コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

アクセスありがとうございます。cosmedeinと申します。十数年、大手化粧品会社で化粧品の開発を行ってきました。その経験を活かし、化粧品をお使いのすべての人々に、『化粧品の真実』をお伝えしたいと思います。普段のお化粧に、是非参考になって頂ければと思います!

「キュレル」と「ディセンシア」を徹底比較!本当におすすめの敏感肌コスメはどっち?

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敏感肌コスメと言えば、花王の『キュレル』。1999年の誕生以来、敏感肌に悩む、多くのユーザーニーズに見事に応え、敏感肌分野のメガブランドに成長しました。

今の世にある敏感肌コスメは、そのほとんどが、『キュレルを参考』と言ってもいいかもしれません。それだけ、「キュレル」が業界に与えた影響も大きいということです。

その「キュレル」に、迫る勢いの敏感肌ブランドがあります。

それが『ディセンシア』

「キュレル」と「ディセンシア」、同じ敏感肌ブランドでも、一体どちらがおすすめなの?と思っている方も多いはず。

そこで今回は、元化粧品開発者の私の目から、「キュレル」と「ディセンシア」を徹底比較し、どちらがおすすめなのかを述べたいと思います。

 

1.「キュレル」と「ディセンシア」

キュレルは『花王』の敏感肌ブランドです。正確には、『乾燥性敏感肌』ブランドです。

「乾燥性敏感肌」という言葉がまだなかった時代から、花王は研究を続け、乾燥性敏感肌の原因が『セラミド不足』にあることを見出しました。

1980年代後半には、『セラミド機能成分』の開発に成功、そして、1999年、セラミド機能成分を配合した、キュレル スキンケアシリーズが誕生しました。

今では、「乾燥性敏感肌」を、広く『敏感肌』と扱うブランドが多く、敏感肌には『セラミドケア』が一般的となりましたが、これら全ての始まりが『キュレル』と言ってもいいでしょう。

ですから、世の敏感肌コスメは、そのほとんどが『キュレル』を参考にしています。「キュレル」の、他ブランド(業界)に与えた影響は計り知れませんね。

それほどすごいブランドが『キュレル』です。

一方、「キュレル」に迫る勢いの敏感肌ブランド、それが『ディセンシア』

「ディセンシア」は、『ポーラ・オルビスグループ』の敏感肌ブランドです。

まだまだ「キュレル」には及びませんが、誕生から10年余りが経ち、その勢いは衰えることなく、増すばかりです。

「ディセンシア」も、「キュレル」の影響を受けています。「キュレル」同様、『セラミドケア』を重視しており、主要アイテムの全てに『セラミド』を配合しています。

ただし、全てが「キュレル」と同じではありません。「ディセンシア」には独自の『ヴァイタサイクルヴェール』があります。

この技術こそが、ディセンシア躍進の秘密です。

「キュレル」と「ディセンシア」の技術については、後ほど詳しくご説明しますが、まずは、両ブランド共通の『セラミド』についてご説明します。

敏感肌には何故『セラミドケア』が有効なのでしょうか?

 

2.「セラミドケア」は敏感肌に有効

敏感肌コスメ・おすすめ・キュレル・ディセンシア

上図は、角層内の、『細胞間脂質』のイメージ図です。角層内、角質細胞と角質細胞の間には、『細胞間脂質』が存在します。正常な角層では、細胞間脂質が、きっちりと並び、隙間を埋めています。そして、細胞間脂質の間に、『水分』を保持し、肌のうるおいを維持しています(図1:正常な角層)。

しかし、角層が乱れると、細胞間脂質が欠損し、隙間が出来ます(図2:乱れた角層①)。隙間ができると、そこから肌内部の水分が蒸発し、うるおいが低下します(図3:乱れた角層②)。

これが、『乾燥性敏感肌』です。乾燥性敏感肌では、細胞間脂質が欠損し、うるおいが逃げやすい状態になっています。うるおいが逃げやすい、つまり、『肌バリア機能の低下』が、乾燥性敏感肌の状態です。

では、何故、乾燥性敏感肌に『セラミド』が有効なのか?

実は、細胞間脂質の主成分が『セラミド』なんです。

敏感肌コスメ・おすすめ・キュレル・ディセンシア

細胞間脂質が欠損し、隙間が多い角層では、肌内部から水分が逃げて(うるおいの低下)、肌バリア機能が大きく低下しています(図4:乱れた角層)。

そこで、セラミド配合コスメを使用すると、「セラミド」が肌内部に浸透し、欠損部分に並んで、隙間を埋めてくれます。

セラミドを肌内部に浸透させるにも、『リポソーム化』という技術が必要ですが、ここでは、セラミド浸透技術の詳細は割愛します。

セラミドによって、細胞間脂質の隙間が埋まりますから、水分を保持することが出来て、『肌バリア機能が回復』するのです。

以上のように、細胞間脂質の主成分である『セラミド』は、肌バリア機能にとって、非常に重要な成分です。欠損し、隙間が出来てしまった細胞間脂質間を埋めてくれます。だからこそ、バリア機能が低下し、乾燥しがちな『敏感肌』に、『セラミドケア』が有効なのです。

 

3.「キュレル」の特長

ご説明した通り、『セラミド』は敏感肌に有効です。しかし、コスメにセラミドを配合するにあたり、2つの課題があります。

それが、『配合技術』『コスト』です。

セラミドは、なかなか溶けない『難溶性物質』のため、コスメへの配合は困難です。特に、油を配合しない化粧水への配合は、かなりの技術が必要です。しかし、『キュレル(花王)』と、後で説明する『ディセンシア(ポーラ)』には、セラミドを配合するだけの十分な技術がありますから、この2ブランドに関しては、大きな課題とはなりません。

一番の問題は『コスト』です。セラミドは非常に『高価』なため、セラミド配合コスメの販売価格は、どうしても高くなりがちです。

「キュレル(花王)」は、お求めやすい価格のセラミド配合コスメを実現するために、長年研究を続け、『セラミド機能成分』の開発に成功しました。

「キュレル」には、この『セラミド機能成分』が配合されています。おそらく、『ヒト型セラミド』に比べれば、安価です。だからこそ、あの『価格帯』が実現しているのでしょう。

「キュレル」は、ヒト型セラミドではなく、『セラミド機能成分』ですから、大変お求めやすい『価格』ですし、『セルフ市場』ですから、ドラッグストアやネットで簡単に購入出来ます。

お求めやすい『価格』と、どこでも買える『購入しやすさ』が、「キュレル」の一番の特長(おすすめポイント)です。

では、『技術』はどうか?

これについては、後ほど詳しく述べますが、正直、当時は、唯一無二のすごい技術でしたが、現在は、少し色あせていると思います。

 

4.「ディセンシア」の特長

敏感肌コスメ・おすすめ・キュレル・ディセンシア

『ディセンシア』にも、『セラミド(ヒト型セラミド)』が配合されていますが、一番の特長は、『ヴァイタサイクルヴェール』です。

ヴァイタサイクルヴェールとは、ベントナイトによる「バリア」と、セラミドなどの「保湿」を兼ね備えた、『ディセンシア独自の膜』です。

この膜は、敏感肌の一原因である、ハウスダスト・雑菌・花粉・黄砂という『外部刺激』をブロックしながら、紫外線ダメージなどで乱れた『角層の代わり』となって、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)をサポートします。

この膜そのものが、角層の役割を担って、乱れたターンオーバーを取り戻し、肌荒れを繰り返さないお肌に導きます(バリア機能向上)。

この効果は『論文』でも発表されていて、『エビデンス(科学的根拠)』はしっかりしています。

「本当に敏感肌に有効なの?」と疑問に思う敏感肌コスメはたくさんあります。つまり、世の敏感肌コスメは『エビデンス(科学的根拠)』に乏しい。

しかし「ディセンシア」は、敏感肌に有効という『エビデンス』がある、数少ない敏感肌コスメです。

「ディセンシア」は、私が好きなブランドの一つなので、以前、記事にしています。詳細は、以下記事をご覧ください。

おすすめの「化粧品会社」です 【ディセンシア(decencia)】 - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

 

5.「キュレル」VS「ディセンシア」、おすすめは?

敏感肌分野を代表する、『キュレル』『ディセンシア』、一体どちらがおすすめでしょうか?

「技術」、「価格」、「買いやすさ」の観点から、双方を見てみましょう。

 

5-1.技術

先程、「キュレル」の技術は、現在では色あせていると述べました。これはあくまで、私が感じているだけですが、何故そう感じているかというと、「キュレル」は確かにすごいブランドです。『乾燥性敏感肌』を世に広め、他ブランドにも影響を与えた『セラミドケア』は、花王の技術の結集です。

花王でなければ出来なかった、『敏感肌分野の偉業』と言っても過言ではありません。

しかし、『セラミド機能成分配合』以外に、「キュレル」の技術的特長は、「無香料」、「無着色」、「アルコールフリー」、「弱酸性」、「アレルギーテスト済み」、「敏感肌の方のパッチテスト済み」です。

これはこれですごいですが、セラミド以外の特長は、今の敏感肌コスメであれば、決して珍しいものではありません

今であれば、ごくごく当たり前です。

だからこそ、少し色あせていると感じてしまうのです。

ただし、別の見方をすれば、「キュレル」は、敏感肌ブランドとして確固たる地位を築きました。さらに、圧倒的な知名度ですから、既に『完成されたブランド』なのかもしれません。完成されていますから、別に、無理に新しい技術開発の必要はなく、敏感肌のことをユーザーに知ってもらう活動に注力しているかもしれませんね。現に、「キュレル」のホームページは素晴らしくて、お肌のこと、敏感肌のことがよく分かる内容になっています。

キュレルのHPからは、商品を売ろうというよりも、敏感肌のことを詳しく知ってもらおうという姿勢の方が強く感じられました。

一方、『ディセンシア』は、技術開発を続けており、まだまだ進化するブランドです。

当初は、『セラミド』『ヴァイタサイクルヴェール』だけでしたが、『タイトジャンクション(TJ)』や、『ストレス』など、次々に新しい技術を開発し、敏感肌ユーザーの様々な悩みに対応しています。

『敏感肌はどこまでも美しくなれる』をコンセプトに、さらなる高みを目指して挑戦し続けるブランド、それが『ディセンシア』です。

ですから、『技術』という点では、私は『ディセンシア』を支持します。

「キュレル」もすごいですが、現在のレベルで見れば、『ディセンシア』の技術が上だと思います。

正直、私が「ディセンシア」好きというのもありますが、それ以上に、ディセンシアの、敏感肌ユーザーに対する、『あくなき技術開発への姿勢』が評価出来ます。

 

5-2.価格

「キュレル」と「ディセンシア」、同じ『エイジングケアシリーズ』で見てみましょう。

「キュレル」のエイジングケアには、「化粧水」・「ジェルクリーム」・「クリーム」があります。いずれも『医薬部外品』で、価格は『3000円前後』

一方、「ディセンシア」のエイジングケア『アヤナス』には、「化粧水」・「美容液」・「クリーム」・「アイクリーム」があります。いずれも『化粧品』で、価格は『5000円~8000円』

『価格』は「キュレル」が上ですね。大変お値打ちです。

ただし、「キュレル」と「ディセンシア」は、『販売形態(販路)』が違います。化粧品には、『販路に合った価格』というものがあり、セルフ市場を主戦場にしている「キュレル」は、逆に言えば、この価格でないと売れないという事情があるでしょう。

 

5-3.買いやすさ

「キュレル」は、『セルフ』が主ですから、ネットは勿論、ドラッグストアでも気軽に買えます。

「ディセンシア」は、『通販(ネット)』が主ですが、今のネット環境、流通の発展はすさまじいですから、買いにくさは感じられません。

ですから、『買いやすさ』という点では、両社ドローです。


「技術」・「価格」・「買いやすさ」の観点から見てみましたが、総合的には、やはり、私は元化粧品開発者ですから『技術』を一番に重視します。『技術』という点では、セラミドケアだけでなく、ヴァイタサイクルヴェール、タイトジャンクション、ストレスなど、次々に新しい技術を開発する「ディセンシア」が上だと思うので、私は『ディセンシア』をおすすめします。

「ディセンシア」には、『つつむ』『サエル』『アヤナス』がありますが、私の一番のおすすめは、『アヤナス』です。「ディセンシア」は、新たに、ストレスによって肌のバリア機能が低下することを突き止め、『アヤナス』に最新技術を搭載しました。

敏感肌コスメであれば『ディセンシア』。是非一度、お試しください。

 

【敏感肌のためのエイジングケア】アヤナストライアルセット

 

「ディセンシア」の詳細なブランド特徴は、以下記事をご覧ください。

敏感肌コスメ「ディセンシア」の、つつむ、サエル、アヤナス、どのシリーズを使えばいいの? - コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

 

※本記事の内容は個人の見解であって、効果を保証するものではありません