コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

ホワイトトラネキサム酸って何?ホワイトトラネキサム酸の効果は?

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最近、ロート製薬の新しいCMに良く出てくる、気になる言葉があります。

それが『ホワイトトラネキサム酸』

ホワイトトラネキサム酸は、ロート製薬の「白潤プレミアム 化粧水」と「極潤美白パーフェクトゲル」に配合されているメイン成分です。

ここで一つの疑問。

「ホワイトトラネキサム酸」と「トラネキサム酸」は違うのか?

そこで今回は、化粧品開発者の私が、『ホワイトトラネキサム酸の正体と効果』についてご説明いたします。

 

1.ホワイトトラネキサム酸とは?

ホワイトトラネキサム酸・トラネキサム酸・美白・ロート製薬

トラネキサム酸は、『美白の有効成分』として医薬部外品に配合されていますから、ご存知の方も多いと思います。

今回のロート製薬は、『ホワイトトラネキサム酸』と表現していますが、これは、『トラネキサム酸』と全く同じです。

つまり、ホワイトトラネキサム酸=トラネキサム酸です。

では何故、トラネキサム酸の前に『ホワイト』と、わざわざ付けているのかと言うと、これには大きな理由があります。

それは、トラネキサム酸は配合量によって、『美白の有効成分』にも『肌荒れの有効成分』にもなりますから、商品に配合のトラネキサム酸が美白の有効成分であることを、ユーザー側に伝えるためです。

ロート製薬は『ホワイトトラネキサム酸』、一方、資生堂は『m-トラネキサム酸』という表現を使っており、mは『メラノサイト』を意味しています。

このように、肌荒れの有効成分にもなるトラネキサム酸ですから、美白の有効成分だと区別するために、美白を想起させる『ホワイト』『m(メラノサイト)』を使っているのです。

医薬部外品の場合、国から効果が認められた成分(有効成分)を配合することは勿論ですが、その成分を『効果が期待できる量』、配合する必要があります。

これを『規定量』と定義させて頂きます。

トラネキサム酸の場合、美白の有効成分になるための規定量を『A』、肌荒れの有効成分になるための規定量を『B』とすると、『A>B』です。

つまり、トラネキサム酸を美白の有効成分とするためには、肌荒れの有効成分以上の配合が必須なのです。

ですから、トラネキサム酸を美白の有効成分として配合する場合は、肌荒れの有効成分の場合と比較して、配合量が多いですから、『原料価格がアップ』しますし、『より高度な処方化技術』が必要になります。

よりハイレベルな「コスト設計」・「処方化技術」が要求される美白有効成分としてのトラネキサム酸ですから、化粧品メーカーは、肌荒れの有効成分と『区別』し、美白の有効成分であることをユーザー側にアピールしたいわけです。

しかも、トラネキサム酸は第一三共ヘルスケアのトランシーノのおかげで、『美白イメージ』が強い成分ですから、肌荒れの有効成分としての量しか配合していないにもかかわらず、あたかも美白の有効成分であるかのような宣伝をするメーカーが多数存在します。

このような背景がありますから、肌荒れの有効成分と区別するために、『ホワイトトラネキサム酸』『m-トラネキサム酸』という表現を使うのです。

トラネキサム酸は配合量によって、『美白』及び『肌荒れ』、双方の有効成分となる非常に優れた成分です。

トラネキサム酸配合コスメを選ぶ際は、配合のトラネキサム酸が美白、肌荒れ、どちらの有効成分かを確認し、ご自身の肌悩みに合わせてお選びください。

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2.トラネキサム酸の美白メカニズムは?

最も一般的な美白メカニズムが『チロシナーゼの活性抑制』です。

しみの原因である『メラニン色素』の出発は、アミノ酸の一種である『チロシン』という物質です。このチロシンが『チロシナーゼ』という酸化酵素によって、どんどん変化し、最終的に、黒褐色の『メラニン色素』になります。

つまり、『チロシン』という出発物質が、『チロシナーゼ』という酸化酵素の力を借りて、反応(酸化)を繰り返すことで『メラニン色素』は生成されるのです。

ですから、『チロシナーゼの働きを抑制する(活性抑制)』ことは、メラニン色素の過剰生成を抑え、しみ対策になります。

一方、『トラネキサム酸』の美白メカニズムは、チロシナーゼ活性抑制ではありません。

紫外線を浴びると、メラノサイトへ「メラニンを作りなさい!」という情報(シグナル)が伝達されます。これが『しみ情報』です。

この『しみ情報』を受け取ると、メラノサイトはしみの元である『メラニン』を、チロシナーゼの働きによって作り始めますが、トラネキサム酸は、「しみ情報」の中のプロスタグランジンなどをブロックすることでメラニンの生成を抑制します。

つまり、トラネキサム酸の美白メカニズムは、「チロシナーゼ活性抑制」ではなく、『しみ情報の遮断』です。

しみ情報を受け取ってはじめて、チロシナーゼの働きでメラニンが作られますから、しみ情報をブロックするトラネキサム酸は、『しみ生成過程の最も初期段階』に作用すると言えます。

 

3.おすすめのトラネキサム酸コスメは?

ロート製薬が作るコスメは、さすが『製薬会社品質』だけあって、どれも高品質です。値段もお手頃ですから、多くのユーザー支持を集め、今最も勢いのあるセルフブランドがロート製薬の『肌ラボ』でしょう。

今回は、その肌ラボブランドからのトラネキサム酸配合コスメですから、お値段以上の品質であることは間違いありません。

しかし私は、トラネキサム酸配合コスメであれば『第一三共ヘルスケア』をおすすめします。

何故なら、もともとトラネキサム酸は『第一三共』が開発した成分です。古くから医薬品に用いられてきましたが、2005年、資生堂によって「トラネキサム酸」は医薬部外品の『美白有効成分』として厚生労働省から認可され、今では、医薬部外品に広く用いられています。

このような背景がありますから、「トラネキサム酸」は『特許』の関係で、美白の有効成分としては、長らく「第一三共」と「資生堂」しか配合出来ませんでした。

ですから世の中には、アルブチンやビタミンC誘導体、プラセンタエキスなどに比べて、「トラネキサム酸」を美白の有効成分に選択したコスメ(医薬部外品)は少ないです。

今では、特許の権利が消滅し、どのメーカーでも美白の有効成分として「トラネキサム酸」を配合出来ます。

しかし、美白の有効成分としての「トラネキサム酸」の知見・技術においては、第一三共と資生堂に『一日の長』がありますから、「トラネキサム酸配合コスメ」であれば、第一三共か資生堂というのは、業界では常識です。

その中でも、私自身は、トラネキサム酸の研究・知見では、開発元の第一三共の方が上であり、トラネキサム酸配合コスメで第一三共の右に出るメーカーはいないと考えています。

このような理由で、『美白有効成分』としてのトラネキサム酸配合コスメ(医薬部外品)であれば、ロート製薬よりも、第一三共ヘルスケアの『ブライトエイジ』をおすすめします。

 

第一三共ヘルスケアのトラネキサム酸配合コスメと言うと「トランシーノ」が有名ですが、『ブライトエイジ』は、その「トランシーノ」を超えた?と思わせるブランドです。

何故なら「ブライトエイジ」は、『美白を含む全方位エイジングケア』だからです。

「ブライトエイジ」には、「トランシーノ」同様の美白が『基本機能』として既に備わっていて、「トランシーノ」にエイジングケアが新たに追加されて、進化したブランド『ブライトエイジ』です。

また、現代は、夏は勿論、『秋・冬の美白ケア』の必要性が叫ばれています。

何故なら、夏に受けた紫外線ダメージが、しみとなって本格的に表面化するのが『秋・冬』だからです。

世の中には、様々な美白コスメが存在しますが、それらは『夏使用をメイン』としており、夏に使用するには快適な使用感ですが、秋・冬に使用するには、保湿力が無さ過ぎて耐えられません

「ブライトエイジ」は、『美白を含む全方位エイジングケア』ですから、夏は勿論、乾燥する秋・冬の使用をも考慮した設計となっており、『一年を通して』使用可能なシリーズです。

ロート製薬のトラネキサム酸コスメは、発売時期・商品構成・処方内容から、主に『夏使用』を想定しています。ですが、一年を通して美白ケアの必要性が叫ばれる現代、『ブライトエイジ』の商品設計の方が、よりユーザーの肌悩みに対応していると私は思います。

『美白有効成分』としてのトラネキサム酸コスメ(医薬部外品)であれば、第一三共ヘルスケアの『ブライトエイジ』がおすすめです。是非、製薬会社が作る、高品質コスメをお試しください。

 

 

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません