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コスメの真実 肌悩み

弱酸性コスメは何故肌に優しい?プロ厳選の弱酸性コスメは? 弱酸性コスメの真実

洗顔や、スキンケア基礎品で『弱酸性』を謳う商品がたくさんありますが、化粧品は弱酸性であるべきなのでしょうか?弱酸性は肌に優しいのでしょうか?

今回は、『弱酸性コスメの真実』と題しまして、化粧品と弱酸性についてご説明するとともに、化粧品開発者の私がおすすめする『弱酸性コスメ』をご紹介します。

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弱酸性とは?

一般的に、pHの値によって、以下のように区別されています。

1.0~3.0・・・強酸性

3.0~6.5・・・弱酸性

6.5~7.5・・・中性

7.5~11.0・・・弱アルカリ性

11.0~14.0・・・強アルカリ性

化粧品で弱酸性という場合、メーカーにもよりますが、『pH 5.0~6.5』に設定することが多いようです

何故、コスメは弱酸性?

弱酸性・弱酸性コスメ・おすすめ

ヒトのお肌は、健康な場合、『pH 4.5~6.0の弱酸性』です。

赤ちゃんでも大人でも、みんな同じです。

お肌のpHとは、厳密には、皮膚そのもののpHではなく、お肌を覆っている『皮脂膜』のpHを指します。

皮脂膜については以下をご参照ください。

<皮脂膜って何?>


皮脂膜は、汗と皮脂の混合物です。皮脂中の脂肪酸や、汗中の乳酸やアミノ酸の影響で弱酸性を示します。

つまり、皮脂膜は、お肌のうるおいとなめらかさを保つだけでなく、お肌を弱酸性にすることで、外部からの刺激や雑菌の繁殖を抑える働きもあります。

お肌のpHは個人差が大きく、皮脂分泌が盛んな『脂性肌』は酸性に、『乾性肌』はアルカリ性に傾きます。

『加齢』とともにアルカリ性に傾き、さらに、湿疹やアトピーなどの『皮膚疾患』の場合も、アルカリ性に傾きます。

このように、赤ちゃんや大人など、健康的なヒトのお肌のpHが弱酸性なので、ヒトのお肌に塗る化粧品も、弱酸性が良いと言われています。

ボディソープは弱酸性であるべき?

弱酸性のボディソープと言えば、『ビオレ』が有名ですね。弱酸性の先駆け的存在で、知らない方はいないと思います。

ボディソープは弱酸性でなければならないのか?

答えは『No』です。弱酸性であればなおいいですが、必ずしも弱酸性である必要はありません。

通常、ボディソープのような洗浄品は、アニオン界面活性剤を用いるため、『アルカリ性』を示します。

アルカリのもので身体を洗った場合、一時的にお肌はアルカリ性になりますが、ヒトには『アルカリ中和能』という機能が備わっているため、短時間で、弱酸性に戻ります。

『アルカリ中和能』について、もう少し詳しく説明します。

お肌の最上層である角質層は、ケラチンというタンパク質で出来ていて、酸に対しては強いですが、アルカリに対しては比較的弱いです。そのため、アルカリ性の物質が長時間お肌に触れると、角質層は溶けて、お肌は肌荒れの状態となります。

しかし、毎日使用している洗浄剤(洗顔、ボディソープ)はアルカリ性ですが、かぶれなどの症状を起こすことはありません。

なぜなら、健康的なお肌は弱酸性なので、お肌の表面にアルカリ性物質が触れても、短時間で中和して本来の弱酸性に戻す機能が、ヒトには備わっているからです。

これが、『アルカリ中和能』です。

お肌のpHが一時的にアルカリ性になったとしても、アルカリ中和能が働いて、お肌は弱酸性に戻ります。

ですから、ボディソープは弱酸性である必要はなく、アルカリ性でも問題ありません。

ただ、湿疹やアトピーなどの皮膚疾患でお悩みの方は、病巣部がアルカリ性なので、弱酸性のボディソープをお使いになった方が良いです。

弱酸性にすると、洗浄剤の『泡質(泡量、泡の細かさ)』『洗浄力』に大きな影響を与えます。これら機能がアルカリ性のものと比べると大きく劣ります。

しかし、ビオレは、泡質と洗浄力はそのままで弱酸性を実現させた商品です。

これは、花王の『優れた技術力』の賜物です。簡単に真似が出来る技術ではありません。

ですから、ビオレのように、洗浄の基本機能(泡質、洗浄力)が維持されていれば、弱酸性をおすすめします。

しかし、ただ弱酸性を訴求したくて、洗浄機能をおろそかにしているようであれば、通常の商品(アルカリ性)をお使いください。

洗浄品の基本は、『豊かな泡で汚れを完全に落とす』です。弱酸性というのは、次に優先される『付加価値』です。

顔に塗るスキンケア基礎品は弱酸性であるべき?

化粧水や乳液、クリームといった基礎品は弱酸性であるべきか?

これは『Yes』です。

ボディソープのような洗浄品の場合は、アルカリ中和能によって弱酸性に戻るため、弱酸性の必要はありません。

ただし、これは、『洗い流し品』である洗浄品であるから言えることです。

長時間ヒトの顔と触れる化粧水などの基礎品の場合、アルカリだとお肌へかなりの刺激を与えますので、『弱酸性~中性』である必要があります。

最近は、弱酸性を訴求するスキンケア品が増えてきましたが、実は、スキンケア品はもともと弱酸性~中性です。

ビオレのおかげで弱酸性が世の中に広まったので、弱酸性を訴求するようになりました。いわば後付けですね。

普通に作っても、スキンケア品は弱酸性~中性になります。

ですから、ボディソープの弱酸性化は、かなりの技術が必要ですが、スキンケア基礎品の弱酸性化は、全く難しいことではありません。

スキンケア基礎品でアルカリ性のものなどあり得ません。

① 安全性の観点

アルカリ性の基礎品は、メーカーの安全性試験をクリア出来ません。ですから市販されることはありません。

② 成分の観点

基礎品には、『カルボマー(カルボキシビニルポリマー)』という増粘剤がよく配合されますが、この増粘剤は、弱酸性~中性領域で効果を発揮します。アルカリ性では効果(増粘効果)を発揮しません。

また、化粧品に配合される多くの成分は、弱酸性~中性なので、当然、化粧品もこの範囲におさまります。

③ 劣化の観点

化粧品は時間とともに劣化していきます。

劣化と言っても、短期間ではないですし、お肌に影響を与えるほどではないので、ご安心ください。

劣化とは『品質の変化』です。その中には、pH変化も含まれます。

特に乳液やクリームなどの乳化物に言えることですが、これらは、時間の経過とともに、酸性側へ傾きます(時間の経過とともにpHが下がる)。

これは、乳化物に配合されているノニオン界面活性剤の劣化が主な原因ですが、化粧品の場合、例え時間が経過して劣化したとしても、アルカリ性に傾くケースはほとんどありません。

以上のように、基礎品は弱酸性であるべきですが、メーカー側が、ものすごく苦労して弱酸性にしているというわけではありません

基本、弱酸性~中性になりやすく、中性に傾いた場合は、『クエン酸』の配合量調整で、弱酸性にすることはよくあります。

敏感肌コスメは弱酸性?

赤ちゃんや健康的なお肌のpHが弱酸性なので、弱酸性はお肌に優しく、『敏感肌コスメ=弱酸性』とのイメージが強いです。

勿論、アルカリ性より弱酸性の方が圧倒的にお肌に優しいですし、敏感肌コスメの大部分が弱酸性であることは事実です。

ただし、1点注意すべきことがあります。

pHは、化粧水のような『水系ベース』及び『水中油型』しか測定できません。

ですから、『油中水型』の乳化タイプの化粧品に、弱酸性という概念はありません。

※油中水型の場合、外相が油なのでpH測定が出来ません

敏感肌コスメとして有名なブランドに『ディセンシア』があります。

ディセンシアのクリームは弱酸性ではありません。何故なら、ディセンシアのクリームは、『油中水型』のため、そもそもpHという概念がないからです。

ディセンシア クリームは、『ヴァイタサイクルヴェール』という技術で、外部刺激からお肌を守ります。しっかりとした科学的根拠がある技術ですから、弱酸性だから敏感肌用、と宣伝するモノより、ずっと敏感肌に対応した化粧品と言えるでしょう。

弱酸性という指標は、『水ベース』及び『水中油型』にしか該当しませんので、ご注意ください。

<敏感肌コスメ ディセンシア>

「弱酸性化粧水」はおすすめ?

ヒトには『アルカリ中和能』が備わっており、アルカリの洗顔で洗っても、弱酸性に戻ります。

しかし、洗顔後、お肌表面は、一時であっても『アルカリ性』を呈しており、「早く弱酸性に戻したい!」という想いから、洗顔後、最初に使用する『化粧水』に、『弱酸性』を求めるユーザーは多いようです。

ここでは、弱酸性化粧水として、『オルビス』をご紹介します。

私は、オルビスほど化粧水の研究開発に適したメーカーは無く、化粧水開発において、オルビスの技術力は『一段と高いレベル』にあると感じています。

オルビスの一番の特長は、皆さんご存知のように『オイルフリー』

1984年、『オイルフリー』をブランドコンセプトに掲げて誕生した化粧品会社が『オルビス』です。
※オルビスは㈱ポーラのグループ会社です

オルビスは、30年以上も「オイルフリー」に挑戦し続け、研究開発を続けています。

これはつまり、30年以上、『水性成分の研究を続けている』と言っても過言ではありません。

化粧水というのは、一部を除き、基本、油性成分は含まれておらず、大部分が『水性成分』です。『水性成分』を中心に、研究開発・処方開発を行い、誕生するのが化粧水です。

「オイルフリー」を企業理念とするオルビスは、30年以上に渡り水性成分の研究を続けてきましたから、その技術は他を圧倒し、一段と高いレベルにあると私は考えています。

さらにオルビスは、『ポーラグループ』であり、研究母体は『ポーラ研究所』です。

ポーラ研究所と言えば、化粧品会社のオリンピックとも言われる国際学会『IFSCC』での豊富な発表歴、受賞歴、そして何より、今最も話題の『日本初、シワ対応医薬部外品の開発』で知られる、世界トップレベルの研究開発力を有する研究所として有名です。

<化粧品会社のオリンピック IFSCC

<ポーラ VS 資生堂 シワ改善化粧品対決>

 

そして『価格』

「これだけの品質のモノを、何故この価格で提供できるの?」と疑問に思うくらい、オルビスの価格設定はすごいと思います。

私の知る限り、オルビス以上にコストパフォーマンスに優れた化粧品メーカーは、アテニア位でしょうか?

弱酸性化粧水なら、圧倒的な水性成分技術を有する『オルビス』

オルビスには、『様々な肌悩みに対応したスキンケアシリーズ』がありますから、ご自身の肌悩みに合わせてお選びください。

<ニキビケア「クリアシリーズ」>


<保湿「アクア」>

<エイジングケア「オルビス ユー」>

おわりに

いかがでしょうか?

弱酸性コスメがお肌に優しいのは事実です。

しかし、弱酸性を訴求していない商品であっても、化粧品である以上、アルカリ性に大きく傾くことなどあり得ませんから(洗浄品を除く)、弱酸性かどうかは、それほど気になさらなくても良いです。

それよりも、各アイテムの基本機能や、ご自身の肌質に合わせて商品をお選びください。

<製薬コスメの実力は?>

※本記事の内容は個人の見解であって効果を保証するものではありません

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