世の中には『敏感肌』でお悩みの方がたくさんいらっしゃいます。『敏感肌用の化粧品』もたくさんあります。
敏感肌には、どのような化粧品がいいのでしょうか?
今回は、『敏感肌コスメの真実』と題しまして、敏感肌コスメを選ぶ際の注意点、及び、おすすめの敏感肌コスメについてご説明いたします。
敏感肌とは?
そもそも『敏感肌』とは、いったいどのようなお肌のことを言うのでしょうか?
現在では、日常的に敏感肌という言葉が使われていますが、敏感肌に明確な定義はありません。ですから、『自称敏感肌』という使われ方が多いです。
敏感肌とは、一般の人が何もトラブルを起こさない化粧品(物質)に対して、『かゆみ』や『痛み』、『発疹』などの症状が現れるお肌のことを言います。
つまり、『刺激に対して弱いお肌』が敏感肌です。
広い意味で、アレルギーと考える場合もあります。
ただし、季節の変わり目や、月経・妊娠などによる女性特有の体調の変化によって、健常肌の方でも、お肌が敏感になっていることはあります。
ですから、このような状態の時に、化粧品を使ってピリピリ感を感じたとしても、すぐに収まるようであれば問題ございません。
敏感肌の方は、お肌が過敏で、肌トラブルを起こしやすい状態になっていますから、『化粧品の選び方』に注意が必要です。
正しい敏感肌コスメの選び方
敏感肌コスメというと、『低刺激』・『無添加』・『ナチュラル・オーガニック』というキーワードが多く出てきます。
これらのキーワードに共通するのが、『パラベンフリー』・『防腐剤フリー』・『エタノールフリー』・『香料、着色剤フリー』などではないでしょうか?
ですから、〇〇フリー、例えば『パラベンフリー』を、化粧品選びの基準にされている敏感肌の方は多いと思います。
確かにパラベンは『旧表示指定成分』ですから、肌トラブルを起こす可能性がある物質です。敏感肌の方であれば避けた方がいいかもしれません。
ですが、今一度、敏感肌の肌状態(角質層の状態)を考えてみましょう。
敏感肌の角質層は、水分・油分(皮脂)が少なく非常に乾燥しやすい、角質層の細胞間の隙間が大きく、刺激物質が侵入しやすい(肌バリア機能の低下)状態になっています。
つまり、敏感肌のお肌は、『乾燥』しており『肌バリア機能が低下』しているのです。
パラベンなどの、刺激の可能性がある物質を避けることは重要ですが、敏感肌の方はまず、『敏感肌の状態を改善する』必要があります。
そのためには、〇〇フリーの化粧品を選ぶよりも、まずは、敏感肌の状態である、『乾燥』と『肌バリア機能の低下』に対応した化粧品を選ぶべきだと私は思います。
ですから、敏感肌の方を対象に、根拠もなく『無添加』や『〇〇フリー』を訴え、敏感肌コスメとして販売している化粧品に、私は疑問を持っています。
注目の敏感肌コスメ
ここでは注目の敏感肌コスメ、『ディセンシア アヤナス』をご紹介します。
ディセンシアは、『ポーラ・オルビスグループ』の敏感肌専門ブランドです。
敏感肌のお肌は(角質層)、水分・油分が少ないため非常に『乾燥』しやすく、角質層の細胞間の隙間が大きいため、刺激物質が侵入しやすい状態(『肌バリア機能の低下』)になっています。
『乾燥』していて、さらに『肌バリア機能が低下』しているお肌が敏感肌です。
乾燥に対するディセンシア アヤナスの対策
乾燥には、当然『保湿』です。アヤナスの化粧水、美容液には高い『モイスチャー効果』があります。
特筆すべきは『クリーム』です。
クリームには、お肌内部からの水分蒸散を防ぐ重要な役割があります。
これが『エモリエント効果』(保湿)です。
アヤナスのクリームは、よりエモリエント効果が高いと言われる『油中水型』です。
▼ 油中水型の詳しい内容は、以下の記事をご覧ください
上の記事をご覧になって頂ければお分かりになりますが、クリームには『水中油型』と『油中水型』があります(多層型と呼ばれるのもありますが、ここでは割愛します)。
一般的に、『エモリエント効果』という点では、水中油型よりも『油中水型』の方が優れています。
しかし、世の中のクリームは『水中油型』の方が圧倒的に多いです。
使用感など理由は様々ですが、水中油型クリームが多い理由の一つに、油中水型クリームの技術力の高さがあります。
油中水型は、分離などの品質トラブルが起きやすく、製剤化は勿論、製造、充填に高度な技術が必要です。技術力の乏しいメーカーでは実現できません。
ディセンシアのバックには、ポーラ・オルビスグループがついていますから、十分すぎるほどの技術力があります。
ですから、難しさという『メーカー視点(メーカー都合)』ではなく、敏感肌の方を考えた『ユーザー視点』で、エモリエント効果の高い『油中水型クリーム』を選択したんだろうと推測します。
※ ディセンシアが油中水クリームを選んだ理由はもう一つあります。後ほど説明します。
肌バリア機能低下に対するディセンシア アヤナスの対策
敏感肌のお肌は、角質層の細胞間に隙間が出来やすい、正確には、『細胞間脂質』同士が離れてしまって、隙間が出来るために、その隙間からお肌内部の水分が蒸発するばかりか、外から刺激性物質が侵入しやすくなります。
お肌には本来、水分蒸散抑制機能や、外部からの刺激性物質の侵入を防ぐ(バリア)機能が備わっていますが、敏感肌の方は、これら『肌バリア機能が低下』しています。
肌バリア機能を改善する有効な成分が『セラミド』です。
何故なら、セラミドは、『細胞間脂質の主成分』であり、細胞間脂質間の隙間を埋めたり、離れてしまった細胞間脂質同士をくっつける役割があるからです。
しかし、このセラミド、肌バリア機能改善には大変有効ですが、難溶性物質(溶けにくい)で、化粧品に配合するのが大変なんです。
水には溶けず、油にしか溶けません(油にも溶けにくいです)。
ですから、油が配合されていない『化粧水』には、基本、配合できません。
しかし、ディセンシア アヤナスでは、化粧水にセラミドが配合されています。
これはすごいことです。
水に溶けないセラミドを、ディセンシアは『カプセル化』して水に分散させたんです。
専門的にはセラミドの『リポソーム化』、『ベシクル化』と言いますが、当時、セラミドのベシクル化は、業界ではびっくりする技術でした。
カプセルが壊れたら、セラミドが析出し、すぐに市場回収です。
長期間安定的にカプセル化するのは、かなりの技術が必要なんです。
確か、国際学会でも研究発表し、かなりの評価を得ていたと思います。
ディセンシアの、ポーラの技術力に、感心したのを覚えています。
セラミドの化粧水への配合は、ディセンシアのようなカプセル化(ベシクル化)による水への分散に代表される特殊な技術が必要ですから、どのメーカーでも出来ることではありません。
植物性セラミドと言われる、水に容易に溶ける『コメヌカスフィンゴ糖脂質』を配合し、あたかもセラミドを配合しています!と訴えるメーカー、化粧品も存在しますが、ディセンシアのセラミド配合とは全く異なり、肌バリア機能の改善効果はないのでご注意ください。
このように、ディセンシア アヤナスは、特殊な技術を用いて、化粧水にも『セラミド』を配合し、肌バリア機能の低下に対応しています。
もう一つ、肌バリア機能低下に対する、アヤナスの対策があります。
それはクリームに搭載された、ディセンシア独自の特許技術、『 ヴァイタサイクルヴェール』です。
ヴァイタサイクルヴェールが肌表面に膜を張り、角質層の代わりに、肌バリア機能をサポートします。
このキモは、クリームを、ただの油中水型ではなく『ベントナイト』を用いた油中水型にしたという点です。
ベントナイトとは、鉱物の一種で、油中水型の安定化剤として用いられます。
また、板状の構造なので、お肌に密着しやすい性質を持っています。
このベントナイトからなる油中水型クリームに、有効成分を配合することで、肌バリア機能と保湿機能を高め『肌荒れ防止』につながるのです。
これは、科学的に立証済みで、私も過去、上記に関する論文を読んだことがあります。
このように、ディセンシア アヤナスは、科学的根拠がある確かな技術、独自の特許技術でもある『ベントナイト油中水型』で、肌バリア機能低下に対応しています。
敏感肌のお肌は(角質層)、
① 水分・油分が少なく非常に乾燥しやすい
② 細胞間の隙間が大きく、刺激物質が侵入しやすい(肌バリア機能の低下)
これに対し、アヤナスの搭載技術は、
① 乾燥 ⇒
・水中油型ではなく、エモリエント効果(保湿効果)に優れた『油中水型』のクリーム
② 肌バリア機能の低下 ⇒
・高度且つ特殊な技術で化粧水にも『セラミド』を配合(セラミドのカプセル化)
・肌荒れに有効と科学的に立証された、独自の特許技術、『ベントナイト油中水型』クリーム
以上が、根拠なく『無添加』や『〇〇フリー』を訴える敏感肌コスメとは一線を画す、『ディセンシア アヤナス』の特徴です。
おわりに
世の中にはパラベンに代表される、『特定の物質』に対し、刺激を感じる方はいらっしゃいます。
それは、敏感肌に限らず、健常肌の方でも起こりえます(敏感肌の方はそのリスクが高いと言えます)。
ですから、そのような方は、刺激を感じる特定物質が配合されていない化粧品をお使いください。
そのためにも、ご自身が過去、どの物質に対し刺激を感じたかなど、『ご自身の肌質』を理解することが大切です。
敏感肌化粧品を選ぶ際の参考になって頂ければうれしいです。
▼ ディセンシア アヤナス
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません