コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

プロが選ぶ おすすめの「日焼け止め」は? サンスクリーンランキング!

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紫外線が強い季節になってきました。

夏の必需品『日焼け止めコスメ』には、様々な『疑問・誤解』がありますから、ここ数日、日焼け止めの疑問・誤解について記事にしてきました。

<日焼け止めコスメの疑問・誤解 記事一覧>
日焼け止め カテゴリーの記事一覧

市場には様々な日焼け止めコスメが存在します。種類が多すぎて、どれを選べばいいかお悩みのユーザーも多いはず。

そこで今回は、化粧品開発者の私が、おすすめの日焼け止めをランキング形式でご紹介します。

 

1.プロが選ぶおすすめの「日焼け止め」ランキング!

日焼け止め・サンスクリーン・おすすめ・ランキング

 

第一位:ポーラ「ホワイティシモ UVブロック ミルキーフルイド」

ホワイティシモUV ブロック シールドホワイト

化粧品開発者の私がおすすめする日焼け止めコスメ第一位は、ポーラの『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』です。

本来、日焼け止めコスメ第一位には、圧倒的なユーザー支持を獲得している「資生堂 アネッサ」か、「カネボウ アリィー」が相応しいかもしれませんが、私は、昨今の市場動向を加味し、『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』をおすすめ第一位にしました。

ポーラ ホワイティシモUVには、「医薬部外品(美白)」・「SPF 50+, PA++++, ウォータープルーフ」の『ホワイティシモ 薬用UVブロック シールドホワイトプラス』と、『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』があります。

「薬用UVブロック」も素晴らしい商品ではありますが、私は、『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』をおすすめしますし、『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』こそが、化粧品開発者の私が考える『おすすめ第一位の日焼け止め』です。

『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』は、『SPF 30, PA+++』で、専用クレンジング不要ながら、「ウォーターレジスタンス」の『耐水性』を有します。

また、『紫外線吸収剤フリー』を最大の特長としており、2歳以上を対象とした『幼児プラクティカルテスト』を実施しています。

つまり、『敏感肌』の方は勿論、『お子様』でも安心して使える、肌への負担が少ない『マイルドな日焼け止め』です。

私がおすすめ第一位を決めるにあたり、重視した点があります。それが『紫外線防御スペック(SPF, PA)』『紫外線吸収剤フリー』です。

世の中には「SPF 50+, PA++++, ウォータープルーフ」という『最高スペック』の日焼け止めが存在します。

しかし、日焼け止めにとって一番重要なことは、スペックの高さではありません。

このブログでも再三申し上げている通り、紫外線防御スペックは、高ければ高いほど良いという訳ではなく、『TPO』に合わせるべきです。そして、日焼け止めにとって一番重要なことは、たっぷりの量をこまめに塗り直すという『使用法』です。

さらに、紫外線防御効果の高スペック化は、「日焼け止めを塗ったのに日焼けしてしまった!」という『いつの間にか日焼け』の要因の一つであると私は考えています。

詳細は以下記事をご覧ください。

<日焼け止めの高スペック化は危険!>
【日焼け止めの疑問⑧】 「アクアブースターEX」「フリクションプルーフ」は危険?高機能化に潜む罠!


スポーツやレジャーなどで、長時間、屋外で活動される時は、最高スペックの日焼け止めがおすすめですが、通常の生活であれば、『SPF 30, PA+++』で十分です。

私は、たっぷりの量をこまめに塗り直すという『正しい使用法』が前提であれば、「紫外線カット」・「肌への負担」・「落ちやすさ」など『総合的に判断』すると、『SPF 30, PA+++』が最も理想的だと考えています。

次に『吸収剤』についてですが、私は第一位には『吸収剤フリー』をおすすめします。

何故なら、先日記事にしましたが、千葉市教育委員会が校内での日焼け止めコスメの使用を認めたように、今後、日焼け止めユーザーの『低年齢化』が進むと考えられ、低年齢のユーザー(子供)には、『吸収剤フリー』がおすすめだからです。

吸収剤は決して危険な成分ではありません。化粧品メーカーが安全性を確認し、国が定める配合上限を遵守すれば、安心してお使い頂ける成分です。

しかし、基本、吸収剤は『低分子』『有機化合物』です。

※高分子の吸収剤もありますが、数は少ないです

低分子ゆえに、肌浸透性が懸念されますから、子供の使用を想定した場合、低分子の有機化合物(吸収剤)に触れさせるよりも、『紫外線散乱剤』の方が肌に優しいと考えられます。

だからこそ私は、『ユーザーの低年齢化』という市場動向を考慮し、おすすめ第一位の必須条件を、『紫外線吸収剤フリー』としました。

ポーラの『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』は、この2つの条件に見事に合致します。

吸収剤フリーの日焼け止めは、肌への負担は少ないですが、散乱剤ゆえの『白浮き』『乾燥』など、仕上がりに不満を持つユーザーが多いです。

しかし、もともとポーラは、『散乱剤技術』に定評がありますから、『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』は、吸収剤フリーでありながら、白浮きしにくく、うるおいも十分です

さらに、『2歳以上を対象とした幼児プラクティカルテスト』を実施していますから、低年齢のユーザー(子供)でも安心してお使い頂けます

※すべての幼児の肌に合うというわけではありません

「十分な紫外線防御スペック(SPF 30, PA+++, ウォーターレジスタンス)」と、「肌への優しさ(吸収剤フリー, 2歳以上の幼児を対象にしたプラクティカルテスト)」を兼ね備えたポーラの『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』は、文句なしの『おすすめ第一位』の日焼け止めです。

 

第二位:カネボウ「アリィー」

おすすめ第二位の日焼け止めは『カネボウ アリィー』です。

「カネボウ アリィー」の最新技術が『フリクションプルーフ』で、フリクション、つまり『摩擦』に対する耐性で、摩擦でも落ちにくい事を意味します。

最近の日焼け止めは、化粧品メーカーの努力もあって、汗・水に対する「ウォータープルーフ機能」の進化はすさまじいです。

しかし一向に、「しっかり塗っていたはずなのに焼けてしまった・・・」という声が無くなることはありませんでした。

そこでカネボウは、『摩擦による影響では?』と考え研究を進めました。実は以前から、摩擦が原因ではないかと推測していたものの、評価する方法が無かったため、積極的に研究しなかったみたいですね。

転機となったのが、『花王』が開発した、紫外線カメラで撮影した画像を解析することで、日焼け止めの『化粧膜』の状態を評価する技術です。

カネボウは、この技術と、大学との共同研究により、日焼け止めコスメの化粧膜が、摩擦によってとれることを科学的に解明し、これを抑制する技術(フリクションプルーフ)の開発に成功しました。

これまでの日焼け止めコスメの化粧膜は、ただ単に、肌の上にのっている状態であり、衣服やカバンなどの『摩擦』でとれやすいものでした。

「フリクションプルーフ」が搭載された化粧膜は、『弾性』をもっており、仮に摩擦を受けても、化粧膜の形状を維持するためにとれにくくなっています。

摩擦によって化粧膜は変化します。これまでは『剛直な膜』のため、摩擦によって壊れてしまうところ、今回は『柔軟な膜(弾性膜)』のため、変化はしますが壊れず、最終的に元の形状に戻る(形状維持)というわけです。

『フリクションプルーフ』は、「花王の技術力」と「カネボウの経験値」の融合によって誕生した素晴らしい技術です。

もう一つ、『ADVAN』を忘れてはいけません。

ADVAN」とは、「Anti-Damaging UV-A Network」の略で、『深層部ダメージUVバリア技術』と言われています。

深層部ダメージ、つまり『UV-Aカット』に対する技術で、『表面処理薄板状酸化亜鉛』がこの技術のキー素材です。

散乱剤は、肌上に並ぶことで紫外線が肌に届くのを防ぎますが、この並び方にムラがあると、隙間から紫外線が肌に届いてしまいます。

今回開発された酸化亜鉛(散乱剤)は、ムラなく肌の上に並ぶため、効率よく紫外線(UV-A)を防ぐことが出来ます。また、『薄板化』によって、透明性も大幅に向上し、塗布後、肌が白くなりにくく(白浮きしにくい)、使い心地にも優れます。

「カネボウ アリィー」は、新しく開発した『フリクションプルーフ』、そして『ADVAN』と、いずれも最高レベルの技術を搭載しており、「資生堂 アネッサ」以上の技術・品質で、おすすめ第二位に相応しい日焼け止めです。

 

第三位:資生堂「アネッサ」

最新(2018年)のアネッサは、銀のアネッサが無くなり、金のアネッサに一本化されました。

金のアネッサ(アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク)最大の特長は、『スキンケア成分50%配合』です。

昨年までは銀のアネッサがありましたから、最強の紫外線防御スペックが「金のアネッサ」、スキンケア成分豊富で肌に優しい「銀のアネッサ」とすみ分けていました。

しかし今年から、銀のアネッサが無くなって、金のアネッサが銀のアネッサの機能を取り込む形で1本化され、「スキンケア成分50%配合」という『肌への優しさ・保湿』『最大の特長』としたようです。

確かに、金のアネッサのような最高スペックの日焼け止めは、乾燥しやすいですし、日焼け止めは長時間、肌上に塗布されるモノですから、保湿を求める気持ちは分かりますが、これを最大の特長としたことに、ものすごい違和感を覚えます。

日焼け止め分野を、その圧倒的技術で牽引し続けたアネッサが、やるべきことではない!

何故なら、アネッサやアリィーのような、2層分離 W/O(油中水)であれば、容易に「スキンケア成分50%以上」は実現できるからです。

他のメーカーならまだしも、資生堂ほどのメーカーが、容易に出来ることを『最大の特長』にしてはいけません。他メーカーの追随を許さない、『圧倒的な技術』を最大の特長にして欲しかったです。

このような意味で、「フリクションプルーフ」を開発した「カネボウ アリィー」の方が技術レベルは上だと判断し、「資生堂 アネッサ」を「カネボウ アリィー」に次ぐ『おすすめ第三位』としました。

「スキンケア成分50%以上」は容易に出来る、たいした技術ではありませんが、アネッサにはその他に、『アクアブースターEX技術』・光安定性を考慮した『吸収剤配合技術』が搭載されており、これらは、『高度で素晴らしい技術』です。

 

2.おわりに

いかがでしょうか?

日焼け止めコスメと言えば、「資生堂 アネッサ」と「カネボウ アリィー」ですが、昨今の日焼け止めユーザーの『低年齢化』と、『高スペック化の危険さ』は無視出来ませんから、ポーラの『ホワイティシモUVブロッグ ミルキーフルイド』が、アネッサ・アリィーを抜いて、化粧品開発者である私の『おすすめ第一位』の日焼け止めです。

そして、『フリクションプルーフ技術』を開発し、搭載した「カネボウ アリィー」を、「資生堂 アネッサ」よりも高く評価しました。

是非、皆様の日焼け止めコスメ選びの参考にして頂けると嬉しいです。

 


※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません