コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

しわ取り化粧品 ポーラVS資生堂 表情プロジェクトに新たな動き 

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これまでも、しわ取り化粧品(医薬部外品)について、「ポーラ VS 資生堂」という視点から記事にしてきました。

<しわ取り化粧品 ポーラ VS 資生堂>
シワケアが熱い! 資生堂とポーラを徹底比較 勝つのはどっち? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

2018年になり、資生堂に新たな動きがありましたから、化粧品開発者の私がご説明します。

 

1.しわ取り化粧品

表情プロジェクト・しわ取り化粧品・ポーラ・資生堂2017年の化粧品業界の一番の話題は、ポーラと資生堂の『しわ取り化粧品』でした。両メーカーから発売された、しわ取り化粧品(医薬部外品)は、計画を大きく上回る勢いで、ユーザー支持を拡大していきました。

2017年12月に発表された『2017年ヒット商品番付』(日経MJ)でも、『東の小結』に選出され、化粧品業界だけでなく、社会全体にも影響を与えました。

私自身、化粧品開発者として、今回のポーラと資生堂の快挙は、化粧品業界の歴史に残る出来事だと思っていますから、これまでも、化粧品開発者の視点で記事にしてきました。

<しわ取り化粧品 ポーラ VS 資生堂>
シワケアが熱い! 資生堂とポーラを徹底比較 勝つのはどっち? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

<しわ取り化粧品 ポーラと資生堂 どっちが日本初?>
シワ改善 ポーラ VS 資生堂 どっちが「日本初」なの? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

<しわ取り化粧品に決着?>
しわ取り化粧品 ポーラVS資生堂 しわ領域 頂上決戦 決着か? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

次項では、ポーラと資生堂の最新の動向をご紹介します。

 

2.ポーラ:2018年1月1日より販売価格改定

ポーラのしわ取り化粧品は、2017年1月1日に発売された『リンクルショット メディカルセラム』です。ポーラ独自のしわ改善の有効成分『ニールワン』が配合されており、この商品が正真正銘、『日本初のしわ取り化粧品』です。

ポーラは発売1周年を記念し、2018年1月1日から、販売価格を15,000円(税抜き)から『13,500円(税抜き)』に改定しました。

改定の理由は、想定を上回る好調な販売実績の結果、生産効率が飛躍的に向上し、製造コストの低減が可能になったからです。確かに、2017年9月までの累計実績は『約80万個・約112億円』ですから、すごいですね。

しかし実際は、ポーラに課せられた「市販後調査」と、次項で述べる「資生堂 表情プロジェクト」に対する戦略であると思われます。詳細は以下記事をご覧ください。

<市販後調査って何?>
しわ取り化粧品 ポーラVS資生堂 しわ領域 頂上決戦 決着か? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

 

3.資生堂:表情プロジェクト第3弾

資生堂は「しわ取り化粧品」販売に際し、これまで『表情プロジェクト』というプロモーションを展開してきました。

表情プロジェクト第1弾が、資生堂のしわ取り化粧品第1号、2017年6月21日に発売された『エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS』です。



ポーラがしわ取りの有効成分に、独自成分「ニールワン」を開発したのに対し、資生堂は、これまで肌荒れの有効成分として配合されてきた「純粋レチノール」に、新たに、『しわ改善の効能』を見出し、国から認可を得ました。 

資生堂のしわ改善有効成分「純粋レチノール」は、これまでも使用されてきた成分ですから(肌荒れの有効成分として)、ポーラの「ニールワン」のような市販後調査が必要なく、販路・新商品発売などの制約がありません

ですから資生堂は、表情プロジェクト第2弾として、「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」の発売からわずか5ヶ月弱の2017111日、SHISEIDOブランドから『バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4』を発売しました。



この商品は、シワの有効成分に『純粋レチノール』、美白の有効成分に『4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)』を配合した、『シワ改善&美白のW有効成分』の医薬部外品です。

そして今回が『表情プロジェクト第3弾』

資生堂は、2018年2月21日(水)、しわ改善商品『ベネフィーク レチノリフトジーニアス』(医薬部外品)を発売します。

この商品は、有効成分「純粋レチノール」によるしわ改善効果と、美白有効成分 「m-トラネキサム酸」(トラネキサム酸)によって、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。

第3弾は、『しわ+トラネキサム酸による美白』ですね。さすが資生堂。多くの武器(技術)を持っています。

内容的には素晴しい。売れるでしょうこれは。

表情プロジェクト第2弾までの対象商品の累計出荷数は、「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」が『130万本』、「資生堂 バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト4」が『22万本』ですから、さらなる売り上げ拡大に拍車がかかると思います。

 

4.おわりに

いかがでしょうか?

「資生堂 表情プロジェクト第3弾」についてお伝えしました。

一点気になるのは「第3弾が何故ベネフィークから?」ということです。

資生堂は多くの名ブランドを抱えていますから、どのブランドから発売するのかはかなり興味がありましたが、個人的には「HAKU」から発売されたら面白いなと思っていました。

「HAKU」は敵なしのブランドですから、強化せずともいいと判断して、強化すべきブランドに展開を決めたかもしれませんね。

ベネフィークと言えば、昨年7月の『洗浄料の回収問題』がありましたから、これでかなりブランド力を下げました。
資生堂、花王、カネボウ、コーセー、ポーラ、化粧品の市場回収(自主回収)は何故起こるのか? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~


ベネフィークブランド力の回復を狙った第3弾かもしれませんね。

2018年のしわ化粧品が、どのような展開になるのか楽しみです。

 

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません