コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

しわコスメ おすすめNO.1は?資生堂 VS ポーラ VS コーセー

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2017年、ポーラと資生堂から立て続けに『しわ改善コスメ(医薬部外品)』が発売されました。

そして2018年、今度はコーセーから、しわ改善コスメ(医薬部外品)が発売され、今後しばらく、しわ改善コスメが化粧品業界の話題の中心になるでしょう。

様々なしわ改善コスメが発売されることは、選択肢が広がるという意味で、ユーザーにとっては喜ばしい事ですが、一方で、どれを選べばいいのか?ユーザーの皆様の悩みの一つではないでしょうか?

そこで今回は、資生堂・ポーラ・コーセー、どのしわ改善コスメ(医薬部外品)がおすすめなのかを、化粧品開発者の私がご説明します。

 

1.しわ改善コスメ(医薬部外品)

本記事中のしわ改善コスメは、『医薬部外品』を意味します。

「化粧品機能評価法ガイドライン」に基づく試験、もしくは、これと同等以上の試験を実施し、効果が認められた場合は、化粧品に、『乾燥による小じわを目立たなくする』という表記をすることが出来ます。

ただしこの場合は、『乾燥による小じわ』が対象になります。

一方、今回の記事の『医薬部外品』のしわ改善コスメは、乾燥だけではなく、加齢や紫外線など『総合的なしわ』に対し改善効果が期待出来ます。

医薬部外品とするためには、国がしわ改善効果を認めた『有効成分』を、有効濃度配合する必要があり、2018年11月現在、国が効果を認めたしわ改善有効成分は、ポーラの『ニールワン』、資生堂の『純粋レチノール』、コーセーの『ナイアシンアミド』の3種のみです。

ですから現状、ポーラと資生堂とコーセーのみが、しわ改善コスメ(医薬部外品)を販売することが出来ますが、今後、他メーカーからもしわ改善有効成分が開発され、益々競争が激化すると予想されます。

では次項では、ポーラ・資生堂・コーセーのしわ改善コスメ(医薬部外品)の特長をご説明します。

 

2.ポーラ リンクルショット メディカルセラム

2017年1月、ポーラから『日本初』となるしわ改善コスメ(医薬部外品)が発売されました。

しわ改善有効成分が『ニールワン』

ポーラは、キズなどの部位に集まる『好中球』が放出する『好中球エラスターゼ』がしわの原因の一つであると、世界で初めて発見しました。好中球エラスターゼは、タンパク質の分解力が高く、お肌のハリや弾力のために必要な『コラーゲン』『エラスチン』などの、真皮成分を分解してしまいます。

ポーラが開発したしわ有効成分『ニールワン』は、好中球エラスターゼが、コラーゲンやエラスチンなどの真皮成分を分解する前に、好中球エラスターゼに働きかけ、真皮成分の分解を抑制します。

「ニールワン」は真皮に働きかけますから、ニールワンを真皮に届けなければ効果は期待できません。そこでポーラは、『ニールワン真皮浸透処方』を開発しました。

「ニールワン」は水分と非常に馴染みの良い成分です。そこでポーラは、あえて、水を全く使わない処方に「ニールワン」を配合しました。こうすることで、肌につけた際、肌内部の水分によって、角質層よりもさらに奥、『真皮』まで「ニールワン」が浸透する(引っ張られる)のです。

しわ改善有効成分『ニールワン』『真皮浸透処方』によって、総合的なしわに対し効果が期待できるのが『ポーラ リンクルショット メディカルセラム』です。

※ 13,500円(税抜き) / 20g

 

 

3.資生堂

資生堂は『表情プロジェクト』と題し、しわ有効成分『純粋レチノール』を配合したしわ改善コスメ(医薬部外品)を、既に3商品発売しています。

第一弾が『エリクシール リンクルクリーム』。2017年6月に発売されました。

※ 6.264円(税込み) / 15g

 

 



そして2017年11月、表情プロジェクトの第二弾として『資生堂 バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4』が発売されました。

※ 12,960円(税込み) / 15g

 

 

本品はしわ改善効果だけでなく、『美白効果』も期待できる、しわ&美白の『ダブルの医薬部外品』です。

しわ有効成分には『純粋レチノール』が、美白有効成分には資生堂独自の『4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)』が配合されています。

そして第三弾が、2018年2月に発売された『ベネフィーク レチノリフトジーニアス』

※ 8,640円(税込み) / 20g

 


こちらも、しわ&美白の『ダブルの医薬部外品』ですが、美白の有効成分には『トラネキサム酸』を配合しています。

このように資生堂は、短期間で3ブランドから3商品のしわ改善コスメ(医薬部外品)を発売していますが、品数だけでなく、しわ&美白を実現するなど、技術的にも大変素晴らしいです。

資生堂のしわ有効成分『純粋レチノール』は、以前から『肌荒れの有効成分』としてコスメに配合されてきました。

資生堂は、従来からある純粋レチノールという成分に、しわ改善という『新しい効果効能』を見出し、国から認可を得ました。

純粋レチノールは非常に不安定な成分ですから、コスメへの配合はかなりのハードルです。

これを資生堂は、『容器機構』によって克服しています。

見事な対応です。

純粋レチノールは、表皮角化細胞に作用し、ヒアルロン酸の産生を増加させ、『表皮内の水分量』を高めて、お肌を柔軟にしてしわを改善します。

資生堂のしわ改善コスメ(医薬部外品)と言えば、しわ改善医薬部外品販売数量NO.1の第一弾、「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム 」が有名ですが、私は、エリクシールを選ぶのであれば、『資生堂 バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4』をおすすめします。

何故なら、先程も述べた通り、しわ改善&美白の『ダブルの医薬部外品』だからです。

女性の2大肌悩みである「しみ&しわ」。

『資生堂 バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4』であれば、この2大肌悩みを、一品で同時にケア出来ます。

 

4.コーセー

ポーラと資生堂の後を追って、2018年9月、コーセーからしわ改善コスメ(医薬部外品)が発売されました。

それが、『コスメデコルテ iP.Shot アドバンスト』です。

※ 10,800円(税込み) / 20g

しわ有効成分として『ナイアシンアミド』を配合しています。

さらにコーセーは、2018年10月、同じくナイアシンアミドを配合したしわ改善コスメ(医薬部外品)、『ワン バイ コーセー ザ リンクレス』 を発売しています。

こちらは、ドラッグストアや量販店でも購入可能で、価格もリーズナブルです。

コーセーのしわ有効成分『ナイアシンアミド』も、資生堂の「純粋レチノール」と同じく、以前からコスメに配合されてきた『既存成分』です。

「ナイアシンアミド」は『美白有効成分』として配合されてきましたが、今回コーセーが、しわ改善という『新しい効果効能』を見出しました。

しわ改善コスメ(医薬部外品)では、ポーラと資生堂が先行していますが、今後のコーセーの巻き返しに要注目です。

 

5.おすすめのしわ改善コスメ(医薬部外品)は?

ポーラ、資生堂、コーセーと、日本が世界に誇る3つの化粧品メーカーから、しわ改善コスメ(医薬部外品)が発売されました。

それぞれ異なるしわ有効成分で、異なる販路で勝負していますが、化粧品開発者の私は、この中であれば、『ポーラ リンクルショット メディカルセラム』をおすすめします。

資生堂もコーセーも、素晴らしいしわ改善コスメを販売していますが、先に述べたように、両社のしわ有効成分、「純粋レチノール」と「ナイアシンアミド」は、これまでのコスメにも配合されてきた『既存成分』です。

もし仮に、これら両成分に、十分なしわ改善効果があるのであれば、もっと以前に認可され、しわ改善成分として活用されていてもおかしくありません。

一方、ポーラの「ニールワン」は、今回初めてコスメに配合された『新規成分』です。

私は、しわ改善という大きな願望に対し、これまでの技術(成分)では満足のいく結果が得られず、『新規成分』を模索し、開発、認可、製品化を実現させたポーラの『ニールワン』の方が効果が期待できると考えています。

「有効成分の効果に優劣は無い」というのが医薬部外品の基本的な考え方であり、上記にはエビデンスもなく、一概に「ニールワンの方が優れている」と言う事は出来ませんが、私は新規成分『ニールワン』に大きな期待を抱いています。

 

また、しわ&美白の『資生堂 バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4』もおすすめです。

しわ有効成分に「純粋レチノール」、美白有効成分に「4MSK」を配合した本品は、資生堂の肌研究の集大成であり、しわ&美白を同時にケアできる、唯一無二の商品です。

 

是非、皆様に合ったしわ改善コスメ(医薬部外品)をお選びください。