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コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

アクセスありがとうございます。cosmedeinと申します。数十年、大手化粧品会社で化粧品の開発を行ってきました。その経験を活かし、化粧品をお使いのすべての人々に、『化粧品の真実』をお伝えしたいと思います。普段のお化粧に、是非参考になって頂ければと思います!

衝撃コスメ!!私はこのコスメに衝撃を受けました 【メナード ワンタッチ式 リップ】

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私は十数年、大手化粧品会社で、化粧品開発者として働いていました。ですから、仕事柄、様々なメーカーの、様々なコスメを触り、研究していました。

その中で、「これはすごい!!」と『衝撃を受けたコスメ』が多数あります。

化粧品業界に入った1990年代後半から現在までに、私が衝撃を受けたコスメを紹介いたします。

今回は、『メナードのワンタッチ式リップ』です!!

 

1.メナード ワンタッチ式リップ

・商品

ジュピエル ワンタッチリップスティック 全25色、4700円(税抜)

つき華 ワンタッチリップスティック 全12色、3000円(税抜)

ワンタッチ 薬用リップトリートメント C 医薬部外品、2000円(税抜)

ワンタッチ 薬用リップトリートメント N 医薬部外品、2000円(税抜)

 

2.衝撃を受けました

メナード・ワンタッチ式リップ

メナードは愛知県に拠点を置く、大手化粧品会社です。訪問販売を主体にしていますから、商品自体、なかなかお目にかかれないかもしれませんが、最近ではテレビCMでもよく見ますね。『イルネージュ』『フェアルーセント』といったブランドであれば知っている方は多いのではないでしょうか。

メナードには様々なブランド、アイテムがありますが、私は、『ワンタッチ式のリップ』に衝撃を受けました。

 

・素晴しいアイデアの容器機構

「ワンタッチ式リップと言えばメナード」と言うくらい今では有名ですが、私が初めて見た時は 、かなりの衝撃を受けましたね。

ワンタッチ式というのは、『片手で使える』という意味です。リップ横にあるボタンを親指で下に押し下げると、フタが開いて口紅が出てきます

通常のリップは、『両手』で使いますよね、フタを開けて、リップのお尻の部分をくるくると回すと口紅が出てきます。

これが当たり前と思っていましたから、片手で使えるワンタッチ式のリップを見た時は、素晴らしい『容器機構』だと感動しました。

容器機構は文句なしに素晴らしいです。ただし、正直、『もったいない』と思うところがあります。それは『特許戦略』です。

ワンタッチ式という容器機構は、かなり便利ですね。これまで、『両手』で使うことが当たり前と思われてきたリップが『片手』で使えるとは、『革命ともいうべき発明』ではないでしょうか。リップを両手で使わせる使用方法は、ここ何十年と変わっていません。この事実からも、ワンタッチ式の発明のすごさがお分かりだと思います。

これほどの容器機構ですから、メナードだけのリップではなく、世界中のリップの『グローバルスタンダード』になり得る発明だと私は思います。グローバルスタンダードにするために、この容器機構に関わる特許を広く公開し、使用許諾を与えるべきです。

企業にとって、技術を守り、技術をある一定期間独占することが出来る『特許』は非常に重要です。特許を『知的財産』というくらいですから、企業にとって特許は、人の次に重要な財産です。

ですから、簡単に、使用許諾(使っていいですよと認めること)を与えることは出来ません。しかし、メナードにおけるリップの売り上げ規模はどのくらいでしょうか?世界のリップ市場の1%にも満たないでしょう。リップ専門の化粧品会社ならまだしも、メナードは総合的な化粧品会社ですから、総売り上げにおけるリップの割合はかなり低いと思います。

特許の使用許諾は、無償ではありません。『許諾料』が発生しますから、メナードはその許諾料で稼ぐことが出来ます。ワンタッチ式は非常に便利ですから、世界中の化粧品会社が採用し、グローバルスタンダードになった場合、リップの売り上げ以上の、莫大な許諾料を受け取ることが出来るでしょう。

しかも、ユーザーに便利さを提供する発明(容器機構)に関しては、特許で独占するよりも、広く使用されるできです。何故なら、企業の存在意義には、ユーザーの生活を豊かにするという側面もありますから。

リップにおけるワンタッチ式という発明(容器機構)を、特許取得する一方で、使用許諾を認めれば、多くのユーザーに便利さを提供出来ますし、メナード自身にも莫大な許諾料が入ってきた、つまり、ユーザーにもメナードにも大きなメリットがあるので、『もったいない』というのが私の正直な感想です。

ただし、すでにメナードはこのような特許戦略を立てていたかもしれません。何かしらの理由で叶わなかったかもしれません。リップは充填が非常に難しいので、ワンタッチ式にすることで成形性に大きな課題が生じるとか。

正確なことは分かりませんが、私としては、これほど画期的な容器機構ですから、メナードのリップだけというよりも、様々なメーカーのリップに採用され、グローバルスタンダードとして、多くのユーザーに使ってほしかったですね。

▼化粧品の特許に関しては、以下記事もご覧ください

www.cosmedein.com

 

3.おわりに

メナードは訪問販売主体なので、購入しにくさはありますが、商品自体は素晴しいモノが多いので、ご興味のある方は一度お試しください。

『ワンタッチ式リップ』、私の衝撃コスメです。