コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

BBクリームを選ぶ際の最大の注意点は?おすすめBBをプロがご紹介!

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「オールインワンジェル」や「BBクリーム」は『多機能コスメ』と言われ、1品に複数の役割を持っています。

複数の役割を持つ多機能コスメは、時間的にも経済的にも節約になりますから、現在のコスメ市場では大人気です。

しかし多機能ゆえ、注意すべき点が多数あり、間違った多機能コスメは、節約を得られる代償に、肌トラブルを招く恐れがあります

そこで今回は、多機能メイクである『BBクリーム』(CCクリーム含む)を選ぶ際の注意点と、おすすめBBを、化粧品開発者の私がご紹介します。

 

1.BBクリームとは?

BBクリーム・危険・おすすめ・ランキング

今更かもしれませんが、まずはBBクリームについてご説明します。

※BBクリームの事を既にご存知の方は次項からお読みください

BBクリームとは、『Blemish Balm(ブレミッシュ バルム=傷を修復するための軟膏)』という意味で、医療用に開発されました。

BBクリームと言うと、韓国コスメのイメージが強いですが、その発祥は韓国ではなく『ドイツ』です。

韓国の化粧品会社が、保湿などのスキンケア効果を付与させ、BBクリームを『多機能メイク』として発展させました。

ちょうどそのころ、日本では韓流ブームで、ブームに乗って、日本へ上陸、爆発的なヒットとなって、今に至ります。

現在のBBクリームは、「美容液」・「下地」・「日焼け止め」・「ファンデーション」・「コンシーラー」の機能を有するモノが多く、保湿と紫外線カットで肌を守りながら、色ムラやシミ等の色調トラブルをしっかりカバーする品質になっています。

一方で、現在のコスメ市場には『CCクリーム』というモノも存在します。

CCクリームに正式名称はありません。「Color  Conditioning」や「Color  Control」など、メーカーにより様々です。

CCクリームもBBクリーム同様、「美容液」・「下地」・「日焼け止め」・「ファンデーション」・「コンシーラー」などの機能を有する『多機能メイク』ですが、その違いは、『ファンデーション・コンシーラー機能』にあります。

ファンデーション・コンシーラーの機能は、色ムラやシミ等、肌の色調トラブルを隠すことですが、BBクリームの場合、色調トラブルを酸化鉄や酸化チタンといった『顔料によるカバー力』で隠します。

一方、CCクリームの場合、BBクリーム同様「顔料によるカバー」は勿論ですが、それプラス、ソフトフォーカス効果など、『機能性粉体による光学効果』によって、肌の色調トラブルを隠します。

光学効果とは、『光の反射・散乱』によって、色調トラブルを隠すというより『ぼかす』イメージで、『より自然な仕上がり』が可能となります。

「顔料によるカバー力」のみで色調トラブルを隠すBBクリームは、カバー力が高すぎたり、色が合わなかったりすると、『不自然な仕上がり』になりがちですが、「顔料によるカバー力」+「機能性粉体による光学効果」で隠すCCクリームは、違和感のない『自然な仕上がり』となります。

以上のように、CCクリームは、『BBクリームが進化したアイテム』と言えるでしょう。

 

2.BBクリームを選ぶ際の最大の注意点とは?

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では本題です。

BBクリームを選ぶ際の最大の注意点は、『日焼け止め機能』です。

日焼け止め機能を考慮してBBクリームを選ぶ事が、肌トラブルを起こさないために最も重要なのです。

BBクリームは多機能メイクです。日焼け止め効果は勿論ですが、美容下地・ファンデーション・コンシーラーとしての機能も重要です。

高い日焼け止め効果を付与するためには、「紫外線吸収剤」や「紫外線散乱剤」を高配合する必要があります。

これら成分の高配合は、高い紫外線防御効果(高SPF, 高PA)を得られる代わりに、使用感や仕上がりが悪くなり、美容下地機能やファンデーション機能に悪影響を及ぼします

ですから、美容下地・ファンデーションなど、その他機能を満足させるために、日焼け止め機能をやや犠牲にする必要がありますから、低SPF, 低PAのBBクリームが多いのが実情です

当然のことながら、不十分な日焼け止め機能のBBクリームを使えば、紫外線ダメージから肌を守ることが出来ませんから、重篤な肌トラブルの危険性があるわけです。

BBクリームを選ぶ際の注意点:十分なSPF, PAのBBクリームを選ぶこと!

ただし、BBクリームは多機能メイクです。日焼け止めだけでなく、美容下地・ファンデーション・コンシーラーとしての機能も必要です。

先程も述べたように、高SPF, 高PAになればなるほど、他の機能を損なう恐れがあります。

これらを踏まえ、化粧品開発者の私がおすすめするBBクリーム(CCクリーム)は、コーセーの『米肌 澄肌CCクリーム』です。

本品は、クリーム・日焼け止め・化粧下地・ファンデーション・コンシーラー・フェイスパウダーの役割を有する『1品6役』でありながら、『SPF 50+ PA++++』の国内最高レベルの紫外線防御機能です。

通常このレベルのBBクリーム(CCクリーム)は、乾燥したり、仕上がりが悪かったりと、その他機能に悪影響を及ぼしますが、さすがコーセーと言ったところでしょうか。

私自身も官能評価しましたが、下地・ファンデーションなど、日焼け止め以外の機能も十分すぎる品質でした。

『米肌 澄肌CCクリーム』であれば、紫外線が強い夏の季節でも、安心してお出かけすることが出来ます。

さらに、コーセーブランドだけあって、イエロー・ブルー・レッドの3色のコントロールパウダーを配合して、『仕上がり』にもこだわっていますし、長時間崩れにくい、抜群の『化粧もちの良さ』も実現しています。

まさに、理想的なBBクリーム(CCクリーム)と言えるでしょう。


日焼け止め機能でもう一つ、注意点があります。

それが『SPFとPAのバランス』です。

ここで紫外線について、少しおさらいです。

地上に届く紫外線は、『UVB(紫外線B波)』『UVA(紫外線A波)』です。

UVBは、一部、真皮に到達しますが、ほとんどは『表皮』にとどまります。お肌に対するダメージはUVAよりも強く、DNAを損傷させ、皮膚ガンの原因になると言われています。屋外でのレジャーやスポーツ、海水浴などで、顔や背中がヒリヒリするのは、UVBによる熱傷です。

一方UVAは、表皮の最下層である『基底層』から『真皮』という、お肌の奥深くまで到達し、メラノサイトを活性化させます。また、真皮まで届きますから、お肌の『しわ』『たるみ』を招くのがUVAです。

日焼け止め化粧品において、UVBに対する防御指数が『SPF』で、UVAに対する防御指数が『PA』です。

日本では、『SPF』に注目されがちです。メーカー側も、数字で他社と簡単に比較されてしまうSPFを強化して、自社の優位性をユーザーにアピールします。ですから、PAに対する意識が低く、結果、現在のコスメ市場には高SPF, 低PAの商品(SPFとPAのバランスが悪い)が多く存在します

しかし近年、UVBよりもエネルギーは低いながら、肌のより深くに浸透するUVAが、様々なダメージを与えるということが明らかになり、UVA防御の重要性』が叫ばれています。

例えば、「SPF 50 PA+」の日焼け止めがあったとします。SPF 50もありますから、ユーザーは、外出したり、屋外のレジャー、スポーツなどを楽しむでしょう。紫外線を多く浴びる環境に居ても、「SPF 50もあるから安心」、「紫外線対策はバッチリ!」と思うはずです。

ところが、SPF 50もあるのに、PAは+しかありません。UVBに対する防御は十分でも、紫外線が多く降り注ぐ環境に居るはずですから、UVAに対する防御が十分ではありません。完璧な紫外線対策をしていると思いきや、UVAに対する対策が不十分』なのです。

このような状況を打破しようと、2013年1月、日焼け止め化粧品における、『新しいUVA防御効果表示』が導入されました。

それが、PA++++』

これまでのUVA防御は、「PA+++(UVA防御効果が非常にある)」が最高でしたが、さらにその上の「PA++++(UVA防御効果が極めて高い)」が誕生したわけです。

ですから、今だ、SPFとPAのバランスが悪い、高SPF, 低PAの商品を販売し続けているメーカーは、これらの事情を知らず、化粧品技術・情報収集力が不十分なメーカーと言わざる得ません。

例えば『コラリッチ BB』。コラリッチはオールインワンジェルとして有名ですが、BBクリームも販売しています。

しかしその日焼け止め機能は『SPF 30, PA++』

SPF 30であるなら、PAが低すぎます

SPFとPAのバランスを議論する場合、『1/3ルール』を考慮に入れる必要があります。

その場合、SPF 30であればPAは『+++以上』必要です。

この1/3ルールは、今や日焼け止めの世界では『グローバルスタンダード』ですから、これを知らないとは、コラリッチBBの技術力の低さがうかがえます。

先にご紹介した『米肌 澄肌CCクリーム』は、『SPF 50+ PA++++』ですから、1/3ルールをクリアしており、さすがコーセーと言えます。コラリッチのキューサイとは、化粧品技術力に差がありすぎます。

米肌のSPF 50+では、SPFが高すぎるとお感じであれば、資生堂の『プリオール 美つやBBジェルクリーム』をおすすめします。


『SPF 35, PA+++』で、SPFとPAのバランスは問題ありません。

さすが資生堂です。先ほどのコーセーと、資生堂のBBクリーム(CCクリーム)であれば、日焼け止め機能に心配することなくお使い頂くことが可能です。

 

3.おわりに

いかがでしょうか?

BBクリームを選ぶ際の最大の注意点は『日焼け止め機能』です。

『コーセー 米肌』のような、高SPF, 高PAでありながら、その他の機能(美容下地・ファンデーション)も十分なモノを選んでください。

また、SPFが高すぎるとお感じの方は、『資生堂 プリオール』のような、SPFとPAのバランスが良いモノをお選びください。

 



※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません