製薬会社が作るコスメが増えてきました。これら『製薬コスメ』については、これまでも記事にしてきました。
<厳選6選 製薬コスメ>
<製薬コスメは高品質?>
製薬コスメは、様々なコスメ分野・アイテムに展開されていますが、その中でも、製薬会社が作る『オールインワンジェル』が増えてきています。
今回は、化粧品開発者の私が、製薬会社が作るオールインワンジェルについて、本当におすすめなのか?効果が期待できるのか?を説明します。
何故、オールインワン?
何故、製薬会社が作るオールインワンジェルが増えてきたのか?
それには、製薬会社側のメリットと、オールインワンジェルのメリットが見事に合致しているからです。
まず、『製薬会社側のメリット』。
このブログでも再三申し上げていますが、化粧品業界は高利益率なので、他業界からの参入が活発です。様々な異業種メーカーが、化粧品業界に参入してきますし、化粧品業界には、昔から化粧品を主事業にしている大手化粧品会社もいますから、その中で成功するのはかなりハードルが高いです。
コスメにとって最も重視すべき要素に『イメージ』があります。コスメは主に女性が使うアイテムですから、化粧品メーカーは何より『イメージ』を大切にします。
製薬会社は、「製薬(創薬)」という、「効く」・「安全」・「安心」の『抜群に良いイメージ』を既に持っていますから、何よりイメージを大切にするコスメは、『最適な商材』と言えます。
特に最近では、製造を請け負うOEMメーカーが数多く存在しますから、製薬会社は、「抜群に良いイメージ」という『最強の武器』を持って、簡単に化粧品業界に参入できるようになりました。
ただし、製薬と名がつくメーカー全てが、イメージ通りとは限りません。製薬という名の上にあぐらをかいて、本質を見失っている製薬会社コスメも存在しますからご注意ください。
続いて、『オールインワンジェルのメリット』。
製薬会社コスメのメリットであり最大の武器は、『抜群に良いイメージ』です。しかし、資生堂やコーセー・ポーラといった大手化粧品会社に比べ『美容理論・コンセプト』という点では劣ります。
大手化粧品会社が「美容理論・コンセプト」に優れるのは、コスメを『シリーズ』で開発し、『シリーズ』でユーザーに使って頂きたいからです。
シリーズ使いをする時は、『美容理論・コンセプト』が欠かせません。
一方、「オールインワンジェル」は1品で完結しますから、大手化粧品会社のような、高度な美容理論・コンセプトメイクは必要ありません。
美容理論・コンセプトメイクは、長く化粧品事業を展開してきた、大手化粧品会社に圧倒的に有利ですから、新たに化粧品業界に参入する、化粧品事業経験が浅いメーカーであれば、「シリーズ」よりも1品で済む「オールインワンジェル」の方が、圧倒的に参入しやすいです。
抜群に良いイメージを持つ製薬会社も同様で、いくら製薬会社といえども、大手化粧品会社に匹敵する美容理論の構築・コンセプトメイクは至難の業ですから、『オールインワンジェル』を選択する傾向にあります。
このように、抜群に良いイメージという『製薬会社側のメリット』と、参入しやすいアイテムという『オールインワンジェルのメリット』が見事に合致したため、製薬会社が作るオールインワンジェル(オールインワン製薬会社コスメ)が増えてきていると考えられます。
製薬会社が作るオールインワンジェルは?
【メビウス製薬】ホワイトニング リフトケアジェル(シミウス)
製薬会社が作るオールインワンジェルとしては、まず、メビウス製薬の『ホワイトニング リフトケアジェル(シミウス)』があります。
製薬会社としては、第一三共ヘルスケアや大正製薬には及ばないかもしれませんが、リフトケアジェル、通称『シミウス』は、オールインワンジェルとしては優秀です。
まず、製薬会社の名にふさわしい、「プラセンタエキス」を美白の有効成分とした『医薬部外品』です。
美白の医薬部外品のオールインワンジェルはあまり多くはありません。医薬部外品(美白)のオールインワンであれば『シミウス』は大変おすすめです。
1964年創刊の歴史を持つ医薬論文・医薬情報投稿誌『診療と新薬』(2017年5月28日発売号)にも掲載されています。
プラセンタエキスの『美白』に加え、数多くの美容成分によって『保湿』も期待出来ます。
結果、多くのユーザーに支持され、リピート率は驚きの『93.9%』。この「高いリピート率」と、医学雑誌への掲載という「実績」が、『商品力の高さ』を物語っています。
さらに、臨床試験のデータも充実してきており、何より、販売実績も堅調に伸びています。
製薬の名にふさわしいオールインワンジェルと言えるでしょう。
【ロート製薬】肌ラボ 極潤パーフェクトゲル
「ロート製薬」の『肌ラボ 極潤パーフェクトゲル』も、製薬会社が作るオールインワンジェルです。
「ロート製薬」については、いまさら何も言うことはありませんが、超大手の製薬会社です。
「ロート製薬」は「第一三共ヘルスケア」と並んで、製薬会社コスメの勝ち組であり、大手化粧品会社を脅かす存在です。
そんな「ロート製薬」を化粧品市場の中で一躍有名にし、大きく飛躍させたブランドが『肌ラボ』です。
「肌ラボ」には様々な商品がありますが、オールインワンであれば、『極潤パーフェクトゲル』がおすすめです。
『極潤』という商品名が示す通り、『保湿』に特化した商品です。
「4つのヒアルロン酸(うるおい成分)」・「スクワラン(うるおい成分)」・「サクラン(うるおい成分)」に加え、「セラミド(うるおい成分)」を配合し、とろみのあるゲルが、角層深くまでうるおいを届け、閉じ込めます。
驚くべきは、お得な『つめかえ』がある点です。ですから、非常に『コスパ』に優れたオールインワンジェルと言えるでしょう。
<オールインワンジェル選びのポイントは?>
<メビウス製薬 シミウス>
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません
