コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

【化粧品開発のプロが分析】 朝洗顔「マナラ モイストウォッシュゲル」の評価・評判は?おすすめ?

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ホットクレンジングで有名な『マナラ』から、非常に興味深い商品が発売されました。

それが、朝洗顔『マナラ モイストウォッシュゲル』

今回は化粧品開発者の私が、『マナラ モイストウォッシュゲル』をプロの目で分析いたします。

 

1.マナラ モイストウォッシュゲル

 

・ジャンル

洗顔料 / 化粧品

 

・メーカー

株式会社ランクアップ(マナラ化粧品)

 

・価格 / 容量

120mL / 3456円(通常価格)

 

・全成分

水、グリセリン、エチルヘキサン酸セチル、プロパンジオール、ペンチレングリコール、ジグリセリン、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、スクワラン、オリーブ果実油、ホホバ種子油、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na 、α−アルブチン、プエラリアミリフィカ根エキス、ダイズ種子エキス、メマツヨイグサ種子エキス、セイヨウトチノキ種子エキス、ザクロ果実エキス、加水分解サンシキスミレエキス、アッケシソウエキス、PCA-Na、乳酸Na、ミルシアリアデュビア果実エキス、リン酸アスコルビルMg、アセロラ種子エキス、アーチチョーク葉エキス、パパイン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、セレブロシド、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、リンゴ酸、ラフィノース、ライム果汁、オレンジ果汁、レモン果汁、リンゴ果実エキス、ナツメ果実エキス、サンザシエキス、グレープフルーツ果実エキス、セリン、グリシン、アラニン、バリン、アルギニン、トレオニン、プロリン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、PCA、キハダ樹皮エキス、BG、リモネン、ミリスチン酸ポリグリセリル−10、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、カルボマー、水酸化Na、アルギン酸Na、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、シアノコバラミン、フェノキシエタノール

 

・特長

  • 朝専用の洗顔
  • 美容液成分97.5%配合
  • カプセル化パパイン酵素配合
  • 泡立て不要!忙しい朝でも30秒で洗顔完了
  • 肌が乾燥しない!
 

2.分析結果

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この商品のポイントは、『洗浄成分ゼロで乾燥しない洗顔料』という点です。

「洗浄成分ゼロなのに洗顔料?」という疑問がありますが、この疑問は『朝洗顔』にすることで払拭されます。

後ほど詳しく述べますが、朝洗顔「マナラ モイストウォッシュゲル」は、ユーザーの『潜在ニーズ』に応えた見事な商品だと私は思います。

 

2-1.洗顔料は乾燥する!

一般的な洗顔料(クリームタイプ)は、洗顔後、『乾燥』します。

洗顔によって皮脂膜が汚れとともに除去され、肌内部の水分がどんどん蒸散するためです。

よく、「うるおい」「保湿」を宣伝する洗顔料がありますが、これは、うるおい(保湿)減少率を改善させているにすぎず、洗顔前の肌と比べてうるおい(水分量)がアップするという訳ではありません

もう少し詳しく申し上げると、洗顔後は、時間とともに肌の水分量が減ります(乾燥)。例えば、洗顔後20分で、肌水分量が洗顔前の『50%』とします。

一方、うるおいを宣伝する洗顔料は、洗顔後20分の肌水分量が洗顔前の『70%』と、水分量が減るのは同じですが、その減少率が一般的な洗顔料に比べ改善されているだけです。

どれだけうるおい(保湿)を強化しても、洗顔前の肌と比べて水分量が増える事はあり得ません。洗顔後の肌は、水分量がどんどん減り『乾燥』しますから、直ぐに化粧水などの基礎化粧品で、『うるおい補給』する必要があります。

 

2-2.洗浄成分ゼロの洗顔料?

「マナラ モイストウォッシュゲル」は、洗顔料でありながら『洗浄成分ゼロ』です。

クレンジングや洗顔などの洗浄料の役割は、『汚れを落とすこと』です。ですから、汚れを落とす主成分である『洗浄成分』を配合しないということは、通常では考えられません。

しかし「マナラ モイストウォッシュゲル」は、このあり得ない事を『朝専用』とすることで、最大の特長に変え、理想的な商品設計へとブラッシュアップさせました。

マナラの考え方は、

「朝の顔の汚れは、寝ている間に出た皮脂とほこりくらい」

「メイク前の朝の顔は汚れていない!」

だから、『朝、洗顔をする必要はない!』

です。

私自身は、長く化粧品業界にいますから、『朝洗顔』が当たり前の感覚でいますが、確かに朝の顔は、メイクを塗っているわけではありませんから、洗顔が絶対に必要なほど、汚れていません。

マナラの考え方には説得力があり、理にかなっています。

脂性肌や、夜、メイクを落とさずに寝てしまったなど、朝、顔の汚れが目立つ場合は、一般的な洗顔料(クリームタイプ)が必須ですが、そうでない場合は、洗浄成分ゼロの『マナラ モイストウォッシュゲル』を使うことで大きなメリットが得られます。

次項では、その『メリット』をご紹介します。

 

2-3.マナラ モイストウォッシュゲルのメリット

洗顔料(クリームタイプ)は、汚れを落とす能力は素晴らしく高いですが、『アニオン界面活性剤』の集合体ですから、『肌刺激性』があります。

水で洗い流すという『洗い流し品』のため、大きな問題にならないだけで、通常のスキンケア品(基礎品)に比べて、圧倒的に肌刺激性が高い製剤です。

また、洗顔後の肌は『アルカリ性』になります。

勿論、これは一過性で、ヒトには『アルカリ中和能』が備わっており、しばらくすれば『弱酸性』に戻りますが、ビオレの弱酸性ボディソープが示すように、アルカリ性で洗うことは肌に良くないという考え方もあります。

さらに、先ほども述べたように、洗顔後の肌は水分量が減り『乾燥』します。乾燥は「しみ」「しわ」「毛穴」などの肌トラブルの原因となりますから、乾燥こそが『諸悪の根源』と言えます。

洗浄成分ゼロの『マナラ モイストウォッシュゲル』の正体は、美肌成分たっぷりの『美容液(乳液)』です。

「マナラ モイストウォッシュゲル」で朝洗顔するという事は、『美容液で朝洗顔する』という事です。

何とも贅沢な話ですが、「マナラ モイストウォッシュゲル」は、洗浄成分ゼロですから、『肌刺激性の懸念』もありません。また、本品は『弱酸性』ですから、洗顔後の肌がアルカリ性になることもありません。

さらに、通常の洗顔料(クリームタイプ)のように、『洗顔後の肌が乾燥する』という事もありません。洗浄成分ゼロですし、美容液で洗っているだけですから。

これが、メイク汚れが残る夜の洗顔であれば、全くお話になりませんが、汚れがほとんどない朝の洗顔であれば、『最適なケア法』と言えるでしょう。

一番重要なことは、ご自身の肌質・化粧習慣でケア法を考えること。

例えば昨今、『やりすぎ美容』という言葉が叫ばれています。

化粧水・乳液・クリームでのケアは確かに必要ですが、一方で、毛穴を防ぎ『ニキビの悪化』につながる恐れがあります。

やりすぎな美容法(ケア法)によって、肌トラブルを助長してしまうわけです。

また、クレンジングに関しても同様のことが言えます。

『オイルクレンジング』は圧倒的なクレンジング力ですが、一方で、肌への負担が大きいです。

しっかりメイクをする方であれば、オイルクレンジングは必須ですが、そうではなく薄付きメイクの方であれば、オイルクレンジングなど必要ありません(そもそもオイルクレンジングで落とすモノがない)。

『余計な負担』を肌に与えるだけです。

今回の「マナラ モイストウォッシュゲル」も同様。

脂性肌の方やメイクを落とさずに寝てしまった方であれば、朝、通常の洗顔料(クリームタイプ)が必須ですが、そうでなければ、「マナラ モイストウォッシュゲル」が最適です。

肌刺激性の懸念もありませんし、肌がアルカリ性に呈することもありません。また、洗顔後の乾燥に悩まされることもありません

以上が、朝洗顔「マナラ モイストウォッシュゲル」の大きなメリットです。

 

3.おわりに

洗顔料の目的は『汚れを落とす』です。

にもかかわらず、『洗浄成分ゼロ』というのは、洗顔料の本質から大きくずれており、驚きを隠せませんでしたが、よく考えると、洗浄成分ゼロを訴えるマナラの美容理論は理にかなっています

そのような意味で、朝洗顔『マナラ モイストウォッシュゲル』は、私の『おすすめコスメ』です。

これを機に、ご自身の肌質・化粧習慣に合わせて、再度、朝洗顔を見直してみてはいかがでしょうか?

 


※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません