『化粧品は食べても大丈夫か?』という疑問、これまで、少しは思ったことありませんか?
例えば、リップなら、自然と体の中に入ってしまうし、日焼け止めを使う小さいお子さんであれば、生活の中で手や指についた日焼け止めを舐める可能性もあるし・・・。
今回は、『化粧品は食べても大丈夫なのか?』についてご説明いたします。
化粧品は食べられる?
『コスメ=フード』と考える、もしくは、これに限りなく近い考えを持つ化粧品メーカーが存在しますね。
韓国コスメの『スキンフード』は、『食べてカラダにいいFOODをお肌にも』をコンセプトに、『素肌が喜ぶFOODから生まれた化粧品』を掲げる超有名ブランドです。
※ 決して食べられるわけでなく、FOODに秘められた効果・効能を研究し、常に最良の商品をお届けしているという意味です。
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英国コスメ『LUSH』は、固形石鹸をハードチーズに見立てて、大きなホール状のまま陳列して、切り売りしていますね。
※ 決して食べれるわけではなく、演出の一部です。
また、『ルルヤミー』や『ルバンシュ』といったブランドは、『100%食べられる成分』、『食用にも使える成分』で化粧品を開発、販売しています。
※ 食べ物ではありません。
ただし、いずれも、『食べられます』と言っているわけでなく、食べられる成分で構成されていますと、その『安全性の高さ』・『刺激の低さ』・『ナチュラル感』を訴えているだけです。
ですから、当然のことながら、積極的に食べないようにしてください。
あくまで『化粧品』です。『食べ物』ではありません。
食べ物ではないが、万一食べても大丈夫?
化粧品は食べ物ではありません。食べてはダメです!!
しかし、食べれるか?食べれないか?と聞かれると、顔やボディに使う化粧品であれば、常識の範囲内であれば、食べても問題ありません。
※ ただし、化粧品は食べ物ではないので、食べてはダメです!!
厳密に言えば、食べるというのは極端なので、化粧品は『万一、舐めても口に入ったとしても大丈夫です』という表現が一番適切です。
化粧品は様々な原料(成分)から構成されていますが、どんな原料でもいいというわけではありません。
一次刺激性、連続刺激性、感作性、光毒性など、様々な安全性試験を実施して、安全性が確認されたモノのみ、化粧品原料として使われます。
この安全性試験の中に『経口毒性』というものがあります。
これは、対象原料が身体の中に入った際の影響を確認する試験で、あまりにも影響がある原料、つまり、『少量で身体への影響が大きい原料=毒性が強い原料』は、そもそも化粧品原料として配合されません。
ですから、舐めてしまって口に入ってしまったというレベルであれば(少量)、直ちに身体へ影響が出るというわけではないので、大丈夫なんです。
私の10年~20年上の先輩達は、化粧品を製剤化した際、『味』も確認していたみたいです。
ユーザーが、故意に化粧品を食べることは考えられませんが、偶然にも舐めてしまったり、口に入ってしまうケースは十分考えられるので、その時の対応として、品質確認項目の一つに『味』があったと聞きました。
私が化粧品開発者だった頃は、さすがに品質確認項目に味はありませんでしたが、リップの製剤化の際は、味を確認しました。
どれだけ注意しても、リップは自然に口に入ってしまうので、あまりにも苦みの強い成分は配合しないようにしていましたね。おいしくはないですが・・・。
おわりに
化粧品は食べ物ではありません!
食べてはダメです!!
しかし、化粧品原料は、経口毒性を確認しているため、万一、舐めてしまったり口に入ってしまったとうレベルであれば(少量)、問題ございません。大丈夫です。
また、食べ物のように見せている化粧品がありますが、これは演出の一つにすぎません。
食べても大丈夫というわけでなく、食べても大丈夫な原料で構成されているからお肌に安全です!と、『安全性の高さ』、『刺激の低さ』をアピールしているだけです。
化粧品は、使用部位を考えると、日常生活の中で偶然にも、舐めてしまったり口に入ってしまうモノなので、それだったら自然なモノを使おうと、『ナチュラル系コスメ』、『オーガニック系コスメ』を選択される方がいらっしゃるようです。
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