多機能タイプのファンデーションが『BBクリーム』。
下地・日焼け止め・ファンデーション・コンシーラーなどの機能が1本に集約されていますから、世の女性の時短ニーズを捉え大ヒットアイテムに成長しました。
「オールインワンジェル」の『メイク版』とも言えるでしょう。
しかし現在、『CCクリーム』という名のアイテムが登場しました。
「BBクリーム」と「CCクリーム」はどう違うのでしょうか?
そこで今回は化粧品開発者の私が、BBクリームとCCクリームの違いと、どちらがおすすめなのかを解説いたします。
BBクリームとは?
BBクリームとは、『Blemish Balm(ブレミッシュ バルム=傷を修復するための軟膏)』という意味で、医療用に開発されました。
BBクリームと言うと、韓国コスメのイメージが強いですが、その発祥は韓国ではなく『ドイツ』です。
これに目を付けたのが、美容大国、韓国の女性たちです。そして、韓国の化粧品会社が、保湿などのスキンケア効果を付与させ、『オールインワンメイク料』として発展させました。
ちょうどそのころ、日本では韓流ブームで、ブームに乗って、日本へ上陸、爆発的なヒットとなって、今に至ります。
現在のBBクリームは、「美容液」・「下地」・「日焼け止め」・「ファンデーション」・「コンシーラー」の機能を有するモノが多く、保湿と紫外線カットで肌を守りながら、色ムラやシミ等の色調トラブルをしっかりカバーする品質になっています。
BBクリーム1つで、「美容液」・「下地」・「日焼け止め」・「ファンデーション」・「コンシーラー」など、様々な機能を達成することが出来ますから、非常に便利で、時間的にもお金的にも節約になりますから、これだけの人気アイテムに成長したのも納得できます。
CCクリームとは?
CCクリームに正式名称はありません。
「Color Conditioning」や「Color Control」など、メーカーにより様々です。
後ほど詳細をご説明しますが、機能的に見ると、CCクリームはBBクリームが進化したアイテムですから、BBクリームの進化版、Bの次はCだからCCクリーム、と考えるのが妥当かもしれません。
CCクリームもBBクリーム同様、「美容液」・「下地」・「日焼け止め」・「ファンデーション」・「コンシーラー」などの機能を有する『多機能ファンデーション』です。
CCクリームとBBクリームの違いは、『ファンデーション・コンシーラー機能』にあります。
ファンデーション・コンシーラーの機能は、色ムラやシミ等、肌の色調トラブルを隠すことですが、BBクリームの場合、色調トラブルを酸化鉄や酸化チタンといった『顔料によるカバー力』で隠します。
一方、CCクリームの場合、BBクリーム同様「顔料によるカバー力」は勿論ですが、それプラス、『機能性粉体による光学効果』によって、肌の色調トラブルを隠します。
光学効果とは、『光の反射・散乱』によって、色調トラブルを隠すというより『ぼかす』イメージで、『より自然な仕上がり』が可能となります。
ですから、「顔料によるカバー力」のみで色調トラブルを隠すBBクリームは、カバー力が高すぎたり、色が合わなかったりすると、『不自然な仕上がり』になりがちですが、「顔料によるカバー力」+「機能性粉体による光学効果」で隠すCCクリームは、違和感のない、『自然な仕上がり』となります。
光学効果で一番有名なものが『ソフトフォーカス効果』ではないでしょうか?
毛穴やシワなど、肌の凹凸補正アイテムには欠かせない光学効果です。詳細は以下記事をご覧ください。

以上のように、CCクリームは、『BBクリームが進化したアイテム』です。
BBクリームの効果に、『機能性粉体による光学効果』が新たに加わったモノがCCクリームであり、BBクリームに出来てCCクリームに出来ないことは何一つありませんから、化粧品開発者の私は、BBクリームよりも『CCクリーム』をおすすめします。
注目のCCクリーム
先ほども述べたように、化粧品開発者の私は、BBクリームよりもCCクリームをおすすめしますが、それは、各社から様々なBBクリームやCCクリームが発売されて、興味深い『リキッドファンデーション』が無いからです。
BBクリームとCCクリームは、その中身は『リキッドファンデーション』と同じです。名前(商品カテゴリー)が違うだけです。
おすすめに値する「リキッドファンデーション」が無ければ、CCクリームをおすすめしますが、最近、非常に素晴らしいリキッドファンデーションが発売されました。
それが、『資生堂 HAKU 薬用 美白美容液ファンデ』です。
美白市場NO.1の『資生堂 HAKU』から、遂に、リキッドファンデーションが発売されました。
当然、美白ブランドのHAKUですから、ただのリキファンではありません。『美白機能』を持った『医薬部外品』です。
『Care-Hybrid ファンデーション』(ケアハイブリッド)の名が示すように、素肌まで綺麗にする『スキンケア効果』と美しい仕上がり(『メイク効果』)を実現させた、資生堂独自のファンデーションです。
美白の有効成分には『4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)』を配合しています。
この成分は『資生堂の独自成分』です。つまりこの商品品質は、資生堂でなければ実現不可能であり、そのような意味で、唯一無二の美白美容液ファンデと言えるでしょう。
世の中には、スキンケア効果を宣伝する「BBクリーム」、「CCクリーム」、「リキッドファンデーション」はたくさん存在しますが、資生堂 HAKUほど、科学的根拠に裏付けされたスキンケア効果(『美白効果』)を持つファンデは存在しないと思います。
ですから私は、この商品の発売を知った時、「ついにHAKUからリキファンを発売したか!」「これは反則だ!」と率直に思いました。その位、『秀逸な一品』です。
また、『紫外線カットスペック』もさすが資生堂です。
本品は『SPF 30 PA+++』でバランスが良く、『UV-Aカットの重要性』をしっかり理解しています。
そもそも、リキファンやBB、CCに、「SPF 50+ PA++++」の最高スペックは必要ありません。
これらに最高スペック(紫外線カット)を付与しようとすると、『仕上がり』や『美容効果』を犠牲にせざる得ません。リキファンやBB、CCにとって『仕上がり』と『美容効果』は非常に重要な要素ですから、これを犠牲にしてまで、紫外線カットを優先する必要はありません。
生活紫外線を浴びる程度であれば、「SPF 30 PA+++」で十分。もし、長時間屋外で活動したり、スポーツする場合は、最高スペックの『日焼け止め』を併用して頂ければと思います。
日焼け止めスペックは、ご自身の今日一日の生活スタイルに合わせて決めてください。
以上のように、世の中には数多くのBBクリーム、CCクリームが存在しますが、化粧品開発者の私は、『資生堂 HAKU 薬用 美白美容液ファンデ』が圧倒的だと思っています。
美白有効成分、紫外線カットスペック、仕上がり、カバー力、どれをとっても、他をよせつけない、『反則級の1品』です。
BBクリームやCCクリームにその座を脅かされていたリキッドファンデーションですが、久しぶりに素晴らしい商品が登場したと思います。
おわりに
いかがでしょうか?
BBクリームとCCクリームの違いは、『機能性粉体による光学効果』が有るか無いかです。
BBクリームが進化したアイテムである『CCクリーム』には、機能性粉体による光学効果が新たに搭載されていますから、『より自然な仕上がり』が可能です。
しかし現在は、資生堂 HAKUブランドから『薬用 美白美容液ファンデ』が発売されましたから、こちらの選択肢もありだと思います。
※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません