今は、製薬会社がコスメを作る時代です。この『製薬会社コスメ』が、多くのユーザーから支持を集め、シェアを拡大しています。
製薬会社コスメについては、これまでも記事にしてきました。
<おすすめ製薬会社コスメランキング>
<ロート製薬 VS 第一三共ヘルスケア>
<製薬会社コスメは高品質?効果あり>
これらの記事を読んで頂ければ、ある程度、製薬会社コスメをご理解頂けると思いますが、一つの疑問が生じた方も多いはず。
製薬会社のコスメと資生堂やカネボウ、コーセーのような大手化粧品会社のコスメ、どっちが優れているのか?
今回は、化粧品開発者の私が、「製薬会社コスメ VS 大手化粧品会社コスメ」と題し、どちらが効果が高くておすすめかを論じたいと思います。
※私個人の見解である旨、ご理解ください。
製薬会社コスメの強みは?
製薬会社コスメと聞くと、「高品質」・「高技術」・「高効果」のイメージが強いと思います。「製薬会社が作ったコスメ」とか「製薬会社品質」という表現が、チラシや商品ホームページ・テレビCMで頻繁に使われますから、製薬会社に対するユーザーのイメージは大変良いのではないでしょうか?
これこそまさに、製薬会社コスメの『強み』です。
製薬会社コスメの強みは、「製薬会社」という看板が放つ『抜群に良いイメージ』です。
そして、高品質・高技術・高効果というイメージだけに留まらず、製薬会社には、これを実現するだけの『力』があります。
しかし、全ての製薬会社コスメが、上述の内容にあてはまるというわけではなく、このブログでも過去、記事にしていますが、中には「製薬」というのは名ばかりで、「製薬」という名にあぐらをかいて、「本当に製薬会社コスメ?」と疑問に思うモノは存在します。詳しくは以下記事をご覧ください。
化粧品にとって『イメージ』は非常に重要です。「イメージ」を一番に考えている化粧品メーカーも多数存在します。『ナチュラル・オーガニックコスメの台頭』は、まさに、化粧品にとって「イメージ」がいかに重要かを物語っています。
また、2000年初頭に発生した『BSE』では、大打撃を被ったのは食品業界ですが、化粧品業界でも象徴的なことが起きました。
化粧品はお肌に使うもので、食べるものではありません。万一(こんなことは絶対にあり得ませんが)、BSEに感染した牛由来の原料を配合した化粧品を使っても、重篤な問題にはなりません。しかし、『牛=危険』という『イメージ』がついてしまったため、「イメージ」を重視する化粧品会社の多くは、牛に限らず、一切の動物由来原料の使用を禁止しました。
現在は、動物由来原料に対するイメージはそれほど悪くないと思います。現在の『馬油』人気は、当時を経験している私からすれば驚きです。
以上のように、『イメージ』が非常に重要なコスメにおいて、製薬会社コスメの持つ『圧倒的に良いイメージ』は、非常に強力な武器です。
ただし、何度も言うように、全ての製薬会社コスメが、イメージ通りに優れているとは限りません。今の製薬会社コスメを牽引する2大メーカーが、『ロート製薬』と『第一三共ヘルスケア』。この2社は間違いなく、イメージ通りの、イメージを技術で体現した製薬会社コスメです。私自身、『第一三共ヘルスケア推し』ですが・・・。詳細は以下記事をご覧ください。
大手化粧品会社コスメの強みは?
私が考える大手化粧品会社の定義は、『店舗販売』しているかどうかです。
店舗販売の最高峰は『百貨店(デパート)』。百貨店への出店は、化粧品会社の一種の『ステータス』みたいなものですから、百貨店展開している化粧品会社は、間違いなく大手と言えるでしょう。
また、『直営店』を展開している化粧品会社も同様です。「店舗販売」は、宣伝効果が絶大で、ユーザー支持を拡大するには最良の方法ですが、かなりの費用が掛かるため、資金力がある大手しか出来ません。
通販3強の「DHC」・「オルビス」・「ファンケル」 は、当初は通信販売のみでしたが、売り上げ拡大とともに『店舗販売』も手掛けるようになりました。これによって、さらに多くのユーザー支持を獲得し、今に至ります。
ですから、私が考える大手化粧品会社は、資生堂・花王(カネボウ)・コーセー・ポーラ・ファンケル・DHC・オルビスなど、店舗販売をしている会社です。
では本題です。
製薬会社コスメの強みは、圧倒的な良いイメージでしたが、大手化粧品会社コスメの強みは『美容理論』です。
大手化粧品会社は、ブランドコンセプトを策定し、それをどのような手法で具現化するか(=『美容理論』)を考え、カタチにすることに優れています。
何故なら、このブログでも再三申し上げていますが、コスメは『付加価値の高い商材』であり、この価値を守り続けるためには、『美容理論』が必須だからです。
『付加価値=美容理論』であり、今のコスメの価値(価格)を維持しているのは、製薬会社コスメではなく、「美容理論」にこだわり続ける大手化粧品会社のおかげと言えるでしょう。
資生堂 クレ・ド・ポー ボーテの『ブレインスキン理論』、ポーラ BAの『バイオアクティブ理論』、カネボウ トワニーの『生体リズム理論』、コーセー コスメデコルテAQの『フィジカル&メンタルリラクゼーション』など、まさに大手化粧品会社にふさわしい『美容理論』・『美容コンセプト』です。
また、「美容理論」は、何も上記のような高価格帯コスメだけではありません。私の好きな化粧品会社『アテニア』のドレスリフトは、お手頃価格でありながら、『時計美容』という見事な美容理論を作り上げ、搭載しています。
<時計美容の『アテニア ドレスリフト』>
大手化粧品会社の強みは『美容理論』。是非一度お試しください。
「イメージ VS 美容理論」の戦い
「製薬会社コスメ VS 大手化粧品会社コスメ」を考えると、『イメージ VS 美容理論』に行き着くと思います。
大手化粧品会社が、製薬会社コスメの持つ『製薬イメージ』を超えることは難しい。しかし、製薬会社コスメが、大手化粧品会社コスメを超える『美容理論』を創出することは不可能です。
今あるコスメの価値は、大手化粧品会社が、高め・守ってきたものです。この価値を高め・守るために、大手化粧品会社は、『美容理論』を構築し続けてきました。ですから、『美容理論』という点で、製薬会社コスメが勝ることは、今後も考えられません。
私自身、コスメにとって、どのような手法(理論)で、どのような状態にユーザーのお肌を導くか、という『美容理論』が非常に重要だと考えていますから、『美容理論』に優れる大手化粧品会社に軍配が上がると考えています。
しかし、製薬の持つ『イメージ』は絶大です。全ての製薬会社コスメがイメージ通り優れているのではないというのは、何度も申し上げていますが、大手化粧品会社を脅かす、本物の製薬会社コスメが『ロート製薬』と『第一三共ヘルスケア』。次点で『大正製薬』。
中でも、化粧品開発者の私が『No.1製薬会社コスメ』と考えているのが、『第一三共ヘルスケア ブライトエイジ』です。
第一三共ヘルスケアの『トランシーノ』と『ブライトエイジ』は、いつか、資生堂HAKUを超える美白ブランドになる可能性を秘めています。
そして、大正製薬グループ、ドクタープログラムのオールインワン『トリニティーライン ジェルクリームプレミアム』。本物の製薬会社品質を武器に、「パーフェクトワン」・「コラリッチ」を脅かす存在になるでしょう。
<大正製薬グループのオールインワン>
「製薬会社コスメ」と「大手化粧品会社コスメ」。それぞれの特長を理解して、ご自身に合ったコスメをお選びください。
<時計美容 アテニア ドレスリフト>
※本記事は個人の見解であって効果を保証するものではありません