることになります。

この過酷な肌環境下、もし、簡単に日焼け止めが崩れて落ちてしまったら、一体どうなるでしょうか?

日焼け止めにとっての化粧崩れは、紫外線から肌を守れないことを意味します。これは、「日焼け止めを塗ったのに焼けてしまった!」という『いつの間にか日焼け』につながります。

富士フィルムの女性9788名を対象にした調査によると、実に『65%以上』の女性が、「十分に紫外線ケアをしているにもかかわらず、日焼けしたことがある」(『いつの間にか日焼け』)と答えました。

これだけ多くの女性が『いつの間にか日焼け』を経験しており、その原因の一つが、化粧もちが悪い日焼け止めの使用と考えられます。

ですから、紫外線から肌を守らなければならない日焼け止めにとって、『化粧持ち』は、一番と言っていいほど重要な要素なのです。

実際、このような考えで開発された技術が、資生堂の『アクアブースターEX』であり、カネボウの『フリクションプルーフ』です。

資生堂のアクアブースターEXとは?カネボウのフリクションプルーフとは?

 

日焼け止めに配合されている「危険な成分」とは?

日焼け止めに配合されている危険な成分と言うと、『紫外線吸収剤』を思い起こす方がいると思います。

吸収剤は肌刺激性の懸念がある成分です。しかし、危険な成分ではありません

国の配合基準を遵守し、化粧品メーカーが安全性をしっかり確認すれば、安心してお使い頂ける成分です。

ただし、基本、『低分子の有機化合物』ですから、小さなお子様や、デリケートな肌の人が、積極的に触れるべき成分ではありません。

日焼け止めに配合されている危険な成分、それは、『(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー』です。

これは『アルキル変性カルボマー』と言われる成分で、『乳化能』『増粘能』を有します。

紫外線吸収剤は基本、『油(オイル)』ですから、水系ベースの日焼け止めに配合する時は、『乳化』させる必要があります。

通常、乳化には『界面活性剤』が用いられますが、界面活性剤はべたつきがあるため、特にボディー用の日焼け止めには、界面活性剤由来のべたつきが好まれません。

このような時、『(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー』が用いられます。べたつきが無く乳化可能で、同時に増粘させられるため、今流行りの『ジェルタイプの日焼け止め』には欠かせない成分です。

何故、「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー」が、日焼け止めにとって危険な成分なのか?

それは、ジェルタイプの日焼け止めが示しているように、『化粧もちが悪すぎる』からです。

「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー」は、乳液やクリームなどのスキンケアにも頻繁に用いられます。べたつきが無い乳化物を作製出来ますから、この成分のおかげで、スキンケアの品質が大きく向上したと言っても過言ではないくらい、今のコスメには無くてはならない成分です。

私も大好きな成分で、普段から大変お世話になっています。

しかし、化粧もちが重要な要素である日焼け止めに関して言えば、最適な成分ではありません

ジェルタイプの日焼け止めが示すように、確かに、みずみずしくべたつかない素晴らしい『使用感』ではありますが、汗や皮脂で簡単に崩れ落ちてしまうため、『いつの間にか日焼け』を引き起こす一番の要因だと私は考えています。

「(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー」配合の日焼け止めは、非常に高い確率で、水系ベースのジェルタイプですから、化粧もちは驚くほど悪いです。

日焼け止めの基本的な使用法は、「たっぷりな量をこまめに塗り直す」です。こまめに塗り直すから、化粧もちが悪くても良いではなく、こまめに塗り直しながらも、(スーパー)ウォータープルーフ機能など、化粧もちに優れた日焼け止めを選ぶことが重要なのです。

 

おすすめの日焼け止めは?

化粧品開発者の私がおすすめする日焼け止めは、ポーラの  『ホワイティシモUVブロック ミルキーフルイド』です。クリームタイプの日焼け止めで、『ウォーターレジスタンス機能』を有します。

ホワイティシモUV ブロック シールドホワイト

ウォーターレジスタンス機能とは、40分間、水の中で軽く運動した後であっても、紫外線カット効果が変化せず持続することを示します。

以前は、40分間が「ウォーターレジスタンス」、倍の80分間が「ウォータープルーフ」でしたが、現在では、40分間が「ウォータープルーフ」、80分間が「スーパーウォータープルーフ」と言ったりもするようです。

水や汗に耐性がある代表的な剤型に、アネッサやアリィーの、振って使用する『2層式』があります。「2層式」は、高SPF, 高PAや耐性など、『機能的』には素晴らしいですが、環状シリコーン(シクロペンタシロキサン)特有の『使用感(感触)』が私は苦手なので、クリームタイプの 『ホワイティシモUVブロック ミルキーフルイド』をおすすめします。

 『ホワイティシモUVブロック ミルキーフルイド』は、『紫外線吸収剤フリー』でもあります。

先程も述べたように、吸収剤は決して危険な成分ではありませんが、吸収剤フリーを求めるユーザーにとって、ポーラは『紫外線散乱剤技術』に定評がありますから、大変おすすめです。

また、この商品、『アレルギーテスト』だけではなく、『2歳以上を対象とした幼児プラクティカルテスト』も実施していますから、お子様でも安心してお使い頂けると思います。

※全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません

※すべての幼児の肌に合うというわけではありません

ホワイティシモUV ブロック シールドホワイト

また、より高スペックを求めるのであれば、2層式ではありますが、『ホワイティシモ 薬用UVブロック シールドホワイトプラス』がおすすめです。

SPF50, PA++++, ウォータープルーフ(80分間の水浴テスト)ですから、『最高の紫外線カットスペック』『化粧もち』を両立しています。

さらに、『美白の医薬部外品』でもありますから、紫外線カットだけでなく、『美白』『保湿』が同時に行えます。

『快適な使用感』も重要な要素ですが、日焼け止めに関しては、『化粧もち』を犠牲にしてまで使用感を追求すべきではありません。

ただし、化粧もちが十分であれば、当然、使用感が良いに越したことはありません。

ポーラの日焼け止めは、機能(化粧もち)を追求しながらも、使用感が良いです。これは、日本を代表する総合化粧品メーカーのポーラが有する『処方開発力』によるところが大きいと思いますが、ポーラの日焼け止めであれば、十分な機能(化粧もち)と快適な使用感を得ることが出来ると思います。

ただし、いくら化粧もちに優れると言っても、「こまめに塗り直す事」は日焼け止めの基本ですから、塗りっぱなしにならないよう、必ず塗り直してお使いください。

ホワイティシモUV ブロック シールドホワイト

 

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません

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