私は化粧品開発者として、製薬会社とのお仕事の経験もありますから、その知識と経験を活かして記事にしています。
今回は、製薬コスメ『大正製薬』の実力を、化粧品開発者の私が分析いたします。
製薬コスメ「大正製薬」
化粧品を主業態としない、様々な異業種の会社が、化粧品業界へ参入しています。
『製薬会社』もその一つで、製薬の圧倒的に良いイメージを武器に、化粧品業界に参入し、着実に市場規模を拡大しているのが、製薬会社が作るコスメ『製薬コスメ』です。
しかし一方で、このブログでも過去記事にしていますが、製薬とは名ばかりで、製薬の名の上にあぐらをかいて本質を見失っている製薬コスメがあるのも事実です。
そんな中、『大正製薬』は、製薬としての『格』が違い、大手化粧品会社をも脅かす『本物の製薬コスメ』の一つと言えるでしょう。
大正製薬と言えば、『リアップ』。 ただし、「リアップ」は『医薬品』なので、医薬部外品を含む化粧品領域で考えるのは無理があるかもしれませんが、大正製薬は『リアップエナジー』として、シャンプー、コンディショナーを販売しています。ですから、「大正製薬=ヘアケア」とのイメージが強いかもしれません。
『リアップ』は、ミノキシジルを配合した、壮年性脱毛症に有効な医薬品です。ですから、育毛剤ではなく『発毛剤』ですね。製薬会社である大正製薬でしか実現できない商品、それが『リアップ』です。
「リアップ」が発売され、育毛・発毛市場が活発になりました。「リアップ」は『医薬品』ですから、大手化粧品会社はそれに対抗しようと、『医薬部外品の育毛剤』を次々に発売しました。資生堂の「アデノバイタル」、ポーラの「グローイングショット」などは、おもいっきり「リアップ」の影響を受けているのだろうと思います。
しかし当然、『効果面』では、医薬品の「リアップ」に敵いませんので、『安全性・低刺激性』と『使用感』で勝負しています。
「リアップ」は医薬品ですから、効果は期待出来ますが、それに伴う『副作用』と『価格』がややネックでしょう。
しかし、薄毛に悩む人にとって、「リアップ」は唯一無二の製品である事に変わりはありません。また、リアップの名を冠した(リアップエナジー)、「シャンプー」・「コンディショナー」も高いユーザー支持を得ています。
このように、『ヘアケア』のイメージが強い大正製薬ですが、『スキンケア』の研究開発も行っています。
それが、大正製薬グループ「ドクター プログラム」の『トリニティーライン ジェルクリームプレミアム』です。
この商品、今、大人気の『オールインワンジェル』です。
「オールインワンジェル」と言えば、新日本製薬の「パーフェクトワン」、キューサイの「コラリッチ」、メディプラスの「メディプラスゲル」が有名ですが、大正製薬の「トリニティーライン」は、これらオールインワンジェルとは『一線を画す名品』です。
いつの日か、オールインワンジェル市場の主役になるだろうと私は確信しています。それだけ、大正製薬が作った『大正製薬品質』はすごいという事です。
次項では、本物の製薬コスメ、大正製薬が開発した『トリニティーライン ジェルクリームプレミアム』について詳しくご説明します。
大正製薬グループ「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」
美容成分を「95%以上」配合
「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」の特長で最も目を引くのが、『水を一滴も加えず、95%以上の美容成分配合』という点。
これ自体、『事実』ですが、水はたっぷり配合されています。
ポイントは、「トリニティーライン」に配合の『シラカンバ樹液』です。「シラカンバ樹液」には多くの水が含まれていますが、抽出方法から、全成分に水と表示されないのです。
「トリニティーライン」は、通常、「水」を配合するところ、「シラカンバ樹液」を配合していますから、『シラカンバ樹液超高配合』と言えます。
「シラカンバ樹液超高配合」によって、『保湿効果』が期待出来ますが、一方で、『原材料費(原料価格)』が非常に高くなります。
ですから、驚くべきは、水を一滴も加えず95%以上の美容成分を配合したことではなく、保湿効果が期待できる『シラカンバ樹液を超高配合』しているにもかかわらず、この価格でオールインワンジェルを提供している『コスト体系』でしょう。
通常のコスメのように、「水」を配合すれば、かなり原料価格が抑えられますが、水の代わりに「シラカンバ樹液」を配合して、「50g 3800円(税抜)」を実現していますから、コスメのコスト体系を知っている私からすれば『驚きの価格設定』です。
※初回限定 定期コースであれば「1900円(税抜き)」です
しかも、『大正製薬品質』ですから、この価格設定では、発売当初はかなり厳しかったと推測します。
現在では『397万個』の販売実績がありますから、ボリュームディスカウントで原料価格が安くなり、商売として成り立っていると考えられますし、メーカー利益を度外視しているかもしれませんね。
いずれにしても、保湿効果が期待できる『シラカンバ樹液超高配合』+『大正製薬品質』で、この価格設定は驚きであり、大変良心的です。
肌を知り尽くした「成分選択」と「浸透技術」
数多くの美容成分が配合されていますが、その中でも、『セラミド』・『ツボクサエキス』・『ポリクオタニウム』を配合し、さらに『カプセル化技術』によって、これら成分を角層の隅々まで届ける技術は評価出来ます。
無駄に数多くの美容成分を選択するのではない、「トリニティーライン」の『成分選択法』は、肌を知り尽くした大手化粧品会社と同様の考え方です。
また、『カプセル化技術』も同様で、商品ページにある『電子顕微鏡』によるカプセル画像は、大手化粧品会社にも引けを取らない、『高度な技術』であることを物語っています。
※電顕によるカプセル画像の取得はものすごく大変です
おわりに
いかがでしょうか?
大正製薬が作るコスメの実力は本物です。大正製薬が作るコスメは、大手化粧品会社をも脅かす、『本物の製薬コスメ』です。
「ヘアケア」のイメージが強いですが、スキンケアの研究開発も手掛けており、満を持して登場したのが、オールインワンジェル『トリニティーライン ジェルクリームプレミアム』です。
今のオールインワン市場は、新日本製薬のパーフェクトワンとキューサイのコラリッチが席巻していますが、『大正製薬』という巨大なバックを持つ『トリニティーライン ジェルクリームプレミアム』は、いつの日か、オールインワン市場の主役に躍り出ると確信しています。
それだけの『魅力』がこの商品にはありますし、それだけの『力』が大正製薬にはあります。
今後、大正製薬がどのようなスキンケアを開発するのか楽しみです。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません