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コスメの真実 ~元化粧品開発者によるブログ~

アクセスありがとうございます。cosmedeinと申します。数十年、大手化粧品会社で化粧品の開発を行ってきました。その経験を活かし、化粧品をお使いのすべての人々に、『化粧品の真実』をお伝えしたいと思います。普段のお化粧に、是非参考になって頂ければと思います!

使用期限の真実 【化粧品は腐る?】

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・ 部屋を掃除していたら、以前購入した化粧品が出てきた!
・いつ買ったか分からない・・・
・もったいないから捨てたくない・・・
・使っても大丈夫かな?捨てた方がいいのかな?
・どうしたらいいか分からない・・・

皆様、このような経験がおありではないでしょうか?

私も似たような経験をしています。
私は男性ですので、普段、化粧品は使いませんが、冷蔵庫の中から大好きなシュークリームが出てきて、「これいつ買ったかな?食べても大丈夫かな?」と。

でも、「どうしたらいいか分からない」と悩むことは一切ありません。
なぜなら、シュークリームに表示されている『賞味期限』を見れば、食べていいのか、捨てた方がいいのか、すぐに判断できるからです。

食品には『賞味期限』が表示されています。
一方、化粧品はどうでしょうか?
化粧品には、食品の賞味期限に該当する『使用期限(消費期限)』が表示されていません。

だから冒頭のように、使っていいのか、捨てた方がいいのか、判断が出来ないのです。

表示されていないからといって、化粧品に『使用期限』がないというわけではありません。

化粧品にはしっかりと『使用期限』があるんです!

今回は、『使用期限の真実』と題しまして、化粧品の使用期限について、ご説明いたします。

 

1.化粧品の使用期限

化粧品の使用期限は、その化粧品が、未開封か、開封済みかで異なります。

使用期限は、未開封の場合、『製造後3年』と決められています。
開封済みの場合は、この限りではなく、明確な決まりはありません。

製造後3年って、長くないですか?
そうです。化粧品は3年もの間、品質に大きな変化がなく使用できるものなんです。

 

2.使用期限の表記

化粧品の使用期限は製造後3年(未開封)と分かりました。
では何故、使用期限の表記がないのでしょうか?

製造後3年の品質をメーカー側が保証(担保)出来れば、使用期限の表記は必要ありません。
逆を言えば、使用期限の表記をしない代わりに、メーカーは製造後3年間の品質に問題がないことを保証しなければならないということです。

ですから、例えば、化粧品を購入して封を開けたら変な匂いがした、とか、分離していたなど、品質異常が確認されたらすぐにメーカーに問い合わせをしましょう。
メーカーは品質を保証する必要がありますから、返金、交換などの対応をしてくれます。

使用期限を表記しないといけないケースがあります。
それは、製造後3年の品質をメーカーが保証できない場合です。
無添加化粧品や自然波化粧品によくあります。
これらは、『防腐剤』を配合していないので、カビや菌への抵抗が弱く、腐りやすいです。3年もの長い間、品質維持は難しく、腐ってしまうでしょう。
このように、製造後3年の品質が保証できない場合、品質が保証できる期限、つまり使用期限の表記が必要なのです。

ですから、使用期限表記の化粧品をお求めになった場合は、必ず、使用期限内にお使いください。


でもここで疑問。
使用期限は製造後3年。
でも使用期限は表記されていない。
化粧品に製造日って表示されているでしょうか?
製造日が分からなければ、3年といわれてもしょうがないですよね。

 

3.化粧品の製造日

化粧品に製造日は表示されていません。そもそも表示の義務がありません。
ただし、中には、独自の判断で表示しているメーカもいます。

何故、製造日を表示しなくていいのでしょうか?

先ほど述べた通り、化粧品の使用期限は『製造後3年(未開封)』です。生鮮食品と比べると非常に長いので、化粧品の場合は、製造後、すぐに市場に流通させる必要はありません。

ですから、製造後数ヶ月経過したものが、お客様の手元に届くということがほとんどです。

数ヶ月経過しているといっても、化粧品の使用期限は製造後3年ですから、品質には全く問題はございません。

お客様の立場に立って考えてみましょう。
高いお金を出した商品が、製造後数ヶ月経過していたらどうでしょうか?
いくら品質に全く問題がないといっても、嫌ですよね?
新鮮なもの(製造したばかりのもの)がいいに決まっています。

このような背景、トラブルを防止するために、化粧品への製造日表記は必要ないのです。

しかし、使用期限にしても、製造日にしても、表記の必要性がないのは、裏を返せば、メーカーが品質を保証している、品質に対するメーカーの責任が大きいということです。

では、そのメーカーの責任についてふれてみましょう。

 

4.品質に対するメーカーの責任

使用期限は、未開封の場合、製造後3年で、開封済みの場合はこの限りではないと述べました。
つまり、開封済みの使用期限はメーカー判断に委ねられていて、メーカーによって異なります。
しかし、使用期限を『未開封、開封に限らず、製造後3年』として、品質を保証しているメーカーは多いです。

購入して、封を開けて、使用していたら数ヶ月で分離した!
メーカーに問い合わせしたら、保証の対象外(未開封でない)で返金、交換してくれなかった!
といったら、すぐにお客様が離れていきます。これは、メーカーにとって一番避けなければいけない事態です。

私も化粧品会社の研究員でしたから、3年間の品質維持を達成するために、本当に苦労しました。
様々な温度の条件下に、開発品を放置して、数ヶ月~数年にわたり、品質に問題ないかを確認していました。
問題ない!3年間の品質は確実に維持できる!と判断出来れば、発売に向けて動き出すわけです。

一番怖い事態は『分離』でしたね。
またどこかでご説明しますが、水と油から成っている化粧品というのは、いつか必ず分離するものなんです。
分離が確認されたら最後、その瞬間から、数ヶ月は家族と夕食は共にできません・・・。

どれだけ品質維持に時間を費やしても、想定外の事態が起こり、品質異常となってしまうケースはあります。

品質異常ではないか?というお客様からのお問い合わせに対し、事実確認とその後の対応をスムーズに実施するために、化粧品には使用期限、製造日の代わりに『ロット番号』が印字されています。

製造日や製造した装置など、様々な情報がロット番号につまっています。
(お客様から見たら、ただの数字の羅列です)

例えば、お客様から『異物が確認された』とお問い合わせがあったとしましょう。
異物混入は絶対にあってはならないことなので、ロット番号を聞いて、この番号から、いつ、どの装置で作ったものなのかを割り出し、それに該当する化粧品全てを検品する、もしくは回収するのです。

私も、研究員ですが、週末、検品作業品のヘルプとして何度も工場に行きました・・・。

このように、使用期限、製造日の表記が必要ない分、メーカーの品質に対する責任は大きいのです。

 

5.使用期限切れの化粧品を使ったらどうなる?

化粧品・腐る・防腐力

使用期限切れの化粧品を使うリスクはあるのでしょうか?

化粧品の使用期限は製造後3年です。3年もの期間、品質に異常がないわけですから、実際はもっと長く品質維持されています。
3年もの間、問題なかったのに、3年経ったらすぐ分離した、なんてことはあり得ません。

ただし、一番注意すべきは『防腐力』です。腐っていないか?ということです。

分離や匂いの変化、色の変化などの品質異常はすぐに分かりますが、腐っているか、いないかは判断が難しいです。
酸敗臭がすれば判断出来そうですが、化粧品の場合、香料を使うケースが多いですから、確実な判断は困難です。

メーカーは、3年間は確実に腐敗しないよう、防腐剤を配合しています。
ですから、普通に使用するうえでは、全く問題ございません。
しかし、5年、10年なんて想定していませんので、そこまで経過したものは、さすがに腐ってしまっている可能性があります。

腐った化粧品の使用は絶対NGです。
重篤な肌トラブルの原因になります。

化粧品はいつか必ず分離するし、いつか必ず腐るものなんです。

 

 

いかがでしょうか?
必ず使用期限を守ってお使いください!

化粧品の購入日をどこかに控えていた方が良いかもしれませんね。

最後まで見て頂きありがとうございました!


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