コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

【話題の注目成分】 テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)と配合コスメ

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化粧品メーカーは、ユーザーの「美しく健やかな肌を手に入れたい!」という願望を叶えるために、研究開発を続け、『革新的な技術』で新しいコスメを開発してきました。

コスメの進化は目覚ましい。

しかし、昨今のコスメの進化は、化粧品メーカーの力だけではありません。新しいコスメを可能にする『原料(成分)』を提供する、『原料メーカー』の存在なくして、昨今のコスメの進化はあり得ません。

そこで、このカテゴリーでは、『話題の注目成分』と題し、私がこれまで、実際に扱ってきた数多くの成分(原料)の中で、「これはすごい!」、「この成分があるからこそこの剤型がある!」という、『コスメの進化に貢献した成分(原料)』をご紹介します。

今回は『テトラヘキシルデカン酸アスコルビル』です。

 

1.テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとは?

テトラヘキシルデカン酸アスコルビル・ビタミンC誘導体・脂溶性・油溶性

「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」とは、『VC-IP』とも言われ、『脂溶性のビタミンC誘導体』で、『美白の有効成分』でもあります。

「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」というのは、化粧品に配合された時の全成分表示名称で、美白の有効成分として医薬部外品に配合された時は、「テトラ-2ヘキシルデカン酸アスコルビル」と表示されます。

『ビタミンC』は、化粧品を含む様々な分野で有用な成分として活用されています。

特に『美白効果』は、一般ユーザーにも広く知られていますが、ビタミンCはそれだけでは、なかなか肌に浸透しませんし(経皮吸収性が悪い)、非常に不安定です。

ですから、肌への浸透性と安定性向上のために、これまで様々な『ビタミンC誘導体』が開発されてきました。

しかしその多くは、『水溶性ビタミンC誘導体』であるため、『経皮吸収性』『安定性』が十分とは言えませんでした。

そこで、1997年に誕生したのが脂溶性ビタミンC誘導体『VC-IP』です。油との相溶性が良い『脂溶性ビタミンC誘導体』ですから、『経皮吸収性』『安定性』に優れており、2009年、『美白の有効成分』として国から認可を得ました。

「VC-IP」を含むビタミンC誘導体そのものに、美白効果は期待出来ません。

ビタミンC誘導体は、肌内部に浸透し、肌内部の酵素によってビタミンCに分解されてはじめて、美白を含む様々な効果を発揮します

ですから、ただ単にコスメにビタミンC誘導体を配合するだけでは意味がなく、肌内部に浸透させなければ、効果は期待出来ません。

以上のような理由で、ビタミンC誘導体を語るうえで『経皮吸収性』は非常に重要なのです。

「VC-IP」の経皮吸収性は素晴らしく、最も有名な水溶性ビタミンC誘導体、「アスコルビン酸2グルコシド」以上の経皮吸収性を示すことが確認されています。

この『抜群の経皮吸収性』が、「VC-IP」が医薬部外品を含むコスメに広く配合されている理由ですが、もう一つ重要な要素があります。

それが、『エマルションベースの開発』です。

「VC-IP」は、経皮吸収性と安定性に優れる大変優秀な成分ではありますが、『油溶性』ですから、コスメへの配合が困難です。

コスメは大部分が『水』ですから、水に溶ける水溶性ビタミンC誘導体であれば容易に配合出来ます。しかし、水に溶けない油溶性(脂溶性)ビタミンC誘導体の場合、油に溶かして乳化させる必要がありますから、配合出来るアイテムが限られますし、配合するには技術が必要不可欠です。

具体的に言うと、『化粧水剤型』には配合出来ませんし、『乳化技術』に乏しい化粧品メーカーでは扱うことは出来ません。

このような状況の中、「VC-IP」の『エマルションベース』が開発されました。

「エマルションベース」というのは、「VC-IP」を高度な技術で、水性ゲル中に微細な粒子として分散させた『水中油型ベース』のことで、水を加えるだけで、非常に安定な『VC-IP高濃度 水中油型エマルション』を作製することが可能です。

このエマルションベースの開発によって、化粧水剤型にも「VC-IP」を配合することが可能になりましたし、何より、配合への技術的ハードルがかなり下がりましたから、技術力が乏しいメーカーでも扱えるようになりました。

この『配合への簡便さ』が、「VC-IP」が医薬部外品を含むコスメに広く配合されるようになった一番の理由でしょう。

「VC-IP」を開発した原料メーカーは、『界面活性剤』を得意とする超大手メーカーで、ほとんどの化粧品会社がお世話になっています。

技術も超一流ですから、その高い技術力で、「VC-IP」高濃度含有エマルションベースの開発に成功しました。

今では多くのメーカーが、「VC-IP」高濃度含有エマルションベースを配合していると思います。

また、薬機法上、商品周りではなかなか表現できませんが、「細胞賦活」・「コラーゲン合成促進」・「コラーゲン分解酵素活性抑制」・「ニキビ改善」など、美白以外にも様々な効果が『VC-IP』には期待出来ますから、非常に万能な成分です。

まさに『VC-IP』は、ビタミンC誘導体の常識を変えた成分だと私は考えています。

 

2.おすすめコスメ

「VC-IP」配合コスメであれば、「VC-IP」を美白の有効成分として配合したオールインワンジェル(医薬部外品)、『Psホワイトクリーム』がおすすめです。



今はオールインワンが大人気ですが、オールインワンを実際にお使いのユーザーの中には、「1品で本当に大丈夫?」と疑問・不安に思っている方がいらっしゃると思います。

そのような場合は、『質の高いケア』を実践すればよく、それが、『美白の医薬部外品オールインワン』だと私は考えています。

夏だけではなく、『年中の美白ケア』の必要性が叫ばれている現代、1品で済ませるオールインワンで美白ケアも出来れば、ケアの質は一段と高まります。それを可能にするのが『Psホワイトクリーム』です。

このような理由で、個人的には、今一番注目しているオールインワンです。記事と合わせてご確認ください。

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※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません