コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

オイルクレンジングのカギは「界面活性剤」にあり! オイルクレンジングの真実

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クレンジングには様々なタイプがあります。

このブログでも記事にしていますが、化粧品開発者である私が一番好きなクレンジングタイプは『クリーム(高内相)』ですが、一番おすすめするタイプは『オイル』です。

多くのユーザーが、オイルクレンジングの品質を左右する一番のカギとなる技術・成分『オイル』とお考えではないでしょうか?

今回は、『オイルクレンジングの真実』と題しまして、化粧品開発者の私が、オイルクレンジングのカギとなる技術・成分についてご説明します。

 

1.オイルクレンジングのカギとなる成分は「オイル」ではない!

おすすめ・オイルクレンジング・ファンケル・アテニア・DHC

「オイルクレンジング」というくらいですから、クレンジング力や洗い上がりなどの『品質』を決定づける『キー成分(カギ)』は、『油(オイル)』だと思ってる方が多いと思います。

実際、オイルクレンジングの宣伝を見ると、『オイル』を訴求している商品が多いですね。

「オリーブスクワラン配合」とか「マカダミアナッツ油配合」とか「オーガニックオイル配合」とか、オイルの天然性(自然性・植物性)を訴求する商品が多いのが実情です。

しかし、化粧品開発者の私から言わせれば、オイルクレンジングにとって、確かにオイルは重要成分ではありますが、『キー成分(カギ)』ではありません。

その理由を、オイルクレンジングで重視される、「クレンジング力」・「洗い上がり」・「肌への優しさ」の機能に照らし合わせて、詳しくご説明します。

 

1-1.クレンジング力に「オイル」は関係ない!

オイルクレンジングのクレンジング力に、「オイル」は関係ありません

「関係ない」とはちょっと言い過ぎかもしれませんが、「皆さまが思っているよりも、メーカーが宣伝するよりも関係ない」と言った方が正しいです。

オイルクレンジングには、ミネラルオイルなどの『鉱物油』、エチルヘキサン酸セチルなどの『合成油』、ホホバ種子油やマカダミアナッツ油配合などの『植物油』が配合されます。

オイルクレンジングのクレンジング力を議論する際は、上記のような分け方は適切ではありません

一般的に「植物油」は、『トリグリセリド』と言われるものが多く、これらは『極性油』に分けられます。

そして、ミネラルオイルなどの鉱物油は『無極性油』、エチルヘキサン酸セチルなどの合成油は植物油同様『極性油』ですから、オイルクレンジングのクレンジング力を議論する際は、『無極性油』(鉱物油)と『極性油』(合成油、植物油)に分けて考えるべきでしょう。

何故なら、メイク汚れは『極性』を持っているため、『極性油』の方がクレンジング力が優れるからです。

昔のオイルクレンジングは、主にミネラルオイルなどの『無極性油』(鉱物油)を配合していましたが、これはクレンジング力に優れるからではなく、コストが安いからです。

「極性油」は「無極性油」に比べコストが高いですから、コスト重視であれば『無極性油』、品質重視(クレンジング力)であれば『極性油』となります。

ただし、確かに「極性油」は「無極性油」に比べ、メイク汚れとの馴染みがよく、クレンジング力に優れますが、圧倒的という訳ではありません。

メイク汚れは極性を持っている以前に、『油汚れ』ですから、油である「無極性油」でも十分落ちます。また、そもそもオイルクレンジングでは『80%以上』がオイルですから、仮に、「無極性油」のクレンジング力が不十分であっても、これだけの多量配合ですから、実使用で不便に感じる程、クレンジング力が劣るということはあり得ません

これが仮に、『クリームタイプ』『ミルクタイプ』のクレンジングであれば、オイルの配合量がオイルタイプに比べ圧倒的に少ないですから、「極性油」か「無極性油」かで、クレンジング力は大きく変わるでしょう。

しかし、オイルが大部分を占めるオイルクレンジングにおいて、「無極性油」であろうが「極性油」であろうが(鉱物油であろうが、合成油・植物油であろうが)、『クレンジング力』に大きな差はありません

 

1-2.洗い上がりに「オイル」は関係ない!

鉱物油であろうが、合成油であろうが、植物油であろうが、洗い上がりに関係はありません

『オイル』である以上、洗い上がりは悪いです。しかし現在のオイルクレンジングは、洗い上がりが大幅に改善されています。

この、洗い上がりを改善させている成分こそ、オイルクレンジングの『キー成分(カギ)』であり、詳細は後ほどご説明します。

 

1-3.肌への優しさに「オイル」は関係ない!

特に、『植物油』を配合しているオイルクレンジングに、『肌への優しさ』を訴求する商品が多いですが、鉱物油であろうが、合成油であろうが、植物油であろうが、肌への優しさに違いはありません

植物油配合のオイルクレンジングでは、「うるおいを肌に残す」という表現とともに、肌への優しさを訴える商品が多いですが、一度考えてみてください。

「メイク汚れを落として、うるおいだけを残す」、こんな都合のいいことが起こると思いますか?

「リピジュア」のように、肌に留まってうるおいを与える保湿成分は存在しますが、オイルクレンジングに配合の『植物油』にそんな効果はありませんし、期待できません。

メーカーの、都合のいい宣伝に踊らされているだけです。

もし、「メイク汚れを落としてうるおいだけを残す」のであれば、『高度な技術』が必要不可欠であり、「植物油を配合する」といった単純なことで達成できるはずありません。

ホホバ種子油やマカダミアナッツ油などの植物油を配合しただけで、うるおいを宣伝するオイルクレンジングには要注意です。

エビデンスも何もない、ただの『イメージ商品』であり、『低レベル』すぎてお話になりません。


以上のように、皆さまが思っている以上に、メーカーの宣伝以上に、『クレンジング力』に「オイル」は関係ありません。また、『洗い上がり』にも、『肌への優しさ』にも「オイル」は関係ないのです。

ですから、オイルクレンジングの、「クレンジング力」・「洗い上がり」・「肌への優しさ」などの『品質』を決定づける『キー成分(カギ)』はオイルではありません。

 

2.オイルクレンジングのカギとなる成分は?

オイルクレンジングの品質を決定づける『キー成分(カギ)』は何でしょうか?

正解は『界面活性剤』です。

オイルクレンジングの品質を決定づけるキー成分(カギ)は、「オイル」ではなく、『界面活性剤』です。

このブログでも再三申し上げていますが、クレンジングに配合される、メイク汚れを落とす成分は、『油(オイル)』『界面活性剤』です。

オイルメインが「オイルタイプ」、界面活性剤メインが「ジェルタイプ(リキッドタイプ)」、オイル・界面活性剤の双方が「クリームタイプ」といったように、タイプに合わせて、オイル・界面活性剤の『寄与率』は異なります。

オイルクレンジングは、オイルでメイク汚れを落としますが、『界面活性剤』の力も借りています。

そもそも、「汚れを落とす」という点においては、オイルよりも『界面活性剤』の方が優れます。しかし、『安全性(肌刺激性)』から、「界面活性剤」はコスメに多量配合出来ません。

例えば、「ウォータープルーフマスカラを落とすためにクレンジング力が必要」という時、オイルの検討をしても先ほどご説明したように、劇的にクレンジング力が向上する訳ではありませんから、製剤化検討では、『界面活性剤』の配合検討を実施します。

「安定性」・「安全性」に配慮しながら、オイルのクレンジング力を補うため『界面活性剤』の力を借りるのです。

そして、オイルクレンジングにおいて、『界面活性剤』の一番の真価が問われるのが、『洗い上がり』です。

先程、「最近のオイルクレンジングは洗い上がりが改善されている」と述べましたが、これは『界面活性剤技術』のおかげです。

オイルクレンジングの洗い上がりを改善させるには、塗布後、メイク汚れと馴染んだオイルを、すすぎの水で『乳化』させる必要があります。

綺麗に乳化させることで、すすぎ後、肌上にオイルやメイク汚れが残らず、一昔前のオイルクレンジング特有のヌメヌメ感がなくなります。

すすぎの水で綺麗に乳化させる(洗い上がりの改善)には、『親水性の界面活性剤』が必要不可欠であり、技術レベルが高いオイルクレンジングには、必ずと言っていいほど、洗い上がり改善のための『親水性の界面活性剤』が配合されています。

以上のように、「クレンジング力」においても、「洗い上がり」においても、『界面活性剤』の役割は絶大です。

さらに、今のオイルクレンジングには『濡れた手でも使える』という機能が備わっているモノが多いですが、「濡れた手でも使えるオイルクレンジング」のためにも、『界面活性剤』が必要不可欠です。

界面活性剤による『可溶化』によって、「濡れた手でも使えるオイルクレンジング」が可能になります。

このような理由から、オイルクレンジングの、「クレンジング力」・「洗い上がり」、そして「濡れた手でも使用可能」などの、『品質』を決定づける『キー成分(カギ)』は、オイルではなく『界面活性剤』なのです。

 

3.おわりに

いかがでしょうか?

オイルクレンジングに「界面活性剤」を配合するには、『高度な技術』が必要です。

一方、オイルクレンジングに「オイル」を配合するのは、何ら難しい事ではありませんから、ホホバ種子油やマカダミアナッツ油などの、配合オイルの天然性(自然性・植物油)を強く宣伝するオイルクレンジングには要注意です。

自ら、「技術レベルが低い」と言っているようなものですから、『界面活性剤の高度な技術』を搭載したオイルクレンジングを選ぶべきです。

化粧品開発者の私が感心する、オイルクレンジングにおける界面活性剤技術を有するのは『ファンケル』『アテニア』です。

※アテニアはファンケルのグループ会社です

オイルクレンジングの名品、「ファンケル マイクレ」と「アテニア スキンクリア」に搭載されている『界面活性剤技術』はすごいです。詳細は以下記事をご覧ください。

<「ファンケル マイクレ」のすごい界面活性剤技術とは?>
化粧品開発者から見た「ファンケル マイクレ」のすごさとは? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

<NO.1オイルクレンジング「アテニア スキンクリア」をプロが分析>
話題のクレンジング 「アテニア スキンクリア クレンズオイル」の評価、評判は? 【専門家の目で分析してみた】 - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~


是非、本物の、高技術なオイルクレンジングをお試しください。

<ファンケル マイクレ>

マイルドクレンジングオイル

 
<アテニア スキンクリア>



※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません