コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

プロはどちらを選ぶ? ファンケル VS アテニア オイルクレンジング対決! 【コスメの名品対決!!】

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コスメには、コスメ史に名を残すであろう『名品』と呼ばれるモノが存在します。

明確な定義はありませんが、幅広いユーザー支持を、長く得続けているコスメを『名品』と言うのでしょう。

「ファンケル マイルドクレンジングオイル」は、間違いなく『オイルクレンジングの名品』です。

一方、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」は、@コスメベストアワード ベストクレンジング第一位を、2年連続(2016年&2017年)で受賞しており、まだ誕生から日は浅くとも、オイルクレンジングの名品と言えるのではないでしょうか。

名品の宿命、両者は必ず比較されますが、一体どちらのオイルクレンジングがおすすめでしょうか?

今回は、『名品対決!!』と題しまして、化粧品開発者の私が、オイルクレンジングの名品、『ファンケル』『アテニア』を徹底比較いたします。

 

1.ファンケル VS アテニア

オイルクレンジング・ファンケル・アテニア・おすすめ

「ファンケル」と「アテニア」、双方とも高レベルな技術力を有する、一流の化粧品メーカーですが、アテニアはファンケルのグループ会社という事実はご存知でしょうか?

ファンケルから、コンセプトや世界観を変えて展開しているブランドがアテニアです。

このように化粧品の世界では、母体企業とは名前・コンセプト・世界観を変えてブランド展開するケースがあります。

これを『アウト オブ ブランド』と言いますが、ポーラのオルビス、コーセーのアルビオンも同様のケースです。

アウトオブブランドは、母体企業の名前・特色を出さず、ブランド名を前面に出すことで、母体とは全く異なるイメージをユーザーにアピールする『ブランド戦略』です。

ですから通常、母体企業の名前は表に出てきませんが、ネットで調べればすぐに分かる時代になりましたし、アテニアの場合も、ホームページ上に「株式会社アテニアはファンケルグループの一員」と記載されていますから、かなりオープンになっているのが現状です。

アウトオブブランドのメリット・デメリットについては、別途記事にいたします。

このようにアテニアは、ファンケルのアウトオブブランド(同グループ)ですから、研究母体が同じです。

これはつまり、双方のコア技術は同じという事であり、だからこそ、ファンケルとアテニアの処方は非常に近くなるんです。

処方が近い(似る)と言っても、双方には明確な違いがありますから、次項ではそれぞれを化粧品開発者の目で分析していきます。

 

2.ファンケル マイルドクレンジングオイル

マイルドクレンジングオイル

・分類、タイプ

化粧品、オイルクレンジング 

・全成分

エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸BG、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、グリセリン、ジカプリリルエーテル、ジメチコン、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、メドウフォーム油、ジグリセリン、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ダイズ油、ステアリン酸イヌリン、トコフェロール 

・特長

  • 三段落ち(メイク、ざらつき、毛穴づまり)
  • うるおいをしっかりキープ
  • 石油系界面活性剤フリー
  • 濡れた手でも使用可能
  • まつ毛エクステにも使用可能
  • 年間販売本数「800万本」以上(4秒に1本売れている)

・総評

「ファンケル マイルドクレンジングオイル(マイクレ)」と言えば、『アイメイクが綺麗に落ちる写真』が有名です。

写真が示すように、『クレンジング力』にこだわっており、圧倒的なクレンジング力を誇りながらも、『うるおいキープ力』にも優れます。

「マイクレ」は、これらをしっかりデータで示しており、『エビデンス』は素晴しいです。さすがファンケルです。

発売当初は順風満帆とはいかなかった「マイクレ」ですが、ファンケルの創業理念である『不の解消』を実行し続けた結果、今では『年間800万本以上』の売り上げを誇り、『オイルクレンジングの名品』と言われるまでに成長しました。

201711月に、『新機能』を搭載してリニューアルした「マイクレ」。

新機能は、テレビCMでお馴染み『おみごと、三段落ち』のキャッチコピーが示すように、新処方のオイルを配合し『角栓』を落とす機能です。

テレビCMでも盛んにアピールしているように、「マイクレ」の『クレンジング力』は素晴らしいですが、化粧品開発者の私は、『洗い上がりの良さ』にこそ、「マイクレ」の本当のすごさがあると考えています。

「マイクレ」は、オイルクレンジングでありながら、洗い上がりが素晴らしいです。

以前記事にしていますが、洗い上がりの良さの正体は『界面活性剤』です。

オイルクレンジングというと、『配合オイル』に注目されがちですが、オイルクレンジングの品質を決定づける『キー成分』はオイルではなく『界面活性剤』です。

「界面活性剤」があるからこそ『洗い上がり』に優れますし、『濡れた手でも使用可能』なオイルクレンジングに進化します。

「マイクレ」の『界面活性剤配合技術』は圧倒的で、これは、「ファンケル」独自の、他社では真似できない技術です。詳細は以下記事をご覧ください。

<マイクレの本当のすごさとは?>
化粧品開発者から見た「ファンケル マイクレ」のすごさとは?

<オイルクレンジングのキー成分は界面活性剤!>
オイルクレンジングのカギは「界面活性剤」にあり! オイルクレンジングの真実


「マイクレ」の現在の年間販売本数は「800万本以上」。今回のリニューアルで年間販売本数『1000万本』を目標にしているようです。

これだけの品質であれば、決して実現不可能な数字ではなく、すぐに達成できるでしょう。

まさに『オイルクレンジングの名品中の名品』です。

 

3.アテニア スキンクリア クレンズオイル

・分類、タイプ

化粧品、オイルクレンジング

 

・全成分

エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸BG、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20、ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、シスツスモンスペリエンシスエキス、ヘリクリスムイタリクムエキス、バオバブ種子油、アルガニアスピノサ核油、アメリカネズコ木水、レモングラス油、ベルガモット果実油、ビターオレンジ花油、ラベンダー油、パーム油、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸イヌリン、トコフェロール、香料、フェノキシエタノール

 

・特長

  • くすみの原因「肌ステイン」を除去
  • 4種の高級美容オイルを配合
  • 濡れた手でも使用可能
  • まつ毛エクステにも使用可能
  • ニキビのできにくいノンコメド処方
  • W洗顔不使用

・総評

先程も述べたように、アテニアは『ファンケルのグループ会社』です。

研究母体がファンケルですから、アテニアのオイルクレンジングには、名品中の名品、「ファンケル マイクレ」の技術が水平展開されており、誕生から日は浅くとも、名品と言われるまでに成長し、多くのユーザーから支持を得たことは納得できます。

ファンケル マイクレの『高度な界面活性剤技術』が搭載されていますから、圧倒的なクレンジング力と、抜群の洗い上がりの良さを実現しています

アテニアが着目したのが『肌ステイン』

紫外線などの刺激を受けると、その刺激からお肌を守るために、酸素が『活性酸素』という物質に変化します。

この活性酸素、増えすぎると、角質層のタンパク質に付着して、お肌の『黄ばみ』『くすみ』になります。これが『肌ステイン』です。

「アテニア スキンクリア クレンズオイル」には、くすみの原因『肌ステイン』を除去する効果が期待できる『ロックローズオイル』が配合されています。これは、『日本初の配合』です。

また、洗い上がりの良さに関して言えば、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」『W洗顔不要』です。クレンジング後、洗顔の必要がありません。

「ファンケル マイクレ」は洗顔が必要ですが、「アテニア スキンクリア クレンズオイル」は、洗い上がりの良さを高め、『W洗顔不要』を可能にしました。

これだけの品質・技術ですから、@コスメベストアワード ベストクレンジング第一位の2年連続受賞(2016年&2017年)は当然でしょう。

 

4.ファンケル VS アテニア おすすめは?

アテニアにはファンケルの技術が水平展開されていますから、両社の処方は非常に近いです。

全成分を比べてみます。赤字が『共通成分』です。

<ファンケル マイルドクレンジングオイル 全成分>

エチルヘキサン酸セチルジイソノナン酸BGジイソステアリン酸ポリグリセリル-10ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル、オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、グリセリン、ジカプリリルエーテル、ジメチコン、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、メドウフォーム油、ジグリセリン、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ダイズ油、ステアリン酸イヌリントコフェロール 


<アテニア スキンクリア クレンズオイル 全成分>

エチルヘキサン酸セチルジイソノナン酸BGジイソステアリン酸ポリグリセリル-10オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、シスツスモンスペリエンシスエキス、ヘリクリスムイタリクムエキス、バオバブ種子油、アルガニアスピノサ核油、アメリカネズコ木水、レモングラス油、ベルガモット果実油、ビターオレンジ花油、ラベンダー油、パーム油、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸イヌリントコフェロール、香料、フェノキシエタノール


見てお分かりだと思いますが、表示上位の成分がほとんど同じです。これら成分は、おそらく全成分の『95%以上』を占めますから、これはすなわち、『処方がほぼ同じ』という事です。

ですから、コア技術で両社を比較することは難しいですが、化粧品開発者の私は以下に記す理由で、『アテニア スキンクリア クレンズオイル』をおすすめします。

まず、『容量・価格』

「ファンケル」は『120mL / 1836円(税込)』

一方、「アテニア」は『175mL / 1836円(税込)』

価格は同じでも、アテニアの方が容量が『約1.5倍』ですから、コスパに優れます。

ファンケルとアテニアは同グループですが、ファンケルはご存知のように、『無添加』を企業理念に掲げています。

ですから、ファンケルにとって『防腐剤は悪』であり、実際ファンケルは、
「パラベンに代表される防腐剤は皮膚に残り、肌にストレスを与える」と研究発表しています。

ですから、「ファンケル マイクレ」には、パラベン・フェノキシエタノールなどの防腐剤は配合されていません。『防腐剤フリー』です。

一方、「アテニア スキンクリア」は、パラベンは配合されていませんが、フェノキシエタノールが配合されています。

ここが両社の『大きな違いの一つ』です。

防腐剤に関しては様々な意見があると思いますが、化粧品開発者の私は、防腐剤を悪とは考えていません。

特にパラベンは『旧表示指定成分』ですから、人によってはアレルギーなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。しかしパラベンは、少量で優れた防腐力を発揮することから、肌刺激性(安全性)を確認し、配合量に留意すれば、決して悪ではなく、むしろ安心してお使い頂ける成分であると私は考えています。

※パラベンに対してお肌が弱い方は除く

これはフェノキシエタノールなど、パラベン以外の防腐剤にも言えることです。

「ファンケル」の無添加(防腐剤フリー)は素晴しい事ですが、防腐剤フリーにすることで、使用期限に制限があったり、特殊容器の採用などで価格が高くなったりします

これが、「ファンケル」と「アテニア」のコスパに影響していますが、以上のように私は、フェノキシエタノール(防腐剤)を悪とは考えていませんので、コスパに優れる『アテニア スキンクリア クレンズオイル』をおすすめします。


しかも本品は、クレンジングという『洗い流し品』ですから、防腐剤フリーであるべき理由が私には分かりません。

また、「アテニア スキンクリア」は『W洗顔不要』です。

「ファンケル マイクレ」に比べて、洗い流しがさらに良くなっています。

これは、20量体のポリグリ系界面活性剤の配合バランスのおかげだと思いますが、W洗顔不要という事は、洗顔の必要が無いという事ですから、時短にもつながり、『アテニア スキンクリア クレンズオイル』に軍配が上がると私は考えています。

 

5.おわりに

いかがでしょうか?

「ファンケル マイクレ」・「アテニア スキンクリア」、いずれもオイルクレンジングの名品ですが、私は、『コスパの観点』から『アテニア スキンクリア クレンズオイル』をおすすめします。

「アテニア スキンクリア」は、@コスメベストアワード ベストクレンジング 2年連続第一位受賞(2016年&2017年)ですから、現状、『NO.1のオイルクレンジング』と言えるでしょう。

※ファンケル マイクレは2016年殿堂入り

是非、NO.1オイルクレンジングをお試しください。

 

 

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません