世の中にはたくさんの『クレンジング』が存在します。
クレンジングはタイプ別に、オイル・リキッド・ジェル・クリームと別れますが、その中でも『オイルクレンジング』が一番多いのではないでしょうか?
これだけ多くのオイルクレンジングが存在すると、一体、どのオイルクレンジングを選べばいいのでしょうか?
そこで今回は、化粧品開発者の私が、「プロが選ぶ本物のコスメはコレだ!」と題し、おすすめのオイルクレンジングをご紹介します。
数多くのオイルクレンジング
ネットで「オイルクレンジング」と検索すると、有名メーカーのモノからそうでないモノまで、数多くのオイルクレンジングがヒットします。
何故、これほど多くのオイルクレンジングが存在するのでしょうか?
それは、オイルクレンジングそのものが、メーカーにとって開発しやすいからというのが理由の一つでしょう。
クレンジングにとって一番重要な事は、汚れを落とす『洗浄力』です。オイルクレンジングの場合、他のクレンジングタイプに比べ、圧倒的に洗浄力が高く、特別な工夫をしなくとも、洗浄力が高いクレンジングを開発できます。
つまり、オイルクレンジングは、クレンジングタイプの中で、最も処方開発が簡単なため、処方技術が無いメーカーでも商品化することが容易いと言えるのです。
原料価格が他のクレンジングに比べ圧倒的に高いというデメリットはありますが、これは宣伝広告費を抑えることでカバーできますから、無名なモノを含め、世の中にはこれだけ多くのオイルクレンジングが存在すると考えられます。
オイルクレンジングの処方開発は、クレンジングタイプの中で一番簡単なのです。
ただし、『洗浄力以外の機能(付加価値)』を追求した場合、オイルクレンジングの処方開発は、数あるクレンジングタイプの中で最も難しくなります。
オイルクレンジングに求める機能は『洗浄力』だけで本当にいいのでしょうか?
次項では、オイルクレンジングに必須な、『洗浄力以外の機能=付加価値』について、ご説明します。
オイルクレンジングに必要な洗浄力以外の機能とは?
洗い上がりは良いか?
洗浄成分である「オイル」と「界面活性剤」が処方の90%以上を占めますから、オイルクレンジングの洗浄力が高いのは当たり前です。
オイルクレンジング経験者から、「肌に合わない」とか「ニキビがひどくなった」という声をよく聞きます。
クレンジングは、メイク汚れと馴染ませた後、すすぎの水できれいに落とす必要がありますが、配合成分の大部分をオイルが占めるオイルクレンジングは、『洗い上がりが悪い』です。
ですから、オイルクレンジングそのものが肌に残ってしまい、これが日常的に起こることで、「肌に合わない」とか「ニキビがひどくなった」という肌トラブルを引き起こすと考えられます。
オイルクレンジング特有の「後肌のべたつき」や「ヌルツキ」が嫌いというユーザーも多いのではないでしょうか?
オイルクレンジングの洗い上がりを良くするためには、『界面活性剤』が必須です。
メイク汚れと馴染ませた後、すすぎの水で綺麗に洗い流すためには、すすぎの水で『乳化』させる必要があり、そのためには、『界面活性剤』の力が必要なのです。
ただし、これには『高い技術力』が必須で、界面活性剤を知り尽くし、高い技術を有するメーカーでなければ達成は困難です。
濡れた手でも使えるか?
実際のユーザーのクレンジング行為を考えると、風呂場などで、『濡れた手』でクレンジングするケースは多いです。
しかし、オイルクレンジングを濡れた手で使うと、『乳化』(白く濁る)していまい、『クレンジング力が低下』します。
つまり、濡れた手で使う事は、オイルクレンジングのパフォーマンスを大きく下げてしまう行為なのです。
ですから実際のユーザーの行為を考え、オイルクレンジングは、濡れた手でも使える、濡れた手で使ってもパフォーマンス下げない事が重要なのです。
そのためには、手についた水を『可溶化』させる必要があり、これには先程同様、『界面活性剤』が必須になります。
オイルクレンジングに配合されている界面活性剤は、洗浄力強化のためだけに配合されているわけではありません。
すすぎの水で簡単に乳化されるように(『洗い上がりの向上』)、そして、濡れた手でも使えるように(『可溶化』)配合されているのです。
ですから、オイルクレンジングの処方化には、『界面活性剤の配合技術』が必要不可欠です。
基礎スキンケア品にも界面活性剤は配合されていますから、スキンケアも手掛けるメーカーであれば、十分な界面活性剤配合技術を有していると考えられますので、このようなメーカーのオイルクレンジングを選ぶ事が望ましいです。
プロが選ぶオイルクレンジングはコレだ!
オイルクレンジングは、無名なモノが数多く存在しますが、同時に、『名品』といわれるモノも存在します。
「DHCの薬用ディープクレンジングオイル」・「ファンケルのマイルドクレンジングオイル」・「アテニアのスキンクリア クレンズオイル」が、オイルクレンジングの名品です。
その中でも化粧品開発者の私は、『アテニア スキンクリア クレンズオイル』を最もおすすめします。
何故なら、今現在のオイルクレンジングのNO.1が『アテニア スキンクリア クレンズオイル』と考えているからです。
「アテニア スキンクリア クレンズオイル」は、@コスメベストアワード ベストクレンジング第一位を、2年連続(2016年&2017年)で受賞しており、『品質の高さ』と『コスパの良さ』が多くのユーザーに認められています。
オイルクレンジングの洗浄力が優れているのは当然ですが、アテニアはその先を行っています。
アテニアは、化粧品原料として初めて『ロックローズオイル』を配合することで、メイク汚れだけではなく、『肌ステイン』まで除去する事を可能にしました。
紫外線などの刺激を受けると、その刺激からお肌を守るために、酸素が『活性酸素』という物質に変化します。
この活性酸素、増えすぎると、角質層のタンパク質に付着して、肌の『黄ばみ』・『くすみ』になってしまうのです。
これが『肌ステイン』です。
アテニアが化粧品原料として日本で初めて配合した『ロックローズオイル』に、この肌ステインを除去する効果があるのです。
さらに、すすぎの水によって、メイク汚れと馴染んだ油が簡単に『乳化』され、微粒子レベルに分散されて、綺麗に洗い流されます。
これが『微細乳化処方』。洗い上がり後の「べとべとヌメヌメ」の原因である油が、微粒子レベルに細かく分散されて流れるので、W洗顔不要なほどの洗い上がりの良さを実現しています。
勿論、濡れた手でも、顔が濡れた状態で使っても、クレンジングのパフォーマンスを下げる事はありません。
そして、175mLで1836円(税込み)という『圧倒的なコスパの良さ』。
「アテニア スキンクリア クレンズオイル」が、これほどまでに品質とコスパに優れているのは、アテニアが『ファンケル』のグループ会社であり、研究母体が『ファンケル』だというのが一番の理由でしょう。
ファンケルにはオイルクレンジングの名品『マイルドクレンジングオイル』があります。この技術を水平展開したため、これほどまでの品質の高さとコスパの良さが実現できたと考えられます。
化粧品開発者の私は、オイルクレンジングであれば、迷うことなく『アテニア スキンクリア クレンズオイル』を選びます。
是非、皆様のオイルクレンジング選びの参考にしてください。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません