コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

アクセスありがとうございます。cosmedeinと申します。数十年、大手化粧品会社で化粧品の開発を行ってきました。その経験を活かし、化粧品をお使いのすべての人々に、『化粧品の真実』をお伝えしたいと思います。普段のお化粧に、是非参考になって頂ければと思います!

サプリだけじゃない!「ビタミン」はコスメにも配合されています!! おすすめのビタミンコスメは?

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『ビタミン』と言えばサプリメントが有名ですが、ビタミンは、『コスメ』にとってもなくてはならない存在です。

『ビタミンC(誘導体)』は、美白の有効成分として有名ですから、ご存知の方、そして今現在、実際にお使いの方は多いのではないでしょうか。

今回は、「サプリメントだけじゃない!ビタミンはコスメにも配合されています!!」について説明するとともに、おすすめの『ビタミンコスメ』をご紹介します。

 

1.ビタミンとは?

ビタミンコスメ・ビタミンC・レチノール

『ビタミン』は、各栄養素の体内での働きを円滑にしたり、身体の機能を調整したりと、ヒトの生命活動に必須の成分ですが、体内ではほとんど合成できないため、『食べ物』からバランスよく体に取り込む必要があります。

医薬品分野では『欠乏症』の治療に用いられますが、近年、不足分を『サプリメント』『健康食品』で補うようになり、と同時に、「ビタミン」は広くユーザーに認知されるようになりました。

『肌への効果』は勿論ですが、それ以上に、認知度が高く、美容に対するイメージも良いため、「ビタミン」は化粧品分野においても広く使用されるようになっています。

現在、13種類の化合物が「ビタミン」と呼ばれており、大きく、『水溶性ビタミン』『脂溶性ビタミン』に分けられます。

「水溶性ビタミン」が、『ビタミンB1(チアミン)』『ビタミンB2(リボフラビン)』『ビタミンB3(ニコチン酸アミド)』『ビタミンB5(パントテン酸)』『ビタミンB6(ピリドキシン)』『ビタミンB7(ビオチン, ビタミンH)』『ビタミンB9(葉酸)』『ビタミンB12(シアノコバラミン)』『ビタミンC(アスコルビン酸)』の9種。

「脂溶性ビタミン」が、『ビタミンA(レチノール)』『ビタミンD(カルシフェロール)』『ビタミンE(トコフェロール)』『ビタミンK(メナジオン)』の4種。

次項では、化粧品に良く用いられるビタミンと、そのビタミン配合の『コスメ』をご紹介します。

 

2.化粧品に配合されるビタミン

ビタミンコスメ・ビタミンC・レチノール

2-1.ビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンCは『水溶性ビタミン』の一つで、最も認知度が高いビタミンです。化粧品には『美白成分』として用いられています。

ビタミンCは、水に対して不安定で壊れやすく、肌への浸透性も悪いです。ですから、化粧品では、安定で肌に浸透しやすい『ビタミンC誘導体』が用いられます。

「アスコルビン酸2グルコシド」、「リン酸アスコルビルMg」、「ステアリン酸アスコルビル」、「パルミチン酸アスコルビル」、「アスコルビン酸硫酸2Na」、「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」、「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」など、これら『ビタミンC誘導体』が化粧品に配合されます。

中でも、「アスコルビン酸2グルコシド」は、『美白の有効成分』として医薬部外品に配合されますし、最近では、「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」が、従来の水溶性ビタミンC誘導体に比べ、『100倍』も浸透するという、『高浸透ビタミンC(APPS)』として、化粧品に配合されています。

このように、『ビタミンC(誘導体)』は、『美白』のために化粧品に用いられ、使用されています。

▼ アスコルビン酸2グルコシド配合(美白の有効成分として)の医薬部外品

アスタリフトホワイト


▼ 高浸透ビタミンC(APPS)配合コスメ

エイジングケア

 

2-2.ビタミンA(レチノール)

ビタミンAは『脂溶性ビタミン』の一つで、ビタミンCの次に認知度が高いビタミンではないでしょうか。

化粧品では、『ビタミンA(レチノール)』を配合しますし、体内でビタミンAに変わる『カロチン(β-カロテン)』を配合する場合もあります。

『レチノール』は、肌のターンオーバーを円滑にして、乾燥・シワ・しみに有効です。

かなり万能な成分ですが、非常に不安定なので、化粧品への配合は困難です。ですから、『パルミチン酸レチノール』『酢酸レチノール』のように、安定性を向上させた、レチノール誘導体が化粧品にはよく用いられます。

しかし、『効果』という点においては、『(純粋)レチノール』に及びません。

『(純粋)レチノール』と言えば『資生堂』です。

資生堂は、レチノール研究の先駆者であり、長年の研究成果がすごいので、レチノールを安定に配合する技術を持っています。

一度吐出したら2度と戻らない(空気に触れない)特殊チューブを採用して、レチノールを『肌荒れの有効成分』として、エリクシールブランドで発売しています。

さらに資生堂は、日本で初めて、純粋レチノールによるシワを改善する効果の承認を取得し、レチノールを、『シワの有効成分』としたシワ改善医薬部外品を、エリクシールブランドで発売しました(エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS)。

これに関しては、以下記事をご覧ください。

www.cosmedein.com 

www.cosmedein.com

 

『肌荒れ』にお悩みなら、

「エリクシール シュペリエル レチノバイタル クリーム」 : 医薬部外品, 価格 8,424円(税込), 15g, レチノールは『肌荒れの有効成分』

『シワ』にお悩みなら、

エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S : 医薬部外品, 価格6,264円(税込), 15g, レチノールは『シワの有効成分』 

2-3.ビタミンE(トコフェロール)

ビタミンEは『脂溶性ビタミン』の一つです。

『トコフェロール』とも言われ、『抗酸化力』に優れていますから、化粧品は勿論、医薬部外品の有効成分として幅広く使用されています。

私の印象としては、医薬部外品の有効成分と言うより、『製品の安定化剤(酸化防止)』として配合されることが多いのではないでしょうか。

化粧品に配合される『油』ですが、特に『不飽和』と言われるものは、空気に長く触れると『酸化』してしまいます。

酸化すると『色』が変わりますし、なにより、『匂い』が悪くなります。

そこで、油の酸化を抑制し、色・匂いなどの『変質』を防ぐために、『ビタミンE(トコフェロール)』は配合されます。

植物系の油は不飽和のモノが多いので、植物系の油を配合しているコスメに用いられるケースが多いですね。

製品安定化剤(酸化防止)としてのビタミンEは、微量で効果を発揮しますから、ついつい配合し忘れて、「経時で臭い(変質)⇒ 処方変更」と、大変な思いをした経験があります・・・。

 

2-4.ビタミンB3(ニコチン酸アミド)

ビタミンB3は『水溶性ビタミン』の一つです。

「ニコチン酸アミド」とも言われますが、たばこの毒素である「ニコチン」と混同されやすいため、『ナイアシンアミド』とも呼ばれています。

『ビタミンB3(ナイアシンアミド)』には、肌荒れ防止や育毛の効果もありますが、一番有名なものは、『美白効果』ではないでしょうか。

視覚的にシミと認識されるのは、メラニンやメラノサイトが、お肌表面(表皮)に移動するからです。ですから、『メラノサイトの表皮への拡散を抑制』すれば、視覚的にシミと認識されない、つまり、シミ対策になるのです。

『ナイアシンアミド』には、メラノサイトの表皮への拡散を抑制する働きがあり、『美白の有効成分』として用いられています。

ナイアシンアミド(美白の有効成分)配合の医薬部外品と言えば『SKII』です。 

2-5.ビタミンB5(パントテン酸)

ビタミンB5は『水溶性ビタミン』の一つです。

『ビタミンB5(パントテン酸)』として用いられますが、生体内でパントテン酸に変わる、『パンテノール』を配合するケースが多いですね。

パントテン酸、パンテノールは、『コンディショニング剤』として、『ヘアケア製品』に配合されることが多いですが、スキンケア品にも用いられます。

 

2-6.ビタミンK(メナジオン)

『ビタミンK(メナジオン)』は、最も認知度が低いビタミンではないでしょうか?

コスメでは、滅多にお目にかかれません。

しかし、『ビタミンK』には、目のクマや妊娠線の改善効果があると言われています。

「ビタミンA」と「ビタミンK」を配合したクリームを用いた臨床試験によって、明らかに目のクマのL値が上昇し(白さ、明るさが上昇)、目のクマが改善されたとの報告事例もあります。
Fragrance Journal, 32(2), 27-28(2004)

ビタミンKの目のクマに対するメカニズムは、詳細には解明されていませんが、毛細血管のうっ血を減少させるためと言われていて、これに着目したのが、韓国コスメの『SKIN&LAB』です。

『SKIN&LAB』は、皮膚科専門医の多くの臨床経験を土台に、長年の研究を経て韓国で誕生した、『韓国のドクターズコスメ』です。

日本のコスメがあまり着目しない『ビタミンKの効果』に着目し、『赤ら顔』に対応したコスメ、『ビタK レッドX トナー』を開発しました。

ビタミンK配合、赤ら顔に対応した韓国コスメ、『ビタK レッドX トナー』


『ビタミンK』の認知度が、びっくりするくらい低いので、「本当に効果があるの?」と疑問に思いますが、日本のドクターズコスメである『ドクターシーラボ』にも、赤みの原因にアプローチする、皮膚の専門家が生み出した『赤ら顔用ローション』があります。

ドクターシーラボでは、アボガド油、ローズヒップ油、キョウニン油、大豆発酵エキスなど、植物由来の『ビタミンK様作用成分』を配合しています。

日本のドクターズコスメも、『ビタミンKの効果』を認めていますね。

『ビタミンK』は、認知度が低いビタミンではありますが、皮膚科医が認めているということもあり、興味深い成分です。

日本のメーカーがあまり着目しない成分に着目し、差別化を図る。日本ブランドではなかなか味わえない、『斬新で珍しい成分』の良さを体験出来る。韓国コスメの特徴であり、良さでもありますね。

この、韓国のドクターズコスメブランド『SKIN&LAB』は面白い会社で、『ビタミン』に特化しています。

先程ご紹介した『ビタミンK』は勿論、その他に、『ビタミンA』『ビタミンB』『ビタミンC』『ビタミンE』を取り揃え、様々な肌悩みに対応しています。

ビタミンの認知度と、美容イメージ、そして、分かりやすい商品設計で、韓国では大人気のブランドみたいですね。

ただし、皮膚科医が認めたドクターズコスメと言っても、お肌に合わないケースはあります。そのような時は、直ちに使用を止めてください。

▼ 韓国で人気のビタミンクリーム

 

3.おわりに

いかがでしょうか?

『ビタミン』は、サプリや健康食品だけでなく、コスメにも用いられており、『美容』のためにはなくてはならない成分です。

各種ビタミンの特徴を理解し、ご自身の肌悩みに合わせてお選びください。


 

※本ブログの内容は個人の見解であって、効果を保証するものではありません