化粧水・乳液・クリームなど、複数の機能を1品に集約した『オールインワン』が大人気です。各社、様々な『オールインワンジェル』を市場に投入しています。
世の女性の『時短ニーズ』を捉えた結果でしょう。
オールインワンと言えば、キューサイの『コラリッチ』、新日本製薬の『パーフェクトワン』、メビウス製薬の『シミウス(ホワイトニングリフトケアジェル)』、メディプラスの『メディプラスゲル』の4品が有名です。
これら4品は、売り上げは勿論ですが、テレビCM、ネット広告、折込チラシなど、大々的に宣伝をしていますから、多くの方がご存知だと思いますし、今のオールインワン市場を牽引している商品です。
「これら4品の中で、どれが本当におすすめなのか?」
「おすすめNO.1のオールインワンは何か?」
多くの方がこのような疑問をお持ちだと思います。
そこで今回は、化粧品開発者の私が、これら4品を評価し、『真におすすめNO.1のオールインワンジェル』をランキング形式でご紹介します。
※あくまで私個人の見解である旨、あらかじめご了承ください。
オールインワンジェルランキング
テレビCMやネット広告、折込チラシで大々的に宣伝し、誰もが知る代表的なオールインワン。それが、キューサイの『コラリッチ』、新日本製薬の『パーフェクトワン』、メビウス製薬の『シミウス(ホワイトニングリフトケアジェル)』、メディプラスの『メディプラスゲル』です。
これらは、大掛かりな宣伝だけでなく、確実にユーザーからの支持も得ており、オールインワン市場を牽引している商品と言えるでしょう。
そこで、化粧品開発者の私が、これら4品を勝手にランキングし、『真におすすめNO.1』を決めます。
圏外:メディプラス 『メディプラスゲル』
こちらの商品、販売個数『600万個突破』で、3年連続モンドセレクション『金賞受賞』という圧倒的な実績で、大人気のオールインワンです。
ジャー容器(クリーム容器)が多い中、『ポンプタイプ』のオールインワンは珍しく、ポンプ容器は、ユーザーに最適な使用量で使ってもらえるため、私は好きです。
しかし、この商品、企画・販売力は認めますが、『製剤化』が残念です。化粧品開発者であれば、この商品の『製剤化の間違い』に簡単に気づくはずですし、こんな基本的な間違いをするなんて、考えられません。
<メディプラスの製剤化の間違いとは?>
お金を出して購入したユーザーに失礼。まさかの『圏外』です。
第3位:キューサイ 『コラリッチ』
第3位は、キューサイの『コラリッチ』です。
カリスマ美容家 IKKOさんが認めたオールインワンジェル、それが『コラリッチ』。
IKKOさん人気もあり、かなり話題です。今では、通常の「コラリッチ」に加え、「コラリッチアクア」、「コラリッチEX」、「コラリッチEXスーパーモイスト2」と種類も豊富です。
以前私も記事にしました。
全成分(コラリッチ)
水、温泉水、BG、PPG-9ジグリセリル、グリセリン、ヒドロキシエチルウレア、ペンチレングリコール、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、アセチルヒアルロン酸Na、スクワラン、クズ根エキス、アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、カラスムギ穀粒エキス、セルロース、ジグリセリン、グリセレス-26、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na、水酸化K、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、エタノール、マンニトール、(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマー、酸化鉄、テトラペプチド-21、トリフルオロ酢酸テトラデシルアミノブチロイルバリルアミノ酪酸ウレア、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸トコフェロール
容量 / 価格(コラリッチ)
55g / 5091円(税込み)
特長(コラリッチ)
● 5つのコラーゲン(保湿成分)を配合
● コラーゲンを支える5つの美容成分を配合
● 無香料、無着色、無鉱物油、パラベン(防腐剤)無添加
総評
機能に合わせ、様々なコラーゲンを使い分けており、コラーゲンに特化したオールインワンの代表格が『コラリッチ』です。「コラーゲン」は、「ヒアルロン酸」と並んで有名な美肌成分ですから、非常に分かりやすい商品設計です。
また、カリスマ美容家IKKOさんを起用した販売戦略も見事で、シリーズ累計販売実績『1500万個突破』と、すさまじい実績です。
ただし私は、コラーゲンは『与えるより、肌内部から生み出すもの』、という考え方です。コラーゲンは巨大分子ですから、いくら低分子化しても、真皮にまで浸透するとは思えないからです。
※コスメの場合、浸透表現は、『角質層まで』です
真皮の『線維芽細胞』に働きかけ、肌の『コラーゲン産生能を高める』ことが、本来のコラーゲンコスメと考えています。
代表的な成分が、ディセンシア アヤナスに配合の『CVアルギネート』です。
この成分(商品)は、コラーゲンを肌に与えるのではなく、肌本来が持っているコラーゲン産生能力を高めるというものです。
『コラリッチ』のユーザーからの支持は認めますが、『コラーゲンを与える』という発想があまり好きではありませんし、それを全面に押し出しているので『第3位』としました。
▼ 肌のコラーゲン産生能を高めるCVアルギネート配合 『ディセンシア アヤナス』
第2位:新日本製薬 『パーフェクトワン』
今現在、日本で最も売れているオールインワンジェル、それが新日本製薬の『パーフェクトワン』です。
通常の「パーフェクトワン(モイスチャージェル)」に加え、「スーパーモイスチャージェル」、「薬用ホワイトニングジェル」、「リフティングジェル」があり、ユーザーの様々な肌悩みに対応しています。
全成分(パーフェクトワン)
水、グリセリン、ジメチコン、BG、エタノール、DPG、ペンチレングリコール、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、イソステアロイル加水分解コラーゲン、ヒドロキシプロリン、イノシトール クレアチン、トウビシ果皮エキス、ダイズ胎座エキス、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na、加水分解エラスチン、水溶性プロテオグリカン、ムラサキ根エキス、ハトムギ種子エキス、シャクヤク根エキス、スクワラン、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、PCA-Na、セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリン、オタネニンジン根エキス、サッカロミセス溶解質エキス、ローヤルゼリーエキス、ハイブリッドローズ花エキス、ヒメフウロエキス、ゲットウ葉エキス、ヨーロッパアキノキリンソウエキス、ポリ-ε-リシン、ポリグルタミン酸、イソステアリン酸、コンドロイチン硫酸Na、ベタイン、グリコシルトレハロース、ソルビトール、水添ポリイソブテン、加水分解水添デンプン、リン酸アスコルビルMg、トコフェロール、アルギン酸Na、ダイズステロール、シクロペンタシロキサン、デキストリン、カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ポリアクリルアミド、水添レシチン、ポリソルベート60、ジメチルシリル化シリカ、シリカ、ベヘニルアルコール、ラウレス-7、水酸化Na、フェノキシエタノール、オレンジ油、ローマカミツレ花油
容量 / 価格(パーフェクトワン)
75g / 4104円(税込み)
特長(パーフェクトワン)
● 異なる特長をもつ7つのコラーゲンを配合
● 50種類の保湿成分を配合
● 乾燥による小じわを目立たなくする(効果確認済み)
● 合成香料無添加、合成着色料無添加、パラベン無添加
総評
『パーフェクトワン』も「コラリッチ」同様、コラーゲンに特化したオールインワンです。コラーゲンに対する私の考えは、先程述べた通りですが、コラーゲン配合面だけでなく、その他保湿成分など、全ての面で『パーフェクトワン』はコラリッチを凌駕しています。
コラリッチを選ぶくらいなら、絶対に『パーフェクトワン』ですね。日本NO.1のオールインワンジェルに選ばれるだけの品質です。
乾燥による小じわを目立たなくする効果効能試験も実施済みで、『効果面』へのこだわりも感じられます。さらに、シリーズ内に、『美白のオールインワン』を取り揃えているのもいいですね。
いずれも、「コラリッチ」にはない、『パーフェクトワンの優位点』であり、「パーフェクトワン」を知れば知るほど、「コラリッチ」が薄っぺらな商品に思えてしまいます。
このように、素晴らしい商品であることは間違いありませんが、以前記事にした通り、「パーフェクトワン」の、美白成分に対する宣伝内容にやや疑問を感じるので、『第2位』としました。
パーフェクトワンの、疑問に思う宣伝内容については以下記事を参照してください。
第1位:メビウス製薬 『シミウス(ホワイトニングリフトケアジェル)』
堂々の第一位が、医学雑誌にも掲載され、効果の高さが話題となっているオールインワンジェル、メビウス製薬の『シミウス(ホワイトニングリフトケアジェル)』です。
医学雑誌に掲載されたって、すごいと思います。エビデンスにこだわった結果と言えるでしょう。
各種美容系ランキングでも3冠を達成しており、ユーザーからも支持を得ています。
全成分
【有効成分】
グリチルリチン酸ジカリウム、プラセンタエキス(1)
【その他の成分】
精製水、1.3-ブチレングリコール、濃グリセリン、プロピレングリコール、1.2-ペンタンジオール、水溶性コラーゲン液、シコンエキス、サクラ葉抽出液、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カモミラエキス(1)、トウキンセンカエキス、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、カリボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル重合体、水酸化カリウム、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、エタノール、青1、赤106、香料
容量 / 価格
60g / 5122円(税込み)
特長
● 医薬部外品(美白)
● 1品10役
● 医学雑誌に掲載(診療と新薬 2017年5月28日発売号)
● 話題のシコンエキスを配合
総評
美白の医薬部外品であり(有効成分はプラセンタエキス)、医学誌に掲載された説得力は、他のオールインワンと一線を画しています。
「シミが薄くなる」を連想させる『シミウス』という言葉を浸透させた販売戦略は見事です。
配合成分を見ても、コラーゲンやヒアルロン酸だけでなく、シコンエキスやスギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、カモミラエキスなどを配合しており、スキンケアをよく理解しているエキスの選択法だと思います。
個人的には、1品10役という点はあまり魅力的でありませんが、効果にこだわり、しっかり作り込んだ商品だと思います。
そのような意味で、かなり評価が高い商品ですが、1つだけ気になる点がありました。
オールインワンジェルは、複数の機能を1本に集約した多機能コスメです。『シミウス』も同様、様々なコスメの機能が集約されていますし、自ら「1品10役」と宣伝しています。
ですが、「シミウス」には『油』が配合されていません。油は、肌からの水分蒸散を抑制する重要な成分であり、『クリーム機能』を発揮するうえで必須成分です。
ですから当初は、シミウスには油が配合されていませんから、『クリーム機能』に不安があるのでは?と考えていました。しかしシミウスは、発売から時間が経つにつれ、『臨床試験での効果実証データ』が充実してきましたし、『販売実績』がものすごい勢いで伸びていますから、クリーム機能も充実した『1品10役』の確かな品質だと、考えを改めるようになりました。
以上から、シミウスが、『おすすめ第一位』のオールインワンジェルです。
オールインワン市場を牽引し、ユーザー支持を得ている、「コラリッチ」・「パーフェクトワン」・「シミウス」・「メディプラスゲル」の4品の中では、まず『メディプラス』が圏外で脱落。
『コラリッチ』は商品レベルが低く、IKKOさんの影響力のおかげで、今の販売実績があるのでしょう。
『パーフェクトワン』は、さすが日本NO.1のオールインワンだけあって、同じくコラーゲンに特化した「コラリッチ」よりも数段優れています。しかし、「コラーゲンに対する考え方」、「美白成分に関する宣伝内容」が残念すぎます。
その中で『シミウス』は、医学誌に掲載された実績、臨床試験のデータは素晴しく、説得力・エビデンスという点では、他のオールインワンと一線を画しています。
おわりに
いかがでしょうか?
「コラリッチ」、「パーフェクトワン」、「シミウス」、「メディプラスゲル」、いずれも、オールインワンジェル市場を牽引している話題の商品ですが、圧倒的な『エビデンス(効果実証)』と、『ユーザーからの支持(販売実績)』という点で、『シミウス』が頭一つ抜けていると言えるでしょう。
是非一度お試しください。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません