コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

ロート製薬の「トラネキサム酸コスメ」はおすすめ?効果あり?実力は?

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最近、CMやチラシでよく見る、気になるコスメがあります。

それが『ロート製薬』『トラネキサム酸オールインワンジェル』(肌ラボ 極潤 美白パーフェクトゲル)です。

今回は、ロート製薬のトラネキサム酸コスメの実力を、化粧品開発者の私が明らかにします。

 

1.ロート製薬「トラネキサム酸オールインワンジェル」

ロート製薬から、トラネキサム酸を『美白の有効成分』として配合した、『トラネキサム酸配合オールインワンジェル』(医薬部外品)が発売されました。

それが、『肌ラボ 極潤 美白パーフェクトゲル』です。

2018年3月、美白の有効成分を、従来の「アルブチン」から『トラネキサム酸』に変えてリニューアルされました。

リニューアルされたばかりですから、盛んにCMを放映していますし、折り込みチラシにも力を入れていますから、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

以下が、『肌ラボ 極潤 美白パーフェクトジェル』の成分特長です。

 

・タイプ

「トラネキサム酸」を美白の有効成分として配合した医薬部外品オールインワンジェル

 

・容量 / 価格

100g / オープン価格(1500円前後)

 

・全成分

有効成分 : トラネキサム酸(ホワイトトラネキサム酸)

その他の成分 : ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、3-O-エチルアスコルビン酸(ビタミンC誘導体)、d-δ-トコフェロール(ビタミンE)、濃グリセリン、ジグリセリン、DPG、ソルビット液、ペンチレングリコール、POE(17)POP(17)ブチルエーテル、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)デカグリセリル液、BG、コハク酸ジエトキシエチル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(24E.O.)(24P.O.)、シュガースクワラン、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、ワセリン、セタノール、ベヘニルアルコール、キサンタンガム、アクリル酸アルキル共重合体エマルション-2、カルボキシビニルポリマー、イソステアリン酸POE(20)ソルビタン、親油型ステアリン酸グリセリル、エデト酸塩、TEA、ピロ亜硫酸ナトリウム、フェノキシエタノール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、パラベン

 

2.トラネキサム酸とは?

『トラネキサム酸』とはどのような成分かご存知でしょうか?

「トラネキサム酸」に関しては、これまでも記事にしていますが、「トラネキサム酸」は『第一三共』が開発した成分で、古くから医薬品に用いられてきました。

2005年資生堂によって、「トラネキサム酸」は医薬部外品の『美白有効成分』として厚生労働省から認可され、今では、医薬部外品に広く用いられています。

美白には様々なメカニズムがあります。最も一般的なメカニズムが『チロシナーゼ活性抑制』で、このメカニズムの美白有効成分はたくさん存在します(アルブチンやビタミンC誘導体など)

「トラネキサム酸」の美白メカニズムは違います。

紫外線を浴びるとまず、メラノサイトへ「メラニンを作りなさい!」という情報(シグナル)が伝達されます。これが『しみ情報』です。

この『しみ情報』を受け取ると、メラノサイトはしみの元である『メラニン』を作り始めますが、「トラネキサム酸」には、「しみ情報」をブロックする事が出来ます。

つまり「トラネキサム酸」は、チロシナーゼの活性を抑制するのではなく、その前段階の、『メラノサイトへのしみ情報をブロック』することで、しみの生成を抑制します。

しみ情報を受け取って初めて、チロシナーゼが作用してしみの生成がスタートしますから、数ある美白の有効成分の中でも「トラネキサム酸」は、『初期段階』でしみの生成を抑制することが出来ると言えるでしょう。

また、肌内部では、紫外線や摩擦・乾燥などの、日常生活で生じる刺激によって、微弱な『炎症』が慢性的に起こっています。

その時に発生する物質が、トリプターゼやサイトカインといわれる『炎症性物質』で、長期にわたってこれらの影響を受けると、ターンオーバーの乱れ・メラニンの産生促進・コラーゲンの破壊など、様々な肌トラブルが起こり、放置し続けると、「しみ」・「ハリの低下」・「くすみ」・「乾燥」などを引き起こします。

「トラネキサム酸」には、炎症性物質(トリプターゼ)をブロックする効果もあり、炎症による肌あれに対し有効ですから、『肌あれの有効成分』としても認められています。

このように「トラネキサム酸」は、『美白』『肌あれ』の有効成分であり、2つの肌悩みに対し効果が期待できる、大変優れた成分です。

ただし、「美白」もしくは「肌あれ」の有効成分とするためには、『規定量の配合』が義務付けられています。この規定量を配合しないと、「美白」もしくは「肌あれ」の効果は期待できませんし、宣伝することも出来ません。これを逆手にとって、ユーザーにとってあまり好ましくない宣伝をするメーカーが存在しますからご注意ください。詳細は以下記事をご覧ください。

<多くの方が勘違い!トラネキサム酸は美白の有効成分?>

www.cosmedein.com

 

3.ロート製薬の「トラネキサム酸コスメ」はおすすめ?

今回の記事の本題です。

ロート製薬の「トラネキサム酸コスメ」(肌ラボ 極潤 美白パーフェクトゲル)はおすすめでしょうか?実力は本物でしょうか?

ロート製薬は、超一流のメーカーです。このブログでも記事にしていますが、製薬会社が作る『製薬コスメ』をここまで広く認知させたのは、『ロート製薬』のおかげと言っても過言ではありません。

ロート製薬は、製薬会社という圧倒的な『信頼』『技術力』を武器に、ドラッグストアなどの『セルフ市場』を席巻しています。それを牽引しているブランドが『肌ラボ』です。

肌ラボは、ロート製薬の『高い技術』を搭載しながらも、『お手頃価格』ですから、多くのユーザー支持を集めており、セルフ市場において、今最も勢いのあるブランドです。

肌ラボブランドの品質であれば間違いなくおすすめですが、『トラネキサム酸配合コスメ』に限っては、私の考えは違います。

先程も述べたように、もともと「トラネキサム酸」は『第一三共』が開発した成分で、『資生堂』が医薬部外品の美白有効成分として国から認可を得た成分です。

このような背景がありますから、「トラネキサム酸」は『特許』の関係で、美白の有効成分としては、長らく「第一三共」と「資生堂」しか、配合出来ませんでした。

ですから世の中には、アルブチンやビタミンC誘導体、プラセンタエキスなどに比べて、「トラネキサム酸」を美白の有効成分に選択したコスメ(医薬部外品)は少ないです。

今では、特許の権利が消滅し、どのメーカーでも美白の有効成分として「トラネキサム酸」を配合出来ます。

しかし、美白の有効成分としての「トラネキサム酸」の知見・技術においては、第一三共と資生堂に『一日の長』がありますから、「トラネキサム酸配合コスメ」であれば、第一三共か資生堂というのは、業界では常識です。

また、詳しくは申し上げられませんが、ロート製薬の用いるトラネキサム酸の『質』について、「大丈夫?」と疑問に思っている業界関係者は少なくありません

さらに、100g / 1500円前後という価格の安さですから、疑問は深まります。

コスメにとって販売価格は重要な要素です。しかし、化粧品以上の『効果』『信頼(安全性)』が求められる『医薬部外品』は、ある程度の価格のモノを選ぶべきです。

製造効率などの企業努力で価格を下げることには大賛成ですが、配合成分の質を下げることで価格を下げることは、医薬部外品にはあってはならない事です。

ロート製薬の作るコスメは、製薬の名に相応しい、どれも高品質のモノばかりですが、「トラネキサム酸」に関しては、開発元である『第一三共』が数段上だと私は考えています。

「トラネキサム酸」を美白の有効成分として配合した第一三共ヘルスケアの『ブライトエイジ』は、化粧品開発者の私が最もおすすめする『トラネキサム酸コスメ』であり、最もおすすめする『製薬コスメ』でもあります。

是非、お試しください。


<製薬コスメランキング!>

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※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません