コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

コラーゲン・ヒアルロン酸を超えた!”コウジのチカラ” ロート製薬「糀肌」

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コラーゲンとヒアルロン酸は、コスメの『2大美肌成分』と言えるでしょう。

コラーゲンとヒアルロン酸が、肌にとって有用な成分だということは周知の事実ですし、これら成分を『メイン訴求』にしたコスメは多数存在します。

ユーザーのことを第一に考えたコラーゲン・ヒアルロン酸配合コスメがある一方、これら成分に対する『誤った解釈』が多く、それを承知の上で、大々的に宣伝しているメーカーが多いのが現状です。

今回は、コスメにおけるコラーゲン・ヒアルロン酸の『正しい解釈』と、コラーゲン・ヒアルロン酸を超える『コウジのチカラ』について、化粧品開発者の私がご説明します。

 

1.コスメにおけるコラーゲンとヒアルロン酸の役割

表皮の下に位置し、肌の本体とも言えるのが『真皮』です。

表皮を下から支える『真皮』は、多量の水分を含んだ厚い層で、『コラーゲンからなる膠原線維』『エラスチンからなる弾力線維』、そして、これらの間を埋める『ヒアルロン酸を主成分とする基質』から成っています。

※種々の細胞も存在します

「膠原線維(こうげんせんい)」の主成分が『コラーゲン』です。「コラーゲン」は、白いひも状のタンパク質で、非常に太い線維から成っており、真皮の重さの『約70%』を占めています。

つまり、真皮の大部分は『コラーゲン』であり、「コラーゲン」は、その中にたっぷりの水分を抱え、『お肌のハリ』を支えています。

「弾力線維(だんりょくせんい)」の主成分が『エラスチン』と言われる黄色いランダムコイル型のタンパク質で、コラーゲンの間に絡み合うように存在して、コラーゲン同士を支えて『お肌の弾力性』を保っています。

「基質」は、膠原線維と弾力線維の間を埋めて『水分保持』の役割を果たしています。その主成分は、酸性ムコ多糖類と言われる『ヒアルロン酸』『コンドロイチン硫酸』などです。

これが真皮の簡単な構成ですが、真皮の大部分を占め、肌のハリを支える『コラーゲン』や、基質の主成分で、多量の水分を保持する『ヒアルロン酸』は、加齢とともに減少します。

そして、肌の弾力が失われ、真皮全体の水分量は激減し、『シワ・たるみ・乾燥(水分量低下)』などの肌トラブルにつながります。

ですから、人の肌にとって『コラーゲン』『ヒアルロン酸』は必須成分であり、コスメの『2大美肌成分』と言われる所以です。

 

2.市場のコラーゲン・ヒアルロン酸配合コスメの間違い

市場には、コラーゲン・ヒアルロン酸配合コスメを、『誤った解釈』で大々的に宣伝している商品が多数見受けられます。

コラーゲンとヒアルロン酸は『巨大分子』ですから、肌の奥、真皮まで浸透することはあり得ません。

そもそも、コスメの浸透表現は『角質層まで』で、真皮までの浸透表現は認められていませんが、世の中には、巨大分子であるコラーゲンとヒアルロン酸を、あたかも肌の奥深くまで浸透するかのような『誤った解釈(宣伝)』をしている商品が多すぎます。

分子量を小さくした『加水分解コラーゲン』『加水分解ヒアルロン酸』といった成分は存在しますが、せいぜい浸透しても『角質層の最上部』であって、肌の奥まで浸透するなんてことはあり得ません。

DHCが、真皮に届く世界最小の「スーパーコラーゲン」を開発し、商品に配合していますが、あれはもはやコラーゲンではなく、『ペプチド』です。


<DHCのスーパーコラーゲンはコラーゲンではない!>

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コラーゲンで有名なコスメに、『パーフェクトワン』『コラリッチ』があります。これらは、オールインワンジェルの2大巨頭ですが、両者とも『複数のコラーゲン』を配合し、『メイン訴求』にしています。

それぞれのコラーゲンに役割を持たせ、〇〇コラーゲンと命名して、ユーザーに分かりやすく伝えようとする戦略はお見事ですが、そもそもの前提として、巨大分子のコラーゲンは肌の奥に浸透しません

肌の奥深くに届くコラーゲンがあったとしたら、それはもはやコラーゲンではありません。

ヒアルロン酸にも同様の事が言えます。

これが、コラーゲン・ヒアルロン酸配合コスメの『誤った解釈』です。

もし、本当にコラーゲンやヒアルロン酸を肌の奥に届け、肌の中の両成分を増やすのであれば、外側から与えるのではなく、『肌の内側から増やす』以外、方法は無いでしょう。

詳細は以下記事をご覧ください。

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ただし、肌の奥深くに浸透しないコラーゲンとヒアルロン酸であっても、『保水効果』は秀逸ですから、『肌表面』に留まって、肌にうるおいを与えることはできます。

ですから、コラーゲン・ヒアルロン酸配合コスメには、『保湿効果』(肌表面に留まってうるおいを与える)は期待出来ますが、保湿効果であれば、コラーゲン・ヒアルロン酸である必要はありません

コラーゲン・ヒアルロン酸を超える成分があります。

鍵は、『コウジのチカラ』です。

 

3.コウジのチカラ!ロート製薬「糀肌」

コウジ・糀肌・コラーゲン・ヒアルロン酸

酒造りの最高責任者である杜氏(とうじ)の人達は、酒造りの工程で、冷たい水にさらされているにも関わらず、手肌の荒れがなく、非常に綺麗でモチモチだというのは有名な話です。

ですから、コウジ(糀, 麹)には『高い保湿効果』が期待できます。

杜氏の人達の話は有名ですから、これまでもこれらに着目した成分やコスメが数多く開発されてきました。

最も有名なのが、SKIIの『ピテラ』でしょう。

たまたま訪れた酒の醸造所で、年を重ねた杜氏の、しわが刻まれた顔とは対照的な『柔らかく美しい手』に驚きを覚え、鍵は『酵母』『発酵』にあるのではと考えました。

そして研究を重ね、特殊な酵母「ガラクトミセス」が発酵する時に生成される液体『ピテラ』が誕生しました。

杜氏の人達『美しい手』やSKIIの『ピテラ』が示すように、酵母・発酵の力は偉大です。

これに着目したのが、肌ラボで有名な『ロート製薬』です。ロート製薬は、日本有数の米どころ新潟にある『古町糀製造所』とコラボレーションして、『糀(麹)のチカラ』を閉じ込めた、糀(麹)の恵みたっぷりの保湿シリーズを開発しました。

それが『糀肌』(こうじはだ)です。



「糀肌」は全品に、糀の主成分である『白糀コメエキス』(加水分解コメタンパク)を配合していますが、驚くべきは、その『保水力』です。

うるおいのある肌はタンパク質が約20%程で、肌そのものに保水力が備わっています。歳を重ねると、必要なタンパク質が約50%程減り、様々な肌トラブルの原因となります。

つまり、最適な肌環境には『タンパク質のコントロール』が不可欠なのですが、ロート製薬の研究によると、「糀肌」に配合の『白糀コメエキス』(加水分解コメタンパク)には、「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」を超えるタンパク質含有量があり、「コラーゲン」・「ヒアルロン酸」以上の『保水力』がある事が分かりました。

「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」の保水力はすさまじいのに、『白糀コメエキス』には、これらを超える保水力があります。恐るべし糀のチカラ。

もともとロート製薬は、肌ラボ商品が示すように、ヒアルロン酸配合技術に長けており、『保湿』を得意とするメーカーです。

糀のチカラ『糀肌』は、これまでのロート製薬の『スキンケア技術』と日本古来の『発酵技術』が、高いレベルで融合した商品と言えるでしょう。

 

4.おわりに

いかがでしょうか?

巨大分子であるコラーゲンとヒアルロン酸に、肌の奥までの浸透性は期待出来ませんが、肌表面に留まることによる『保湿効果』は期待出来ます。

しかし、『保湿効果』であれば、コラーゲンとヒアルロン酸にこだわる必要はありません

ロート製薬「糀肌」に配合の『白糀コメエキス』(加水分解コメタンパク)には、コラーゲン・ヒアルロン酸以上の『保水力』があります。

是非、ご自身で『糀のチカラ』をお試しください。



※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません