コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の研究開発を行ってきました。その知識と経験を活かし、皆様に、『コスメの真実』をお伝えします。普段のお化粧に、是非参考にしてください!

【化粧品開発のプロが分析】 「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」の評価・評判は?おすすめ?

f:id:cosmedein:20161127113251p:plain

2016年の、セルフ化粧品市場(ドラッグストアなど)は、対前年比『98.5%』と、鈍化傾向に歯止めが掛かりません。化粧水や乳液、美容液など、多くのアイテムが売り上げを下げる中、『オールインワン』のみが、対前年比『113%』の伸びを見せて、堅調に推移しています。

今後益々、市場拡大が見込まれるオールインワンジェルですから、様々なメーカーから、多種多様の商品が登場すると思われます。

今回は、話題のオールインワンジェル、ドクタープログラム(大正製薬グループ)の『トリニティーライン ジェルクリームプレミアム』を、化粧品開発者の私が分析します。

 

1.トリニティーライン ジェルクリームプレミアム

 

・ジャンル

オールインワンジェル(化粧品)

 

・メーカー

ドクタープログラム(大正製薬グループ)

 

・価格 / 容量

通常価格 3,800円(税抜) / 50 g

 

・全成分表示

シラカンバ樹液、BG、グリセリン、スクワラン、水添レシチン、メチルグルセス-10、DPG、ベタイン、セラミド2、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ジメチコン、ヒドロキシプロリン、アセチルヒドロキシプロリン、ジパルミトイルヒドロキシプロリン、アスパラギン酸メチルシラノールヒドロキシプロリン、ツボクサエキス、加水分解コラーゲン、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、マルチトール、ダイズステロール、PEG-32 、イソステアリン酸、バチルアルコール、イソステアリルアルコール、ポリクオタニウム-61、PVP、セリン、グリシン、アラニン、シトルリン、トレオニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、バリン、アルギニン、イソロイシン、リシンHCl、ロイシン、グルタミン酸、プロリン、カンゾウ根エキス、オトギリソウエキス、クチナシエキス、ゼニアオイ花エキス、水酸化K、1,2-ヘキサンジオール、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、PEG-60水添ヒマシ油、セスキイソステアリン酸ソルビタン、HEDTA-3Na、ポリメタクリル酸メチル、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、キサンタンガム

 

2.分析結果

製薬会社コスメ・オールインワン・トリニティーライン

 

2-1.大正製薬グループが作る「製薬会社コスメ」

オールインワンジェル「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」で、まず目を引くのは、開発元のドクタープログラムが『大正製薬グループ』ということですね。

あの「ワシのマーク」の大正製薬が開発した『製薬会社コスメ』が「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」です。

「オールインワンジェル」と「製薬会社」であれば、『新日本製薬』(パーフェクトワン)や『サティス製薬』(メディプラスゲルの開発元)が有名です。

しかし『大正製薬』は、これら製薬会社とは、『製薬会社としての格』が全く違いますから、トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」こそが、製薬会社が作った『本物』の製薬会社コスメ(オールインワンジェル)と言えるでしょう。

それだけ、「ワシのマーク」のブランド力・技術力はすごいです。

大正製薬
といえば『リアップ』が有名です。「リアップ」は『医薬品』なので、医薬部外品を含む化粧品領域で考えるのは無理があるかもしれませんが、「リアップ」のおかげで、化粧品領域の育毛剤市場が活発になったことは事実です。

ですから、大正製薬が作った、本物の製薬会社コスメ「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」によって、オールインワンジェル市場が今以上に活発になるだろうと思います。

 

2-2.美容成分を「95%以上」配合

トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」のこだわりの一つが、『水を一滴も加えず、95%以上の美容成分配合』という点。

「水を1滴も加えない」というのは、オールインワンとしては考えられない事ですが、少しカラクリがあります。

これ自体、『事実』ですが、水はたっぷり配合されています。

ポイントは、「トリニティーライン」に配合の『シラカンバ樹液』です。「シラカンバ樹液」には多くの水が含まれていますが、抽出方法から、全成分に水と表示されないだけです。

トリニティーライン」は、通常、「水」を配合するところ、「シラカンバ樹液」を配合していますから、『シラカンバ樹液超高配合』と言えます。

「シラカンバ樹液超高配合」によって、『保湿効果』が期待出来ますが、一方で、『原材料費(原料価格)』が非常に高くなります。

ですから、驚くべきは、水を一滴も加えず95%以上の美容成分を配合したことではなく、保湿効果が期待できる『シラカンバ樹液を超高配合』しているにもかかわらず、この価格でオールインワンジェルを提供している『コスト体系』でしょう。

通常のコスメのように、「水」を配合すれば、かなり原料価格が抑えられますが、大正製薬品質に加え、水の代わりに「シラカンバ樹液」を配合しているにもかかわらず、「50g 3800円(税抜)」を実現していますから、コスメのコスト体系を知っている私からすれば、『驚きの価格設定』です。

※初回限定 定期コースであれば「1900円(税抜き)」です

この価格設定では、発売当初はかなり厳しかったと思いますが、現在では『397万個』の販売実績があります。ボリュームディスカウントで原料価格が安くなり、商売として成り立っていると考えられますし、メーカー利益を度外視しているかもしれません。

 

2-3.肌を知り尽くした「成分選択」と「浸透技術」

数多くの美容成分が配合されていますが、その中でも個人的には、『セラミド』『ツボクサエキス』『ポリクオタニウム』を配合し、さらに『カプセル化技術』によって、これら成分を角層の隅々まで届ける技術は評価出来ます。

無駄に数多くの美容成分を選択するのではない、「トリニティーライン」の『成分選択法』は、肌を知り尽くした大手化粧品会社と同様の考え方です。

また、『カプセル化技術』も同様で、商品ページにある『電子顕微鏡』によるカプセル画像は、大手化粧品会社にも引けを取らない、『高度な技術』であることを物語っています。

※電顕によるカプセル画像の取得はものすごく大変です

 

2-4.オールインワンの欠点を高度な処方化技術でカバー

オールインワンジェルの唯一の欠点が『クリーム機能の欠如』です。

多機能タイプであり、「クリーム」機能も備えていると宣伝しているオールインワンですが、実際は、『クリーム機能が不十分』です。

何故なら、クリーム機能、つまり、肌内部からの水分蒸散を防ぐ機能(エモリエント)を担っている成分は『油』ですが、オールインワンの処方特性上、油が高配合出来ないからです。中には、クリーム機能有りと宣伝しながら、『油無配合』のオールインワンジェルも数多く存在します。

そもそも「クリーム機能」を満たそうとすると、ある一定量の油の配合が必須です。しかし、クリーム機能を満たすだけの油を配合すると、それはもはや『クリーム』であり、化粧水・乳液機能も満たさなければならない「オールインワンジェル」ではなくなります。

ですから、オールインワンジェルの開発では、常に、「いかにクリーム機能を達成するか」が課題となり、処方化技術の見せどころでもあります。

「トリニティーライン 」は油を、オールインワンジェルとして適切な量、配合しています。しかしこれではまだ、クリーム機能が十分と言えませんので、不足分を『セラミド配合』によって補っています。

先程も述べたように、クリームに配合の油は、肌内部からの水分蒸散を抑制しますが、これはつまり、『肌バリア機能の維持・回復』を意味します。

「肌バリア機能の維持・回復」には、『油以外』に有効な手法があります。

それが『セラミド』です。

肌内部から水分が蒸散してしまう一番の原因が、細胞間脂質が欠損し、『水分が逃げる道』を作ってしまうことにあります。

「セラミド」は細胞間脂質の主成分ですから、コスメに配合することで、細胞間脂質の欠損箇所を補い、水分が逃げる道を塞いでくれます

ですから、不十分なクリーム機能を、オールインワンジェルとして『最適な油の量』と、『セラミド』で補う「トリニティーライン 」の手法は理にかなっており、非常に有効と言えます。

また、オールインワンジェルに油を配合する際、油を乳化しなければならないので、『界面活性剤』が必要不可欠です。

「界面活性剤」は油を乳化するために非常に有効な成分ですが、一方で、『べたつき』の原因にもなります。

オールインワンジェルは、化粧水の機能も担っていますから、界面活性剤由来のべたつきはNG

トリニティーライン」は、界面活性剤由来のべたつき抑制のため、界面活性剤の配合量を極少量にして、足らない乳化機能を、『高分子乳化』によって補っています。

ですから、「トリニティーライン」は、油を乳化するために界面活性剤を配合していますが、乳化機能の大半を『高分子乳化』にしていますから、嫌なべたつきはなく、使用感に大変優れます。

このように、大正製薬のオールインワンジェルトリニティーライン ジェルクリームプレミアム』は、通常のオールインワンの欠点を(クリーム機能の欠如)、高度な処方化技術(油、セラミドの配合&高分子乳化)でカバーしています

 

3.配合目的

以下、( )内が、成分の『主な配合目的』です。

シラカンバ樹液(保湿剤)、BG(保湿剤)、グリセリン(保湿剤)、スクワラン(保湿剤)、水添レシチン(乳化剤)、メチルグルセス-10(保湿剤)、DPG(保湿剤)、ベタイン(保湿剤)、セラミド2(保湿剤)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)(保湿剤)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)(保湿剤)、ジメチコン(保湿剤)、ヒドロキシプロリン(保湿剤)、アセチルヒドロキシプロリン(保湿剤)、ジパルミトイルヒドロキシプロリン(保湿剤)、アスパラギン酸メチルシラノールヒドロキシプロリン(保湿剤)、ツボクサエキス(保湿剤)、加水分解コラーゲン(保湿剤)、アセチルヒアルロン酸Na(保湿剤)、加水分解ヒアルロン酸(保湿剤)、ヒアルロン酸ジメチルシラノール(保湿剤)、ヒアルロン酸Na(保湿剤)、グリチルリチン酸2K(保湿剤)、マルチトール(保湿剤)、ダイズステロール(保湿剤)、PEG-32(保湿剤) 、イソステアリン酸(保湿剤)、バチルアルコール(安定化剤)、イソステアリルアルコール(安定化剤)、ポリクオタニウム-61(保湿剤)、PVP(被膜形成剤)、セリン(保湿剤)、グリシン(保湿剤)、アラニン(保湿剤)、シトルリン(保湿剤)、トレオニン(保湿剤)、ヒスチジン(保湿剤)、アスパラギン酸(保湿剤)、バリン(保湿剤)、アルギニン(保湿剤)、イソロイシン(保湿剤)、リシンHCl(保湿剤)、ロイシン(保湿剤)、グルタミン酸(保湿剤)、プロリン(保湿剤)、カンゾウ根エキス(保湿剤)、オトギリソウエキス(保湿剤)、クチナシエキス(保湿剤)、ゼニアオイ花エキス(保湿剤)、水酸化K(中和剤)、1,2-ヘキサンジオール(保湿剤)、ペンチレングリコール(保湿剤)、フェノキシエタノール(防腐剤)、PEG-60水添ヒマシ油(乳化剤)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(乳化剤)、HEDTA-3Na(安定化剤)、ポリメタクリル酸メチル(被膜形成剤)、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(高分子乳化剤・増粘剤)、カルボマー(増粘剤)、キサンタンガム(増粘剤)

 

4.おわりに

いかがでしょうか?

大正製薬の「トリニティーライン ジェルクリームプレミアム」は、間違いなく『おすすめ』のオールインワンジェルです。ちなみに、化粧品開発者の私が勝手にランキングした「オールインワンジェルランキング」でも、堂々の『おすすめ第一位』です。

<オールインワンジェルランキング>
プロが選ぶ オールインワンジェルランキング 【コラリッチvsパーフェクトワンvsシミウスvsメディプラス、真のおすすめNO.1は?】 - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

先に述べたように、「美肌成分の選択」や「処方化技術」は勿論ですが、やはり『大正製薬グループ』というのが一番の魅力です。

正直、化粧品開発者や化粧品メーカーにとって、〇〇製薬と言う、名ばかりの製薬会社が作るコスメは、全く脅威に感じていません。

しかし、「大正製薬」・「第一三共ヘルスケア」・「ロート製薬」は、『製薬会社としての格』が全く異なりますから、非常に脅威です。

オールインワンジェルとしての販売実績は、「パーフェクトワン」や「コラリッチ」にまだまだ及びませんが、大正製薬という巨大な看板を背負うトリニティーライン ジェルクリームプレミアムは、いつか必ず、オールインワンジェルの主役に躍り出るだろうと思います。

 

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません