コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

コーセーしわ改善コスメ「ナイアシンアミド」の正体!! おすすめ?効果あり? 

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この秋、コーセーから『しわ改善コスメ』(医薬部外品)が発売されます。

しわ改善コスメと言えば、ポーラと資生堂が先行していましたが、コーセーが競争に加わり、今後益々の盛り上がりが期待出来ます。

コーセーのしわ改善有効成分は『ナイアシンアミド』です。

この成分、名前を聞いたことがあるユーザーもいらっしゃると思いますが、一体、どのような成分で、効果は期待出来るのでしょうか?

そこで今回は、化粧品開発者の私が、コーセーのしわ改善有効成分『ナイアシンアミドの正体』をご説明いたします。

 

1.コーセー「しわ改善コスメ」

コーセー・しわ改善・ナイアシンアミド

コーセーはこの秋、2品の『しわ改善コスメ』(医薬部外品)を発売します。

1品目は、高付加価値ブランド『コスメデコルテ』から、しわを改善する薬用美容液『iP.Shot アドバンスト』(医薬部外品)が、2018年9月16日より、全国の百貨店と化粧品専門店で販売されます。

<ニュースリリース>
しわ改善美容液「iP.Shot アドバンスト」誕生!!

 
そして2品目が、コーセーの技術力を結集させた高効能特化型ブランド『ONE BY KOSE(ワン バイ コーセー)』から、しわを改善する薬用クリーム『ザ リンクレス』(医薬部外品)です。2018年10月16日より、全国のコーセー取扱い店にて販売されます。

<ニュースリリース>
しわ改善クリーム「ザ リンクレス」誕生!! 


いずれにも、しわ改善有効成分に『ナイアシンアミド』が配合されています。

 

2.ナイアシンアミドとは?

コーセー・しわ改善・ナイアシンアミド

『ナイアシンアミド』とは、ビタミンB群の1種で、『ニコチン酸アミド』とも言われています。

ナイアシンアミドには、「細胞間脂質の合成促進」・「表皮バリア機能改善」・「かゆみ抑制」など様々な効果が期待出来ますから、古くからコスメに配合されてきました。

ですから、ナイアシンアミドという成分名を、聞いたことがある方も多いと思います。

また、ナイアシンアミドは、『美白の有効成分』でもあります。

『SKII』の美白コスメ(医薬部外品)によく配合される有効成分で、メラノソームの表皮内への分散を防ぐ(『メラノソーム移送阻害』)効果が期待出来ます。

つまり、コーセーのしわ改善有効成分『ナイアシンアミド』は、新規成分ではなく、以前からコスメに用いられてきた成分に、コーセーがしわ改善という『新しい効果効能』を見出し、国から認可を得たわけです。

これは、資生堂のしわ改善有効成分『純粋レチノール』と同じパターンです。

医薬部外品の有効成分の中には、配合量によって『複数の効果効能』が認められている成分があります。

例えば『トラネキサム酸』

トラネキサム酸は『美白の有効成分』として有名ですが、配合量によって、『肌荒れ(抗炎症)の有効成分』にもなります。

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資生堂では、『美白の有効成分』としてトラネキサム酸を配合した場合、「肌荒れの有効成分」と区別するために、『m-トラネキサム酸』と表記しています。

mは『メラノサイト』を意味しています。

そして『純粋レチノール』

純粋レチノールは、『しわ』『肌荒れ(抗炎症)の有効成分』です。

今回、コーセーからしわ改善コスメ(医薬部外品)が発売されれば、『ナイアシンアミド』は、『美白としわの有効成分』になるわけです。

コーセーは、美白の有効成分と区別するために、ナイアシンアミドをしわ改善有効成分として配合した場合、『リンクルナイアシン』と表記しています。

リンクルは『しわ』という意味ですね。

コーセー発売後、しわ改善コスメ領域は、「ポーラ」と「資生堂」と「コーセー」の三つ巴の戦いになりますが、「ポーラ」と「資生堂・コーセー」では、本質的に大きな違いがあります。これに関しては別途記事にいたします。

 

3.しわ改善有効成分「ナイアシンアミド」はおすすめ?効果あり?

では、コーセーのしわ改善有効成分「ナイアシンアミド」はおすすめでしょうか?効果は期待出来るのでしょうか?

ポイントは、『しわ改善メカニズム』です。

以前、ポーラと資生堂、どちらのしわ改善コスメがおすすめなのか、記事にいたしました。

総合的に見れば、『資生堂が優勢』だと思いますが、私は、『しわ改善メカニズム』の観点から『ポーラ』をおすすめしています。

ポーラのしわ改善有効成分『ニールワン』は、好中球エラスターゼが、コラーゲンやエラスチンなどの『真皮成分』を分解する前に、好中球エラスターゼに働きかけ、真皮成分の分解を抑制します。

つまり、ポーラの場合、ターゲットは『真皮』です。

一方、資生堂の『純粋レチノール』は、表皮角化細胞に作用し、ヒアルロン酸の産生を増加させ『表皮内の水分量』を高めて、肌を柔軟にしてしわを改善します。

つまり、資生堂のターゲットは『表皮』です。

私は、しわであれば、表皮よりも『真皮』の影響が大きいと考えていますから、しわ改善のターゲットに『真皮』を選択したポーラをおすすめしています。

今回の、コーセーのしわ改善有効成分『ナイアシンアミド』の場合、しわ改善メカニズムが分かりません。

私自身が、技術リリースや論文を見つけられていないかもしれませんが、一般ユーザーに向けて、しわ改善メカニズムを、コーセーが公表していないのは事実です。

ですから現状、しわ改善メカニズムが分からないため、おすすめ出来るのか、効果が期待できるのか、議論が出来ません(すみません)。

しわ改善メカニズムが公表され次第、記事にするので、それまでお待ちください・・・。

 

4.おわりに

いかがでしょうか?

しわ改善メカニズムが公表されない以上、「ナイアシンアミド」がおすすめなのか、効果が期待できるのかの議論は難しいですが、今回のコーセーしわ改善有効成分「ナイアシンアミド」は、新規成分ではなく、資生堂の「純粋レチノール」同様、『新しい効果効能の発見』という事は知っておいてください。

今後益々、しわ改善コスメ領域が盛り上がりそうです。楽しみですね。


しわ改善コスメについては以下記事をご覧ください。

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