コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

アクセスありがとうございます。cosmedeinと申します。数十年、大手化粧品会社で化粧品の開発を行ってきました。その経験を活かし、化粧品をお使いのすべての人々に、『化粧品の真実』をお伝えしたいと思います。普段のお化粧に、是非参考になって頂ければと思います!

No.1 オイルクレンジングは? 【オイルクレンジングの歴史を振り返り、今後の展望を予想してみました】

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メイクをする方であれば、必ず、『クレンジング』はお使いですね。クレンジングは、メイク汚れを落とすための必須アイテムです。現在では、オイル、リキッド、クリーム、ソリッドなど、ユーザーニーズに合わせ、様々なタイプがあります。

このブログ、『コスメの真実』でも、クレンジングに関する記事を書いていますので、是非、ご覧ください。

 ▼クレンジングの誤使用で目が小さくなる!?

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▼クリームクレンジングの詳細を知ってください

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私が好きなクレンジングタイプは、クリームクレンジングの『高内相タイプ』ですが、一番ユーザーが多いのは、『オイルクレンジング』ではないでしょうか。オイルクレンジングは、クレンジングに一番重要な機能、『クレンジング力』がダントツですし、『販売価格』も大変お手頃です。

そこで今回は、オイルクレンジングの歴史を振り返るとともに、『No.1 オイルクレンジングは?』と題し、ユーザー支持の高い数種の中から、今後の展開を予想してみます。

歴史を振り返ると言っても、詳細な歴史ではありませんし、多少の間違いがあるかもしれません。私が化粧品開発者として業界に入った、1990年代から現在までの、私自身が肌で感じた歴史であり、私自身の見解である事、ご了承ください。

1.オイルクレンジングのパイオニア『DHC』

オイルクレンジングの歴史・DHC・マイクレ・アテニア

1990年代当時のクレンジングの主流は、『クリームタイプ』でした。硬くて、マッサージも出来る、いわゆる『コールドクリーム』というものですね。

コールドクリームは、マッサージしながらクレンジングが出来るように、固形パラフィンやワセリン、ラノリンなどの『半固形状の油』『固形状の油』を界面活性剤で乳化します。だから、非常に硬くてコクがあるんですね。

※ 現在のクリームクレンジングとは、全く成分構成が異なります。

しかし、メイク汚れを落とす『油』の配合量がそれほど多くないため、クレンジング力は劣ります。当時は今ほど、汗や水に強いファンデーションやマスカラなどはありませんでしたから、それほど高いクレンジング力は必要なかったんでしょうね。

このようなクレンジング市場に、『オイルタイプ』として登場したのが、『DHC 薬用ディープクレンジングオイル』です。1990年代後半頃だったと記憶しています。

この商品は、『医薬部外品』で、『オリーブバージンオイル』を贅沢に配合しながらもお手頃価格。何より、これまでのコールドクリームに比べ、『圧倒的なクレンジング力』でしたから、瞬く間にユーザーからの支持を得ました。

最近はあまり見ませんが、当時はテレビで見ない日はないというくらい、テレビCMにも力を入れていましたね。公式HPによると、『販売実績7100万個突破』(1995年~2014年)という、とんでもない実績を誇っていて、ここまで世の中に浸透して、ユーザー支持を得られれば、テレビCMなど必要ありませんね。

DHCより前にオイルクレンジングはあったかもしれませんが、DHCの「高い品質」、「圧倒的に優れたコスパ」、「高度な販売戦略」によって、『オイルクレンジング=DHC』というイメージを見事に作り上げました。まさに、『オイルクレンジングのパイオニア』と私は思っています。

▼オイルクレンジングのパイオニア『DHC 薬用ディープクレンジングオイル』

2.オイルクレンジングブームを作った『資生堂』

DHCはオイルクレンジングのパイオニアではありますが、DHCの登場で、オイルタイプが大ブームになったかと言うと、そうではありません。確かに、「DHC 薬用ディープクレンジングオイル」は売れていましたが、他社もオイルタイプを発売してDHCを追随したかと言われれば、そうではありませんでした。

あくまで私個人の考えですが、オイルタイプを世に広く浸透させ、ブームを作ったのは『資生堂』『専科 パーフェクトオイル』ではないかと思います。

2000年代初頭、資生堂の『専科』から、『パーフェクトホイップ(クリーム洗顔)』が発売されました。当時、専科のCMに起用されたのが、モデルでタレントの『森泉さん』です。今ではテレビで大活躍されていて、知らない方はいないと思いますが、当時は、テレビでの露出は少なく、CMに出演された際は、「この綺麗なモデルさんは誰?」と大きな話題になりました。

※今の専科のCMには、女優の満島ひかりさんが出演されています。

専科のパーフェクトホイップは、森泉さんのCM起用という販売戦略が見事に成功し、大ヒット商品となりました。その後、専科のラインナップに、オイルクレンジングである『パーフェクトオイル』が登場しました。

DHCでは実現できなかった、『お風呂でも使える』品質とし、資生堂のブランド力と、秀逸な販売戦略が相まって、当然、大ヒットとなりました。このパーフェクトオイルのヒットにより、他社はこぞってオイルクレンジングを発売し、特に、ドラッグストアやコンビニといった『セルフ市場での競争』は相当なものでした。私は、これが、オイルタイプのクレンジングがユーザーに広く認知され、今でも続く、『オイルクレンジングブームの始まりの瞬間』だと思っています。

そういう意味で、資生堂の功績は非常に大きいですが、一つだけ残念な点があります。

それは、現在にも続く、オイルクレンジングの『価値』です。

オイルクレンジングは、大部分が水の「化粧水」に比べ、比較にならないほど『原価が高い』です。にも関わらず、特別な場合を除き、5000円の化粧水は売れても、5000円のオイルクレンジングは売れません。つまり、オイルクレンジングの市場の価値は低く、私の感覚では、2000円以下でなければ売れないでしょう。

つまり、化粧水など他の基礎品に比べ、『オイルクレンジングの価値は低い』のです。

当時の「パーフェクトオイル」の販売価格ですが、詳細は記憶にありませんが、1000円前後だったと思います。他社は、資生堂のパーフェクトオイルに続けと、オイルクレンジングを発売し始めましたから、当然、パーフェクトオイルと同等か、それ以下に価格設定します。ですから、当時のオイルクレンジングの販売価格は1000円以下がほとんどで、これがそのまま基準となり、現在に続く、『オイルクレンジングの価値』となってしまったと私は考えています。

オイルクレンジングは、その大部分が「オイル」ですから、大部分が「水」の化粧水と比較すると、非常に『原価が高い』です。スキンケアの中で、最も原価が高いアイテムの一つと言っても過言ではありません。

「オイル」には大きく分けて2つの種類があります。炭化水素類に代表される『無極性油』と、エステル類に代表される『極性油』です。極性がないオイルが「無極性油」であり、極性があるオイルが「極性油」です。

メイク汚れは基本、極性を持っています。ですから、『極性油』の方が、メイク汚れと馴染みが良く、クレンジング力に優れ、オイルクレンジングには無極性油よりも極性油の方が適しています。しかし、極性油の方が『原料価格が高い』です。

当時のオイルクレンジングは、1000円以下がメインでしたから、クレンジング力に優れ、オイルクレンジングに適していると言っても、中々、極性油を多量配合できない厳しい現実がありました。ですから、当時のオイルクレンジングは、無極性油で原料価格が安い『ミネラルオイル』が多量に配合されていました。

「専科 パーフェクトオイル」は、現在では「パーフェクトウォータリーオイル」と名を変え販売されています。パーフェクトウォータリーオイルの全成分を見ると、『ミネラルオイル』が一番始めに記載されていますから(一番多く配合されている)、当時の名残が残っていますね。

お求めやすい価格でユーザーに提供することは重要ですが、オイルクレンジングの原価を考えると、もう少し高い価格(高い価値)で、というのが私の本音です。もし、当時、パーフェクトオイルの販売価格がもう少し高かったら、現在のオイルクレンジングの価値(販売価格)は変わっていたかもしれませんね。

ただし、当時、あの原価で、あの技術(お風呂でも使える)を搭載したモノを、あの価格で提供した資生堂の企業努力は相当なものですが・・・。

▼オイルクレンジングのブームを作った『専科 パーフェクトウォータリーオイル』

3.DHCを脅かす存在『ファンケル』

資生堂の専科によって、オイルタイプのクレンジングが、ユーザーに広く認知され、受け入れられ、他社からも多くのオイルクレンジングが発売されました。

このようなオイルクレンジングの劇戦においても、『DHC 薬用ディープクレンジングオイル』は強かったですね。「DHC」は、専科よりもかなり前から販売されていましたから、かなりのアドバンテージがありましたし、2000年初頭と言えば、パソコンの普及によってネット環境も整備され、「DHC」や、後に説明する「ファンケル」、「オルビス」といった通販主体の会社が大きく成長した時期でもありますから。

オイルクレンジング領域では、しばらく「DHC」の1強時代が続きました。

それに終止符を打ったのが、『ファンケル』『マイルドクレンジングオイル』です。通称、『マイクレ』ですね。

実は、「マイクレ」は、1997年に、敏感肌の方でも 使える肌に優しいクレンジングとして誕生しています。専科よりもかなり前ですね。同じ販売形態である、競合の「DHC」の少し後の発売です。

しかし、敏感肌の方には受け入れられたかもしれませんが、「DHC」と肩を並べるまではいってなかったと記憶しています。

転機となったのは、2009年のリニューアルではないでしょうか?

これまでの『肌への優しさ』に加え、独自開発の「パーフェクトブレンドオイル」と「ナノサイズクレンジング技術」により、『高いクレンジング力』を実現し、生まれ変わりました。

このリニューアルが功を奏し、多くのユーザーから支持を得ることに成功。2009年2月のリニューアルから『4000万本以上』(2017年5月末まで)を販売しています。

公式ページにもありますが、「マイクレ」がアイメイクを綺麗に落とす写真は、当時、衝撃的で、かなり有名ですね。

2017年6月現在の「マイクレ」の実績は、

・@コスメ ベストコスメアワード 3年連続受賞 (2016年には殿堂入り)

・5秒に1本売れてる(直近1年間)

・クレンジング市場シェアNo.1(2016年クレンジング売上No.1)

・美容サイト、雑誌に多数掲載

すばらしい実績です。DHC 1強時代から、『DHC, ファンケルの2強時代』の始まりです。

▼クレンジング売上No.1(2016年) 『ファンケル マイクレ』 

マイルドクレンジングオイル

 

4.オイルクレンジングの異端児『THREE』

2000年代後半、日本のコスメにナチュラル、オーガニックブームが到来します。それ以前にも、これらコスメは存在していましたが、エコサートなどの『認証系コスメ』がブームを後押ししました。

▼ナチュラル、オーガニックコスメについては以下記事をご覧ください

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クレンジングは、『洗い流し品』です。メイクを落とし、全て洗い流すことが大前提ですから、クレンジングに配合されるオイルは、『クレンジング力』『原料価格』を重視して選択されてきました。

そんな中、ナチュラル・オーガニックブームによって、栄養素が多く含まれていると言われる、『植物由来のオイル』で、栄養素をお肌に与えながら(お肌をケアしながら)、メイク汚れを落としたいというユーザーニーズが高まりました。

これが、植物由来のオイルを配合した『ナチュラル・オーガニック系オイルクレンジング』の誕生です。

先ほど、オイルクレンジングの価値は低く、2000円以下でないと売れないと述べましたが、このタイプのオイルクレンジングは、ナチュラル・オーガニックという『価値が追加』されていますから、高価格でも売れます。

世に様々なナチュラル・オーガニック系オイルクレンジングが誕生しましたが、その中で大きくリードしているのが、『THREE バランシング クレンジング オイル』ではないでしょうか。

「THREE バランシング クレンジング オイル」は、株式会社ACROの『ナチュラル系コスメブランド』です。

※株式会社ACROはポーラ・オルビスグループの一員です。

2009年の誕生以来、ナチュラル系コスメの代表格として、大きな成長を遂げました。「THREE バランシング クレンジング オイル」は、数あるナチュラル・オーガニック系オイルクレンジングの中でも、品質の高さと、配合成分へのこだわりから、多くのユーザー支持を得ています。

クレンジング力という視点ではなく、『お肌ケア』という新たな視点で、オイルを選択、配合した、「THREE バランシング クレンジング オイル」は、ナチュラル・オーガニック系オイルクレンジングの代表格であり、『オイルクレンジングの異端児』『オイルクレンジングの価値向上』(販売価格のアップ)にも貢献した、まさにオイルクレンジング史に残る一品です。

▼クレンジングの異端児 『THREE バランシング クレンジング オイル』

5.満を持して登場!!高品質、低価格、No.1のコスパ『アテニア』

私の好きな化粧品会社の一つ、それが『アテニア』です。2016年、その「アテニア」から、オイルクレンジング『スキンクリア クレンズ オイル』が発売されました。

「スキンクリア クレンズ オイル」は、発売後、瞬く間に人気商品となり、その年の@コスメ ベストコスメアワード クレンジング部門第一位に選ばれました。

人気の秘密は、『品質』『価格』です。

まずは品質面。『高品質』は当たり前。何故なら、アテニアは、あの名品、「マイクレ」の『ファンケル』のグループ会社です。「マイクレ」を世に送り出した開発者たちが手掛けた一品ですから、品質に疑いの余地はりません。

全成分を見て頂ければお分かりですが、「アテニア スキンクリア クレンズ オイル」と「マイクレ」の配合成分は非常に似ています。当然と言えば当然です。グループ会社ですからね。

そして価格。アテニアは、『高品質、低価格』をブランドコンセプトに掲げています。大変お値打ちです。『最高のコストパフォーマンス』であることは間違いありません。

発売後、わずかな期間で人気に火が付き、その年の『@コスメ ベストコスメアワード第一位』(クレンジング部門)に選ばれたのも納得出来ます。

今現在、最も勢いのあるオイルクレンジングでしょう。


▼No.1のコスパ 『アテニア スキンクリア クレンズ オイル』

 

▼「アテニア スキンクリア クレンズ オイル」の詳細は以下記事をご覧ください

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6.今後のオイルクレンジング分野はどうなる?

今後、オイルクレンジング分野はどのようになるのか?勝手に考えてみます。

近年、オイルクレンジング分野では、DHCとファンケルの『2強時代』が続いていましたが、『アテニア』(アテニアはファンケルのグループ会社です)の登場により、『ファンケルグループ』が大きくリードしているのではないでしょうか。

アテニアによって、「マイクレ」で取りきれなかったユーザーの獲得に成功。オイルクレンジング分野におけるファンケルグループの勢いが止まりません。

「アテニア  スキンクリア クレンズ オイル」が並みの商品であれば、まだ、DHCとファンケルの2強時代だったかもしれませんが、並ではありません。「アテニア  スキンクリア クレンズ オイル」には、ユーザーから多大な支持を得て、オイルクレンジング分野の勢力図を変える程の、大変優れた魅力があります。それが、先ほども述べた、『品質と価格』です。

「マイクレ」は確かに名品ですが、コスパ面で、私は「マイクレ」よりも、「アテニア  スキンクリア クレンズ オイル」をおすすめします。

・ファンケル マイルドクレンジングオイル  120mL / 1836円(税込み)

・アテニア  スキンクリア クレンズ オイル  175mL / 1836円(税込み)


今後、オイルクレンジング分野では、当面の間、『ファンケルグループ』のリードが続くと予想します。「マイクレ」の根強い人気と、「アテニア  スキンクリア クレンズ オイル」の勢いが他の追随を許さないでしょう。ナチュラル系オイルクレンジング、『THREE バランシング クレンジング オイル』も気になることろですが、ファンケルグループを脅かすほどの存在ではありません。

最も気になるのは、オイルクレンジングのパイオニア『DHC』ですが・・・。今後の動向に期待しましょう。

化粧品メーカー同士、技術を競い合って、ユーザーの楽しいコスメライフを実現するために、「DHC 薬用ディープクレンジングオイル」、「ファンケル マイルドクレンジングオイル」、「アテニア  スキンクリア クレンズ オイル」を超える、画期的な商品の登場を心より期待しています。

▼No.1との呼び声高い 『アテニア  スキンクリア クレンズ オイル』

 

▼オイルクレンジング史に残る名品 『マイクレ』

マイルドクレンジングオイル


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 ※オイルクレンジングの歴史と言いながら、実際の歴史とは多少異なるかもしれません。本記事の内容は、私自身の見解であり、化粧品業界に身を置いた、私自身が肌で感じた歴史である事、ご了承ください。